Road to Kumano【大峰奥駈道(逆峯)】2泊3日
- GPS
- --:--
- 距離
- 91.1km
- 登り
- 7,324m
- 下り
- 7,472m
コースタイム
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 11:40
- 山行
- 13:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 14:00
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
ザック50L
テン泊装備
装備重量13キロ(水1.5L込)
食料4日分
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感想
今年のGWは4連休なので、なんとか3日で縦走してあわよくば熊野発の最終バスに間に合うようにおりる計画でしたが最終日は全然ペースが上がらず暗くなる前になんとか辿り着く結果でした。最初の計画ではコースタイム比70%を目標にしましたが二日目、三日目と段々厳しくなり早立ちすることで行動時間を確保する羽目になり長時間の行動を強いられました。特に最終日はいままでで最長の16時間を歩きました。装備は出来るだけ軽量化を目指しましたが水1.5L込で13キロほど。なかなかこれ以上は減りませんね。
●天候
1日目 AM曇り時々雨、PM曇り(少し寒めでほぼ終日レイン上下で行動)
2日目 AM晴れ時々ガス、PM晴れ 終日風強し(八経ヶ岳山頂付近霧氷あり)
3日目 終日晴天 微風
●水場状況(汲んだところだけです)
行者雫水→まさに雫のポタポタ状態で焦りましたが、上に転がっていた50cmぐらいの塩ビパイプを水の流れに突っ込んで流量を確保、事なきを得ました。 小笹宿→充分あります。 鳥の水→必要充分 平治ノ宿→小屋に置き水があったのですが、知らずに汲みに行っちゃいました。往復10分ぐらいの急登り下り。 玉置神社→社務所横にジャブジャブ出てます。水分の使用状況は1日〜2日目は1.5Lぐらいで最終日は3.5L消費。天候と疲労具合でで大きく変わりました。情報通り、南奥駈は水場が少ないので多めに(最大3L)携行しました。
●宿泊状況
テント持っていきましたが、運よく2泊とも小屋に泊まれました。1泊目は行者還小屋、新しくとても綺麗で大きな小屋です。先着者がたくさんいらしたのですが、グループの方にご配慮いただき空けていただきました。(ありがとうございました)翌日早立ちしたので同部屋のかたにはご迷惑だったと思います。(ごめんなさい)毛布や銀マットが使えてあたたく休めました。2泊目は平治の宿。ここも先着者がいらしたのですが快く受け入れていただき快適に過ごせました。電気(照明)がつくのには驚き、さらに携帯の充電もOK。薪ストーブ(使ってませんが)やマット、毛布、枕まで、自分は知らずに汲みに行きましたが置き水もあります。管理されている新宮山彦グループの方の登山者に対する心遣いひしひし感じました。本当にありがとうございました!あとここでも早出で2時頃からゴソゴソしまして同宿のかたにはご迷惑だったと思います。スイマセンでした。
●食料
朝:パン・スープ 夜:日清系のカレーメシなどとラーメン 行動食:自作グラノーラバー、自作ジェル、柿ピー、カロリーメイトなど1日あたり計600〜800キロカロリーほど目安。今回持参してよかったもの/浄水機(ソーヤーミニ)この縦走のために購入。保険のようなものですが安心感が違います。
●行程(当初計画はCT比70%)
日数 行先 距離 CT 実動時間 CT比
――――――――――――――――――――――――――――
1日目 →行者還小屋 28.5km 16:12 11:40 72.0%
2日目 →平治ノ宿 27.4km 17:04 14:00 82.0%
3日目 →熊野本宮 35.1km 18:25 16:10 87.8%
――――――――――――――――――――――――――――
合計 91km 51:40 41:50 81.0%
ご覧の通り最終日の行程が最も厳しくなっています。初日からCT比70%には足りていませんでした。当然疲れてくる2日目、3日目にはどんどん遅れるようになりました。自分の体力を過信した計画でした、反省です。
●装備
ごく普通のテン泊縦走装備。寒さ対策に中綿化繊ジャケットとダウンパンツ持参しましたが小屋泊で毛布まであったので無くても良かったかも。シューズはトレランシューズを使用しました。今回のために買ったブルックスのカルデラ、サイズ感もばっちりで、ほぼ初履きにも関わらず問題なしでした。
●縦走後感
普通の登山や縦走とは違います。特に南奥駈にはいるとアップダウンが延々続きますが、巻き道がほとんどありません。忠実に稜線をつたってひたすら登り下ります。計画のときは玉置神社からは玉森山だけ頑張れば後はエピローグで下りるだけとイメージしていましたが、実際にはここからが一番きつかったです。登っては急な坂を下るの繰り返しで徐々に標高を下げていきます。地味なアップダウンは熊野川に出るまで続きました。やっぱりこれは修行なんだな、と最後の最後で感じました。疲れて疲れて疲れても奥駈の道は歩くことを求めます。それを延々と受け入れながら黙々と歩をすすめるといつかは必ず目的地に着くことができる。とにかく進めばゴールできる。こんな、ものすごく単純であたりまえなことをリアルに感じることが修行のひとつなのかなと最後に感じました。なんか恰好のよいこと言ってますが、しばらくすると忘れちゃうんですよね。なにかで見ましたが、奥駈達成者の90%が二度とチャレンジしないそうです。あれから1週間立ちましたが今の私も同じ気持ちです。でもまた今回感じた思いが必要になったとき、また歩くかもしれません。
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