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Yamareco

記録ID: 1418329
全員に公開
アルパインクライミング
白馬・鹿島槍・五竜

鹿島槍ヶ岳・北壁主稜【スライドショー動画】

2018年03月30日(金) ~ 2018年04月01日(日)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
yoru1988jp その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
55:11
距離
14.7km
登り
2,241m
下り
2,227m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:22
休憩
0:00
合計
9:22
距離 6.1km 登り 1,332m 下り 99m
5:58
562
15:20
宿泊地・天狗の頭
2日目
山行
14:09
休憩
0:04
合計
14:13
距離 3.5km 登り 820m 下り 809m
4:08
651
宿泊地・天狗の頭
14:59
15:03
198
18:21
宿泊地・天狗の頭
3日目
山行
5:50
休憩
0:00
合計
5:50
距離 5.1km 登り 88m 下り 1,323m
7:20
350
宿泊地天狗の頭
幕営は2泊とも天狗の頭

天候 3日間とも快晴
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場は大谷原
コース状況/
危険箇所等
渡渉が計4回あった
発電所までで2回
アラ沢へ入ってから2回
その他周辺情報 ・下山後の飯
大町市街のかっぱ寿司

・風呂
大町温泉郷の黒部ビューホテル 600円 綺麗な浴場で貸切状態で昼寝も出来て快適だった
第1クーロワール
最低のコルから明日に備えてトラバースルートの偵察
3
最低のコルから明日に備えてトラバースルートの偵察
2日目
北壁アタックの朝
手っ取り早く食べれるようにココアとパン
パンを浸して食べる
3
2日目
北壁アタックの朝
手っ取り早く食べれるようにココアとパン
パンを浸して食べる
恐怖のトラバース
13
恐怖のトラバース
氷のリボン
北壁主稜の基部(スノーコル)から正面の岩を左から回り込むような感じで登っていく
核心部は陰になっていて見えてない
2
北壁主稜の基部(スノーコル)から正面の岩を左から回り込むような感じで登っていく
核心部は陰になっていて見えてない
核心部のアイスセクション
8
核心部のアイスセクション
傾斜の強い雪壁を登っていく
2
傾斜の強い雪壁を登っていく
写真でみるとえげつない斜度
雪壁をコンテで登る
6
写真でみるとえげつない斜度
雪壁をコンテで登る
鹿島槍北峰にて
なんとか日暮れ前にテントへ戻ってこれた
4
なんとか日暮れ前にテントへ戻ってこれた
天狗尾根の下山
天狗尾根の下山
今回登ったルート
11
今回登ったルート

感想




山仲間のI君のからのお誘いを受け、二つ返事で北壁主稜に行ってきましたー!
まさか自分が北壁に行く日が来るなんて思いもよらなかった

1日目 大谷原〜天狗の頭
渡渉は計4回
同じ場所で2人で滑って転んでしまったw

第1クーロワール、第2クーロワールともに斜度はあって落ちたら止まらなそうで怖かったが、ロープ出さずに登った。
I君は今回も100Lザックで参加、しかも水とコーラとファンタで5L持ってきていた、ほんとに体力オバケだなw
天狗の頭に到着しテントを張ってからトラバースの下見に行く

2日目 天狗の頭〜北壁主稜〜天狗の頭
この日は2時半起床で4時発
まだ暗い中最低のコルからトラバースへ突入
一部アイスセクションもありほんとに恐怖のトラバースだったな
ソロの人に付いていって危うく取り付きを間違えるとこだったが、I君が地形を良く把握してくれてて、率先して偵察もしてくれ無事に取付きにたどり着いた。

<登攀の記録>
※その場判断でガイドブックのピッチとは異なる
1p目:リードI君 スノーコルから右上する形で登っていく
ピッチを切らずコンテで登る
雪壁をのっこすあたりが急でいやらしかった。ピッチを切っても良かったかもと思う。岩壁の基部にてピッチを切る

2p目:リード俺 今度は岩壁に沿って左上する形で登っていき、5mほどの氷瀑が出てくる 取付いてみたが登れない I君を見る 俺「登れないから頼むわ!」
I君「えぇ!?」 嫌そうである
が登れないものはしょうがないので、氷瀑の基部でピッチを切る
※ちなみにソロの人は蝶型右稜にフリーソロで取付いていた、斜度も急でほんとに死ぬんじゃないか、俺たちの山行は途中でレスキュー山行に変わるんじゃないかと本気で思ってたw 

3p目リードI君
氷瀑に強いI君、わーわー言いながらもさすがに越えていく、ナイス!
スクリュー不足でその先の氷壁の基部でピッチを切る
※今回はスクリューを6本持っていったが、ビレイ点用で2つずつ使うことを考えるとランニング用は2つしか残らないのだ
I君の勢いに釣られて俺も越えていく

