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Yamareco

記録ID: 1350171
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

老平P⇔布引山⇔笊ヶ岳ピストン

2018年01月01日(月) ~ 2018年01月03日(水)
 - 拍手
magmagoon その他1人
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
52:16
距離
24.9km
登り
4,210m
下り
4,201m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:55
休憩
0:25
合計
7:20
距離 8.4km 登り 2,182m 下り 760m
7:34
62
8:36
8:41
133
10:54
10:55
51
11:46
11:52
95
13:27
13:40
74
14:54
宿泊地
2日目
山行
7:31
休憩
0:40
合計
8:11
距離 7.9km 登り 1,011m 下り 1,061m
6:23
139
8:42
8:58
121
10:59
11:19
94
12:53
12:57
86
14:23
11
14:34
宿泊地
3日目
山行
4:51
休憩
0:07
合計
4:58
距離 8.4km 登り 949m 下り 2,396m
6:46
44
宿泊地
7:30
59
8:29
8:31
34
9:05
9:07
97
10:44
10:47
50
11:37
7
11:44
ゴール地点
天候 1日目:晴
2日目:晴
3日目:晴
過去天気図(気象庁) 2018年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
老平Pに駐車。先行者2台、周囲に積雪・凍結はなし。
駐車場から布引山が見えます。遠い。
2018年01月01日 07:36撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 7:36
駐車場から布引山が見えます。遠い。
このゲートを通って登山開始。
2018年01月01日 07:39撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 7:39
このゲートを通って登山開始。
雪のトンネルに見えると有名らしい。
2018年01月01日 07:53撮影 by  NEX-5T, SONY
2
1/1 7:53
雪のトンネルに見えると有名らしい。
結構揺れる吊橋。
2018年01月01日 08:44撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 8:44
結構揺れる吊橋。
落石で破壊された橋の代わりにつけられたハシゴを登ります。
2018年01月01日 08:54撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 8:54
落石で破壊された橋の代わりにつけられたハシゴを登ります。
ここが一番の難所。細い登山道に氷柱が落ち、それが凍りついています。左側の柵は一部壊れ、右側のロープも一部区間ありません。ここはロープを出して確保しながら行きました。
2018年01月01日 08:59撮影 by  NEX-5T, SONY
2
1/1 8:59
ここが一番の難所。細い登山道に氷柱が落ち、それが凍りついています。左側の柵は一部壊れ、右側のロープも一部区間ありません。ここはロープを出して確保しながら行きました。
反対側から。
下山時にすれ違った若者は何の躊躇もなくツボ足でスタスタ歩いていましたが、怖くて真似できませんね。
2018年01月01日 09:43撮影 by  NEX-5T, SONY
1
1/1 9:43
反対側から。
下山時にすれ違った若者は何の躊躇もなくツボ足でスタスタ歩いていましたが、怖くて真似できませんね。
崩壊地にトラロープがつけられています。
2018年01月01日 10:04撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 10:04
崩壊地にトラロープがつけられています。
氷柱が落ちてきそうで怖い。
2018年01月01日 10:28撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 10:28
氷柱が落ちてきそうで怖い。
渡渉はここの一箇所だけです。
凍結していたら怖いと思っていましたが、飛び石を渡るのに困るような凍結はありませんでした。
2018年01月01日 10:51撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 10:51
渡渉はここの一箇所だけです。
凍結していたら怖いと思っていましたが、飛び石を渡るのに困るような凍結はありませんでした。
細くて落ち葉が積もったつづら折りの道が続きます。
2018年01月01日 11:14撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 11:14
細くて落ち葉が積もったつづら折りの道が続きます。
ようやく山の神。
2018年01月01日 11:52撮影 by  NEX-5T, SONY
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ようやく山の神。
