伊吹山 トワイライトハイク and 楽しい小屋泊

- GPS
- 16:22
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,207m
- 下り
- 1,214m
コースタイム
- 山行
- 1:47
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 2:30
- 山行
- 1:23
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 1:42
| 天候 | 晴れ。夕方及び朝とあって暑さも気にならず快適に歩けました。 小屋番さんお話では金曜朝は気温が13℃まで下がったそうです。 寝具は毛布3枚でしたが、寒いくらいで体に巻いて寝ました。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
整備された道ですが、7合目〜9合目に掛けては尖った岩が累積する箇所があり、バランス崩さないよう注意。(特に下り) |
| その他周辺情報 | 山頂には山小屋が5軒ありますが、昼の食堂・売店としての営業がメインであり、宿泊可能日については小屋それぞれのようです。 必ず事前に営業日を確認し予約を取って下さい。予約なしの宿泊は原則不可です。予約ない場合は、避難小屋(お堂)あるいは野宿となります。またテント設営は不可です。 なお、今回宿泊した対山館での宿泊(素泊まり2500円)は8月末までで、金土日のみとのことです。確かなことや例外については小屋で確認して下さい。 小屋のHPは、 http://heartland.geocities.jp/taizankan/ オーナーのブログには旬の花が多く紹介されています。 下山後の入浴施設としては伊吹薬草の里文化センターに薬草の湯がありますが、利用時間が12:30〜なので今回は入浴できず。 |
写真
感想
長文注意デス (^^ゝ
金曜日、目覚めると秋のように爽やかな朝。
六甲の沢に登ろうとして玄関から出る寸前に、浮気心を起こし、7月に悪天候で断念した伊吹山トワイライトハイクのことを思い出しました。
この時期、伊吹山の魅力といえば...
―襪気ら逃れるトワイライトハイク
∋海らの夕景、夜景、星景
静かな小屋での宿泊(仮眠)
ということで、先ずは小屋に宿泊(仮眠)出来るかを確認。以前、泊まったことのある小屋に電話するも宿泊3日前までに予約してくださいとの返事。
じゃ、他の小屋は?と、ネットで見つけた「対山館」に電話したところ、人柄の良さそうな女性が出てきて、いいですよとの明るい返事。
夕食は用意できますか?の質問にもカレーやおでんなら出来ますとのこと。それって私の好物のメニューじゃないですか!(ビールにも合うし)
男性1名、到着時刻午後6時〜7時で予約しました^^
神戸の西部から伊吹山麓まで車で2時間、登り3時間として午後1時に出ればいいか・・・との安易見積もりがあまりにも甘すぎました。
この日は帰省のUターンラッシュがあったようです。
見積もりの甘さと渋滞で、とても午後7時までには着きそうも無い。渋滞中に7時過ぎそうですと小屋へ一報を入れ、駐車場に着いたのが午後4時半過ぎ。準備して、登山口をスタートしたのは16時50分でした。
小屋まで3時間としたら午後8時です。自分の見積もりのいい加減さを悔やみつつ、早めのペースで歩き始めると、なんかしら調子がいいようで3合目に1時間で到着。おおっ久しぶりの絶好調!
この調子だと午後7時到着も夢ではないと思いましたが、さすがに7合目以降に疲れが出てペースダウン。それでもヘッデンなしで何とか小屋に着くことが出来ました。
山頂に小屋は5軒ありますが、明かりが灯っているのは対山館だけでした。まさに地獄の中の天国を見る思いです。
しかーし、入ろうとするとガラス戸全部に鍵が掛かっているではありませんか。エッ!!どうして?? 予約したのに
どうしたものかと考えていると、うら若き一人の女性登山者が隣にヌーと現われました。
お泊まりですかと聞かれたので、そうです。でも鍵が締まってますと答えました。これしか手がないですねと二人でガラス戸をノック!
しかしこの手では埒があかないなと思った時に、女性が小屋の中に人影を見つけてくれました。
とここまで5分ぐらい? 無事小屋に入ることが出来ました。ホッ!
とココまでが第一章。
結局、その日の宿泊者は我々二人のみでした。
そして、その女性は伊吹山の小屋が完全予約制であることを知らず、予約なしで来たとのこと。その度胸?は大したものです。伊吹山には以前、家族で登ったことがあるそうですが、あまり山には詳しくないもよう。(後で聞いたら初登山だったということです)
朝、爽やかな空を見て、伊吹山に登ろうと思い立ったそうです。その気持ちには相通じるものがある (^^)v
この人、いい山女子になる素質ありと感じました。
−−ここで補足説明−−
鍵が掛かっていたのは私が遅くなるという知らせが入って、まだ来ないだろうと裏で用事をしていたからだそうです。
またこの日、宿泊予約は一人だけだったのに、二人同時に入ってきたので驚いたそうです。まさか、私の背後霊とは思わなかったとは思いますが...
