羅臼岳〜硫黄山縦走(木下小屋→カムイワッカ湯の滝)キツかったけどそれ以上の満足感
- GPS
- 33:46
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 2,396m
- 下り
- 2,359m
コースタイム
- 山行
- 10:03
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 11:46
天候 | 9/15 快晴 木下小屋17℃ 羅臼岳12℃ 9/16 雲が多いけど晴れ 二ッ池キャンプ場12℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
前日入りして木下小屋宿泊 狭いスペースで約5台 2500円/1泊 熊スプレー1000円/1日、携帯トイレ500円 (素泊まり・寝袋持参・風呂有り・水は湧水で煮沸推奨とのこと) http://www.n43.net/onsen/iwaobetsu/kinoshita/ ※また同じ場所にある、ホテル地の涯が2018年から営業しているようです※ ◆カムイワッカ湯の滝〜木下小屋 ウトロ観光ハイヤー 0152-24-2121 ウトロ⇔カムイワッカ湯の滝、シャトルバス運行が終了しておりタクシー利用 登山者向けで9000円とのこと ※硫黄山から下山中に新噴火口よりTELです(docomoなら繋がります他未確認) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■木下小屋〜羅臼岳 整備されており非常にあるきやすい 登山者も多くヒグマ遭遇の心配がないほど? ■羅臼平〜二ッ池キャンプ場 ここから先は縦走する人のみであり、明らかに人の気配が少ないですねぇ 三ッ峰、サシルイ岳、オッカバケ岳とアップダウンが続く 雪渓もないこの時期はガレ場になります また所々ルートがハイマツで覆われ通過するのにザックが障害となったりします ■二ッ池キャンプ場〜硫黄山分岐 南岳手前のピークより小刻みなアップダウン、ザレ場、岩場登り下りとバリエーション豊か またハイマツ地帯も横たわる木々と岩など足元に注意 中でも知円別岳〜第2前衛鋒はガレザレと油断は禁物です ■硫黄山分岐〜硫黄山登山口 沢に沿って下ります 途中分岐点(950m辺り)沢沿いに進入禁止ロープあり そこから尾根沿いに沿うがこれが曲者 上はハイマツ、下は岩場という箇所が新噴火口まで続くのだが、足場を気にしながらザックが引っ掛からないようマトリックス避けの体勢で余計に疲労し久々愚痴りまくりでした… ■硫黄山登山口〜カムイワッカ湯の滝 林道歩き、道路特例使用承認申請書が必要です http://center.shiretoko.or.jp/guide/iouzan/ 事前にネットで必要書類を提出しておきました ●この時期は雪渓に期待出来ません 弥三吉水、銀冷水、三ッ峰キャンプ場で採取可能でした 岩清水は細すぎて不適合 二ッ池は緊急時以外は利用に躊躇いました 木下小屋出発時にスポーツドリンク1リットル、水2リットル 途中で弥三吉水1リットル、三ッ峰キャンプ場500ミリリットル補給 |
写真
感想
今年も北海道、そして知床!
毎度のこと年明けから計画してました。
去年の利尻はヒグマの心配が無用で単独でしたが、流石に世界でも有数のヒグマ生息密度である知床へは道連れ(!?)が必要とChimborazoさんに同行を要請です(^^;
直前に例の大地震による影響が不明でした。
けど復旧情報を見ると徐々に飛行機・電気ともに問題無いとわかり予定通り決行です。
(食料補給に立ち寄りしたコンビニには飲料や冷凍品に品切れが発生しておりましたが)
9/14(金)
本日は木下小屋へ前泊の予定。
なので時間があるので候補はドライブか観光です。
実は前から知床岬のクルーズが体験したく機会を伺ってました。
ましたが、どうにも午後の遅い便しかなく遅くなるので除外して知床五湖でも散策かな〜と計画してました。
しかしChimborazoさんも乗り気であり、ダメ元で直接言って聞いてみよう!と昼飯後にゴジラ岩観光へ…なんと受付可能ということで知床岬クルーズ参加です。
昼飯後集合13:15〜の約3時間コース。
波も穏やかで晴天、絶好のコンディションの中スタート。
さすれば海岸線に居るわ居るわのヒグマ。
複数頭、親グマ子グマ、さらには3m級の雄ヒグマ(スタッフ談)。
全部で17頭だそうで、これは今シーズンのベスト3に入る程多かったそうです。
船からは距離が数百mは離れており安心して見てられます。
ヒグマも船など全く気にせずに川を遡上するサケを一生懸命に捕まえたりしてました。
明日から山でヒグマの心配をしなきゃならないのに、こんな観察して楽しんでる気分で良いのか?(^^;
他にも滝や粗削りされた崖、そして先端の知床岬。
帰りはイルカの群れに遭遇したり、海から望む羅臼岳〜硫黄山連峰と見どころ満載過ぎて既にもうこの旅は満足。
ウトロの街で食料を補給し木下小屋へ。
この日は我々以外にもう1パーティのみ。
ゆっくり露天風呂につかりながら休んだのでした。
9/15(土)
木下小屋のご主人に翌日の夕方戻る事を告げスタート。
もう既に沢山の人が登り初めており、むしろ遅めになってしまったかな?
