西穂高岳 西尾根〜焼岳縦走(ライチョウさん&ドローン動画もお楽しみ下さい)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,448m
- 下り
- 2,571m
コースタイム
- 山行
- 10:49
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 11:34
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 11:07
天候 | 3月18日 快晴 3月19日 薄晴れのちガス 3月20日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
復:中尾温泉口から濃飛バスに乗って新穂高センターへ。デマンドバスとのことで要電話。下山口からの最寄りバス停は「足湯前」。電話でうまくやりとりすれば本来ならここから乗れるはずです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
第一岩峰のみyokoはロープ出してもらった。ほかのパーティはフリーで登られてました。 |
写真
感想
「今季まだアルパイン的なことをやってな〜い」と嘆くizshun。
3日間の晴天予報を狙って西穂西尾根〜焼岳に行く事にした。
降雪直後で、穂高平からはノートレース。名残程度でもトレースがうっすら残ってると期待したがまっさらだった。。。
スノーシュー履いて急な尾根をひたすらラッセル。
ジャンクションピークまで上がりたかったのだが到底無理で、2346mで行動終了。
しかし最後の1時間で後続3人組がやってきたのには驚いた。5時発の我々に対し彼等は8時発とのこと。
メンバーのお姉さんが面白い人で、「ほんっっとうに、ほんっっとうに、トレースありがとうございます!」と恐縮しきりに言ってくれた。
彼らはワカンにアイゼン。ノートレースだったらどこまで上がれただろうか。1泊2日らしいので、あまり下で泊まるようだと西穂登頂後、最終ロープウェイに間に合うか怪しいところだ。
さらに驚いた事に、テント設営中にもう1パーティ2人組が上がってきた。彼らは何時発だったのか?
我々が逆の立場であることもよくあることだが、トレース有りの威力をよくよく思い知った一日となった。
2日目は当初の予報が少し悪くなり、午後から曇りに。肝心の登頂日にそりゃないぜ。樹林帯ハイクアップの昨日があんなにいい天気で…逆にして欲しい。
撤収完了し6時スタート、後続さんたち、どこまで先に行ってくれたかな〜…ってオイ!3人組は撤収中。2人組はテントの外にすら出ていない。またうちらがトップですかい。。。ましょうがない。
第一岩峰へのルート偵察でizshunが空身でトレース付へ。登っていいよ〜とお声が掛かり、ワタシも登り始める。しばらくすると3人組のリーダーが追い付いた。
気を利かせて「先行きますよ」と言ってくれたと思うのだが、そこはご遠慮いただいた。
第一岩峰で私がモタモタしてしまい3人組には待たせてしまって申し訳なかった。
岩峰左手の残置ロープ側から登り終える頃、2人組が右手からサクッと抜かして行った…。慣れてそうなお二人で、その後はほとんど彼らが先頭を行く形となった。
2人組と、3人組のリーダーと、izshunの4人が先頭集団となって踏み固めてくれたトレースがあるにもかかわらず、続くyokoは引き離される一方。
この日なるべく焼岳に近付いておきたいので、この調子だとどこまで行けるか不安になるizshun。
朝出発時は高曇りだったのが晴れてきてはいたのだが、ジャンクションピークに到着する頃にはまた怪しい雲行きに。山頂や奥穂への稜線はまだ見えてはいるが、モノクロの世界になりつつある。
斜度のある長いトラバースを経て、山頂へ最後の一登りを前に休憩。
ちょうど2人組が登頂し「トレースありがとうございましたー!」と大声で呼びかけてくれた。「お疲れさまでしたー!おめでとうございまーす!」と返す。彼らは辛うじて景色を見る事ができただろう。
最後の一登りも急斜面。くたびれた体にムチを入れ、一歩一歩。
ようやっと山頂。
すっかりガスに飲まれてしまい生憎のノービュー。西穂山頂は四季通じて初めてだったので残念。
でもかわりにいいことがあった♪
山荘への下山中、合計8羽の白ライチョウさんと出会えた!とっても可愛いくて癒された。
また山荘では友人が働いており、この日はちょうどお休みの日だったので、おしゃべりして気分転換にもなった。
もういい時間だし疲れているのでここで行動終了にしてしまいたいところだが、明日のために先へ進む。
1時間半ほど歩いて本日終了。それはそれはビールが美味かった。友人の差し入れ、感謝!
