記録ID: 136068
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
戦慄のP3、そして風は秋色♪の阿弥陀南稜!
2011年09月24日(土) [日帰り]
- GPS
- 08:30
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,259m
コースタイム
5:40船山十字路-(若干のルートミスを交え)6:20立場山に向かう稜線-7:50立場山-8:05青ナギ-8:45無名峰8:55-9:10 P1-9:20 P2-9:40 P3取り付き〜(ルンゼの登り)〜10:15 P3終了(休憩)-10:30 P4基部-10:45阿弥陀岳山頂11:25-(中央稜)-12:55沢筋-(登山道ロストを経て・・・)-13:40林道終点-14:10船山十字路
天候 | 途轍も無い晴天!眺望バッチリ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲート前に6〜7台停められますが、周辺の路肩にも結構駐車できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■プロローグ 詳しくは、明日書きますが・・・ ・のっけから事前に調べたルートを外しマゴマゴしてしまい・・・。 ・P3のルンゼ(樋)は凍結していて非常に怖かった! ・中央稜の下部では踏み跡をロストしやすく、まんまと見失いました。。。 という感じ。 やはり地図にないルートを歩くのは厳しい!と再確認。。。 ■船山十字路ー立場山、青ナギ まず歩き出しですが、写真でよく見る「ゲート」を越えずに、 駐車スペースの手前で派生する林道を行くべきところ、ゲートを越えて直進しちゃいました。 この林道はそのまま行けば中央稜コース、途中で古ぼけた道標に導かれ右折すると、 「旭小屋から登った尾根」に反対側から上がれます。 結果的に近道、かも。 あとは明瞭な尾根道を唯々諾々と登るだけです。展望はほぼありません。 ■青ナギから無名峰ーP1/P2 立場山山頂から少しで「青ナギ」です。ここは前々から気になってましたが・・・、 思った通りの絶景ポイントでした。 道幅は充分だし危険は感じません(主観)。 無名峰までの登りはなかなか急です。ですが展望はこれまたサイコー。 いよいよPゾーン突入ですが、皆さん書かれているようにP1とP2は踏み跡なりに進むだけで問題はありません。いずれにしても「左に巻く」と認識していれば大丈夫かと。 ■P3ー山頂 問題は、やはりここです。ココだけがこのコースを「バリエーション」たらしめていると言っても良いでしょう。 基部を左に巻き西側を下りながらトラバース(ワイヤーのところ)すると「取り付き」です。 ごく狭い、まさに「樋」のような形状でかすかに水が流れているようです。が、 今回はこれが凍結しており、結構固い。足を置くとツルンといきます・・・。もちろん掴めない。 ということで、手がかり・足がかりが非常に限られ、かなり危険を感じました。 これからの季節、ちゃんと雪が付くまではヤメた方がよいかも。 また、途中に幾つか残置支点がありますが、いずれも錆びているし1つ1つ分散しているので 確保支点として積極的に使うのは無理そうに感じました。 ここはトップが残置支点にランニングを取りながら上まで上がり、そこから後続を確保するという手順なのでしょう(たぶん)。 単独での通過はかなり危険と思いました。 P3終了後はP4をこれまた左に巻いて赤茶けたガレ場の急登りで山頂です。 難しくはありませんが岩質が非常にもろいので注意です。 ■山頂ー中央稜 まずは御小屋尾根方面。摩利支天を越えると分岐です。 「立ち入り危険」の道標のすぐ先に右下に降りる踏み跡があります。ハイマツで隠れて分かりづらいですので注意。下り出し後しばらくはなかなか高度感のある、そして滑ったりしたらヤバい箇所も交えつつ、ですが難所はないのでゆっくり着実に行けば大丈夫でしょう。 踏み跡の薄い樹林を経て沢に降りますが、ここから先がまた問題で、途中から踏み跡を見失いました。 地形図で現在位置は把握しながら歩いてきたので不安はない(とにかく沢筋に沿って行けば良い)のですが、水のない沢のゴロゴロした岩や踏み跡のない箇所は歩きづらく時間がかかりました。 大きな堰堤の手前でようやく道に合流しましたが、道は右岸に付けられており、どこか徒渉ポイントを見落としたようです(ずっと左岸と水無し沢を歩いてしまいました)。 大きな堰堤の先で林道終点に到着します(左岸)。後は荒れた林道を十字路まで戻るだけです。 |
写真
感想
ルートは明日描きます。。。
もう寝ます・・・。
で、起きました。
写真のコメントなど随分おちゃらけてますね・・・。
ですがP3のルンゼはホントに怖かった。凍ってなければまあ登り易そうでしたが、
今回は手がかり・足がかりにしたい箇所がツルツルで使えず難儀しました。
雪がちゃんと付くまでは、とくに単独での通行は控えた方が良さそうです。やはりロープ確保を前提としたポイントでした。
という戦慄を覚えつつも、何とか「南稜」を歩き通せました。
