伯耆大山(弥山尾根西稜から剣ヶ峰)初めての冬期バリエーション!
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 1,000m
- 下り
- 993m
コースタイム
- 山行
- 11:06
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 12:42
天候 | 薄曇→晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【弥山尾根西稜】 取り付きまでは深いラッセル。西稜は雪が少なくブッシュが邪魔で避けながら進まないといけませんでした。 【弥山〜剣ヶ峰】 10mほどですが、特にやせたところがあったので、ロープで確保しながら通過しました。平均台みたいに幅が狭いところや簡単に足場が崩れるトラバースもありました。 【剣ヶ峰〜宝珠尾根】 剣ヶ峰通過後も狭く切れた道が続きます。急なところは斜面側を向いて降りました。 |
写真
感想
山岳会の方と弥山尾根の西稜を登りました。
冬季バリエーションの入門コースだそうですが、私にとっては初のバリエーション!未知の世界への突入にワクワク感もありましたが、不安の方が勝っていました。
この日は気温も高めで、風もなく穏やかな天候。山行には好条件でしたが、元谷上部から西稜の取り付き直下辺りでは結構な深さのラッセルが必要でした。先行してトレースを付けてくださった方に感謝です。
また、積雪量が少なく、いつもなら雪に埋もれている木々が出てきていてブッシュだらけ。そのブッシュを避けながら登攀しないといけないので、結構時間がかかりました。
単独の方もおられましたが、今回はロープで確保しながらの登攀。岩場でのクライミングにおけるビレイはある程度慣れましたが、明確なビレイ点がない雪山ではもちろん初めて。途中、初めてトップを経験しましたが、ロープの長さの感じが掴めなくてどこまで登ったらいいのかわからず、結果中途半端な所でビレイすることになってしまいました。スタンディングアックスによるビレイもなかなか難しかったです。これは慣れが必要ですね。
また、アイゼンの前爪を蹴り込み続けることで、ふくらはぎの下部が両足とも爆発しそうになりました。
今回は弥山尾根西稜の登攀が主目的でしたが、弥山到着後、「時間もあるし縦走しよか」という先輩。この日、縦走路を途中まで行った人もいたようですが、危険で引き返したとのこと。目の前にはいかついフォルムの剣ヶ峰に続く美しい稜線が見えていますが、明らかにナイフリッジのようなところもあり、ほんまに行くの?という感じ。でも、ついて行くしかありません。
例年よりも雪が少ないせいか、左右が切れ落ちた平均台のように狭いところや、稜線があまりにも狭すぎてトラバースしないといけないところもあり、核心部?らしいところでは、ロープで確保しながら通過。トラバース通過中に足場がざっと崩れて一瞬ひやっとしましたが、ここ一番の集中でパニックにならずなんとかクリアできました。
まさか行けると思っていなかった剣ヶ峰は、その名の通り剣のように尖っていて穏やかではありません。ただ、そこから見る景色は素晴らしく、振り返ればビビりながら登ってきた縦走路、麓には弓ヶ浜、さらに遠くに隠岐の島まで。山頂直下で景色を見ながらしばし休憩しました。
下山も大変でした。というか下山の方が怖かったです。天狗ヶ峰の山頂部ではトラバースをカニのように横歩きで、また急な斜面では斜面側を向き、ピックを刺して3点支持で下山しました。
途中、宝珠尾根から道を外れて元谷方面の急斜面を降りたのですが、ものすごい量の雪の下りのラッセルで雪まみれになってかなり疲れました。気温が上がって湿った雪がアイゼンの裏に団子のようにひっつき、とても歩きにくかったです。
初めての冬季バリエーションに初めての剣ヶ峰。緊張感とタフな登攀により、精神的にも体力的にもとても疲れましたが、文句なしの天候のもと、あこがれの山行ができ、充実感を味わうことができました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する