和賀岳…行けました 高下口から
- GPS
- 10:38
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 1,736m
- 下り
- 1,737m
コースタイム
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 10:38
天候 | 9時頃まで曇りの予報でしたが、7時頃から1日中快晴でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道は少し雪が残っていますが、1週間後には車で高下口まで行けると思います。ただし、丸太の切り出しが道路中央まである箇所が。写真最後をご覧ください。 |
写真
感想
昨年4月22日に貝沢口から沢尻岳、大荒沢岳を経て残雪期初の和賀岳へ。先週は天候悪く高下岳北峰まで。今回が今季最後のチャンスとみて深夜1:30に青森市を出発。昨年と同様、朝6時過ぎに車を出発。
先週と異なり天気予報よりも天気は良く、絶好のコンディション。「こりゃ〜どこの登山者も楽しんでいるだろうな〜」と思いながら歩を進めます。高下まではキツい登り。その後は稜線の縦走。高下から根菅分岐まで、冬は初めて。ワクワクしながら進む。根菅岳直下は結構な登り。その後、滑走するとアイゼンの足跡が。昨日か今朝早くか…と思いながら根菅分岐へ。なんだか音楽やら人の声が聞こえる。微風なので秋田方面集落からの音声か…、と思っているうちに黒基調ウェアのお一人が。まずは人がいるはずもないこの場所に出現した方に声を掛けると、神戸からいらしたという単独の女性。昨日は羽後朝日岳を登った後、和賀岳に向かうのを間違え根菅中腹まで登り、和賀岳稜線最低鞍部の東側にテントを張り今朝和賀岳を往復したとのこと。びっくり中のびっくり! アイゼン足跡の謎も解けました。ソロ女性も私に驚き、山深いこの場所で人に出会ったことに安堵していました。昨日は大荒沢から羽後朝日に向かう途中、熊を見かけたこと、和賀岳から見える山の同定、今年は関西・越後方面も残雪が多いことなど10分ほどお話をさせていただきました。
その後はひたすら和賀岳を目指します。最大の難所と考えていた最低コルからの登りは昨年同様、運良く軟雪でした。ここが硬いことも想定しブーツアイゼンも携行しましたが、スキーアイゼンで乗り越えました。いくつかのピークと斜面を乗り越え、1年ぶりの和賀岳頂上へ。昨年は短時間の頂上休憩の後、帰路に着きましたが、今年は天候も良いのでゆっくりと過ごします。特に普段は見ることのない鳥海山や横手盆地などの眺望を堪能。秋田側からの足跡に驚きました。360度の展望を目に焼き付けた後、帰路に向けてスタート。最低鞍部への滑りも安全に下り、根菅分岐、根菅岳と経て高下岳北峰へ。シールを剥いで高下からの滑りを楽しみ、ブナ樹林帯もたっぷりの雪を滑る。ただ最後に落とし穴が待っていました。下りの支尾根が多いので間違わないように…と気を付けたはずが、間違ってしまいました。2本ほどの深い沢を夏道尾根に向けて強引に横断。スキーを持ったり肩にかついだりで、急斜面をトラバース、スリップ、直登。ほうほうの体で尾根に復帰。20分ほどはロスしたと思います。その後、スキーをザックにA字フィックスして夏道や林道を歩き車に戻りました。
昨年の貝沢口からのルートと比べると、今回の方が距離で2km程、時間で1時間程短いと思います。高下岳までの3時間がきついですが、稜線に乗ってしまえば距離があるようでも、思うよりは時間がかからず前に進むことができると思います。暖かく、ジャケットは一度も使用せず。水は4リットル弱持参の3リットル消費でした。1年間温めていた高畑口からの和賀岳往復。自分の中のビッグプロジェクトを完遂でき、雪焼けの顔面をなでながら喜びに浸っております。
2019.04.28 動画を追加しました。
コメント
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mametan3さん、こんにちは。
1年間温めていたビックプロジェクト、完遂おめでとうございます!