やっと雪が出てきました。水作り、笊ヶ岳登頂のためにはまだ頑張る必要があります。
2018年01月01日 13:32撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 13:32
やっと雪が出てきました。水作り、笊ヶ岳登頂のためにはまだ頑張る必要があります。
15時くらいで切り上げ、ここが本日の幕営地。
2018年01月01日 14:59撮影 by  NEX-5T, SONY
1/1 14:59
15時くらいで切り上げ、ここが本日の幕営地。
布引山の手前で少しだけ樹林が切れます。
2018年01月02日 08:25撮影 by  NEX-5T, SONY
1
1/2 8:25
布引山の手前で少しだけ樹林が切れます。
苦労してようやく見ることができた景色に涙がこみ上げそうになりました。
2018年01月02日 08:26撮影 by  NEX-5T, SONY
6
1/2 8:26
苦労してようやく見ることができた景色に涙がこみ上げそうになりました。
聖岳。
2018年01月02日 08:26撮影 by  NEX-5T, SONY
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1/2 8:26
聖岳。
上河内岳。ノーマークでしたが、登ってみたくなる、いい形をしていました。
2018年01月02日 08:26撮影 by  NEX-5T, SONY
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1/2 8:26
上河内岳。ノーマークでしたが、登ってみたくなる、いい形をしていました。
奥に見えるは大無間山か。手前の山伏、青薙縦走を思い出します。青薙からの縦走をやっていつかは赤線をつなげたい。
2018年01月02日 08:31撮影 by  NEX-5T, SONY
1
1/2 8:31
奥に見えるは大無間山か。手前の山伏、青薙縦走を思い出します。青薙からの縦走をやっていつかは赤線をつなげたい。
2018年01月02日 08:34撮影 by  NEX-5T, SONY
1/2 8:34
南部の山々が楽しめます。
2018年01月02日 08:41撮影 by  NEX-5T, SONY
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1/2 8:41
南部の山々が楽しめます。
布引山の山頂は眺望なし。幕営にちょうど良さそうです。
2018年01月02日 08:48撮影 by  NEX-5T, SONY
1/2 8:48
布引山の山頂は眺望なし。幕営にちょうど良さそうです。
噂に違わぬ絶景。
2018年01月02日 11:05撮影 by  NEX-5T, SONY
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1/2 11:05
噂に違わぬ絶景。
荒川岳。悪沢岳は千枚岳と同化して手前で低く見えてしまっている?
2018年01月02日 11:07撮影 by  NEX-5T, SONY
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1/2 11:07
荒川岳。悪沢岳は千枚岳と同化して手前で低く見えてしまっている?
赤石岳。
2018年01月02日 11:07撮影 by  NEX-5T, SONY
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1/2 11:07
赤石岳。
笊ヶ岳からの定番、小ザルと富士。
2018年01月02日 11:08撮影 by  NEX-5T, SONY
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1/2 11:08
笊ヶ岳からの定番、小ザルと富士。
南アルプス北部を望む。北岳の鋭鋒に比べ、深田久弥も賞賛した間ノ岳の巨体をはっきりと感じることができました。
2018年01月02日 11:21撮影 by  NEX-5T, SONY
2
1/2 11:21
南アルプス北部を望む。北岳の鋭鋒に比べ、深田久弥も賞賛した間ノ岳の巨体をはっきりと感じることができました。
布引山への登り返しが憂鬱。
2018年01月02日 11:31撮影 by  NEX-5T, SONY
1/2 11:31
布引山への登り返しが憂鬱。
こちらから見る富士山は自分の中では珍しい。愛鷹山をはっきりと認識しました。
2018年01月02日 12:44撮影 by  NEX-5T, SONY
1
1/2 12:44
こちらから見る富士山は自分の中では珍しい。愛鷹山をはっきりと認識しました。
こんな感じの樹林続きです。風があっても安全ですが、とにかく眺望が悪い。
2018年01月02日 13:00撮影 by  NEX-5T, SONY
1/2 13:00
こんな感じの樹林続きです。風があっても安全ですが、とにかく眺望が悪い。
ここを下るとまた樹林地獄…。
2018年01月02日 13:10撮影 by  NEX-5T, SONY
1/2 13:10
ここを下るとまた樹林地獄…。
下山時には風が強くなり、聖岳は雪煙や雲に隠れてしまいました。
2018年01月02日 13:15撮影 by  NEX-5T, SONY
1/2 13:15
下山時には風が強くなり、聖岳は雪煙や雲に隠れてしまいました。
撮影機器:

