激登!谷川岳西黒尾根/2019年元日の初踏破☆ノートレース、一人ラッセル&ルーファイ、一番手の厳しい現実。その怖さと辛さを知る
- GPS
- 13:58
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,307m
- 下り
- 1,306m
コースタイム
- 山行
- 10:53
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 13:48
・GPS(ガーミン・etrex 30J )のログデータをそのまま添付しています。
・各ポイントの通過時間や移動距離については、GPSのログデータ通りで、
写真の撮影時刻と数分のズレはあるものの、当日私が実際に歩いた記録と
ほぼ相違のないものであると思います。
(今回も全線ログ採りすることができました)
<今回のCTについて>
■距離:約10.3km、CT:13時間48分
・今回のCTは西黒尾根全体の約2/3程度がトレース無し。天神尾根は全線トレース有り。
西黒尾根は標高1080m付近から肩の小屋まで一部の区間を除いてほぼノートレースで、
尾根全体の9割以上をスノーシューラッセルで進行。ザンゲ岩付近のみアイゼンを装着。
(肩の小屋からの天神尾根の下降は全線アイゼンを装着して下降)
・西黒尾根の平均的な踏み抜き量は体重70kg、MSR25インチの
スノーシューひと踏みで、膝から深いところで股下くらいの踏み抜き。
(急斜面など地形によりバラツキはあります。あくまでイメージです)
・今回の長時間に及ぶCT(GPSログ)は、積雪期西黒尾根のこの日の積雪状況と、
私の雪山登山レベル(技術・体力・経験値)を合わせた結果が今回のCTということです。
・冬期ノートレース山行ということで、ルート取りもその日その場の雪の状態などで変化し、
歩行ペースも雪の状態やトレースの有り無しなどで大きく変わります。
<西黒尾根の標準CTと今回のCTについて>
■ヤマプラによる西黒尾根の無雪期標準CT(谷川岳RWからトマノ耳まで)
・4時間10分 / 3.9km
■GPS計測による今回の積雪期西黒尾根のCT(谷川岳RWから肩の小屋まで)
・9時間55分 / 約4.3km
*無雪期の西黒尾根は、自身の実績CTで昨年10月の谷川主脈縦走時に
約3時間で登っているので、それから比較すると今回のCTは3倍以上、
標準CT比でも2倍以上かかったことになります。
天候 | 天候:早朝のみ曇り&小雪、その後は快晴☀ 午後2時ごろより晴れ時々曇りとなる 風:早朝のみマチガ沢方面より10m/sec程度の風 その後は終日無風〜微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅出発(2:10) 高速:圏央道in〜鶴ヶ島JCT〜関越道/水上IC (1月1日初詣客回避の為、いつものひとつ手前のICから入り渋滞を回避) 下道:水上IC〜R291〜谷川岳ベースプラザ着(5:30) *途中、コンビニ休憩等20分程度含めて自宅から3時間20分で移動 ■下道について ・水上ICから谷川岳ベースプラザまで、距離:約14km 渋滞無しの直行で約30分で移動。 ■コンビニについて ・水上ICから谷川岳ベースプラザの間に数軒あります。 ■谷川岳ベースプラザ(立体駐車場)&ロープウェイの情報はこちら ⇒http://www.tanigawadake-rw.com/ropeway/ ■今回利用した駐車場について 谷川岳ベースプラザ(立体駐車場)を利用 ●駐車場料金● ※12月1日〜4月30日の平日は駐車無料(1月2日3日は除く) ・今回は1月1日(休日扱い)なので小型 1,000円/日でした。 ・24h開放出入り可(但し1Fのみ) ・トイレ、水道、自販機有り。