本日の阿弥陀はチョー満員でしたが南稜は静か。青ナギや無名峰、その先の稜線の眺めは素晴らしくかなり充実した山歩きが楽しめました。
そして、風は秋色・・・ってな感じで夏とは違う雰囲気を満喫できた山行でした〜。
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コメント
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honsamaさん、こんばんは。ご無沙汰してますw
良いお天気だった分、放射冷却で冷え込んだようですね。
自分も10月中に行こうと思っていたのですが… 凍結ですか
honsamaさんでも苦労するほどでは、無理せず来シーズンにしておいたほうがよさそうですね…
ところで今まで樋(とい)じゃなくて桶(おけ)だと思ってましたwww
honsamaさんのこの記録を読んでいて間違いに気付きました。
どこかで大恥を書く前に気付けてよかったですw
フリガナ付きでありがとうございました
urayasuさん
どーも、ご無沙汰です
urayasuさんもここを考えていましたか〜。
そろそろ雪山を意識した山行を考えちゃうタイミングですよね。
ということで、今回のルートを敢行したのですが、
記録のとおり「凍結」は全く想定しておらず非常に厳しかったです。
取り付き部で「うっ、凍ってんじゃん・・・」と思いましたが、
そこから見上げる限り「まあ何とかなりそうかな」と思える斜度や岩の状態に見受けられたので進みましたが、中間ぐらいで進退窮まるような場面(安定した面積と強度が得られなさそうなスタンスが凍結部分以外にない!)もあり「4点支持」でしばらく試行錯誤したこともありました。。。
おそらく乾燥してたり水に濡れているくらいなら難度は低いように思いますので、単独で行くならやはり「夏」ですかね。
なお、、、「樋(とい)」ですが、僕もここの下調べで「ん?これ読めねえ」ということで調べました
山の名前とか通過ポイントとか、読み方が分からないことが多いですよねえ(今回の他の例では「立場山」は「たつばやま」と読むらしいです(「山」を「さん」と読むか「やま」と読むかは未確認。「立場」は「たつば」らしいです)。
ということで知り得る限り読みながなを振ろうと思っている次第・・・。お役に立てて良かったです
同じ日に僅かな時間差でお会いする事は出来ませんでしたが
阿弥陀南稜 & 中央稜、お疲れさまでした。
昨日は天気にも恵まれ、とても気持ちの良い山歩きが出来ました。
しかし、核心部のルンゼを流れている水が凍っているとは想像してませんでした。
雪が降る前にもう一度行っておきたいと思ってますが、
無理かもしれませんね。
honsamaさんのレコも時折参照させていただいてます。
今後とも宜しくお願いします。
こんばんはです^^
セルフタイマー、笑える。。。
凍る季節なんですね〜〜
風は秋色 ふふふっ です
天気良くってよかったですよね。お疲れ様でした〜〜
honsamaさん
おはようございます、ご無沙汰しております。
南稜行かれましたか(笑)
いままであまり興味がなかったのですが、自分も先月登ってきました。
冬の下見を兼ねて・・・
確かに、あのP3ルンゼは雪次第では超難所になるなと予想しています。
もう、凍結し始めましたか?
雪がつくのが、楽しみですね。
セルフタイマーお疲れ様でした☆
star
noborundaさん
コメントありがとうございます!
山頂ではまさに行き違い、というタイミングだったようですね。
それにしてもルンゼの凍結は僕も想定外。
結構危なかったです(反省)。
>雪が降る前にもう一度行っておきたいと思ってますが、
⇒えっ!マジですかあ!僕は結構懲りてしまいました。
あわよくば積雪期に…などと思ってましたが実際登ってみた感想は
「こりゃ冬は無理だわ」
でした
おそらく雪がしっかり付けば結構楽勝かも…ですが、
それでもロープ確保は必須でしょうねえ。
ということでもっぱら単独の僕は尻尾を巻いてしまうことにしました
ittiさん
受けましたか、セルフ三昧な記録…
今回はロングコースではなく時間の余裕はタップリでしたので奮発してみました
タイトル通り、秋の気配を感じての南稜の絶景は楽しかったのですが、P3の通過でまさに土気色になりました
ケータイの絵文字でムンクの『叫び』みたいの、ありますでしょ?
あんな感じです…。
starさん
先月の記録はもちろん参考にさせていただきましたよ〜
とくにルート図は目を皿のようにして凝視でした。
地形図に無いルートはどこをどう歩くんだかをちゃんと調べないと難しいですね。
(それでも迷いましたが…)
nagagutuさんの「音声」と同じくらい参考になりました〜
ちなみに、僕は冬、ここには行かないことに決定〜。
だって怖いんだもんっ
でも、回りの八ヶ岳の峰々の眺めは最高なコースですよね。
もう一度いくなら夏かな…
いつも素敵です。
honsama様 はじめまして。
kimi-toughと申します。
同日、キレットより
その御足取りを、拝見してました。
「素敵な尾根だなぁ」っと。
(遠目には、コンクリ尾根に
見えますた)
戦慄の「星野スミレ」!
