和賀山塊・羽後朝日岳まで山スキー_2012/4/8
- GPS
- 08:39
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,308m
- 下り
- 1,291m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
積雪1m以上あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年の雪庇は、例年と発達の仕方が違い、雪庇とわかりにくいものがあり。 経験者同行が望ましい。 近くの銀河高原に温泉があります。 |
写真
感想
この日は憧れだった羽後朝日岳にbtgrt180のおかげで登る事が出来ました。
羽後朝日岳はロングコース&ハードコースと聞いていたが、まさにその通りでした。
この日の天候も不安定気味で途中吹雪かれる時間帯もありましたが、徐々に回復してくれたので山頂まで登る事が出来て本当に嬉しかったです。
btgrt180のお奨め山だけあって素晴らしい景色で私も一発で気に入りました。
また、来年、再来年とここに登れる様に体力を維持しながらこれからも楽しみたいと思います。
この時期、毎年のように訪れている羽後朝日岳♪
往復16kmを超えるロングコースだけに、3月中旬から天気予報とにらめっこが続きましたが、やっと決行することができました。
6時に待ち合わせ、雫石経由で旧沢内村の貝沢部落を目指します。
山伏トンネルを抜け、県道右手にある最初の商店から右折、部落の最奥まで進みます。
雫石を走っているときから雪が多いなと感じていましたが、沢内の雪も明らかに例年よりも多いです。
今年は、除雪最終地点で、既に積雪1m超えでした。
6時55分、山スキーで出発です。
ツボ足だと膝ほどまで沈む雪でしたが、山スキーだとほとんど沈ます、スタートは順調です。
林をひとつ抜けると牧野にでます。
東の空は晴れて日差しがあるのですが、これから向かう西の空はどんよりとしています。
今回は夏道がある1本手前の尾根を登り、夏道がある尾根を下ります。
登りの尾根に取り付くためには、沢を徒渉する必要があります。
スキーを脱いで沢を渡り、沢を渡ったところから伸びてる尾根をどんどん登っていきます。
初めは比較的なだらかだった尾根も、次第に斜度が増して行きます。
前山までの登りがホントきついです。
最後の急登を登りきれば、前山はもうすぐです!
8時58分、急登を登りきり雪庇帯を抜けると標高1015mの前山に到着です。
ここまでは雪山限定ルートでしたが、ここで夏道と合流したことになります。
前山で小休止後、沢尻岳を目指します。
沢尻岳までは標高差がさほどありませんが、雪庇帯が続きます。
今年の雪庇は、例年のようにスパッと切れた雪庇もありましたが、ホントの斜面のようになだらかに伸びた雪庇もみられました。
この雪庇らしからぬ、なだらかな雪庇には、要注意です!
雪庇帯を抜けると、沢尻岳への最後の登りです。
斜度はさほどではないのですが、この最後登りでクラストした斜面が出てきました。
途中で一度スキーを脱ぎ、雪の状態が少しよくなったところで再びスキーを履き、ひと登りです。
10時13分、沢尻岳に到着です。
ここまできて初めて、今日の目的である羽後朝日岳を視界に捉えました。
そしたら、いきなり吹雪いてきました。
思わず「撤退」の2文字が浮かびましたが、行ける所まで行こう!と大荒沢岳を目指します。
下り斜面もクラストしていましたが、少し下ると新雪が積もっていたので、ホッとしながら滑ります。
クラストに手こずっているうちに、空にはまた青空が戻っていました。
青空が自分たちを追いかけるように広がってきました。
大荒沢岳の頂上付近の雪庇がはっきりとわかります。
10時51分、大荒沢岳に到着です。
いよいよ本日最後のピーク、羽後朝日岳を目指します。
大荒沢岳からの下りは、斜度もあり尾根の幅が狭いので、よほどコンディションがよくないとスキーで滑られないのですが、今回はクラストしていたこともあり、斜度が緩くなるところまでツボ足で下りました。
鞍部まで滑り、羽後朝日の登りに入りましたが、コチラもクラストしていてスキーでは登れそうにありませんでした。
そこでスキーを脱いで登ることにしました。
アイゼンの準備については、ひとりは持参、ひとりは自分の周知不徹底もあり持ち合わせ無し、そして自分は用意したアイゼンがプラブーツに合わないという失態を演じてしまいましたが、とにかく慎重に登りました。
11時41分、羽後朝日岳に到着です。
奥に田沢湖が見えます。
秋田駒ケ岳ははっきりと見ることはできませんでした。
快晴とまではいきませんでしたが、十分展望を楽しんだところで、岐路に着きます。
大荒沢岳との鞍部まで慎重に下り、大荒沢への登り返しです。
アイゼン装着メンバーはそのままアイゼンで登り、残る二人はスキーを履きましたが、急斜面ではスキーを脱ぎました。
12時28分、大荒沢岳に戻ってきました。
大荒沢から少し下ったところで大休止をとり、再び下山開始です。
13時24分、沢尻岳に到着です。
ここにきて空が落ち着いてきました。
ここからは小さなアップダウンはあるものの、もう登りはありません。
雪庇帯を抜けて前山まで一気に滑ります。
14時3分、前山に到着です。
ここから登りに使った稜線ではなく、夏道がある稜線を下ります。
標識は雪に埋もれていましたが、稜線がふたつに分かれるところが新郡界分岐です。
ここを右の支尾根に進みます。
途中、一箇所スキーを脱ぐところがあります。
この先夏道は右の植林帯に続きますが、残雪期はそのまま自然林が続く尾根なりに下ります。
14時40分、青空が広がる牧野に出ました!
このあと沢をふたつ徒渉します。
この雪の量ならスノーブリッジが架かっていてもおかしくないのですが、雨のせいで流されたようです。
ふたつ目の沢を徒渉し、真っ直ぐに林を抜けると、今朝のトレースと合流します。
あとはトレース通りに車に戻ります。
シールはすっかり濡れ、その分スキーの滑りも重かったです。
15時28分、無事、やっと下山となりました。
この時点では疲労感もありましたが、満足感のほうが大きかったかな!?
でも、1日経った今は疲労感のほうが大きいです。笑
和賀岳関連の過去記録アップしました!
和賀岳〜羽後朝日岳スキー縦走_2008/3/22-23
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-186412.html
はじめまして、
羽後朝日岳は素晴らしいですね。私も数年前に夏の和賀岳山頂から遠望以来憧れている山ですが、ロングコースと雪山+気象急変の不安等から中々踏み切れません。しかしいつかは挑戦(スキーなし)を夢みています。
和賀岳から見た羽後朝日岳は、素晴らしいですね。
一番綺麗な形に見えるんじゃないかな。
決して楽な山ではありませんが、夢がかなえばいいですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する