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Yamareco

記録ID: 1412507
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雪山ハイキング
甲信越

荒沢山 【360度の展望】

2018年03月26日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
3.8km
登り
715m
下り
711m

コースタイム

日帰り
山行
6:45
休憩
0:45
合計
7:30
6:10
110
スタート地点
8:00
8:00
75
1010m付近の平坦地
9:15
10:00
100
11:40
11:40
120
1010m付近の平坦地
13:40
ゴール地点
尾根末端から上がり始めましたが、6時40分頃ピンクテープのある踏み跡に合流しました。以後、雪のない所はずっと道形を辿りました。
1010mコンターライン付近は一面の雪原で、この尾根では一番広い平坦地でした。
下山時は駐車地点へ戻る前、アイゼンや登山靴に付いたゴミを沢で洗い流したり、食事などで20分ほど休みました。

前日か前々日には少なくとも3〜4人が入山した靴跡がありましたが、当日は予想どおり貸し切りで、下山後は人目を気にすることなく汗まみれの肌着を着替えました。
頂上には9時15分から10時までいましたが、その45分間は日常では考えられない濃密に凝縮された、懐かしい山々と対峙している心の満たされたひと時でした。
天候 快晴、無風、温暖
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
土樽駅を過ぎ、狭い橋で魚野川を渡る。
渡った所はT字路で、右は除雪されているが左はされてなく、ここに停める。
非除雪の車道を北へ進み、栗ノ木沢と南カドナミ沢を短い橋で渡った先の右側がカドナミ尾根。
私はカドナミ尾根末端から取り付いたが、下りで道形どおりに歩いたら、尾根下部で南カドナミ沢右岸に出た。
コース状況/
危険箇所等
荒沢山(1302.6m)はJR上越線土樽駅の北東にあり、前回行った赤沢山とは上越国境稜線を挟んで立地状況がよく似ている。
登山道のない山だが、尾根筋に道形(踏み跡)があり、無雪期でも藪漕ぎすることなく、灌木や笹を掻き分ける程度で行けそう。
頂上直下に距離にして20m近くの岩場があるが、雪は皆無で、特に危険ではない。

登山口からの標高差は約700m、陽当たりの良い南面のため雪解けが進み、雪の上を歩いたのは全体の半分程度。
露出した道形は越後特有?の直線状で、とても滑りやすく、下りでは終始灌木や笹に捕まっていた。
ネットから引用させていただいたルート図。
土樽→荒沢山→足拍子岳→土樽へと周回するパーティーもあるが、登攀技術に長けた雪山のエキスパート以外は困難。
2008年04月08日 20:28撮影
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4/8 20:28
ネットから引用させていただいたルート図。
土樽→荒沢山→足拍子岳→土樽へと周回するパーティーもあるが、登攀技術に長けた雪山のエキスパート以外は困難。
山頂表示板。
大きな木ではなく、この奥の山は梢越しに見えます。
2018年03月26日 09:22撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:22
山頂表示板。
大きな木ではなく、この奥の山は梢越しに見えます。
梢越しの飯士山、中央は当間山
≪細部については元サイズを拡大してご覧ください≫
2018年03月26日 09:24撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:24
梢越しの飯士山、中央は当間山
≪細部については元サイズを拡大してご覧ください≫
当間山の奥をズーム
米山(中央)〜刈羽黒姫山
2018年03月26日 09:29撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:29
当間山の奥をズーム
米山(中央)〜刈羽黒姫山
金城山〜1475m峰〜巻機山
巻機山を特定する際、中腹の真っ黒い天狗岩が決め手になります。
1475m峰の右奥には八海山が少しだけ見えています。
2018年03月26日 09:25撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:25
金城山〜1475m峰〜巻機山
巻機山を特定する際、中腹の真っ黒い天狗岩が決め手になります。
1475m峰の右奥には八海山が少しだけ見えています。
巻機山〜柄沢山
谷川岳と巻機山を結ぶ米子頭山〜柄沢山の尾根は圧倒的な存在感
2018年03月26日 09:25撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:25
巻機山〜柄沢山
谷川岳と巻機山を結ぶ米子頭山〜柄沢山の尾根は圧倒的な存在感
大源太山(湯沢大源太)
その右奥には平坦な頂上の檜倉山が少しだけ見えています。
2018年03月26日 09:25撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:25
大源太山(湯沢大源太)
その右奥には平坦な頂上の檜倉山が少しだけ見えています。
七ッ小屋山〜シシゴヤノ頭〜コマノカミノ頭
2018年03月26日 09:25撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:25
七ッ小屋山〜シシゴヤノ頭〜コマノカミノ頭
クロガネノ頭〜足拍子岳
2018年03月26日 09:26撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:26
クロガネノ頭〜足拍子岳
足拍子のすぐ右は足拍子岳南峰
奥は茂倉〜谷川〜万太郎
2018年03月26日 09:26撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:26
足拍子のすぐ右は足拍子岳南峰
奥は茂倉〜谷川〜万太郎
エビス大黒ノ頭〜仙ノ倉山〜平標山
2018年03月26日 09:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:27
エビス大黒ノ頭〜仙ノ倉山〜平標山
二居俣ノ頭(端正な△)〜日白山〜1581mピーク〜タカマタギ