24h利用可 その他の期間及び、休日の料金 ・5月1日〜11月30日 大型 1,000円 小型 500円 ・12月1日〜4月30日 大型 1,000円 小型 1,000円 (以下、今回は利用していませんが参考情報として) ●ロープウェイの営業時間● 【4月〜11月】 平 日:8:00〜17:00 土日祝:7:00〜17:00 【12月〜3月】 全 日:8:30〜16:30 ・約3分間隔で常時ゴンドラが発車しています。 ・所要時間は片道約15分(最速7分) ●ロープウェイ料金● ・大人2,060円(往復) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道路状況、駐車場、トイレ、山小屋など】 2019/01/01 時点 1)道路の積雪状況 ・高速(関越道)は東京方面から水上ICまで道路上に雪は無し。 ・水上ICからベースプラザまでの一般道(R291)は、 1/1時点で水上ICから15分ほど進んだあたりから道路上に 雪がつき始めて、その後は完全な圧雪路となっていました。 *冬期にこの地域へクルマで来る場合は、スタッドレスタイヤと タイヤチェーンなどの滑り止めが必須です。 2)駐車場について ・谷川岳ベースプラザ(立体駐車場)を利用しました。 休日(元日)だった為か?満車になることもなく余裕があり、 早朝から問題なく駐車できました。 *料金、その他の詳細情報は上記”アクセス”に記述の通りです。 *ベースプラザ以外の駐車場(白毛門登山口駐車場、その他)は 当日見る限り全て雪で覆われ、進入すら出来ない状況でした。 *土合駅前駐車場については、電車を利用しない登山客は 原則駐車禁止とのことです。 3)トイレについて ・本行程でのトイレは、ベースプラザ内及び ロープウェイ天神平駅舎内にあります。 ・この時期、西黒尾根及び天神平スキー場より先のルート上に トイレはありません。 (各山小屋のトイレも使用不可となっています) 4)ルート上の山小屋について ・熊穴沢避難小屋は2/3ほど雪没中。入口は雪が掘られて扉が出ており 中に入れるようになっていました。 ・肩の小屋は中に入って休憩等ができます。 (但し無人で営業はしていないので、水や食料の補給は出来ません) 【ルート状況、積雪状況など】 2019/01/01 時点 ■西黒尾根の状況 1)取り付き〜樹林帯まで ・”谷川岳登山指導センター”の少し先まで道路が除雪されており、 そこまでは普通に道路上を辿りました。その先は除雪されていない 道路上に雪のトレースがありそれを利用。道路をショートカット しながら西黒尾根登山口の少し先あたりから尾根上に向かって 直登するトレースが出来ていました。これは位置的に夏道ではないと 思います(ルートマップを拡大していただくと分かります) ・尾根上に向かう直登斜面からスノーシューを使用しました。 雪質が良くて踏み抜くのでツボ足での進行は無理な状況でした。 ・尾根上に出てからは、尾根のほぼ中央付近を藪を避けながら ラッセルしつつ進行(標高1080m付近からトレースを見失う) *実はこの日、スノーボーダーの先行者が2名おり、後に上部岩稜帯の 最下部(取り付き)付近で出会いました。結果的には岩稜帯の最下部 まで彼らの切ったトレースがあった模様。彼らは尾根上の中央では なく、山側に向かって右手(マチガ沢寄り)にルートを取っていた そうで、そちらにトレースがあったようです。彼ら曰く、この時期は マチガ沢方面から風が吹いて雪を叩きクラスト気味になるとのことで その分沈み込みが少なく多少は歩きやすいと教えていただきました。 (それでもスノーシューもしくは最低でもワカンが必要な雪質です) 2)岩稜帯最下部〜サンゲ岩手前まで ・先ほどのスノーボーダーは岩稜帯を少し登った付近から 西黒沢へドロップされるとのことでした。 