テン泊装備は半年ぶり、脚の負担も心配でとにかくゆっくりめに登ります。
大沢までは順調なペース、その先から急登と想像していたより強い日差しで徐々に疲れ始めます。
羅臼平で一休み。
晴天なので目の前にどっしりとした羅臼岳…うーんあれをこの装備で登るのか。
日帰りの人ばかりなのでデポしている様子もない。
我々もデポするのは躊躇う…だが少しでも軽くしたいと、水2リットルだけフードロッカーを拝借し進みます。
そしてこの辺りから国後島が見え始めました。
(細長くデカい島だ)
羅臼岳直下の岩場は下山者とすれ違いながら、そして岩の段差に足を掛けたら膝から太腿の辺りがビキビキ…まずい足がつる兆候だ。
こんな場所で勘弁願ったけど何とか乗り切って頂上へ。
知床峠方面に若干ガスがでてましたが、本日進む硫黄山方面はクッキリ。
二ッ池キャンプ場まで行けるのだろうか?若干足と体力に不安ながらゆっくり休憩をして景色堪能しました。
羅臼平に戻り出発。
本日の登山者を見る限り他に縦走者が居ない様子なのでこれから先はヒグマにより警戒しながら進みます。
そして二ッ池の到着時間にも…確実に16時は過ぎそう。
暑さで水分補給もマメにしており水の減り具合も若干心配です。
(ここまでで1.5リットル使用)
まずは三ッ峰の登り下り、三ッ峰キャンプ地へ。
当然人影なし、沢の水を取るに十分の水量であったのでペットボトルに補給。
サシルイ岳へは緩やかに200mほど登ります。
途中振り返ると三ッ峰のコルより羅臼岳が顔を覗かせます。
ガスで全貌が見えませんので何度も何度も振り返ります。
一瞬ですが見えた時はその姿が神々しい…Chimborazoさんは大興奮のようでしたが(^^;
サシルイ岳からの次の(本日最後の登り)オッカバケ岳が登場。
また一旦下るのだが藪やらガレ場やらで、登りより下りが難儀しました。
オッカバケ岳を超えようやく二ッ池キャンプ場に着。
想像はしてましたが我々のみ。
17:00過ぎ…何とか明るい時間に到着出来て良かった、でもあっという間に暗くなるので早々に支度して食事にします。
テントから少し離れた場所で出来る限り匂いを発しないものを食します。
そういえば歩くのに夢中でヒグマをそれほど警戒してなかったかも。
所々で怪しそうな場所で笛を鳴らしたくらいです。
翌日もハードなので早々に就寝。
9/16(日)
ヒグマに怯えることなく睡眠を取れ3:30頃起床。
食事は前日と同じで行動食メイン、ただしアルファ米は頂きました。
(前日採取の三ッ峰水使用、汚れもなく安心して使用)
目指す硫黄山へハイマツ帯を進みます、ザックがひっかかる〜。
ハイマツが所々濃ゆいですが踏み跡は残っているので迷いやすい場所はありません。
南岳〜知円別平でガスると不安そうな場所はありましたが。
遠目から見たあの異様な姿が徐々に目の前に表します。
カルデラのような噴火口にも見える。
噴煙が上がってる様子はないけど明らかに火山帯とわかる光景です。
荒涼とした風景が続く〜歩く道にも注意せねば。
知円別岳からガレた場所をトラバース…落石に注意
その先ザレた場所…ビーチのような白で眩しい〜滑りやすいので一歩一歩慎重に
途中の岩場でなんと!縦走者とすれ違う!しかも単独の男性外国人だと?
