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Yamareco

記録ID: 1338067
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

〔撮影山行〕塩見岳_冬期日帰り敗退〜1人しかいなかった百名山と1人ラッセル〜

2017年12月18日(月) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
13:46
距離
13.8km
登り
1,708m
下り
814m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
17:40
休憩
2:50
合計
20:30
距離 13.8km 登り 1,728m 下り 814m
2:05
2:15
205
5:40
6:00
45
6:45
7:15
105
9:00
9:30
180
12:30
13:00
220
折返し地点(塩見小屋下)
16:40
17:00
90
本谷山
18:30
19:00
180
三伏峠小屋
22:00
鳥倉林道ゲート(駐車場)
途中でスマホ電池切れ。
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
※ 12/18の状況
□ 前日までの降雪で下から上まで全域パウダースノーでトレースほぼなし。
□ トレースなくても、尾根筋か樹林帯を行くのでルートは大体迷わず分かる。
□ 登山口からヒールリフターを活用してのスノーシュー使用。
夏期ゲート着(氷点下9℃)。他の車は1台もいない。
鳥倉林道は夏季ゲートまで入れるが、降雪のためスタッドレスが望ましい。
準備を整え01:20発。
スノーシューを持っていくかアイゼン1本で行くか迷ったが、林道から積雪があり他者も入っていなそうなため、散々迷ったあげくスノーシューを持っていくことにした。
3
夏期ゲート着(氷点下9℃)。他の車は1台もいない。
鳥倉林道は夏季ゲートまで入れるが、降雪のためスタッドレスが望ましい。
準備を整え01:20発。
スノーシューを持っていくかアイゼン1本で行くか迷ったが、林道から積雪があり他者も入っていなそうなため、散々迷ったあげくスノーシューを持っていくことにした。
一番下の登山口より十分な積雪があったため、ヒールリフターを活用すべくスノーシューを装着。
スノーシューは先々週に白毛門でデポ中にパクられたものと同モデルを再度購入。
なんて高いスノーシューなんだか...。
4
一番下の登山口より十分な積雪があったため、ヒールリフターを活用すべくスノーシューを装着。
スノーシューは先々週に白毛門でデポ中にパクられたものと同モデルを再度購入。
なんて高いスノーシューなんだか...。
振り返って三伏峠までの7/10あたりでの自分1人の足跡。
パウダー過ぎて沈み込みが激しい。
スノーシューを持ってきていなければ、三伏峠に辿り着く前に確実に敗退していたと思う。
5
振り返って三伏峠までの7/10あたりでの自分1人の足跡。
パウダー過ぎて沈み込みが激しい。
スノーシューを持ってきていなければ、三伏峠に辿り着く前に確実に敗退していたと思う。
05:40三伏小屋着。
雪で埋もれてますがな。。。
テント泊者、冬期小屋泊者×ゼロ。
この先のトレースが心配になってくる。
3
05:40三伏小屋着。
雪で埋もれてますがな。。。
テント泊者、冬期小屋泊者×ゼロ。
この先のトレースが心配になってくる。
06:45三伏山着。
塩見岳は逆光。
降雪直後に来たはずなんだが、斜面の木々は樹氷になってな〜い(泣)。
8
06:45三伏山着。
塩見岳は逆光。
降雪直後に来たはずなんだが、斜面の木々は樹氷になってな〜い(泣)。
振り返って、来し方三伏小屋が見える。
氷点下12℃で無風。
7
振り返って、来し方三伏小屋が見える。
氷点下12℃で無風。
仙丈ヶ岳と本谷山の斜面が焼け始める。
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仙丈ヶ岳と本谷山の斜面が焼け始める。
西方の中央アルプスにも日が当たり始める。
12
西方の中央アルプスにも日が当たり始める。
中央アルプスも雪たっぷり。
厳しそうだな...。
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中央アルプスも雪たっぷり。
厳しそうだな...。
遠くの山塊。
南方の荒川岳。
三伏山からだと焼ける部分が少ないため、朝焼けはあんまり期待できない所だった。
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南方の荒川岳。
三伏山からだと焼ける部分が少ないため、朝焼けはあんまり期待できない所だった。
日の当たった中央アルプス全容。
日の当たった中央アルプス全容。
さて、次のピーク、本谷山に向かいますか。
ここまではほぼ計画通りのタイムスケジュール。
1
さて、次のピーク、本谷山に向かいますか。
ここまではほぼ計画通りのタイムスケジュール。
本谷山への上り。
すぐそこにピークは見えていたが、実は横に長くなかなかたどり着かない。
地味に体力が奪われ続ける。
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本谷山への上り。
すぐそこにピークは見えていたが、実は横に長くなかなかたどり着かない。