よって、この先は完全なノートレース状態となりました。 ・蛇紋岩の岩稜帯に入ると最下部の最初の鎖1本のみ出ていました。 以後の鎖は雪に埋もれて一切出ていませんでした。 ・無雪期の地形からしてこの先の急峻な岩稜帯をスノーシューで登れる のか疑問でしたが、その殆んどの区間・斜面に雪が深くついており、 最上部のザンゲ岩の下までは、全線スノーシューで登りました。 むしろ、雪が深くてスノーシューでないとまず前に進めない状況。 途中、急斜面のトラバース区間(小岩峰の巻き)なども含めて スノーシューであっても軽く膝まで、酷い場所ではひと踏みで 股下まで踏み抜く状況でした。この雪質で急斜面を直登するような 場所では、スノーシューでも複数回キックを入れて踏み固め、 ようやく一歩前に進めるような状況でした。 (この場合、5歩程度進んでひと呼吸入れるような超スローペース) ・ザンゲ岩の下まで雪庇は常に西黒沢(山側に向かって左手)方向に 発達しており、途中にある小岩峰の巻きルートも含めて、ルートは 常にマチガ沢寄り(山側に向かって右手)をトレースして進みました *岩稜帯最下部からサンゲ岩手前までの詳細状況は、 写真21〜40にも載せてあります。 3)ザンゲ岩〜主稜線合流地点(肩の小屋)まで ・ザンゲ岩直下(写真42地点)までは全線スノーシューで進めましたが この大岩の岩壁(高さ5mほど)を登り、下地がハッキリ分かる 安全な岩上を進もうとしたところ、どうしても登れず断念しました。 たかだか5mほどを登れなかったのは、表面の雪が薄く剥がれしまい これまでのようにスノーシューでは全く対応できなくなったこと。 そして剥がれた雪の下の薄氷が露出して、岩の突起など掴むものが 何もなく、登るための手掛かりが一切なくなったためです。 ・それでもアイゼンに換装しピッケルなどを駆使して何とか登ろうと 試みましたが、表面の氷が薄くアイゼンの前爪とピックを突き刺すと いやらしい具合いに氷が砕けてしまい踏ん張りが効きませんでした。 ・逆にその氷を大きめに砕いて蛇紋岩そのものを露出させ、岩の突起を 掴もうとしましたが、この岩壁の急な角度と蛇紋岩の突起もそれほど 大きく尖っている訳でもなく、さらに元々滑りやすいこの岩の性質 もあり、実際には掴んでも滑ってしまい全く踏ん張りが効かず、 有効な手掛かりにはなりませんでした。 ・結局、登るのを諦めて岩の右側面から回り込んで裏側へ出ましたが、 この右側面に回り込む際に、その手前の雪の下が抜けていたようで、 ここが本当の山肌だったのかが分かりません。今回はたまたま雪の 厚みで通過できただけで、本来であれば抜けてそのまま谷まで落ちて いたかもしれない危険箇所だったかもしれません。 *装備の換装も含めて散々試行錯誤した結果、この大岩の通過だけで 約1時間24分もかかっています。 (GPSのログで”ザンゲ岩”と表記されている箇所です。写真42地点) ・ザンゲ岩の後も実質的に最後の岩登りと思われる箇所が1箇所あり、 まずそこへ到達するまでの緩めの大斜面が踏み抜きで進めず、 アイゼンから再びスノーシューに換装。そして最後の最後で先ほど 登れなかったザンゲ岩の岩壁とほぼ同じような状態の雪の剥がれた 高さ2mほどの氷の壁が現れ、ここでも30分以上試行錯誤しました。 結局、ここではその氷をピッケルで砕き、その下に生えていた草地を 掴んで何とか強引に登り切りました。ここも掴むものや、登るための 手掛かりなどは基本的に何もありませんでしたが、高さが2mほど だったのでこの方法で何とか凌げたという感じでした。 *結果、ザンゲ岩の直下から肩の小屋まで、直線距離で約320m、 高低差はたかだか100m強の区間に約3時間もかかってしまいました。 ■天神尾根〜田尻沢コースの状況 ・天神尾根ルートは、肩の小屋から天神平スキー場まで全線に渡り、 明瞭なトレースとステップがあり、ほぼ問題ない印象でした。 道標となる旗竿も所々にあります。 ・雪質の方も氷剝き出しのクラスト箇所はなく、基本的に西黒尾根と 同じフカフカ雪が主体でしたが、完璧なトレースができていたので そのトレース上をアイゼンで踏み抜かずに下ることができました。 ・天神平スキー場からの下山は、既にゴンドラが運行終了していたので スキー場の正規コースである”田尻沢コース”を歩いて下山しました。 (まだ残っていたスキー場の従業員の方に確認して了解を頂きました) ・コースの状況は、上部の数百メートルは圧雪車のキャタピラ跡で 圧雪されていましたがその後は下まで非圧雪の手つかず斜面でした。 しかし斜度が緩いので滑落の危険はほぼ感じなかったのと、 シュプールがあったので、それを辿りながらスノーシューに換装して フカフカ雪の中を気持ちよく下ることができました。 最後に *今回は天候に恵まれましたが、ここは豪雪で有名な谷川岳です。 この時期(厳冬期)は当日の天候によりルート状況は一変します。 上記に記載したルート状況などは、1月1日現在の状況ですので、 あくまで参考程度に捉えていただくようにお願いいたします。 実際に行かれる場合は、最新の気象情報と積雪状況の確認、 そして現地では、その日その場の状況を確認した上で ご自身の技量と経験による適切な判断で臨むようにして下さい。 |
その他周辺情報 | おススメの日帰り温泉はここ↓ ”ホテル 湯の陣” http://www.enjoy-minakami.jp/spa.php?itemid=145 *上記サイト内に湯の陣HPのURLがあります。 *水上周辺にあるその他の日帰り温泉情報も記載されています。 ・入浴料/大人(中学生以上)1,058円と少々高めですが、 日帰り用の浴場は大きめの内湯と露天の計2槽でゆったり浸かれます。 ・ホテル故にアメニティーも充実。 *但し、日帰り入浴の場合、夜8時までに退館とのことです。 |
写真
感想
明けましておめでとうございます。
2019年の山行第一弾、そして少し出遅れましたが、
今シーズンの雪山開幕戦ということで
自身初となる積雪期の西黒尾根から谷川岳へ。
12月は仕事の関係で1日しか山に行けなかったウップン晴らしの意味も含めて
ようやく休みとなった元日に気合いを入れて臨んできました。
そんなことで始まった新年の初登りでしたが、積雪期・ノートレースの
西黒尾根は今の自分の持ち得る技術、体力、経験値ではほぼ限界レベルの世界。
これ以上の条件が加われば、今の私では踏破出来ないような状況でした。
そんな中で元日からフルパワー全開で何とか乗り切ってきました。
ラッセルやルーファイについては、これまでも部分的には何度も
経験していました。しかし、多くの場合は先行者がつけてくれた
トレースを辿り山頂まで達するという、お気楽な雪山登山が殆んどでした。
私がこれまでやってきた雪山登山など、所詮はその程度のレベル。
先行者が苦労してつけてくれた道をただただなぞるだけ。
いわゆる”トレース泥棒”の雪山登山がその殆んどでした。
これは本来あるべき雪山登山とはほど遠いものです。
しかし、今回のような尾根全体の半分以上をラッセルとルーファイで進み、
最後は西黒尾根の最上部、急峻な雪の蛇紋岩ゾーンを一番手で、
しかも自らの判断でルートを決めて登ることなど、
これまでの登山経験ではまずなかったこと。
そんなことは私の技術と度胸ではとても出来ないことだと思っていました。
仮にあのような危険箇所でルートや判断を誤れば、
そのまま谷底まで滑落してもおかしくないような場所。
斜度も尋常ではない上に、この時期の雪はまだそれほど安定しておらず、
実際現地でトレースを切っていてもその脆弱さを肌で感じました。