さて、楽しみにしていた夕食です。もちろん、予定どおりカレーとおでん+ビールを注文。これだけあればもう満足! カレーには真っ赤で大きなトマトが付いていました。トマトが苦手な私にとっては難敵! コンビニお弁当を持って来ていた若い女性(後に名古屋に里帰り中の女子大生さんと判明)に半分お譲りしました。トマト嫌いの私でも新鮮で美味しいと感じ、全部食べることも出来たのですが...(^^ゝ
さて、そこからが小屋でのコアタイムです。(写真を撮らなかったのが残念) おでんには日本酒? 小屋番さんが一升瓶を持って来てくれ、酒盛りが始まりました。話の種にはこと欠きません。小屋番さんは日本百名山を全て登られたそうですが、それ以上に花に造詣が深く、お家には沢山の花標本(押し花)を貯蔵されているそうです。私は花には疎いので、花のお好きな方、ぜひ小屋番さんと酒を酌み交わしながら夜をお過ごしください。
女子大生さんはアルコールは苦手だそうでお酒は飲まれませんでしたが、話の中には入ってきて、おじさん二人は多いに盛り上がったのでした。
その結果、早寝が常識の山小屋で夜更かし。まぁ次の日は下りるだけなのでOKなんですが。とはいえ限界値の低い私には飲み過ぎだったようです。
ひとしきり話をした後、山小屋ではあるまじき時刻(午後10時過ぎ)に夜景や星を見に山頂へ。名古屋方面や琵琶湖方面の夜景、そして天の川を鑑賞しました。雲一つない夜空にに明日のご来光は確実との期待が膨らむのでした。
とココまでが第二章。(8月20日作成、21日一部改訂)
0時近くになって就寝。
結構冷え込むとのことで、毛布三枚を用意してくれました。
下に1枚、上に2枚被りましたが、それでは寒く1枚を巻いて寝ました。
なんか寒いなと思ったら小窓が開いて、カーテンが揺れています。
あちゃー、このせいかと窓を閉めて一段落。
しかーし酒が入っているのに余り寝ることが出来ず、うとうとしていたら戸が開いて登山者が何人も...えっ、宿泊予約は私だけのハズ。そして予約以外は受け付けないはず...と思っていたら、どうも無料休憩出来ると勘違いして入って来られたようです。小屋番さんの説明で出て行かれました。
−−ココまで読まれた方(=暇人さん?)へ−−
というわけで、対山館は予約なければ宿泊も休憩(仮眠)も出来ません。詳細は小屋まで電話で確認して下さい。例外もあるかも...
とかしているうちに午前5時前になりました。起きる時間です。
眠い眼をこすり、ぼや−とした頭でカメラだけ持ってご来光を見に日本武尊像の東へ行きましたが大勢の人にビックリ!
そして低空には雲の壁。
期待していた御嶽山や北アルプスの稜線を見ることが出来ません。
昨夜の空模様や天気予報を信じてただけにガックシです。
まぁ、いつものことなので慣れてはおりますが...
ということでほとんど写真を撮ることなく小屋に帰ると、小屋では朝食を用意してくれていました。
が昨夜、私のリミットを超えた飲酒による二日酔い。味噌汁だけは流し込むことが出来、あとは卵焼きを食べるのが精一杯。小屋番さん、手作りの朝食を食べることが出来ず申し訳ありませんでした。
しかし、女子大生さんは朝から食欲旺盛? 私が食べることが出来ず残った美味しそうな焼き鮭とご飯1杯を代わりに食べていただきました。この人、いい山女子になる素質あり! とその時、強く感じました。
ハイ、ココまでが第三章です。(8月21日作成)
朝食後は山上台地のお花畑を散策。最近は鹿害で花が減ってるそうですが、さすがは花の百名山。群落は少ないものの、いろんな色の花が咲き乱れており、私が知ってる花はほとんどなし。
とりあえず撮っておけとばかりパシャパシャ撮影しましたが、二日酔いでピンぼけ/ブレ写真の大量生産。ほとんどが没となりました。
そうそう二日酔いで新発見。
日本酒のカロリーは大したものです。
朝ご飯は味噌汁だけ・・・普通なら空腹で力も出ないものなのですが、下山までシャリバテになることはありませんでした。新しい発見でした。(^^ゝ
話は戻り、私が写真を撮っている間に女子大生はさっさと下山開始。
登りは苦手な私も下りは得意。なーに直ぐに追いつけると發鬚くっていたのですが、これは甘い考えだとと直ぐ気付かされました。
9合目から7合目にかけては岩混じりの歩きづらい道です。初心者ならソロソロ下りるところですが、自然木の杖片手にスイスイ下って行き、他の下山者をどんどん追い越していきます。
負けてなるかとスピードアップ。一時期は少し近づいたものの、6合目付近から太ももに張りを感じ、座骨神経痛の腰に痛みも出てきて逆に離されて行くではありませんか。
途中休憩もせずどんどん下って行く雄姿を遠目に見て3合目でギブアップ。10分ほど休憩している間に、二度と雄姿を見ることはありませんでした。
以降は疲れが足に来てスピードダウン。
最近は使うことがほとんどなかったストックの助けも借り、ほうほうの体で上の登山口に辿り着きました。
とはいえ、記録を確認すると山頂から1時間35分で下りてきたことになります。自分としては新記録かも?
トレランでもないのにそれを軽く上回るスーパー新人さんでした。恐れ入りました m(._.)m
後で知ったことですが、高校の頃練習で金華山を駆け回っていたそうです。だから敵いっこなかったんですね。
今後、スーパー山女子さんに成長されることを心より祈っております。
エピローグ
思いもかけぬ展開で楽しい一泊登山となりました。
対山館の小屋番さん、彦根から来られた女子大生、お付き合いどうもありがとうございました。
対山館に限らず伊吹山の山小屋は、アルプス等の山小屋と違い、ただ泊まるだけでない味わいがあると感じています。
それは泊まってみないと判らないことでもあります。
伊吹山は日帰りで十分往復できる山ですが、一泊してゆったり時間を過ごすことで、またひと味違う魅力を見つけることが出来ると思います。
そのためには空いた時期が狙い目でしょうか。
来年のトワイライトハイクが今から楽しみです。
長文・拙文、失礼しました。
もし端折ることなく最後まで読んでくれた奇特な方がおられましたら、心から感謝いたします。(8月23日完)











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