地味に体力が奪われ続ける。
09:00 本谷山着。
斜面の向こうに聳える塩見岳。
雪はかぶっているがやはり樹氷化していない。
乾燥してパウダー過ぎたのか?
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09:00 本谷山着。
斜面の向こうに聳える塩見岳。
雪はかぶっているがやはり樹氷化していない。
乾燥してパウダー過ぎたのか?
本谷山山頂少し手前。
塩見岳は朝はどうにも逆光になるんですよね。
塩見岳の夕焼けを狙うならこの場所が良いかもしれない。
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本谷山山頂少し手前。
塩見岳は朝はどうにも逆光になるんですよね。
塩見岳の夕焼けを狙うならこの場所が良いかもしれない。
本谷山山頂。
足跡は全部ウサ子(兎)のもの。
ウサ子が入り乱れています。
近くに巣穴があるのかな?
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本谷山山頂。
足跡は全部ウサ子(兎)のもの。
ウサ子が入り乱れています。
近くに巣穴があるのかな?
塩見岳へウサ子の足跡が続く。
トレースが完全に見えない部分が多々あるが、なぜか8割方ウサ子がトレース上を歩いている。
迷ったらウサ子の足跡を歩けばよいかも。
6
塩見岳へウサ子の足跡が続く。
トレースが完全に見えない部分が多々あるが、なぜか8割方ウサ子がトレース上を歩いている。
迷ったらウサ子の足跡を歩けばよいかも。
入り乱れるウサ子の足跡と中央アルプス。
入り乱れるウサ子の足跡と中央アルプス。
山頂より仙丈ヶ岳/甲斐駒ヶ岳/北岳/間ノ岳。
降雪直後に来たのだが、斜面に雪はなし(↓)。
上部だけ雪が降った模様。
せっかくここまで来たのに、冬山っぽくな〜い(泣)。
1
山頂より仙丈ヶ岳/甲斐駒ヶ岳/北岳/間ノ岳。
降雪直後に来たのだが、斜面に雪はなし(↓)。
上部だけ雪が降った模様。
せっかくここまで来たのに、冬山っぽくな〜い(泣)。
ちょっち疲れてきた模様。
そこはかとなく眠い...。
2
ちょっち疲れてきた模様。
そこはかとなく眠い...。
斜光線でいい感じ。
斜面に雪が積もって手前の木々が樹氷化していたら完璧だったんだが。
3
斜光線でいい感じ。
斜面に雪が積もって手前の木々が樹氷化していたら完璧だったんだが。
とりあえず200mmで遠望。
荒々しくて素晴らしい。
なかなか見ない角度。
足りないのは雪だけ。足元にはたくさんある(笑)。
7
とりあえず200mmで遠望。
荒々しくて素晴らしい。
なかなか見ない角度。
足りないのは雪だけ。足元にはたくさんある(笑)。
仙丈ヶ岳。
同じく手前の斜面に雪があればよかったんだが。
んもぉ〜〜〜(↓)。
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仙丈ヶ岳。
同じく手前の斜面に雪があればよかったんだが。
んもぉ〜〜〜(↓)。
本谷山山頂より少し進んだ地点。
ここは雪がかぶっています。
朝焼けのときはここにいたら全面ピンク色に染まったのかもしれない。
実際来て見ないとポイントは分かりませんね。。。
3
本谷山山頂より少し進んだ地点。
ここは雪がかぶっています。
朝焼けのときはここにいたら全面ピンク色に染まったのかもしれない。
実際来て見ないとポイントは分かりませんね。。。
次の朝焼け狙いは本谷山からかな。
5
次の朝焼け狙いは本谷山からかな。
角度を変えて蝙蝠岳(2,865m)。
角度を変えて蝙蝠岳(2,865m)。
塩見岳に日が当たってきた。
ここからぐるっ〜〜と迂回します。
近づいているのか近づいていないのやら。
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塩見岳に日が当たってきた。
ここからぐるっ〜〜と迂回します。
近づいているのか近づいていないのやら。
権右衛門山に差し掛かるにつれて吹き溜まり化しており、雪は膝辺りで深くトレースなし。
どこを歩くのじゃ?→ (解)真っ直ぐ突き進む。
1
権右衛門山に差し掛かるにつれて吹き溜まり化しており、雪は膝辺りで深くトレースなし。
どこを歩くのじゃ?→ (解)真っ直ぐ突き進む。
スノーシューを履いていても膝までのもぐり込み。
5
スノーシューを履いていても膝までのもぐり込み。
うへぇ〜、自分には無理っす!
塩見岳のロングルートを日帰り1人で全部トレースつけるのは無理っ!
もうたまらん、ほんと勘弁してくだされ(泣)。
5
うへぇ〜、自分には無理っす!
塩見岳のロングルートを日帰り1人で全部トレースつけるのは無理っ!
もうたまらん、ほんと勘弁してくだされ(泣)。
木々や斜面の雪は落ちていて写真にならないし、ホントもう帰ろうかな...と思い始める。
この辺からだんだん敗色濃厚となってきました。
しかしここまで来たのだから、天気もいいし、あと30分、11:00までは歩いてみよう。
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木々や斜面の雪は落ちていて写真にならないし、ホントもう帰ろうかな...と思い始める。
この辺からだんだん敗色濃厚となってきました。
しかしここまで来たのだから、天気もいいし、あと30分、11:00までは歩いてみよう。
あと30分、あと30分を繰り返しながら、塩見小屋下の見晴らしがきくところまで何とか上がってきました。