そんな中で標準CTの3倍近くかかりながらも何とか完登できたことは、
これまでの自分を少しは超えることが出来たのかなと思っています。
ルーファイ&ラッセルをして自分で切ったトレースを実際に振り返ってみると
ここまで試行錯誤しながらやってきたことの達成感を得られる。
これが本来あるべき雪山登山の姿であり、そして醍醐味なのだと感じました。
それと同時に今回の山行では、道なき雪山を独力で進む者の気持ちも
少しは感じとれたような気がします。
「元日の西黒尾根、2019年一番乗り!」などといえば聞こえは良いですが、
現実の一番手の怖さや辛さ、それらの苦労は想像以上に厳しいものでした。
今回は何とか踏破できたものの、その後は長時間のラッセルで疲労困憊となり
急峻な上部岩稜帯のルーファイでは、雪つき急斜面の恐怖の中で
雪の状態と地形を見極めながら、とにかく慎重にド緊張の連続で進みました。
そんな状態が長時間続いたためか、完登後の肩の小屋では
肉体疲労だけでなく思考能力もゼロに。ひとり放心状態になっていました。
今回の上部岩稜帯で味わった恐怖感は、2016年12月末の全面アイス斜面の
冬富士以来。もしかするとそれ以上の恐怖感だったのかもしれません。
正直、もう雪山でこのクラスの恐怖は味わいたくないと思いました。
それと、責任という意味では私が切ったトレースによって、
後続の方への影響がどうなのかも気になりました。
もし後から私のトレースを辿って来られる方に対して、
本当にこのルート取りで良かったのか?
自分はこのルート取りで何とか凌いだけれど、
他にもっと安全で合理的に登れるルートがあったのではないか?
実際にトレースを切った者としてそんなことも感じました。
激闘14時間、自分の未熟さ故に、最後はその恐怖から死にもの狂いで
登り切った冬期西黒尾根でしたが、
「もう登山でこのクラスの恐怖や苦労は味わいたくない」
と思う一方で心のどこかに、
「また苦難を乗り越えてその先へ進みたい。現状の自分を突破したい」
という気持ちがあるのも事実です。
しかし、それは安全に事故なく元気に下山できることが大前提。
その大前提を忘れることなく、現状を突破してさらに進化できるよう
これからも挑戦を続けていきたいと思います。
素晴らしいですね。元旦ラッセル山行!!
CT3→10ってどんななんだ??って思いましたけど
なるほど〜(*_*)
それでも日帰りしちゃうところが
むちゃくちゃです^_^;
ちょっと距離感がわかんないんですけど
写真を追ってみても
『まだそこかーい』と、進み方が、というよりラッセルが大変なのがよーくわかりました。
でも、lifterさまの振り返って見たときの自分のトレースに達成感!!!よく感じられました。
ほんとスゴイです!!(*´∀`*)ノ
そんな山行にはついて行けませんが、
また、ゆる〜い計画があればご一緒させていただきたいです。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます┏○ペコッ
こちらでもあけおめ〜&ことよろです〜〜
早速のご訪問ありがとネ
CTの3倍 今回はマジでクタクタになりましたが、
でも、新年早々から達成感ありましたよ。
仰る通り、振り返って自分のトレースを見た時に
「ここまでやれたんだな」って思いました。
誰もいない大快晴の西黒尾根を歩き切れたことは本当に嬉しかったです
ちゃださんも年末年始にかけて精力的に歩かれてますね!
今年もお互いがんばりましょう
(今日もこれから仕事だよ〜〜〜 )
富士山かと思ったら、こちらでしたか。
上越の雪のえげつなさ!!
ワタクシ、平標で身に染みております。
一時間雪を漕いで振り返ると50m位しか進んでないのね〜〜
そんなラッセルで西黒登っちゃうってすごいですね〜〜
燃焼しまくり???