4p目リード俺
右側の草付き岩場を行くか、左の氷壁を行くか
斜度が緩く見えて(節穴だったw)、ひだやとっかかりの多そうな左を選択
ひだが多くて良かったのだが、前のピッチの疲れと斜度が急だったのですぐに余裕がなくなってくる。そして途中でスクリューにロープをかけ忘れる始末
クライムダウンもできないのでそのまま進む
うぅ、まじで限界が近い・・・本気で落ちそう、グランドフォールしそう。下から「そこで落ちたらリアルに死にますよ」なんて恐ろしい声も聞こえてくる
やべーよ、やべー
限界を迎えかけたそのとき
「アックステンションしてください」天の声が聞こえた
そうだアックステンションだ、アックスを深くさして、セルフを石突にかけて
初めてのアックステンションを体験♪
氷壁の中で休めるなんてカ・イ・カ・ン(どうした俺?w)
助かった
ふぅぅ〜〜助かった 
氷壁を登り切り右上してリッジ上のかん木でピッチを切る
はぁ疲れ果てた
終わってから気付く、ここ核心じゃね?

5p目リードI君
急なリッジ上をハイマツと雪でうまくこなして登り左の沢地形に入っていく

6p目リード俺
ここから広い雪壁を直上する
コンテで120m?くらい登り、コンテに慣れてないため俺が怖くなり中央のちょっとしたリッジ状のとこのダケカンバでピッチを切る

7p目リードI君
リッジから見て右のルンゼを登っていく ルンゼの中央は気温が上がって時折、湿雪点発生の小規模な雪崩が流れていく

8p目リード俺
7p目同様にルンゼを登ってく

9p目リードI君
ここも相当にいやらしいピッチだった
ルンゼ状を最後まで詰めてさらに直上してピッチを切った
緩んだスカ雪や岩の露出、急傾斜、細いハイマツ、リード行ったI君度胸あるなぁ

10p目 リード俺
左のリッジへ10mほどトラバース
リッジに乗ると広い雪壁が広がっていた。しっかりとしたルートに戻ってきたと安堵した。そのまま雪壁を登り、ダケカンバでピッチを切る

11p目 リードI君
ここはただの雪壁登りだが、60mではリッジ上の安定した場所まで届かずちょこっとコンテで登る

12p目リード俺 
ここからはコンテで登っていく
リードがかん木などでランニングを取りながら行って、ロープが60mいっぱい伸びたらフォローが動き始めて同時に登っていく、そう!これぞまさに同時登攀!(ちょいちょい中二病的w)

正面には岩場があるため、右へトラバースしてから広い雪壁を直上し、その後リッジに向かって左上して、リッジを上り詰めて頂上直下の稜線に抜けた
150m〜200mくらい区間

あとは北峰を往復し、天狗尾根の下降へ
16時くらいだったので下降の不安が強くて、喜びはまだあまり感じていなかった
天狗尾根上部も傾斜が急で懸垂も2回して気が抜けない
なんとか日暮れ前にテントに戻ってこれた。

3日目 天狗の頭〜大谷原
天狗尾根の下降はやっぱり怖い
以前に聞いた天狗尾根の滑落事故が頭から離れない
アラ沢への下降でトレース釣られていったら、落ち葉の上に薄雪がついたようなやらしいとこに出てしまった。ここから60m一本で30mずつ下降していく。
途中I君がATC(下降器)を落としてしまったので、俺のを貸してあげて、俺はムンターヒッチで下降していく。ムンター下降一回やってみたかったんだよねー。ATCガイドよりフリクションが少し弱い
3回下降してアラ沢のとこに出た、ATCは見つからず、残念
とぼとぼと河原を歩きまくって駐車場着!おつかれさま!

<覚え書き>
・氷瀑の登攀についてはトレーニング不足が出た
ふくらはぎはトレーニングしてたから良かったが、腕が弱かった→懸垂か?
・自作リーシュはアックスの穴の変更がしづらくて苦労した→小さいカラビナが必要
・米炊き失敗→水に30分はつけとこう・・・
・結果オーライだったけど、テントの風対策もっと必要だった
面倒くさがらずワカンをアンカーにすべきだった
・寝袋はイスカのエアー630Xで快適に寝れた。→ダウン量500g台でも良かった。
・じょうごとフィルターは役に立った

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コメント

その場の情景が見えるw
yoru1988jpさん「登れないから頼むわ!」

Iくん「えぇ!?」


嫌そうな気んの顔が目に浮かぶ(笑)
お疲れさまでした(笑)
2018/4/5 11:34
Re: その場の情景が見えるw
想像したとおりの情景だと思います

下手すると『は?おめー登れよ』っていう心の声が聞こえてきそうでしたw
2018/4/5 21:43
プロフィール画像
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