次回の参考にさせて頂きます。
honsamaさん、こんばんは。
P3が凍っていましたか?
かなり、厳しい状況でしょうね。
4点支持で動けない・・・怖さが伝わってきました。
私は、もっと条件が良い日に登りましたが、かなり怖かったです。
でも、P3の核心は最初のとりつきですよね。
あのワイヤーに頼れば楽なのですが、頼るのも怖く、取り付きに苦労しました。
honsamaさんはしっかり雪がついたころに再挑戦されるのでしょうか?
かなり危険と思いますので、気をつけてくださいね。
kimi-toughさん
おばんです★
コメント、ありがとうございます!
「表題」イケてますか
分かっていただけてヒジョーに嬉しいです
毎度、記録のタイトルには熟慮します
やっぱり「つかみ」は大事ですので・・・。
とにかく「笑い」と取るのが重要と考えています
kimi-toughさんの記録も幾つか拝見しましたが、
なかなかイケてるぢゃないですかぁ
チャレンジングなコース選びもなかなか共感できる感じです。
しかし、、、「星野スミレ」に反応いただけるとは光栄です。
(渾身のレアなギャグでしたので)
まあ、実際の「星野スミレ」はパー子同様なかなか厳しい(よく1号ことミツ夫クンに無理難題を押し付けてましたね。アイドルのくせに)
とまあ、そんな感じでたまに記録を冷やかしにきてクダサイ
nagagutuさん!
実は最もコメントいただきたかった方からいただけましたね!
あそこはマジでヤバいですよね。
フリー、ソロ、ノーロープは絶対ヤバい。
「4点支持」での立ち往生は精神的にとてもキツかったですね。
今回(nagagutuさんの時のような乾燥状態でない凍結状態、という意味)では中間くらいの斜度がさらにキツくなる辺りで足の置き場に困り撤退したいくらいだがクライムダウンは絶対無理、という状況でした。。。
怖いの分かりますでしょ?
もう必死に登りましたが、次回行くなら夏、しかも絶対ロープ使います。
その時までにしっかりしたロープワークを学ばねば、との思いを強めました。
で、例の取り付きですが、あのワイヤーは見た目よりしっかりしてたと思います。
写真にも載せましたが残置支点は錆びててもしっかりしてましたし2重に支点を取っているので人ひとりが体重を預ける程度は問題ないと判断できました。
(墜落加重には耐えられるか疑問ですけど)
なので、あのワイヤーにセルフビレイを取れば充分安全を確保できると思います。
実際、僕はハーネス装着の上、セルフを取っていたので怖くはありませんでした。
(まあ、そのセルフ解除後が「戦慄」だった訳ですが・・・)
なお、、、nagagutuさんの「音声」、非常に参考になりましたヨ
こちらも北アで吹雪にあいました
お膝元ですからこのクラスのルートをやるなら
きっとここが最初になるんだろうなぁ
と思ってましたので参考になります
久々の山、楽しまれたようでなによりです
むぅぅ…。
結構真剣に興味のあるルートなのですが(もちろん無雪期で)、honsamaさんの感覚ではロープ必須なのですね
まだ写真を見てないのであとからゆっくり拝見しますが、凍ったルンゼは怖いですね〜。
とはいえ今回もセルフタイマーを駆使されてますね
景色もよかったようで何より!
風は秋色♪、のタイトルが素敵です☆
micさん
なんと〜
南稜、行くおつもりですか!
うーん、バリエーションにはあんまり興味なさそうでしたが、
そのような情念がメラメラしてましたか・・・。
今回は凍結していたので極めて厳しかったですが、
これが乾燥時にサクサク登れていたらこうは思わなかったかもしれません。
しかし、、、落ちたら止まれない角度&その下は谷底真っ逆さまの箇所ですので、くれぐれもご注意を。。。
tamaさん
ここを結構真剣に興味アリ、ですか。。。
やはり強者?いや、猛者?
とにかく同じ種族ですね・・・。
今回はいろいろ考えさせられたP3でした。
ロープ必須、というのは「もしもの事態」を想定すればまあ順当な考えかと思います。
つまり「落ちたらアウト」という地形で「手がかり・足がかりはとても頼りない」という状態でしたので「安全確保」という観点では「ロープによる保険」が必要では?ということです。
実際、30mのクライミングロープがザックに入っていたにもかかわらず結局使えず。つまり「使う判断力と技術がなかった」ということで。。。
今の己の限界などを感じつつ・・・、
でもやっぱり「風は秋色♩」とか言っちゃってる俺ってナニ?
とか何とか、いろいろ考えた次第です
まあ、また昼メシでも食いながら語りましょー
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