3日目、晴れ。つくづく昨日の天気が残念。
槍見台、割谷山ほか細かなアップダウンを経て焼岳小屋へと歩みを進める。
この区間は罠が多く度々穴にはまり時間をロスする。
割谷山は木が無くて見晴らしがよく、振り返ると穂高の眺めが素晴らしい。
西鎌尾根から笠ヶ岳。霞沢岳。向かう正面には焼岳が大きく聳える。
焼岳の標高は周囲の山に比べれば高くないが、火山ならではの山容が存在感あってカッコイイ。その奥には乗鞍岳。そこまで繋ぐのがかねてからの野望。
中尾峠にザックをデポし、山頂アタックへ。
頂上直下の岩稜部は右から巻いて、火口の縁を通って北峰へと詰めた。
ちょうどよくアイゼンが効くが、なかなかの斜度なので緊張した。
西穂山頂で楽しめなかった景色を焼岳北峰ではのんびりと満喫。
下山は夏道側にて。日陰斜面は雪面が硬く、カニさん歩きでトラバース。ここも緊張。
行きのトレースと合流して、あとは安心して中尾峠まで下って行った。
再び重いザックを背負い、中尾温泉目指して下山開始。
この下りもなかなか手強かった。
そこそこ急斜面なのに重たい雪のせいでスノーシュー団子ができ、下りなのにヒールリフター上げているような前のめり状態になってしまい踏ん張るのが大変。
目印も少なくスマホのGPSをこまめに確認しながら進んだ。
林道に合流後は、再度登山道には入らず遠回りでもフラットな林道歩きを選択。
温泉街を抜け、バスに乗って新穂高へ帰還。
バス乗車ですったもんだあり、登山センターの前や車の前で「下山完了〜!」的な写真を取り損ねてしまった。
ひらゆの森であたたまり、ラーメン食べて帰路につくも、猛烈に眠くて道の駅風穴の里でダウン。それほど疲れてたんだなあ。
2日目の天気が惜しまれるが、焼岳までの縦走は叶えられて充実の山行となった。
景色リベンジでまた西尾根に行くかどうかは、、、天気とトレースが確実なら考えてもいい(笑)
・【北アルプス】風雪の西穂高岳 西尾根から ドローン空撮動画
・【北アルプス】焼岳 ドローン空撮動画
こんにちは。3人組の初心者の方の♂です。本当にあの日はトレースありがとうございました。トレースが無ければ多分登れていないとリーダーも言ってました。僕はトレースがあってもヘロッヘロでしたけど(~_~;)冬季のバリエーションがまだ2回目なので、山頂の眺望が無くてもめっちゃ感動しました。あれから焼岳まで行かれたなんて凄いですね。またどこかのお山でお会いしたらまたお話して下さい^ ^
clipper730さんこんにちは。コメントありがとうございます。
我々のトレースがお役に立てて良かったです。
ラッセルでもがき疲れて目的地に辿り着けそうもなく途中撤退なんてことは私も経験ありますが、それはそれでいい思い出だったりします。
でもやっぱり登頂できればなお嬉しいですよね。
抜きつ抜かれつで登っていたので、道中の苦労や登頂の喜びを分かち合えて楽しかったです。
山荘でお別れしたあとは、ちょっと頑張って先に進みました。
翌日は良い天気で焼岳にも登頂でき、前日はガスガスの西穂山頂もしっかりと拝んできましたよ。
皆さんもお疲れさまでした〜。
またどこかでお会いできますように!
clipper730さんコメント有難うございます(^^)/
「記録を見つけて連絡くれたらな〜...」って思っていたので、コメントが来て嬉しいです!
>トレースが無ければ多分登れていないとリーダーも言ってました。
これは本音ですね(笑)
夜中までラッセル頑張れば別ですが、普通に行動していたら二日目はロープウェーで下山する時間に全く間に合わなかったと思います(^^;
大変ではありましたが全員漏れなく山頂に立つことが出来たお手伝いが出来て良かったです(^_-)-☆
最近は完全に晴れている山頂を狙って登っているので、西穂山頂の景色はヒジョーに残念だったのですが、その分、真っ白なライチョウにたくさん出会えたのはとてもラッキーでした!
その後の焼岳では前日の悪天候を全部取り返すような快晴で、なかなか充実した時間を過ごすことが出来ました。
実は山頂で撮影したドローン映像が手違いで全然撮れていなかったんです(*_*;
他のお二方にも協力いただいたにもかかわらず...、本当に申し訳ありません!m(__)m
次お会いした時はカッコいい動画をお届けできるように頑張ります!!
かなり前ですが…同日西尾根を登っていたものです。
JP付近で追いついたので先頭を変わればよかったのですが、
僕もドローン撮影しておりまして申し訳ございませんm(__)m
山頂でお会いした時に二名とも只者でない雰囲気を醸し出していたので
きっとすごい人なんだろうなぁ、と思ったら案の定凄い方々でした(;・∀・)
更に焼岳まで行かれたのですね、さすがです。
遅くはなりましたがラッセルしていただき大変感謝しています。
本当にありがとうございましたm(__)m
alsoさんこんばんは(*'▽')/
メッセージありがとうございました!!
最近は富山湾でホタルイカ掬いにはまっていまして(^^;、あまりヤマレコをチェックしていませんでした。
お返事が遅くなってしまいすみません。
ドローン飛んでましたね〜。
あの日も前日も、朝のうちは見事に晴れていたのに、登るのに精一杯で飛ばそうと思った頃には曇り空に...(^^;
しかも山頂目前でガスに巻かれ、雪まで降ってくる始末(笑)
これはもう一度行かないとな〜って思いました。
次は西穂山頂から奥穂の方に歩いて行けたら最高です。
普通のルートに少しおかしなルートを付け足して歩いている事が多く、一風変わっている様に見えるかも知れないですが、基本的には分からない事だらけの普通の登山者です(^^
またお会いした時は是非ゆっくりお話ししましょう。
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