あそこは落ちたら谷底まで止まらないですしね〜〜〜
こちらはお正月はスキー三昧でした。
長野もまだまだ雪少ないですよ〜〜〜
ではでは、今年もガツンと一山よろしくお願いします
お正月スキーお疲れ様です。
いいですね〜お天気の方はいかがだったでしょうか?
昨年の元日はまさかの氷ゼロで、今年こそ本当の氷の大斜面だったであろう
冬富士山行にしたかったのですが、天気予報は大快晴でも風が25m以上だったので諦めました。でも谷川山域は最高の登山日和で大正解でした。
この日の雪は1時間漕いで50mしか進めないような、掴みどころのないサラサラパウダーではなく、本来の上越らしい少し湿り気を帯びたやや重の雪でした。
そのお陰で夏は3時間程度のところを今回は10時間で肩の小屋に辿り着けた次第です。
そんなやや重雪でも25インチのスノーシューで股下くらいまでは簡単に沈むので、ひと踏みで前へ出ることはとてもできませんでした。
それよりもラッセルのこと以上に、あの最上部のザンゲ岩に取り付いた時に雪が剥がれてしまった5mほどの蛇紋岩の壁が、手掛かりがなくてどうしても登れず、そこで1時間半も試行錯誤したことの方がよほど辛かったですね。
今回のラッセルも含めて実際に一番手で行ってみればその場の実情、現場での恐怖と辛さが分かります。
lifさんこんばんは!
読んでいて、怖くなりましたよ〜〜。
>斜度も尋常ではない上に、この時期の雪はまだそれほど安定しておらず、
>実際現地でトレースを切っていてもその脆弱さを肌で感じました。
幼少のころ、自宅の雪の積もったカーポート屋根で遊んでいて、滑落した時のことを思い出しました!
おぉ〜〜、こわっ!(例えが違うだろ〜〜)
マジ無事に帰ってこられてよかったです。
山をやらない人は「なんでわざわざ危険な思いしてまで登るの?」と言います。
でもさ〜〜、危険だからやりたいんだよね〜〜。
安全に留意して、危険な場所をクリアする。
今度その「血」を見せてくださいませ
25の画像なんて、最高です!
cocoさん、こんばんは!
元日からまさかの?ノートレースで一番手となってしまい、
いろいろ苦難はありましたが、何とか無事に乗り切ってきましたよ〜
>斜度も尋常ではない上に、この時期の雪はまだそれほど安定しておらず、
>実際現地でトレースを切っていてもその脆弱さを肌で感じました。
これ↑もう少し実情をお話しすると、一人で上部の岩稜帯を登っているうちにラッセルはどんどんキツクなるわ、斜度はますます急になるわで心底怖くなってしまい、途中で戻ろうかと思ったんです。
でも、自分が登ってきた斜面を振り返ると既にトンデモない斜度で、さらに自分一人しか踏んでいないトレースということでそれほど踏み固まっておらず、「これを下りで踏んだら恐らく崩れて滑落する!」と思い、戻るに戻れなかったんです。
パウダースノーほどではありませんでしたが、ある程度柔らかい雪質で、
一人で踏んだ程度のステップではかなり脆弱な感じでした。
なので、とても下りで使う気になれず「これはもう登るしかない!」と思って
必死になって登り切りましたよ
そんなことで元日からトンデモない雪山開幕戦になってしまいましたが
この次は皆が行く王道の雪山で、澄んだ冬の空気と景色をゆっくり楽しみたいと思ってます
同日に遅刻してRWで天神尾根から登頂した者です。
深い新雪との格闘おつかれさまでした。すばらしいです。RWから見て氷河跡は厳しいなと思っておりました。もう少し締まったら行こうと思います。
おっしゃる通り、氷河跡のあたりからザンゲ岩までが核心部です。
写真38も稜線上を歩いていきます。例年はナイフリッジとなります。
現地におらず状況が未確認ですが、写真40を見ると、かなり北寄りマチガ沢寄りに歩いています。もう少し稜線上からアプローチするとザンゲ岩手前で迷うことが無くなります。高度感がありかなり怖いですが・・・。ここはあせらず膝でラッセルし地道にいきます。
