老平P⇔布引山⇔笊ヶ岳ピストン
- GPS
- 52:16
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 4,210m
- 下り
- 4,201m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 7:20
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:11
天候 | 1日目:晴 2日目:晴 3日目:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
年末年始は普段行けない北アルプスにでも…と思っていたがずっと雪が続いているようなので、断念。他で天気の良さそうな雪山はないかと思っていた所、いつかは行きたいと思っていた笊ヶ岳の天気がよさそうではないかと目をつけ、ここに決定。
山行にあたってはne_moさんの記録を参考にさせていただいた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1341125.html
1日目
道路の凍結などで遅れることを想定して早く出発したが、特に問題なく予定より早く到着。道中見えていた布引山に心躍らせて出発する。はじめは林道歩き、しばらくして登山道に入る。ne_moさんの記録にもあったが、この道中が核心部。予備日も含めて時間は十分あるので、一箇所ロープを出して通過。帰りも通るのが憂鬱になる。
危険地帯を越えてようやく渡渉地点。気にしていた凍結もほとんどなく飛び石でOK。
山に入ればもう危険はないかと思いきや、落ち葉が積もって足元が見づらい細い巻道のようなつづら折りが続き、緊張が続く。登りも厳しくなり、同行のIさんが遅れ始める。(後から振り返った所シャリバテだったのではという話)しかし、水作りのためには雪がある程度まとまったところまで行かなければならない。目標は桧横手山を越えた鞍部だったが、時間的に厳しい。そうこうしていると下山者とすれ違い、1800mくらいから雪はあるという情報を得る。ペースを考えると1900m超の緩斜面が良さそうだということで、この日はそこまでなんとか上がった。雪は10cm超くらいで水作りにはちょっと心もとなかったが、密度が高い雪だったので袋いっぱいで最終日までは持った。
夜に下山報告先の会の方と連絡が取れ、翌日は午後から風が強くなるとの情報。天気は良いので絶好のアタック日和。アタックザックに荷物をまとめ、3時に目覚ましをセットして寝る。
2日目
気温は-10℃くらいだったがフル装備で寝ると暑すぎ、まんじりともしない。ようやくウトウトしかけたが、22時ころ一回起きたときから大分経ちすぎている気がする。時計を見てみるとなんと5時半過ぎ。目覚ましが鳴らなかったのか、気づかなかったのか。とにかくパニック状態だった。同行のIさんが行動食を持ってすぐに出ようという提案をする。幸い昨夜に水や装備は準備していたのですぐに出発できる。シュラフもそのままに外に飛び出して出発する。この時6時半前後。
しかし飯も水もろくに食べなかったのがたたったのか、前日に続いてIさんのペースが上がらない。寝坊の自己嫌悪と天候悪化の予報で焦りがつのる。例の3人パーティがトレースをつけてくれていればなんとかなるかもしれないが、この時間でラッセル込みだと正直厳しい。そんなことを悶々と考えながら急登続きの樹林帯がふと切れた。そこで眼前に迫る南アルプス南部の山々を見たとき、涙が出そうになった。まだ風も出てないので間にあう、そう気持ちを切り替えて進む。
布引山山頂には例の3人パーティのテントが張ってあり、その先の笊ヶ岳へ向かう縦走路の鞍部付近でこのパーティと会い、ねぎらいと感謝の気持ちを伝えた。こんなきつい所なので若者パーティかと思いきや、御年72歳という方もいてビックリするとともに申し訳ない気持ちにもなった。
その先はもうわずか。ここまで来たら登頂するしかない。
笊ヶ岳山頂直前まで樹林、藪がうるさくほとんど眺望もない。本当に開けるのだろうかと思っていた所に飛び出した頂上、噂に違わぬ絶景だった。気にしていた風もほとんどない。少し遅れてきたIさんとともにしばらく堪能し、テントまで戻る。この頃にはIさんのペースが戻っていたが、やはりシャリバテだったようだ。
3日目
前日に目的の笊ヶ岳登頂を果たしたので、この日は慌てることもなく起床し、昨朝食べられなかった飯を作る。テントを撤収し、いざ下山。落ち葉の積もった急斜面はやはり慎重に下り、2時間ちょっとで広河原に到着。ここで単独の人1名とすれ違った。これから7時間、布引山まで行くらしい。元気だなと感心しながら先に進むと例の箇所で前方から単独の人1名が来る。明示的に譲ったつもりもないが、こちらがビレイの準備をしていると、その人はアイゼンもつけずに躊躇なくスタスタ渡りきってしまい、Iさんと唖然とした。気を取り直し、そんなこんなで無事下山。
笊ヶ岳山頂の景色は良かったが、次に登るとしたら別ルートかな…。
コメント
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つたない記録を参考にしていただき感謝です。気温は-10度まで下がるのですね。私の時は標高2000mでも明け方で外気が-5度、テント内は0度でした。
ともあれ、お疲れ様でした!
コメントありがとうございます。
樹林帯というのもあってか、意外に暖かかったです。
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