針ノ木岳・蓮華岳

2018年07月14日(土) ~ 2018年07月15日(日)

• GPS: 29:56
• 距離: 19.4km
• 登り: 2,011m
• 下り: 1,996m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:11
• 休憩: 0:42
• 合計: 7:53

5:49 スタート地点
5:59 柏原新道登山口
6:13 6:14 扇沢駅
7:33 7:39 大沢小屋
11:14 11:35 針ノ木小屋
12:49 13:03 針ノ木岳
13:42 針ノ木小屋

2日目

• 山行: 5:27
• 休憩: 0:34
• 合計: 6:01

5:45 宿泊地
6:59 7:09 蓮華岳
8:08 8:10 針ノ木小屋
9:57 10:18 大沢小屋
11:21 11:22 扇沢駅
11:36 柏原新道登山口
11:46 ゴール地点

●針ノ木小屋
3連休の初日7/14(土)は張り紙によると今年1番の混雑だったそうです。
テント場は早めにいっぱいになり、小屋泊まり、テント泊ともに利用を断ったケースもあったそうです。
布団1枚に1.5人。小さめの布団だったので実質布団1枚に2人くらいでした。
食事は1回で最大36名まで可能。夜は何回戦まであったのか不明。
朝食は2回戦で終わったそうです。
食事時間は、夜は一回戦目17:00〜。朝は5:30〜(実質5:15頃〜)。
21:00消灯。
少ない人数ながら接客も丁寧で快適に過ごすことが出来ました。

天候

快晴（猛暑）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口のある扇沢駅周辺はGWの時よりも混雑しており、駐車できた場所はトンネル3つ分戻った路肩でした。登山口まで30分近く歩くことになりました。

コース状況／危険箇所等

●登山口→大雪渓
登山口で長野県警が登山届提出の検問を設置していました。以前（年末の燕岳の時）はネットで提出していても記入させられ時間をロスしたので今回は記入したものを用意しておりあっさり通過できました。
その先は特に危険個所は見当たりませんでした。

●針ノ木大雪渓
六本爪のアイゼンで問題なく歩けました。傾斜がきつい個所では先駆者のステップをたどって登りました。雪道を歩きなれていない方は下りで苦労されていました。
僕が歩いた8:00〜11:00は日陰が全くなく雪の反射もあるので、最大のリスクは紫外線だと言えるかもしれません。
ただ、登りの前半は程よく冷たい風があり快適に登れました。
残雪量は往来に十分な感じでした。

写真

14日の天気図。等圧線がほとんどない。

7/14 4:54

扇沢に向かう途中に見えた蓮華岳。

7/14 5:46

扇沢は激混雑だった(´・ω・`)
来た道を引き返して路上駐車。

7/14 5:49

登山口までトンネルを3つも歩いた。

7/14 6:09

立山黒部アルペンルートの扇沢駅は駐車待ちの車が渋滞…(；´Д`A ```

7/14 6:10

ヤット着いた針ノ木岳方面の登山口。
長野県警が登山届の検問を設置。

7/14 6:35

何度か舗装路と登山道を繰り返した。

7/14 6:36

このすぐ横に広い駐車場があったが通行止めの為、車は一台も無かった…なぜだ…(ToT)

7/14 7:12

登山道の様子。暑い。

7/14 7:19

熊笹が道を狭めていた。暑い。

7/14 7:21

沢を横断する。高校生っぽいグループが日向で休憩していた。めちゃ暑いのに。

7/14 7:29

大沢小屋は早くも満室で新規拒絶状態でした。

7/14 7:57

沢伝いに歩くと雪渓が出てきた。割れ目が怖い。

7/14 8:00

ニッコウキスゲが咲いていた！☆*+⁺(✪ܫ✪)⁺+*☆

7/14 8:02

針ノ木大雪渓が見えてきた。日陰がぜんぜん無いじゃないか！

7/14 8:15

雪渓にとりつく。ここで6本爪アイゼンとサングラスを装備した。

7/14 8:22

大雪渓歩き開始！
上からひんやりした風が吹き下ろしてきた。涼し〜♪（;´▽｀A``

7/14 8:22

小さいクレバス。

7/14 8:29

涼しい風のお陰で快適に歩けた。ただ、日焼けは避けられない。

7/14 8:33

雪渓での落石は、無音で高速で滑り落ちてくるらしい(・_・;)