平らな頂上は苗場山、その右は神楽ヶ峰〜地形図2010m峰〜右肩下がりの高石尾根
2018年03月26日 09:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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二居俣ノ頭(端正な△)〜日白山〜1581mピーク〜タカマタギ

平らな頂上は苗場山、その右は神楽ヶ峰〜地形図2010m峰〜右肩下がりの高石尾根
苗場方面のズーム
2018年03月26日 09:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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苗場方面のズーム
日白山(中央やや左)方面のズーム
棒立山はタカマタギ右手前の左斜面が黒い山
2018年03月26日 09:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:28
日白山(中央やや左)方面のズーム
棒立山はタカマタギ右手前の左斜面が黒い山
右=二居俣ノ頭
中央=大黒山
左=上ノ倉山(今夏 登山道が開かれる予定)
上ノ倉山の左手前は苗場スキー場の筍山(電波施設有り)
2018年03月26日 09:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:28
右=二居俣ノ頭
中央=大黒山
左=上ノ倉山(今夏 登山道が開かれる予定)
上ノ倉山の左手前は苗場スキー場の筍山(電波施設有り)
湯沢町・十日町市・長野県栄町の市町村界(地形図2010mピーク)からの高石尾根
2018年03月26日 09:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:28
湯沢町・十日町市・長野県栄町の市町村界(地形図2010mピーク)からの高石尾根
手前左の黒々とした三角錐は正面山、
中央の平らな稜線は大峰を最高峰とする芝原峠〜栄太郎峠間の尾根、
中央最奥は長野県最北部の野々海高原の山々
2018年03月26日 09:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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手前左の黒々とした三角錐は正面山、
中央の平らな稜線は大峰を最高峰とする芝原峠〜栄太郎峠間の尾根、
中央最奥は長野県最北部の野々海高原の山々
金城山〜巻機山〜柄沢山〜大源太山
2018年03月26日 09:29撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:29
金城山〜巻機山〜柄沢山〜大源太山
足拍子岳
2018年03月26日 09:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:31
足拍子岳
荒沢山頂上
テントと雪洞の跡
2018年03月26日 09:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:31
荒沢山頂上
テントと雪洞の跡
荒沢山北尾根
前日、単独行が上がって来た足跡有り
2018年03月26日 09:32撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:32
荒沢山北尾根
前日、単独行が上がって来た足跡有り
越後中里の集落を見下ろす。
左上は360度展望の正面山
2018年03月26日 09:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/26 9:34
越後中里の集落を見下ろす。
左上は360度展望の正面山
大障子ノ頭〜万太郎山〜エビス大黒ノ頭〜仙ノ倉山〜平標山〜二居俣ノ頭
2018年03月26日 09:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 9:34
大障子ノ頭〜万太郎山〜エビス大黒ノ頭〜仙ノ倉山〜平標山〜二居俣ノ頭
荒沢山から下山開始
南へ30〜40mほど下った地点から振り返る。
細い雪稜の東側は今にも崩れそうで、落ちたら多分助からない。
2018年03月26日 10:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 10:07
荒沢山から下山開始
南へ30〜40mほど下った地点から振り返る。
細い雪稜の東側は今にも崩れそうで、落ちたら多分助からない。
下る途中で、右の足拍子岳へ続く稜線を見上げる。
左の校が最難関のホソドノコル
2018年03月26日 11:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 11:11
下る途中で、右の足拍子岳へ続く稜線を見上げる。
左の校が最難関のホソドノコル
雪稜が奇麗に残る所からホソドノコルを見上げる。
2018年03月26日 11:32撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 11:32
雪稜が奇麗に残る所からホソドノコルを見上げる。
カドナミ尾根の踏み跡(道形)は下部で尾根を逸れ、この目印付近で、南カドナミ沢右岸の沢床から離れた斜面を下る。
2018年03月26日 13:12撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3/26 13:12
カドナミ尾根の踏み跡(道形)は下部で尾根を逸れ、この目印付近で、南カドナミ沢右岸の沢床から離れた斜面を下る。
車での帰路、毛渡橋〜土樽駅間から荒沢山〜足拍子岳の稜線を見上げる。
2018年03月26日 14:09撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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3/26 14:09
車での帰路、毛渡橋〜土樽駅間から荒沢山〜足拍子岳の稜線を見上げる。
おまけ
岩原スキー場のゲレンデからクロガネノ頭〜足拍子岳〜荒沢山
※ 2015年3月17日撮影、この日は飯士山へ向かったが、リフト山頂駅の係員から「雪崩の恐れがある」とのことで登山を止められ、翌年次の写真の正面山、威守松山とハシゴで行く。
2015年03月17日 12:47撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
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3/17 12:47
おまけ
岩原スキー場のゲレンデからクロガネノ頭〜足拍子岳〜荒沢山
※ 2015年3月17日撮影、この日は飯士山へ向かったが、リフト山頂駅の係員から「雪崩の恐れがある」とのことで登山を止められ、翌年次の写真の正面山、威守松山とハシゴで行く。
おまけ
正面山から荒沢山〜足拍子岳〜茂倉岳
2016年05月18日 14:10撮影 by  NIKON D3100, NIKON CORPORATION
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5/18 14:10
おまけ
正面山から荒沢山〜足拍子岳〜茂倉岳

