蛾ヶ岳・三方分山
- GPS
- 09:34
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 2,125m
- 下り
- 1,459m
コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:54
標準CT(休憩無し) 09:05 545 -
実績CT(休憩除く) 08:50 530 97.2%
実績CT(休憩込み) 09:54 594 109.0%
市川本町駅から蛾ヶ岳までは、標準CT4時間で計算
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:精進16:51→河口湖駅17:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三方分山の手前、ミズナラの大木と三ツ沢峠の間で熊3頭目撃しました |
その他周辺情報 | ファミリーレストランことぶき 精進バス停すぐの所 http://www.mfi.or.jp/kotobuki/ |
写真
感想
ホテルに前泊し身延線始発で蛾ヶ岳へ。登山口によく山で見かける黄色の「熊出没注意」看板があり、冗談めかしに「熊さんはそろそろお目覚めかな?今日は熊鈴持ってきてないなあ」などと話していたのですが、まさか本当に遭遇するとは…。
蛾ヶ岳への道は、凍結している箇所や落ち葉など状態が様々で、そのたびにチェーンスパイクを着けたり外したり。少し面倒でしたが順調に歩を進めました。山頂からは富士山、南ア、八ヶ岳が一望。計画では、のんびり過ごして下山する予定でしたがisisato氏が突然「三方分山に縦走したい」と言い出しました。少し疲れていましたが「まあ余力もあるし何とかなるだろう」と提案にのることに。
蛾ヶ岳からトラロープの急斜面を下り、車道歩きを経て三方分山登山口へ。ミズナラの大木を過ぎた付近で少し先を歩くisisato氏がストックを振りかざして奇声を発し始めました。変だなあと思っているとisisato氏が振り返り「熊!」と叫びました。私としては野生の熊を見たことがなかったので恐怖心よりも見てみたいという好奇心が先走り、駆け寄ろうとしたところ慌てて足を踏み外しプチ滑落。よく台風時に氾濫した川を確認しに行ったお年寄りが川に飲み込まれ死亡する事故がありますが「なんで、危ないと知っていてわざわざ覗きに行くのだろう?」と常々疑問に思っていました。あの時の自分はまさに同じ心理状態だったように思います。幸い、途中で踏みとどまりケガもなく大事に至りませんでしたが猛省です。
その後、三方分山へ到着したときは疲れ切っていてフラフラしながら下山。やはり計画通り欲張らずに蛾ヶ岳だけにしておけば良かった。熊鈴は効果がないなどと言う人もいますが、できるかぎりの対策はやはりしておきたいなあと思いました。
ついに熊に遭遇してしまいました。
雪が残るトラバース気味のクネクネ道を曲がると、
登山道から延びる支尾根に何か黒い物体が物音を立てている。
足を止めて樹木の隙間から観察すると、親熊さんの背中と、子熊さんの横顔。
丸まった背中がでかすぎる。黒い立方体のようでがっちりしている。
間もなく、親熊がこちらに気づいたようで、開いた口と目をこちらに向けるように首をひねってきた。
熊じゃなくて欲しいと思っていましたが、誰がどう見ても熊確定しました。
ばれたなら叫ぶしかない。というか、反射的に叫びました。
去年読んだ小説「邂逅の森」を思い出し、マタギ風の奇声を上げて、
両手を挙げてストック振り回してみた。
幸い、子連れですぐに斜面を駆け下りて逃げ出してくれましたが、
叫んでいると何か怒りが湧いてきて、その後も叫びまくってました。
tomomi1008さんは20mぐらい後方を歩いていたのですが、
急にisisatoが奇声を上げまくるから気でも狂ったのかと思ったらしいですw
熊が逃げる音が聞こえなくなった後、熊である事を叫んで伝えると
慌てたtomomi1008さんがプチ滑落。
斜面にうつ伏せで張り付いて粘っているので救出に向かいました。
これまた幸い、大きなけががないようで良かったです。
滑落していい斜面はないですが、底まで滑落したらやばい部類の斜面だったので
本当に危なかったです。
この時、手袋を落としていたようですが、何故手袋を外したのか思い出せません。
叫びつつ呼吸を整えて、熊の気配がないことを確認して
地図を見ると熊さんは登山道から垂直方向に逃げてくれた様子。
三方分山のほうが人が多いだろうと思い、そのまま進む事に。
熊が居た支尾根の上から熊がいた場所をちらっとのぞき込むと、土が掘り返されていました。
穴の中に餌の死体を保管するとか読んだことがあるので、長居せずに足早に立ち去りました。写真を撮ろうという余裕もありませんでした。
とりあえず三ツ沢峠に到着するも、道標があるのに分岐で5mほどルートミス。
慌てているようですが、一応違和感に気づくことができました。。。
二度と熊さんには遭遇したくないですが、また会ってしまいそうな気がします。
熊は冬眠しているだろうと熊鈴を持ってこなかったことを反省です。
正直、熊鈴はうるさくて嫌いなのですが、そんな事言ってられないですね…
先に気づくことができたのはよかったと思います。
樹木の間だったので、漫然と歩いていたら気づかなかったと思います。
風向きのせいなのか、獣臭さは全くありませんでした。
という顛末でした。
夢にまで熊がでてきて、いい迷惑ですが、
熊に遭遇しない工夫はお邪魔している人間がやるべきなので、
とりあえずパワフルな熊鈴を携行する事にしようと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
tomomi1008様 isisato様
こんにちは。
レコを読ませていただき、3年前暮れの山行を思い出しました。
ありがとうございます。
私も夜明け前の市川本町駅から精進湖に抜けるコースを歩いたのですが、
バス停に到着する頃は、意識朦朧とするほどハードな山行でした。
熊も怖かったですし、八坂の車道と交錯するあたり進路に迷いました。
精進湖に着く直前には手袋を落とし、地元の親切な方が車で追いかけて
渡してくれたことも良い思い出です。
やはり、出るんですね。子連れの熊を見たら私だったら観念して、
固まっていたことでしょう。
何事も無く良かったです。
これからも素敵な山行とレコを楽しみにしています。
kimichin2様、コメントありがとうございます。
市川本町〜精進湖、ハードですよね。。。
熊と遭遇した場所はエスケープルートがなく、引き返すにも既にかなりの距離を歩いていたので先に進むしかなく、登山客も我々の他にはいませんでした。この時期、あまり人が入らない山なのでしょうか?幸い熊のほうが逃げてくれたので助かりました。熊鈴やラジオを持って行かなかったのは迂闊だったと反省しています。熊はもうお目覚めのようなので、今後は気を引き締めて行きたいです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する