写真42は岩の左側、南側を通ると良いと思います。もう少しすると沼田山岳会さんが目印の赤い旗を立てます。その後はかなり楽になります。いずれにせよ雪崩に遭わず登頂できて良かったですね。
下山時の大きなトレースは25インチの私です。多少でもお役に立ててうれしいです。
growmonoさん、初めまして。
同じ日の天神レコも先ほどじっくり拝見させていただきました。
あの日は風も弱く本当に最高のお天気でしたね。
素晴らしい谷川山頂からの絶景写真の数々に見惚れてしまいましたよ。
それにしても大晦日、そして元旦はダブルヘッダー、それ以前もかなりの山行頻度で登られていてビックリしました。
冬期西黒尾根のアドバイスもありがとうございました。
写真40、やっぱりもう少し稜線上寄り(西黒沢寄り)で良かったんですね。
私的は小ピーク手前の鞍部のところが西黒沢側へ向かって凄い雪庇が張り出していたのでその印象が強く残ってしまい、その後も必要以上にマチガ寄りにトレースしていた次第です(実はもう少し上でもいいかなとも思ってました)
仰るとおり、ザンゲ岩のもっと手前から稜線上をアプローチすれば、確かにザンゲ岩の上めに到達して左側(南側)を通れそうですね。私はマチガ寄りから巻き気味に登ったせいで、あの5mほどの岩壁の下に取り付いてしまい、最後にどうしてもあの壁が登れませんでした。登れないので当然岩の左側にも出られず、冬期の常道?とは逆の右側を通って何とか凌ぎました。
でも、やはり右じゃなかったんですね。自分でもなんか下が抜け気味でこの下は本当に山肌なのか?実は深く切れているのでは?とヤバい感じがしました。
こうしてgrowmonoさんのようなこのルートに精通された方から、冬期の正しい情報を教えていただき大変嬉しく思います。ありがとうございました。
また、帰りの天神尾根ではgrowmonoさん始め、皆さんで苦労して切っていただいた素晴らしいトレースをありがたく使わせていただきました。
あの疲れ切った中で肉体的にも精神的にも助かりました。
本当にありがとうございました。
単独行で厳冬期の谷川岳・・・敬服しました。私も無雪期の谷川岳は3時間位で登頂していますが(夜行列車で土合着2時40頃、登頂は6時前)、積雪期に一人のラッセルで3倍くらいの時間で登れる体力と気力には敬服です。
私の時代はラッセルには昔ながらの"わかん"を使ったのでがに股歩きになり、抜き差しも多分スノーシューよりも"大がかりになります。スノーシューの経験はないのですがいくらかは楽でしょうか? 法師温泉から平標山まではラッセルの経験はありますが、4人交代でも10分間くらいしか保たなかったです。
私はスキー派なので正月休みはスキーで登れるところ・・・志賀高原とか福島県の吾妻山系・・・・へ行っていましたが、志賀高原当たりはなんと焼額山周辺もゲレンデができていて機動力で登れる様になり(ホテルまである)、また草津方面へ行く経由地の横手山にもロープウエイかリフトもあり、詰まらなくなりましたね。
宮城蔵王も機動力が使える様になったようです(私が登ったころ,峩々温泉から刈田岳まで歩きしか行けないので正月でも全く前後には人がいないという状況でした)。トレースなしでもスキーなら沈まないで歩けたので楽ちんでした。
今後も厳しいところへ挑戦されると思いますが、安全第一でやって下さい。
tama-takeshiさん、初めまして。
ご覧いただきありがとうございます。
この日は快晴の元日(休日)ということもあって「まぁ、誰かいるだろうなぁ…」もしくは、正月連休期間なので「たぶんトレースもあるのでは?」くらいの気持ちで行ってみたのですが、実際は途中までスノーボーダーの二人以外は誰もおらずトレースもなしで、見事に元旦から一人ラッセルになってしまいました。