感想

荒沢山頂上が展望良好とは、無雪期に登られた当レコ ユーザーの記録を拝見して、以前から知っていました。(今、その方はユーザーではなさそうです。)
南東側にある足拍子岳も展望絶景の鋭鋒ですが、もはや私の力量で行ける山ではなく、登山届を前日に新潟県警へ電子申請し、荒沢山のみピストンする予定で向かいました。

荒沢山から南南西に伸びるカドナミ尾根は、まだたっぷり雪があるだろうと思い、12本爪アイゼン+Wストックの他、ワカンと滅多に携行することのないピッケルも持って行きましたが、残雪は予想よりずっと少なく、全歩行距離の半分ほどで地面が見えていました。
魚野川右岸の車道こそごく一部に路面が出ている程度でしたが、尾根に取り付いてからは雪のない所が多く、標高970m付近でワカンとピッケルを路肩にデポ。以後、デポしない方が良かったと思うことは皆無でした。

尾根には”明瞭”と言っても過言ではない踏み跡があり、これは全く予想外でした。
頂上直下には雪の有無でリスクが大きく異なる岩場があり、ここにも雪は全くなくて、幸運にも危険を感じることはありませんでした。この岩場の上りはアイゼンを着けたままでしたが、下りではこの区間だけ外しました。

尾根は地形図から読み取れるとおりで分岐はなく、ほぼ均一の滑りやすい粘土状の急斜面で、落葉で隠された所が多く、下りでは常時灌木に捕まっていました。
滑ったら下まで落ちるのは上部の雪が残る急斜面で、地面が出ている下部や中部では大きく滑落するリスクはなさそうです。

頂上には針葉樹が生えていますが、大木ではなく、無雪期でも360度の展望は望めそうです。滑落リスクのある積雪期〜残雪期ではなく、無雪期にお勧めしたい山だと感じました。
下りはとても滑りやすいので、安物のチェーンスパイクでも携行して。

行きは丑三つ時に家を出て、帰りは車窓から快晴下の山岳展望にワクワクしながら、ずっと一般道を走行しました。国道沿いはべらぼうな残雪である一方、カドナミ尾根は標高が高くても陽当たりの良い南面なので、『まずこの花から咲く』花が開き始めていました。

さて、次はどこへ行こうかなぁ〜

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