ここに至る直前の急斜面ももかなり雪が深かった。
5
あと30分、あと30分を繰り返しながら、塩見小屋下の見晴らしがきくところまで何とか上がってきました。
ここに至る直前の急斜面ももかなり雪が深かった。
もう体内、乳酸が滾りまくりまくっており、少し動いただけで息が切れる状態。
普段はこんなことないんですが。
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もう体内、乳酸が滾りまくりまくっており、少し動いただけで息が切れる状態。
普段はこんなことないんですが。
さらに一番下の登山口からスノーシューで上がってきていたからか、両股関節が痛みまくっている。
ウサ子の足跡が塩見小屋まで続く。
我も行かねば...。
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さらに一番下の登山口からスノーシューで上がってきていたからか、両股関節が痛みまくっている。
ウサ子の足跡が塩見小屋まで続く。
我も行かねば...。
12:30 ここを超えれば塩見小屋。
体内の乳酸充満と両股関節の痛みで、上りで足を上げることすら困難な状況(苦)。
時間も計画よりかなり遅れており、夜間ハイクとなっても日帰りで塩見岳頂上を踏むことも考えたが、この状況下ではさらにペースが遅くなると思われたため、ここでギブアップ。
帰ることにした。無念。
8
12:30 ここを超えれば塩見小屋。
体内の乳酸充満と両股関節の痛みで、上りで足を上げることすら困難な状況(苦)。
時間も計画よりかなり遅れており、夜間ハイクとなっても日帰りで塩見岳頂上を踏むことも考えたが、この状況下ではさらにペースが遅くなると思われたため、ここでギブアップ。
帰ることにした。無念。
北岳/間ノ岳/農鳥岳。
構図は良いと思うのだが、手前の斜面にシュカブラはなし。
3
北岳/間ノ岳/農鳥岳。
構図は良いと思うのだが、手前の斜面にシュカブラはなし。
歩いてきた三伏山〜本谷山の稜線。
本谷山への上り返しがつらそう。
歩いてきた三伏山〜本谷山の稜線。
本谷山への上り返しがつらそう。
雪少なし農鳥岳。
1
雪少なし農鳥岳。
昼にはベタ光線となる間ノ岳と北岳。
1
昼にはベタ光線となる間ノ岳と北岳。
こちらは光線状態の良い、権右衛門岳と背後の中央アルプス。
1
こちらは光線状態の良い、権右衛門岳と背後の中央アルプス。
見下ろす向かいの本谷山。
行きも帰りも本谷山の登り返しが本当に堪えた...。
塩見岳へのルートで精神的にここが一番辛いかもしれない。
2
見下ろす向かいの本谷山。
行きも帰りも本谷山の登り返しが本当に堪えた...。
塩見岳へのルートで精神的にここが一番辛いかもしれない。
自分のトレースをたどって戻ります。
ここらへんも雪深し。
2
自分のトレースをたどって戻ります。
ここらへんも雪深し。
樹林帯に入る前で思い出して自撮り。
猛烈に疲れちょります。
景色を楽しんでいるというより、呼吸を整えているんです(笑)。
5
樹林帯に入る前で思い出して自撮り。
猛烈に疲れちょります。
景色を楽しんでいるというより、呼吸を整えているんです(笑)。
スノーシュー往復で、ぶっといトレースをつけておきました!
1
スノーシュー往復で、ぶっといトレースをつけておきました!
日が傾いてきて印象的になった塩見岳。
この後本谷山への上り返しがきつくなかなかたどり着かず、本当に苦しかった。
前回夏に日帰りしたときも苦しかったが、今回の方がずっと苦しい状況。
1
日が傾いてきて印象的になった塩見岳。
この後本谷山への上り返しがきつくなかなかたどり着かず、本当に苦しかった。
前回夏に日帰りしたときも苦しかったが、今回の方がずっと苦しい状況。
16:40 本谷山山頂。氷点下11℃。
本当は三伏山にて夕焼けを迎えたかったが、ピヨりまくって本谷山にて日没を迎えることに。
7
16:40 本谷山山頂。氷点下11℃。
本当は三伏山にて夕焼けを迎えたかったが、ピヨりまくって本谷山にて日没を迎えることに。
日が沈む。
夕焼けを期待するより、疲労とまだまだ残る駐車場までの長い帰路を思うと気は重い。
7
日が沈む。
夕焼けを期待するより、疲労とまだまだ残る駐車場までの長い帰路を思うと気は重い。
焼ける仙丈ヶ岳。
この時間にここにいていいのだろうか?
7
焼ける仙丈ヶ岳。
この時間にここにいていいのだろうか?
間ノ岳、北岳夕景。
9
間ノ岳、北岳夕景。
甲斐駒ヶ岳夕景。
寝てないと踏ん張れないというかついつい弱気になってしまう。
5
甲斐駒ヶ岳夕景。
寝てないと踏ん張れないというかついつい弱気になってしまう。
暮れ行く中央アルプス。
早く暖かい家に帰りたい。
2
暮れ行く中央アルプス。
早く暖かい家に帰りたい。
この一日に大きな期待を掛けて望んだ塩見岳。
頂上も踏めず大した写真も撮れなかったが、結果はともかく、期待・迷い・驚き・落胆・苦しみ・達観・安堵と様々な思いを味わい、強く記憶に刻まれる日になるのでしょう。
これが生きているということなのでしょうか。
そして、最後は"感謝”。
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この一日に大きな期待を掛けて望んだ塩見岳。
頂上も踏めず大した写真も撮れなかったが、結果はともかく、期待・迷い・驚き・落胆・苦しみ・達観・安堵と様々な思いを味わい、強く記憶に刻まれる日になるのでしょう。
これが生きているということなのでしょうか。
そして、最後は"感謝”。