7/14 8:42

振り返ると爺ヶ岳が見えた。

7/14 9:03

直登が続く雪渓歩きは結構キツイ。休憩したいが日差しを避ける場所は無い。

7/14 9:11

鯉のぼりだぁ(*´∇｀*)

7/14 9:25

振り返る。真ん中にみえるピークは岩小屋沢岳というらしい。新越山荘もみえた。

7/14 9:48

この辺りから涼しい風はなくなり、暑さと日差しとの戦いになった。

7/14 10:10

今回デビューの新ザック、ノースフェイスのカイルス35。軽くて背面メッシュで素晴らしく使いやすい。

7/14 10:10

踏み抜きが怖い雰囲気。

7/14 10:43

あと標高差およそ150m、ラストの登りが本当にキツかった(；´Д`A ```

7/14 10:59

雪渓の終わりがすなわちゴールだった！

7/14 11:33

針ノ木峠に到着！O(≧▽≦)O

7/15 8:01

今夜はこの針ノ木小屋に泊まります。小屋泊まりは久しぶりなのでワクワク♪
（画像は翌日に撮影したもの）

7/15 4:27

今年最大のピーク混雑ですか？！ご苦労様ですm(__)m
予約しておいて良かった〜（;´▽｀A``
（画像は翌日に撮影したもの）

7/14 11:10

天国への片道切符がこの値段。安いw

7/14 11:10

偶然にもチェックインは第一号だったようで、下の端っこをもらえた。やったーO(≧▽≦)O
ここにお酒類とアイゼンなどをデポ。

7/14 11:11

針ノ木小屋からの展望。槍ヶ岳を中心に。最高！

7/14 11:12

槍、野口五郎岳、水晶岳。水晶だけをこんな風にちゃんと見たのは初めて。感激☆

7/14 11:38

小屋の東側は蓮華岳。明日の朝行く予定。

7/14 11:38

小屋の西側の針ノ木岳の山頂に行くことに。テン場も超満員。

7/14 11:40

登ってきた針ノ木大雪渓。

7/14 11:41

シャクナゲの花。

7/14 11:53

あれが針ノ木岳の山頂。

7/14 11:56

所々にお花畑が広がっていた♪

7/14 11:56

チングルマもいっぱい咲いているじゃぁないかっ！

7/14 11:57

毛チンになる前の生のチングルマは初めて見るぅ〜☆*+⁺(✪ܫ✪)⁺+*☆

7/14 11:55

コイワカガミと生チンのコラボ。

7/14 11:57

満開のチングルマだから「満チン」で。

7/14 11:59

少しだけ雪渓の上を歩く箇所がある。

7/14 12:15

ツボ足で無問題。

7/14 12:34

先駆者さん達がなにやら沸いていた。なんだろう？！

7/14 12:37

ハイ、ひょっこりはん！

7/14 12:38

メスのライチョウでした！＼(≧▽≦)