こんな場所に何しに来たんだ?と問いかけたかったが何分英語が喋れないもので(^^;
ふと思い出すと、姿格好から前日にウトロの道の駅隣接にあるインフォメーションセンターで係員に問合わせしていた彼だと。
(もしかしたら縦走でもするのかな〜)と予感が正解のようです。
お互い健闘を称いあい(?!)先に進みます。
ザレた場所から一旦くだり、第2前衛峰まで急登です。
(硫黄山はスルーしようかな?鋭い登りだし、下りの体力が心配だし)
(縦走で満足出来たし、再び縦走する日に宿題を残しておこう(←言い訳))
Chimborazoさんは登ってくるとのことで、分岐でしばし休憩し一人絶景を堪能して体力回復に勤しみます。
30分ほどして降りてきたので出発。
頂上で他のグループから色々と写真をせがまれたらしいですが…。
体力も戻り沢沿いの下りも何とかクリア、その先新噴火口でタクシーを時間指定で呼びます。
木下小屋で『タクシー2台しかないから』との内容から不安でしたが問題なく来てくれるとのことでした。
良かったー!
あの林道を延々と歩くなんて考えただけでもゾッとする…
少し余裕目に伝えたつもりが思いの外登山口まで時間が掛かりゲートに到着した時にはタクシーが待機してくれてました。
残念ながらカムイワッカ湯の滝はスルー、木下小屋までタクシーで戻ります。
運転手さんがボトルに冷たい水を用意してくれ感謝です。
水を使い切り途中でどこか寄ってもらおうか?と思うほど喉が渇いていたので。
木下小屋に到着。
小屋の主人に無事帰還を告げると、昨日まで居ない人からアイスコーヒーを勧められ言われるがまま頼みます。
話を聞くと期間限定でコーヒーを振舞っているらしく週末は居るらしい夫婦のようでした。(旦那さんはフォトグラファー)
このコーヒーがまた美味しい!
まだ喉が渇いてたのでガブのみしたい気持ちを抑えつつ味わって飲みました。
今でも強烈な印象が残ってます(^^;
毎年やっているのかな?
さてさて無事に縦走達成出来て満足。
ヒグマの巣窟という事もあり不安でしたが、終わってみれば気配を感ずること無く終了です。
この時期はエサが河口に集中しているから山中には居ないのかな?なんて想像したりして。
基本は人間の気配を察知して逃げてくれるらしいですが、タクシーの運転手によると登山道を塞ぐように熊が寝そべり、人間に無関心で退く様子もなく最後の手段で6人全員ストックで威嚇して追い払うケースもあったらしいです。
二日とも(計三日)晴天に恵まれ最高の縦走となりました。
木下小屋のご主人曰く、7月上旬ぐらいがベストなのでまた暫くしたら再訪したいですね〜その時には硫黄山も登頂で!
※ちなみに今回もChimborazoさんの熊スプレーを噴射する機会巡りあいませんでした。果たして使う日がくるのか?
コメント
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ukkysuzさん、こんばんわ。
大変ご無沙汰しております。
今年の北海道は知床縦走でしたかっ!
お天気にも恵まれてよかったです、
ukkysuzさんの北海道はお天気イマイチの
印象だったもので('∀`)
山行中に(・(ェ)・)に会わなかったのも( ´∀`)bグッ!
当方8年前にお邪魔した羅臼岳では、前の週に
(・(ェ)・)が出没しエゾシカを食い荒らしていた、
それも登山道のそばで…と言うことでラジオガンガンに
鳴らしながら歩いた記憶が・・・
来年は日高山脈突入ですかね、大変楽しみです(・∀・)ニヤニヤ
ラストにいつものジンギ写真が無かったのが(´・ω・`)ショボーン
こんばんは、Horumonさんコメントありがとうございます。
気合入れて寝る間を惜しんで(!?)upした記録だけに嬉しい限りです(^^;
今年の北海道は知床でした。
昨年の利尻はガスガスだけに今回は晴天続きの大満足でしたね〜
山行中に熊と遭遇しなかったのは、奴らはエサ場を求め下山中だったからでしょうか?
なんにせよヒグマの巣窟である知床を無難にクリア出来てなによりです。
Horumonさん達も羅臼岳に行ってた?と記憶まさぐり拝見してます
知床自然センターの記事を見ると動物の死体はヒグマのエサなので近寄るな警告が出てますな( ゚Д゚)
敵と認識されたくないものです…
ジンギですか。
翌日登山の精力と空港で食べました(写真無ですが)
北海道へ行ったら毎回食べるようにしてます!
来年ですか?
今の知床クリアした気分ならカムエクやペテガリ岳も行けそうな気分
ただし現実は羊蹄山とか無難な山を登りそうですが(^^;
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