様々な事態に対応できるようしっかり準備されて、素晴らしいですね。
日曜日は最高のお天気でした。和賀岳山頂はとても気持ち良かったのでは
また季節を変えて和賀山塊を楽しんでくださいね
コメントありがとうございます。天気に恵まれ、今年も残雪の和賀岳山頂に立つことができました。昨年より少し楽なルートであることがわかったので、今後もこの季節に登ることを継続できれば…と思っています。
kamadamさんも静かな山を精力的に登っておられるようで、とても刺激をいただいてます。これからも渋いレコをご教授ください。お互いに身体にガタがくる年ですが頑張って登りましょう。
1週間前のリベンジ以上に、素晴らしい山行を楽しまれたようでなによりです
ジル400をお使いなんですね。自分も若い頃そうでした。懐かしいなあ
YKAさん、コメントありがとうございます。1週間前の残念な思いからおつりがくるほどの素晴らしい天気でした。昨年も最高の天気だったのですが、さらに風が弱く山頂では充実感をかみしめゆっくりと過ごしました。
私のは40年近く経つジルブレ300です。通販で1万3000円くらいだったと思います。20代の時に以前の細スキーに自分で取り付け、その後友人に貸して数年前に戻ってきました。ヤフオクで入手した今のスキーに、これまた自分で取り付けました。前ピンの流行の金具は軽量ですが、1日の行動中、必ずと言っていいほど前ピンがはずれてしまいます。300はシンプル構造でトラブルがありません。これからも使っていきます。YKAさんのレコも楽しみにしています。
真夜中の1時半に青森出立、そして6時過ぎスタートから休憩含め10時間超の荒行をこなした行動力に舌を巻きます。残念ながら和賀山塊は一度も行った事が無く、状況がわかりにくいですが往復で約25キロ、約1200m位の標高差をこなしたのだと思います。これだけこなすと帰路の運転が相当眠いのででしょう。
>山深いこの場所で人に出会ったこと
山の神様がmametan3さんに一服の安堵を与えてくれたのではないでしょうか。人の来ぬ奥深い処では獣位しかいないでしょうし
“荒行”というのが嬉しいですな。まるで修験者ですな。昨年からどうしてもこのルートで登ってみたいという思いが消えず、3月以降、機が熟すのを待っていました。昨年は頂上の直前まで「本当に頂上に立てるのだろうか?」という思いで歩を進めましたが、今回は根菅分岐まで行った時点で、たぶん大丈夫だろうと思いました。女性ソロの方が頂上往復したと聞いて、ますますその思いを強くしました。帰路の運転では、なぜかあまり眠くなりませんでした。よほど嬉しかったのかもね。
今季中にもう一つ、これも昨年からの夢であった山行があります。連休中になんとか実現したいと思っています。平成最後になるか、令和最初になるか…。ご報告できるよう、頑張ります。
22日に沢尻岳から高下岳までスキー縦走しました。和賀岳に通じる分岐からつぼ足トレースと、スキーの跡を見て誰か行ってたなと思ってました。いつか和賀岳まで行きたいと思っていたので、このレコを呼んで来年度の楽しみが増えました。しかし、mametan3さんもですが、そのソロの女性も凄いですね!
tbfさん、コメントありがとうございます。返信が遅れてすみません。
私の翌日だったんですね。ソロの女性については、なかなか人がいるはずもない場所に音楽や人の音(女性のクマ除けラジオ)、しばらくして“人”、しかも関西弁の女性、しかもテント泊…と本当に驚いてしまいました。世の中にはすごい人がいるもんだな〜と思いました。
tbfさんのレコも拝見しました。私も昨年は貝沢から和賀岳往復したので、tbfさんのコメントが良くわかります。大荒沢からの下り急斜面が難所ですよね。車2台がうらやましいです。お互い、来年もチャレンジしましょうね
高田山頂でお会いした者です!!
やりましたね!
おめでとうございます♡
onecreateさん、高田山頂でお話したことを覚えていてくださり光栄です。高田大岳の翌週、2週連続で和賀岳に行き、昨年に続いて登ることができました。高田でもそうでしたが、和賀岳でも最高のお天気でした。こんな感じでBCスキー滑りの他に、昔の山ヤ的なこともやっているオジサンです。
来年も八甲田にまたお越しください。たっぷりの雪がお二人をお待ちしていますよ。
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