7/14 12:37

赤ちゃんもいた！☆*+⁺(✪ܫ✪)⁺+*☆

7/14 12:40

南側を見ると高瀬ダム湖が。先の方はまだ雪が多く残っている。

7/14 12:41

薬師岳も見えた。学生の頃行ったことがあるが…

7/14 12:41

薬師岳の右、五色ヶ原のお花畑も学生の頃行ったことがあるはずなのだが…記憶が薄い(´・ω・`)
20年以上前。

7/14 12:41

振り返ると蓮華岳が良く見えた。

7/14 13:01

針ノ木岳山頂に到着！
+゜*＼(^o＼)☆万歳☆(／o^)／*゜+

7/14 12:44

蓮華岳をバックに。

7/14 12:46

針ノ木岳の山頂からの剣岳！

7/14 12:46

中央には大汝山（立山）その左奥は大日岳かな？
下には黒部湖が広がる。

7/14 12:46

中央が五色ヶ原、左端が薬師岳。

7/14 12:48

後ろ立山の方。爺、鹿島槍、五竜、唐松、白馬三山は雲に邪魔された(´・ω・`)
というわけで、山頂から下山します。

7/14 13:23

下山中にシナノキンバイ？をみつけた。4cmくらいのデカい花だった。

7/14 13:32

針ノ木小屋にもどってきた。脱力モードに以降した。

7/14 14:20

小屋で着替えて少しだけ横になったあと、担ぎ上げた一番搾りを飲んだ。
脱力モードから極楽モードへと移行した。

7/14 14:20

小屋から眺める野口五郎岳と水晶岳。
景色を眺めながら夕食の時間を待った。
なんて素敵な時間だったことでしょう！

7/14 18:28

夕食後も日本酒を飲みながら。
手前の山は七倉岳。

7/14 18:51

23分後の同じ景色。

7/14 18:31

北側の後ろ立山も夕暮れに染まり始めた。

7/14 18:34

あの山はナンダカンダ、あの山はドーシタコーシタ。

7/14 19:03

19:00を過ぎても明るい。

7/14 19:18

そして北西のスバリ岳方面に日は暮れた。
更に、今夜は新月で星が良く見えた。夜に目が覚めると外に行って眺めていた。流れ星や人工衛星が見えた。

15日の天気図。

7/15 4:14

夜が明けて日の出。
日の出は北東の爺ヶ岳方面から。

7/15 4:39

モルゲンロートな北ア。

7/15 4:39

モルゲンロートなスバリ岳。

7/15 5:46

朝食は5:15くらいから。30分後には蓮華岳に向けて出発した。

7/15 5:57

キラリおてんとサマー。

7/15 5:47

昨日行った針ノ木岳が照らされていた。

7/15 6:11

剣岳にオハヨウゴザーマス。今日も天気はサイコー♪

7/15 6:12

後ろ立山の皆様オハヨウゴザーマス。

7/15 6:17

前穂高から薬師岳オハヨウゴザーマス。

7/15 6:24

コマクサのお花畑ドーン！

7/15 6:23

クローズアップでバーン！

7/15 6:26

ほよ？針ノ木で見られなかった毛のチングルマがここでは見られた。

7/15 6:28

満開のチングルマもあったお。

7/15 6:40

満チン、毛チン、生チン…そこには大人の階段を上るチングルマたちの群像劇が繰り広げられていた。

7/15 6:28

程よい風があり気持ちよく歩けた。マジサイコー♪

7/15 6:30

気が付くとコマクサの大群に包囲されていた。

7/15 6:32

遠くに八ヶ岳、富士山、南アルプスも見えた。

7/15 6:35

後ろ立山をバックにコマクサ群。

7/15 6:35

雲海もすばらしい。

7/15 6:40

コマクサ。何度も撮ってしまう。

7/15 6:41

イワカガミ。

7/15 6:51

山頂の近くに小さなお社があった。無事に下山できますように。

7/15 6:52

山頂はすぐそこ。

7/15 6:54

山頂に到着しました。

7/15 6:55

蓮華岳山頂からの景色、360度ぐるっと連続写真です。
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7/15 6:55