快晴無風の絶好のコンディションだったので何とか踏破できましたが、ホントに今年は元日から「ヤラれた〜〜〜」って感じでしたよ。
スノーシューについてですが、まず浮力という点でワカンとは比較にならないくらいあります。私も最初はワカンを買ったのですが、感覚的にツボ足より多少は沈まない程度で実態はかなりまともに踏み抜く状況でした。
ところがスノーシューに変えたら結構な浮力を実感できました。正直、今回の踏破もスノーシューの性能あってのものとも言えます。またスノーシューを使ったらもうワカンを使う気にはなれないくらいです。
それともう一つの利点が、スキーのシール登行を経験されていると分かりますが、スノーシューにもヒールリフターがついていて、これが急登直登の時にかなり楽になります。これがあるだけで登りが全然違います。
また、私のスノーシューは”登攀用”なので「スノーシュー=深雪」だけではなく、クラストした急斜面にも爪がかなり食い込んで登って行けます。スノーシューなので下りは殆んど使い物になりませんが、登りにおいてはヘタに12本爪アイゼンを使うよりも、スノーシューの方がかなりの場面で役に立ちます。本当に進化した良い道具だと思います。
私も20年くらいゲレンデスキーにハマっていたのですが、雪山登山をするようになってすっかり行かなくなってしまいました。今でも自分が登った登山道だけを折り返して滑り下りる”プチBCスキー”的なことはやっています。
志賀高原・焼額山は懐かしいですね。以前はよく行きましたが私の頃は既にホテル・ゴンドラ&リフトは設置されていました。これらがない頃?となるとこのエリアで滑走や登山を楽しむのも相当キツイですよね。
昔の方々はこのような状況でもそれなりに雪山を楽しまれていたのだと思うと、こちらこそ敬服いたしますよ。
このようなキツイ部分も含めて何だかんだで楽しいところが雪山の醍醐味なのだと感じます。これからも安全第一で自分なりの雪山を楽しんでいければと思います。
ご返信有り難うございます。
スノーシューについての解説、参考になりました(今後使うことはないでしょうが・・・)。山の用具の進歩は素晴らしいと思いますが、お金もそれ相応にかかりますね。私がスキーを始めた頃は、学生服のズボンの裾を絞って使っていたものです。
話は変わりますが、スキーの板もカービング・スキーとなり短くなりましたね。昔はスキーの長さは片手を上に伸ばして指を曲げたくらいの長さのものを使いました。エッジが曲がっているとアイスバーンの斜面でエッジが効くのかなと思いますが・・・・・斜面に直角に停止して立つことが可能なのか?
余計なことを書きましたが、まだまだ山を楽しむことが出来るでしょうから、油断なく活躍して下さい。
本当に山道具の進歩は素晴らしいです。
でも仰る通りで価格もそれ相応にかかります。私が数年前に買った時は3万数千円くらいだったはずが、先日みたら4万5千円でした。もうビックリですよ。
スキー板の長さも片手を伸ばして…身長+20〜30cmくらいでしたよね。
今のカービングは長くても身長と同じか、用途によってはそれ以下です。
身長+cmはもう有り得ない世界になっています。
エッジの曲線が強くてもアイスバーンでも十分効きますし、直角に立つことも普通にできますよ。
今晩からまた北ア3000m峰へ行ってきますが、明日は皆が来る超定番の王道ルートなので、ノートレース&ラッセルは無し(のハズ)です。
今回は1シーズン分くらいのモフモフ雪を食ったつもりなので、明日は最高の青空の下、悠々と歩いて北アの大絶景を楽しみたいと思ってます。
北アの大絶景を楽しみに・・・・ただただ羨ましいです。予報では好天のはず。
マイペースで歩けることを祈っています(込み合うと他人のペースを強いられるのは嫌ですよね)。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する