装備

個人装備
【1.武器】 ピッケル(未使用) アイゼン(未使用) ダブルストック スノーシュー 【2.防寒着】 上下ソフトシェル ハードシェル上 目出し帽 【3.食料】 お握り×10個 水分1.7リットル 【4.備え】 ゴアテックス製シュラフカバー(ツエルトの代わり) 予備手袋 ダウンジャケット 非常食(カロリーメイト×3P他) 【5.機材】 フルサイズ一眼レフ レンズ×2本 三脚

感想

≪計画≫
塩見岳の冬景色を撮りたい!
しかし、ただでさえ長い塩見岳でさらに9km2時間追加で冬季ゲートから歩くのはなんとしても避けたい(12/28〜)!
日曜日の天気は晴れだが強い寒気が入る模様。
おそらく八ヶ岳や南アルプスまで山の上は寒気流入による雲がかかると思われる。
日曜日に降雪して冬の気圧配置が緩まった翌月曜日は目的の冬景色が広がるはず。
そこで、降雪直後の雪景色を求めて、月曜日に塩見岳に行く予定とした。

冬季の塩見岳は大抵の登山者は2泊3日の行程で行っており、日帰りに置き直すと以下の時間配分と想定していた(→ダメダメな実際は右)。
01:00 夏期ゲート 発     → 01:30
05:00 三伏小屋        → 05:40
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
08:00 本谷山         → 09:00
10:00 塩見小屋(→塩見往復) → 12:30
16:00 三伏小屋        → 18:30 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
19:30 夏季ゲート 着     → 22:00


