表銀座縦走(中房〜大天井岳&赤岩岳〜一ノ沢)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,771m
- 下り
- 2,878m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 12:10
- 山行
- 8:31
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 9:25
天候 | 4/22 霧雨のち晴れ 4/23 快晴 4/24 風雪(ほぼ雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
西穂西尾根以来、山がご無沙汰。4月のお山に行かないと!
混雑するに決まってるGWの山は避けたいので、なんとかその前の好天を見つけて常念山脈へ。
4日間くらい好天が続けば東鎌尾根から槍に行きたかったizshunであったが、2日間晴れのち3日目はイマイチなので残念ながら却下。
かといって燕〜大天井岳〜常念〜蝶だと何度も行ってるので、大天井からアタック装備で喜作新道を往復し、ルートの無い百高山として有名(?)な、赤岩岳と赤沢山をハントすることにした。
さらに下山にはかねてから興味のあった横通岳の東尾根を歩き、大峠から信濃坂方面へと伸びる旧道を辿ってみよう、それなら車の回収もしやすい。というまたしても変態計画。
でもまあ面白そう。
初日・二日目は予報通りの好天で暑いくらい。
初日は山友のtetsu3104君と遭遇し、燕山荘でおしゃべりできて楽しかった♪
彼に見送られて表銀座縦走路へ。貸し切りで絶景を満喫。
踏み抜きや最後の大天井岳の直登で疲れたが、冬季小屋も貸し切りで寛ぐことが出来た。
2日目もいい天気。大天井岳山頂からガッと下ってヒュッテからまたガツンと登って牛首展望台。北鎌尾根〜槍ヶ岳の素晴らしい眺め。これから歩く雪稜も素晴らしい。
昨日の好天・高気温の余波か、稜線の日なた側は朝から既に雪が軟らかめ。
硬そうな面を見極めながら進んでいく。
夏道はほとんどトラバース基調だが、積雪期は稜線を忠実に辿る必要があるのでアップダウンが堪える。
時間の経過とともに雪も腐っていき、踏み抜き多発。なかなか思うように進まない。
核心部となる赤岩岳。山頂に立つよりも、その先に進むところがきわどい。
ハイマツやダケカンバを掴んで急斜面を巻く。絶壁のトラバースでカチカチだったら恐ろしくて無理!
この先は危険個所は無さそうだが、赤岩岳から20〜30分進んだあたりで時間と雪質を考慮し引き返すことに決定。西岳と赤沢山はお預け。いつか東鎌尾根を歩く時にリベンジしよう。
昼間になって雪質は緩む一方だが、想像よりは順調に進みまだ日の高いうちに大天荘の冬季小屋に戻る事ができた。
濡れたものをぽかぽかの屋根で干したり、ビールやワインを飲んだりしてまったり過ごすのもまたよい。
タラレバだが、天候の良いこの日のうちに先に進んでおいた方が良かったという結末になった…。
3日目は出発時からガスガス風雪。雪と言っても体に付けばすぐ溶けて濡れてしまうような粒。
視界不良につき初見となる当初の下山ルートは諦め常念乗越から一ノ沢への下山に変更。
気温は厳冬期と比べれば寒いというレベルでは全くないが、「濡れる」ということのしんどさを痛感。じとっと体が冷える。踏み抜きからの脱出もいちいち消耗させられる。
度々のライチョウのお出ましに励まされながら、濡れと冷えに耐えつつ常念小屋に逃げ込んだ。
営業前の準備中だったが玄関先で休ませてもらえて大変助かった。
着替えてリフレッシュもでき、一ノ沢の斜面へと入れば風もおさまってだいぶ気が楽になった。
あとから小屋のスタッフさんが赤符を挿しに降りてこられ、以後そのトレースを辿ってルーファイも楽させてもらった。
沢沿い歩きもワカン必須のグズグズ雪。大滝ベンチからしばらく下ってようやくワカンを外した。
カメラもザックに仕舞ってしまったので黙々と歩いて一ノ沢登山口に下山完了。
昨年初夏の熊ノ平小屋からの下山と似たような、ハードな最終日であった。
赤岩岳を踏めた以外は普通の縦走路歩きに終わってしまったが、槍眺めっぱなしの好天の貸し切り雪稜はとても満足のいくものだった。
お残しの赤沢山、横通岳からの下山路はまたの機会に。
GWの喧騒が過ぎたら次のお山へ赴く事にしよう。
おしまい。
【北アルプス】大天井岳&喜作新道 ドローン空撮動画【The Japan Northern Alps Mt.OTENSHŌDAKE】
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