感想

年末年始は普段行けない北アルプスにでも…と思っていたがずっと雪が続いているようなので、断念。他で天気の良さそうな雪山はないかと思っていた所、いつかは行きたいと思っていた笊ヶ岳の天気がよさそうではないかと目をつけ、ここに決定。
山行にあたってはne_moさんの記録を参考にさせていただいた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1341125.html

1日目
道路の凍結などで遅れることを想定して早く出発したが、特に問題なく予定より早く到着。道中見えていた布引山に心躍らせて出発する。はじめは林道歩き、しばらくして登山道に入る。ne_moさんの記録にもあったが、この道中が核心部。予備日も含めて時間は十分あるので、一箇所ロープを出して通過。帰りも通るのが憂鬱になる。
危険地帯を越えてようやく渡渉地点。気にしていた凍結もほとんどなく飛び石でOK。
山に入ればもう危険はないかと思いきや、落ち葉が積もって足元が見づらい細い巻道のようなつづら折りが続き、緊張が続く。登りも厳しくなり、同行のIさんが遅れ始める。(後から振り返った所シャリバテだったのではという話)しかし、水作りのためには雪がある程度まとまったところまで行かなければならない。目標は桧横手山を越えた鞍部だったが、時間的に厳しい。そうこうしていると下山者とすれ違い、1800mくらいから雪はあるという情報を得る。ペースを考えると1900m超の緩斜面が良さそうだということで、この日はそこまでなんとか上がった。雪は10cm超くらいで水作りにはちょっと心もとなかったが、密度が高い雪だったので袋いっぱいで最終日までは持った。
夜に下山報告先の会の方と連絡が取れ、翌日は午後から風が強くなるとの情報。天気は良いので絶好のアタック日和。アタックザックに荷物をまとめ、3時に目覚ましをセットして寝る。

2日目
気温は-10℃くらいだったがフル装備で寝ると暑すぎ、まんじりともしない。ようやくウトウトしかけたが、22時ころ一回起きたときから大分経ちすぎている気がする。時計を見てみるとなんと5時半過ぎ。目覚ましが鳴らなかったのか、気づかなかったのか。とにかくパニック状態だった。同行のIさんが行動食を持ってすぐに出ようという提案をする。幸い昨夜に水や装備は準備していたのですぐに出発できる。シュラフもそのままに外に飛び出して出発する。この時6時半前後。
しかし飯も水もろくに食べなかったのがたたったのか、前日に続いてIさんのペースが上がらない。寝坊の自己嫌悪と天候悪化の予報で焦りがつのる。例の3人パーティがトレースをつけてくれていればなんとかなるかもしれないが、この時間でラッセル込みだと正直厳しい。そんなことを悶々と考えながら急登続きの樹林帯がふと切れた。そこで眼前に迫る南アルプス南部の山々を見たとき、涙が出そうになった。まだ風も出てないので間にあう、そう気持ちを切り替えて進む。
布引山山頂には例の3人パーティのテントが張ってあり、その先の笊ヶ岳へ向かう縦走路の鞍部付近でこのパーティと会い、ねぎらいと感謝の気持ちを伝えた。こんなきつい所なので若者パーティかと思いきや、御年72歳という方もいてビックリするとともに申し訳ない気持ちにもなった。
その先はもうわずか。ここまで来たら登頂するしかない。
笊ヶ岳山頂直前まで樹林、藪がうるさくほとんど眺望もない。本当に開けるのだろうかと思っていた所に飛び出した頂上、噂に違わぬ絶景だった。気にしていた風もほとんどない。少し遅れてきたIさんとともにしばらく堪能し、テントまで戻る。この頃にはIさんのペースが戻っていたが、やはりシャリバテだったようだ。

3日目
前日に目的の笊ヶ岳登頂を果たしたので、この日は慌てることもなく起床し、昨朝食べられなかった飯を作る。テントを撤収し、いざ下山。落ち葉の積もった急斜面はやはり慎重に下り、2時間ちょっとで広河原に到着。ここで単独の人1名とすれ違った。これから7時間、布引山まで行くらしい。元気だなと感心しながら先に進むと例の箇所で前方から単独の人1名が来る。明示的に譲ったつもりもないが、こちらがビレイの準備をしていると、その人はアイゼンもつけずに躊躇なくスタスタ渡りきってしまい、Iさんと唖然とした。気を取り直し、そんなこんなで無事下山。

笊ヶ岳山頂の景色は良かったが、次に登るとしたら別ルートかな…。

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コメント

お疲れ様でした
つたない記録を参考にしていただき感謝です。気温は-10度まで下がるのですね。私の時は標高2000mでも明け方で外気が-5度、テント内は0度でした。
ともあれ、お疲れ様でした!
2018/1/5 20:29
Re: お疲れ様でした
コメントありがとうございます。
樹林帯というのもあってか、意外に暖かかったです。
2018/1/9 12:35
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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