≪感想≫
当初は日曜日に三伏峠付近でテント泊する予定であったが、天候の判断つかず迷迷していたら月曜日の日帰りになった。

結果としては、天気の読みは当たって“降雪直後の快晴”となったが、パウダーの雪は沢山あるが、樹氷やシュカブラは形成されておらず、また、山並みの低い部分には雪がなく斜面は黒く、期待した冬景色ではなかった。

さらに想定外のことに、前日の日曜日に人が入っていなかったようで、下から上まで直前の降雪でほぼ全域トレースなし!
そして月曜日に塩見岳エリアの登山者は自分ひとりのみ(行き帰り駐車なし/冬季小屋泊者他テントなし)。
百名山で1人だったのは今回初めてかもしれない。
そのため、ルート全域を自分1人でトレースをつけることとなった。

結果、塩見岳のロングルートのすべてを、機材を担いで1人でラッセルするのは無理っ!
自分にそんな怪物並みの体力はないし、ラッセルなんて苦しいだけ(※人による)。
最初のペースは良かったものの本谷山あたりから、まったく押し固められないフワフワパウダーに体力を奪われ始め、塩見小屋手前に着く頃には、体内が乳酸でたぎりまくりまくっている状態。
さらに一番下の登山口からスノーシューで上がってきていたからか、両股関節が痛みまくっている。
滾る乳酸で少し動いただけで息は切れるし、両股関節の痛みで上りで足を上げることすら困難な状況。
時間も計画よりかなり遅れており、夜間ハイクとなっても日帰りで塩見岳頂上を踏むことも考えたが、この状況下ではさらにペースが遅くなると思われたため、塩見小屋下で敗退決定。

帰りは上がらなくなった足でひらすら来た道を戻るのみ。
それにしてもこの塩見岳のルートは、ひたすら長い!
特に本谷山や三伏山はピークはすぐそこに見えるが、いかんせん横に長い。
さらに夏期ゲートから登山口も50分と長く、続く登山口から三伏峠までも長い。
"歩いても歩いても着かない”感たっぷりの長いもの尽くしのルートで、途中敗退にもかかわらずペースは戻らず、結局夜間ハイク突入で下山しましたとさ。

頂上踏めず大した写真も撮れず、果てしなく疲れた...。
当分の間は、南アルプスのロングルートとふわふわのパウダースノーはお腹いっぱい、という感じになりました(笑)。
結果はともかく、期待・迷い・驚き・落胆・苦しみ・達観・安堵と様々な思いを味わい、強く記憶に刻まれる日になるのでしょう。
これが生きているということなのでしょうか。
そして、最後は"感謝”。


≪反省点と気付きがたくさん≫
□ スノーシューを担ぐのは重い。必要かどうかの判断が必要。
□ スノーシューを使いすぎると股関節が痛くなる。鍛錬不足か?
□ 気温が低いと(氷点下10℃前後)、スマホの電池がすぐなくなる。
→ 容量5,000mAで長く持たせば5日持つスマホも1日でなくなった(GPS記録)。
□ 同じくヘッドライトの電池も寒冷下ではもちが短い。
→ 日没を迎えた本谷山付近から電池残量ランプの黄色が点灯した時は正直焦った。
→ 最少光量に抑えて駐車場までなんとか下山。
□ 仮眠ゼロの徹夜登山は気持ちにゆとりがなく踏ん張りが効かない。
□ 冬山でラッセルが入ると、閾値を超えて乳酸が出やすくなる。


≪撮影機材≫  
24~70mmF2.8:△ 軽量化のため不所持(ケース含めて△1kg)。
16~35mmF4:〇 塩見エリアでは手前から入れるものがあまりないため、標準でよいかも。
70〜200mmF4:〇 間ノ岳や仙丈ヶ岳、中央アルプスの山並みを切り取るためには必要。

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コメント

ご無事で下山、なによりでした
shibawannkoさん、おはようございます。

まずはご無事でなによりでした。
トレースがないとほんとキツいですよね。
駐車場着が22:00とは・・・。お疲れ様でした。

自分も甲武信ヶ岳を最初に登ったとき、途中でトレースがプッツリとなくなっていて、その地点から先はラッセルで進んだのですが、普段の2倍以上疲れました。スノーシューもワカンもなかったので、亀のようにしか進めませんでしたし・・・。

大変な思いをされたと思いますが、きっといい経験になったのではないでしょうか。
雪山でのバッテリーや電池の持ちの悪さは要注意ですね〜。
2017/12/21 9:12
Re: ご無事で下山、なによりでした
MonsieurKudoさん
いつもコメントありがとうございます!

