五竜岳〜鹿島槍ヶ岳(遠見尾根↑柏原新道↓)登頂実感のない霧中縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,610m
- 下り
- 2,831m
コースタイム
- 山行
- 4:06
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:28
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:15
天候 | 1日目/雨→曇→時々晴 2日目/曇 3日目/雨→曇→時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・エスカルプラザ駐車場(無料)で仮眠 ・白馬五竜テレキャビン・リフト 1,400円 【帰り】 ・扇沢〜信濃大町駅(アルピコ交通バス)1,360円 ・信濃大町駅〜神城駅(JR)410円 ※本数少! ・神城駅〜エスカルプラザ(エスカルプラザシャトルバス)無料 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【五竜岳〜八峰キレット小屋】五竜岳からの急なガレ場の下りでは落石しないように注意が必要。岩場は三点支持で確実に。 【八峰キレット小屋〜鹿島槍ヶ岳】キレットの核心部は距離は短いが滑落に注意。 【柏原新道】表面がつるんつるんの岩や丸木階段が雨に濡れてものすごく滑りやすかった(2回転倒)。 |
その他周辺情報 | ・五竜山荘テント場 1,000円/人(水100円/L) ・冷池山荘テント場 700円/人(水150円/L) ・白馬かたくり温泉『十郎の湯』 600円 |
写真
感想
山岳会の月例山行として前穂北尾根に行く予定が急遽中止に。ただ、せっかく休みをとったので未踏の五竜岳と鹿島槍ヶ岳を縦走することにしました。
関西からだと扇沢起点の方が距離的には近いですが、扇沢周辺の駐車場の混雑を敬遠して、ゆったり止められそうな白馬五竜エスカルプラザ駐車場を起点とした南下ルートで計画。実際、駐車場にはかなり余裕がありました。
あいにくの雨の中、テレキャビンで雲の中に突っ込んでアルプス平へ。さらに、多分晴れていたら楽しいであろう展望リフトに乗ってリフトトップへ。ここから登山スタート。
気温はさほど高くありませんが、湿度がとても高く、一気に汗だくに。全く展望のない急登続きのつらい道が続きます。
急に前が開けたかと思うと、青空が見え、稜線部への最後の急登が見えてきました。かなり急なところもありましたが、ようやく景色が開けてちょっと元気が出たことと、テント場(25張)がいっぱいになって設営を断られるリスクを考え、一気にスピードアップ。
途中、白山の頂上付近でお猿さんに出会い、テント場が見えてくると、まだまだ空いてそうでほっとひと安心。五竜山荘に着くと団体さんなどでかなり賑わっていました。
無事にテントを設営した後は小屋やテン場でまったり。登山者は次から次へとやってきて、テントはあふれ通路にまで。最終的には50張を超えていました。定数を超えて設営を断られたなんていうネット情報は嘘だったのか!?時々雲が流れ、五竜岳への登山道が見えましたが、結局、筋骨隆々とした五竜岳の山容を見ることはできませんでした。
翌朝真っ暗な濃霧の中、テント場を出発。山容が見えない中、時には岩をよじ登り、およそ1時間で五竜岳の山頂に立ちました。百名山56座目ゲットです!景色が皆無なので、写真だけとってすぐに出発。ここからが今回の山行で一番の難所です。
五竜岳からは一気に下ります。この下りが結構なガレ場で、不用意に足を置くとすぐに落石につながりそうなとても気を遣う場所でした。
G4・G5を越え、岩稜を歩いていると、急に声が。反対側から人が来たのかと思いましたが、雷鳥の親子でした。こちらを恐れる様子がなく、逆に近づいてきて、触れそうな距離まで。もちろん、天然記念物なので触りませんでしたが、こんなに近くで雷鳥を見たのは初めてでした。
ここからはアップダウンが続きます。ガスっていて先が見えないので、目安がわからず、反対側から来る人にキレット小屋まであとどれくらいですか?と伺うのが度々。そしてキレット小屋は急に現れました。噂どおりすごい所に建っていますね。
小屋を過ぎるといよいよ八峰キレットです。急な登り下り、そして片側が切れ落ちた岩場、確かに危険な感じでしたが、霧で下が見えないので、高度感はあまり感じませんでした。
双耳峰の鹿島槍ヶ岳の最高峰は南峰ですが、せっかくなので北峰も登り、吊尾根を歩いて南峰へ。相変わらずのガスガスで、ここが本当にその山頂なのかと全く実感が湧かないまま、百名山57座目ゲットとなりました。
冷池のテント場も五竜山荘のテント場に負けないくらいの大混雑。こちらも最終的に50張は超えていました。ご近所さんと山談義で盛り上がり、楽しいひとときを。むしろ、お騒がせして周りの方にすいませんという感じでした笑。
3日目もあいにくの天候。せめて鹿島槍ヶ岳の遠景だけでも見れたらと思いましたが叶わず、扇沢の登山口に着く頃に稜線部を見上げると晴れていました。誰や雨男。
雨や霧でほとんど展望のきかない3日間で、本当に百名山を2座登ったのか、実感の湧かない山行となりましたが、岩場などではトレーニングしてきたクライミングの基本を意識して登ることができ、次に向けての良い経験になりました。
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