記録ID: 1825695
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無雪期ピークハント/縦走
四国剣山
剣山縦走 京柱峠〜三嶺〜一の森〜見ノ越
2019年05月01日(水) ~
2019年05月03日(金)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 50:56
- 距離
- 44.8km
- 登り
- 3,725m
- 下り
- 3,452m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 10:49
2日目
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 10:06
天候 | 雨、晴れ、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
京柱峠〜三嶺へは20kmくらい。一日雨だったせいもあり、結構ハードな初日となった。矢筈峠までは途中古原生林経由登山道と言うのがあり、ジブリのもののけ姫を彷彿とさせるような森だった。矢筈峠でいったん林道を少し歩き、綱付森への登山口に取り付くと、標識が倒れていて、入り口が分かり難かった。コースは稜線に出てからは一面の笹原で、石鎚の土屋峠〜伊吹山に勝るとも劣らない景観。雨のため写真を取れなかったのは残念。とはいえ、かなりの笹藪で、特に綱付森から天狗峠へ向かう最初の尾根は1m50cmくらいの笹高で一面ガスの中ルートを逸れないようにかなり気を使った。もし初心者がここをソロで通ったらかなりの確率で迷うと思う。天狗峠への最後の登り70mくらいの時、登山道から10mくらい脇の所で中心が白く、周辺が茶色っぽい変な大きい岩を見た。なぜか気になるな、と見ながら歩いていたら、岩が動いた??? で、良く見ると岩の表面に渦を巻くような模様が? と思って見つめていたら岩が膨らんだ?! あ、獣か。イノシシ? なわけないな、と思っていたらイビキが聞こえてきた! 後で一の森ヒュッテの平野さんに話を聞くと、カモシカだということらしい。人間をまったく恐れないで、結構近くまで来るようだ。実際、天狗峠までの森は非常に山奥深い感じで、鳥が目の前の枝に来て泊まったりと、動物たちが人間との距離を感じていないような(それだけ人が山に入っていない)感じを受けた。剣山系は、主峰こそ太郎岌、次郎岌と名前がついているが、石鎚の人を寄せ付けないような険しさに比べ、包容力のある、懐の深い感じがする女性性の山だという印象。 天狗峠についた時はかなりへばっていて、天狗塚へのピストンは次回への楽しみに取っておき、お亀岩避難小屋へ向かう。ここからは特に難所もなく、へばった体でも着実に距離を縮めることが出来た。小屋から100m下ったところで翌日分までの水を補給し、三嶺ヒュッテへ。雨とガスと冷たい風に気が滅入りながらも、晴れてたら最高の稜線なんだろうなぁ、と想像しながら最後の気力を振り絞ってヒュッテへ到着。悪天のせいもあり、小屋には10人くらいしかおらず、2階を自分一人で独占した。トイレは別に小屋が立ててあり、使用した紙は持ち帰るよう張り紙がしてあった。石鎚のように携帯トイレを使わなくて良いので、これだけでも随分大助かり。 翌日は早朝からガスが抜けないのでご来光は諦めたが、ブロッケンが見れそうだったので、6時前に小屋を出発。果たして三嶺山頂で予期した通りブロッケンが!とは言え、西熊山方面のガスが切れ切れで、ブロッケンもうっすらと出たり消えたりで、写真を構えている間にハッキリしたのはもう見れなくなってしまった。 三嶺から剣山頂まではアップダウンのあまり激しくない、非常に歩きやすい視界の開けた稜線が続き、多くの登山者とそれに勝るとも劣らないトレランの人たち(本当に最近ブームなんだなぁ)とすれ違った。白髭へはザックをデポしてピストン。分岐点の標識には2kmとあり、往復で50分くらいかかった。北には矢筈山や黒笠山の稜線が、西には綱付森〜天狗塚、東には剣までの稜線、と360度峰々を見渡す景観は圧巻の一言。 次郎岌手前から水場へ寄り道し、徳島の名水という水を飲んだ。美味しかったが、自分は剣直下の御神水に軍配を上げたい。次郎岌からはさすがに一般客が多くなり、シーズン期の北ア並みのすれ違い発生。剣山頂の剣山本宮宝蔵石神社で古いお札を新しいのと交換。今回の目的の一つを無事に果たした。夜は一の森ヒュッテの主の平野さんに地元ならではの色々なお話を伺い、一の森山頂から満天の星空を堪能した。翌朝はやはり美しいご来光が望めそうになかったので、日出の時間までたっぷり寝坊し、モルゲンロート?そんなものは今日は無理無理、と言い聞かせ、朝食を食べてからゆっくり出発し、朝靄の景色を写真に撮りながら歩いた。今回は苔の写真にチャレンジしつつ、バイカオウレン、イワボタン、シロバナネコノメ草を撮影できた。 |
その他周辺情報 | 大豊インターで降り、京柱峠に車をデポ。峠へ登る途中GWというのに一台も車とすれ違わなかった。峠にあるといううどん屋はコンクリートの基礎のみを残して消えていた…。代わりにヤマシャクヤクが出迎えてくれたので、ラッキー。矢筈峠登山口から入ると、最初が難しいので、奥の林道に向かう途中に別の入り口があると思う。見ノ越は駐車場という駐車場がいっぱいで、一番下の駐車場から上まで軽く100台を超す車が違法に路肩駐車していて、大歩危などの大渋滞の影響と合わさって、帰りに使う予定の11:00発のバスが1時間以上遅れた。久保についた時には四国交通も連絡をあきらめ、先に出発してしまっていた。 |
写真
撮影機器:
装備
備考 | 京柱峠へ車をデポすると、回収が本当に大変なので、何かうまい方法を考えなくてはいけない。横着してスパッツを付けなかったせいもあるかもしれないが、ソールを張り替えたザンバランのフジヤマGTが6時間歩いたくらいから底の方から浸水し始め、三嶺についた時はずぶぬれになってしまった。去年好日山荘でソールの張替えをお願いした時、店長にどうしても初期の防水性能は落ちる可能性があることを了承してくれと念を押されていたので、已む無し。次回は絶対スパッツを使うのと、冬季山行用に別に靴を調達しよう・・・ |
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