冬山のロングコースはいろんなものの“消耗戦”ですね。
体力気力、食糧、水、スマホ電池、ヘッドライト電池、カメラ電池と、何かが消耗しても支障をきたすので、経験から十分に対応したつもりでした。
体力が消耗しても食糧と水分を補充すれば回復するだろうと十分持って行ったんですが、乳酸が出まくってペースが回復しないのは想定外でした...。
山を始めた初心者の頃に下手にバテていたことを思い出してしまいました(笑)。

やはり冬山はラッセルに耐えられるだけの心肺持久力がないと乳酸が出てしまいダメですね。
下山後はもうコリゴリ感たっぷりだったんですが、日をおいたら何か悔しくて楽しくて、何だかリベンジ気分になってきました。

山って不思議ですね。
辛いことは忘れて楽しい思い出しか残らない気がします。
別の言い方をすると、"懲りない人"って言うのでしょうか(笑)。
2017/12/21 18:54
お疲れ様でした☆★
冬季の塩見に乗り込むとか、すっげぇタフですね😳!驚
しかも、ノントレ ラッセル地獄に撮影機材を持ち込むなんて・・・15kg装備ですかね?苦笑 いやぁ、マジで恐ろしい!笑 本当にお疲れ様です!!

スノーシューまた購入したのですね😨! 僕はアンチスノーシュー派なので ワカンしか所持していませんが、ここまでのレベルのパウダーですと、やはり スノーシューがめっぽう強いですね😳‼ 参考になります☆★

素晴らしいレコでした! shibaさんのタフさには驚きますm(_ _)m 今度ロング行くときは、ラッセル要員として ぜひ お声をかけてください😁♪♪笑 冬季の塩見鳥倉ルート、本当にお疲れ様でした!!✨
2017/12/21 10:21
Re: お疲れ様でした☆★
yamazaru2899さん
コメントありがとうございます!

いつも気合いだけは入っているんですが、思いに体がついてこなくて、いつものぐだぐだな弱音の記録になってしまいました。

歩いていて「前回のようにyamazaru2899さんがいてくれたらなぁ...、」とホントに何度も思ったもので、本谷山手前あたりで思わずお呼びたてするところでした(冗/笑)。

今回は持てるものを出し切ってもこの条件では無理でした。
条件としてはアイゼンで軽快に行けるくらいのトレースがあれば、何とか日帰りでも行けるような気がします。
あ、結局他力本願、神のトレースがないと行けないのか...(笑)。

やっぱりyamazaru2899さん後ろをコソッとついて行きます。
折り返されてのダブルトレースの上を(冗/笑)!
2017/12/21 18:57
チャレンジ
何事も経験ですね。
机上で緻密な計画立てられたようですし。
いかんせん入山者ゼロは誤算でしたね。
私が四月歩いた時も入山者いませんでした。
年末年始、トレースたくさんなら計画ガッチリハマったかもしれません。
素晴らしいチャレンジだと思いますが、テント張った方が良い写真が撮れますし、身体にも無理無いと思います。

ですがガッツに敬服します。
2017/12/21 19:38
Re: チャレンジ
tomhigさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
年末年始との比較だと、トレースをとって冬期ゲートからのアプローチを受け入れるのかのトレードオフみたいになりますね。どっちが体に負担が少ないんでしょう?笑
また、一応テント泊セットでパックしたんですが、スノーシュー2kg と機材4kgを合わせて20kgに達してしまったので、これまた軽くして早く短く行動した方が楽なのかのトレードオフ問題になり、今回はスタイルから軽さを選びました。
それでも早く行動できなかったのは単純に冬山で求められる一番の必須能力である体力が足りなかったのであり、tomhigさんのような強靭な体力が必要ということを認識した山行でした。
これからも重い荷物背負って悶絶しながら鍛えてみます。笑
2017/12/21 23:18
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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未入力 塩見・赤石・聖 [2日]
塩見岳(鳥倉林道より)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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