めくるめく新緑の鷹ノ巣山―東京の天空の里・峰谷奥集落から
- GPS
- 07:40
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,397m
- 下り
- 1,374m
コースタイム
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
八王子06:08(JR八高線) 拝島06:23/06:34(JR青梅線) 奥多摩07:37 奥多摩駅07:45(西東京バス)¥597 峰谷08:21 復路: 東日原16:17(西東京バス)¥460 奥多摩駅16:44 奥多摩16:54(JR青梅線・ホリデー快速おくたま6号) 拝島17:40/17:52(JR八高線) 八王子18:03 |
写真
感想
先週に決めた鷹ノ巣山登山。
それから連休明けはずっとこの登山があることだけを楽しみに仕事を乗り切った。
週半ばくらいまでは天気予報が曇りになっていて、でも曇りでもこの登山には絶対行くぞと仕事を乗り切り、そして嬉しいことに週末の天気予報はいつの間にか晴になっていた。
今回の鷹ノ巣山に一緒に行くYcとSg。
Ycとは頻繁に山に一緒に行くが、Sgと山に行くのは一昨年秋の矢倉岳以来だ。
そのSgが鷹ノ巣山へ行くのなら近くにある日原鍾乳洞にも行きたいという。
鷹ノ巣山へは奥多摩湖近くの水根から六ツ石山を経て登り、稲村岩尾根を日原へ下りるつもりだったのだが、それだと日原鍾乳洞へ寄るのは時間的に厳しくなるかもしれない。
そこで登山地図を眺めつつ見つけたのが、峰谷から浅間尾根を登るルートだ。
奥多摩駅から峰谷行きのバスは午前中には1便しかないが、これなら登りを1時間程度短縮できるので帰りに日原鍾乳洞へ行く時間が取れそうだ。
奥多摩駅07:45発の峰谷行きバスに乗るために07:37着の電車に乗ったが、ホリデー快速に乗ってくる人が多いのかこの時期にしては奥多摩駅前は空いている感じだった。
それとも先週まで長いGWがあったので今週は登山はひと休みという人が多いのかもしれない。
峰谷行きのバスも出発時点で満席になったが、ほかの系統のバスも通る奥多摩湖で下りる人も多く峰谷を目的で乗った人は2/3程度だった。
峰谷から出発すると、周囲は新緑の光で満ち溢れている。
浅間神社までは集落内の林道を登山道でショートカットしながら登る。
集落はすぐに終わると思っていたのだが、この「奥集落」はとても標高の高いところまで続いている。
前に「日本のチロル」ともいわれる飯田の下栗の里へ行ったことがあったが、この奥多摩の奥集落もそれに引けを取らないのいい雰囲気の場所だ。
これは誰かが「東京のチロル」だとか「東京の天空の集落」とか言い出したら観光地になりそうだなあと思いつつ登っていたのだが、帰宅後調べてみるととっくに「天空の里」としてテレビで紹介されたことがあるようだ。
浅間神社からはいよいよ山中に入っていく。
周囲は芽吹きで緑色の陽光に染まっている。
植林されたカラマツの新緑、ナラ類の新緑が織り交ざっためくるめく新緑の世界だ。
この尾根はまっすぐ直線的に登っていくので少しきついのだが、周囲のブナの新緑に吸い込まれるように登っていく。
トウゴクミツバツツジがちょうど花盛りで花のトンネルになっていたり、稜線近くまで来ると突然アセビの群落があったりとサプライズ満載の尾根道だった。
立派な鷹ノ巣山避難小屋が見えると、まもなく石尾根に到着。
見晴らしがよくなって、今まで登ってきた尾根道や、あんなところから登って来たのかという峰谷の谷が深く刻まれているのが見える。
そして富士山も大菩薩連嶺の南側に霞んでいたがその姿を見せてくれた。
山頂も広く展望の良い場所で、奥多摩三山をはじめとした奥多摩の山々や、先週登った丹沢の峰々から富士山周辺の御坂山地の山までよく見える。
今日は下界は夏日になったようだが、1700mのこの地では風はひんやりとするものの陽光暖かく昼寝にちょうどいい気候だった。
ただあんまりゆっくりしていると日原鍾乳洞へ行く時間がなくなってしまうので後ろ髪を引かれつつ山頂を後にしたくらい気持ちのいい山頂だった。
今日は晴れの予報だったが、少し天気は下り坂のようで富士山はすっかりその姿を隠してしまった。
日原方面へ稲村岩尾根を下りはじめると、こちらはかなりの急斜面だ。
急斜面だが、うまくつづら折りの登山道がつけられているので歩きにくくなく、どんどん高度を下げていく。
先ほどまでは初夏の陽光が降り注いできたが、ヒルメシクイノタワを過ぎるころには陽射しがなくなってきた。
このヒルメシクイノタワ、確かに急斜面の中に突如として平地があるので昼飯を食べるのにいい場所なのだが、登山者は山頂で食べるのがいいわけであるから、おそらく山中で作業をする人たちが名付けた場所なんだろうなと思う。
稲村岩を過ぎると、登山道は渓谷を進むことになる。
2年前に歩いた御前山の栃寄沢も深山幽谷の雰囲気のある沢だったが、この日原川支流の渓谷もよりダイナミックな渓谷だった。
この渓谷には石灰岩の大きな岩がごろごろしている。
稲村岩も石灰岩のようだし、この周辺は石灰岩地帯になっているようだ。
まあだから鍾乳洞もあるわけなのだが。
日原の集落には予定より少し早めに到着。
ここから日原鍾乳洞まで徒歩20分くらいなのだがこれならゆっくり見学できそうだ。
日原鍾乳洞の近くからバス停は、鍾乳洞―中日原―東日原とあるのだが、土休日はバスは東日原までしか来ない。
そのため鍾乳洞から東日原間は30分ほど歩かなければならないのだが、鍾乳洞という観光地があるのだから土休日も午後1本くらいバスが走ってもよさそうなものだ。
日原鍾乳洞を観光するのは13年ぶりになるのだが、その時は学生の時の同窓会を兼ねてかなりの人数で行ったと思うのだが、なぜ日原鍾乳洞だったのか、そしてその後どこでどう同窓会をしたのか記憶が定かではない。
そのくらいなので鍾乳洞に入ってみると、こんなに広かったかなと思うほど期待以上の鍾乳洞だった。
帰りは東日原バス停からバスに乗り込むと、乗客の年齢層がかなり若い。
高校生くらいの大きな網を持った団体がいたのだが、昆虫採集をしていたのだろうか。
その後はYsも合流して八王子で打上げ。
仕事のことをすっかり忘れた1日があることでまた来週も1週間乗り切ることができる気がしてきた。
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