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7/15 6:56

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7/15 6:56

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以上です。

7/15 6:58

記念撮影。撮っていただきましたm(__)m
下山開始です。

7/15 7:27

これは、白いコマクサです。

7/15 7:27

何百、何千と咲いているコマクサの中に1株だけ真っ白なコマクサが咲いていました。

7/15 7:27

シロバナコマクサという希少種だそうです。
超ラッキー！(*^ー゜)b

7/15 7:28

針ノ木小屋で話を聞いていたのに見つけられなかったのを、下山途中に相談したご夫婦の方が見つけてくださいました！ありがとうございました！(*^ー゜)b

7/15 7:54

針ノ木小屋まで下ってきた。

7/15 8:01

ここから大雪渓を下ります。

7/15 8:10

6本爪アイゼンを着けて。

7/15 8:10

大雪渓の下り開始！

7/15 8:19

上から小屋の関係者らしき人が長靴で下ってきた。
すげー(゜д゜；)

7/15 8:23

昨日歩いたところが崩壊していた。

7/15 8:23

迂回路はすぐ横。

7/15 8:23

暑かったから雪渓の崩壊が進んだのだろう。

7/15 8:38

今日も暑い！(；´Д`A ```

7/15 8:45

日陰をみつけて大休止。

7/15 9:01

これ怖いな(・_・;)

7/15 9:10

大雪渓終了〜。

7/15 9:26

昨日みたニッコウキスゲが枯れていた。1日で枯れるというのは本当だった。でも次のつぼみがまだあるね(*´∇｀*)

7/15 9:54

大沢小屋で大休止。針ノ木小屋で売り切れだった蓮華岳のバッジがここで買えた。

7/15 10:57

登山口…はまだ先だけど、ここに車が停められたらすごく助かったのに！(。◕ˇε ˇ◕。）
混雑時だけでも対応してほしかった。

7/15 11:00

車道と登山道を何度か繰り返し。

7/15 11:12

最後は舗装路を歩いて来た。左はトロリーバスのコース。
路駐の車はここよりずっと上まで続いてました。

7/15 11:14

無事に登山口まで帰ってきた。

7/15 11:14

このゲートの先に行けるのなら、針ノ木登山口はグッと短くなる。

7/15 11:15

中の方まで行ったことなかったので見物にいってみよう。

7/15 11:17

ふむふむ。室堂まで9050円か…高っ！

7/15 11:20

めちゃ暑い。

7/15 11:20

観光客多い。

7/15 11:22

マイカーまでまだまだ先…。

7/15 11:29

迷惑駐車。高級車だから余計にイヤミに感じてしまう。

7/15 11:31

爺ヶ岳の登山口。

7/15 11:31

2個目のトンネル。

7/15 11:36

3個目のトンネル。

7/15 11:38

3個目長い(´・ω・`)

7/15 11:41

やっと着いた。お疲れ様！(｀・ω・´)ゞ

撮影機器：

COOLPIX AW120 NIKON

SHV32 SHARP

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ライター 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット ロールペーパー 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ

感想

qayama

週末が連休だと気が付いたのは水曜日くらいだったか。天気も良さそうだったので小屋泊まり用に買った新ザックのデビューにどこか山小屋泊で行こうと思った。
でも体力に自信が無かったのでとりあえず北岳はパスw。ずっと前から行きたいと思っていた、安曇野からかっこよく見える蓮華岳を選んだ。針ノ木小屋を予約したのは翌日の12日木曜日だった。
大した知識もなく何気なく選んだ山だったけど、大雪渓とお花の山行としては偶然ながら最適な時期だった。雪渓の状態が良い。お花の状態も良い。新月で星がすごくよく見えた。など最高に幸運だった。

針ノ木岳(標高2,821 m)は日本二百名山で、蓮華岳(標高2,799 m)は日本三百名山だけど、蓮華岳は本当に素晴らしく、山容、アプローチ、自生植物、展望など、どの点からも文句のつけどころがない。標高が比較的低いので百名山に選ばれなかったのだろう。自分のお気に入りに加えたい山になった。

一つ誤算があったのは扇沢の混雑だ。
GWに爺ヶ岳、鹿島槍に行った時の経験から。駐車場は無問題だと思っていたがGWを凌駕する混雑具合だった。良く考えれば、春山の登山人口より夏山の登山人口の方が多いのは当たり前の事か。夏山の経験不足が祟った。