白山2Days 〜山頂から日本海に沈む夕日を望む〜

2019年05月29日(水) ~ 2019年05月30日(木)

• GPS: 32:00
• 距離: 16.0km
• 登り: 1,749m
• 下り: 1,749m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:00
• 休憩: 7:50
• 合計: 12:50

7:00 別当出合
7:50 8:10 中飯場
9:50 10:20 甚之助避難小屋
11:00 11:20 黒ぼこ岩
12:00 17:20 室堂ビジターセンター
18:00 19:20 御前峰
19:50 室堂ビジターセンター

2日目

• 山行: 4:30
• 休憩: 3:20
• 合計: 7:50

3:10 室堂ビジターセンター
4:00 5:30 御前峰
6:00 6:30 翠が池
7:00 7:10 水屋尻雪渓取り付き
7:40 8:00 黒ぼこ岩
8:50 9:20 甚之助避難小屋
10:00 10:20 中飯場
11:00 別当出合

天候

一日目：雨のち晴れ
二日目：快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

【駐車場・トイレ】
　別当出合登山センター直下（徒歩10分程度）に3-40台程度。そのすぐ下に約100台以上停められる大駐車場があります。その他、センターにより近い道路わきに10数台くらい駐車できるスペースがありますが、天気の良い日は早朝のうちに満車になります。トイレは別当出合登山センター横にあります。

【駐車料金】
　無料。

【駐車場までのアクセス】
※福井北ICから国道158号線(高速無料区間)を勝山方面へ、国道157号線を白峰方面へ、県道33号線を走り別当出合まで。福井北IC〜別当出合まで約67�辧¬�7-80分程度。

コース状況／危険箇所等

【登山ポスト】
　別当出合登山センター内にあります。

【コース状況】
＜砂防新道（往路）＞
　整備された登山道。中飯場・甚之助避難小屋・室堂ビジターセンターにテーブルベンチ・トイレ有、休憩適地。甚之助避難小屋前後から雪渓が現れ、雪渓登りやトラバースが断続的に続きます。自分はポールと12爪アイゼンで歩きました。ピッケル使用してる方も多数。つぼ足・チェーンスパイクで滑ってる方いらっしゃいました。滑落のリスクはあるので安全第一の装備で。

＜お池めぐり＞
　御前ヶ峰からのガレ場急降下は注意が必要。池周辺は雪と夏道のミックス。アイゼンは不要です。翠ヶ池は9割凍っています。コバルトブルーはまだでした。

＜水屋尻雪渓＞
　お池めぐりの後、室堂に寄らずに弥陀ヶ原まで一気に気持ちよく下れます。そろそろハイマツ帯が顔を出しそうな様子でした。

＜観光新道＞
　今回使用せず。別当坂分岐付近での滑落事故が多いそうです。

【ルート全体の状況】
　全体的に整備された歩きやすいルートです。ただ、雪渓のトラバースが断続的にあり、アイゼン必携です。滑落にはご注意を！自分がアイゼンを使用したのは甚之助避難小屋から黒ぼこ岩までです。

その他周辺情報

【コンビニなど】
　近辺にコンビニ等ありませんのでご注意を。勝山市内に数か所あります。

【温泉】
　白峰まで来るまで下り「白峰温泉総湯」に入りました。大人６５０円。平日は正午からの営業です。土日は１０時から。きれいで落ち着きのある温泉でした。「白山展望の湯」は休業中でした。

写真

6:00過ぎに駐車場に到着。
この時点で道路沿いの駐車スペースは半分埋まっていました。

雨上がりの別当出合登山センター。この横にトイレがあります。

さて、つり橋を渡って砂防新道へ。

ニリンソウが群生。まだ眠りの中・・・

マイズルソウ

雨露を纏ったエゾボウフウ

雨の雫が輝きます

雨上がりで生き生きしています

新緑のトンネル

ニリンソウ

中飯場で小休止
トイレ・水道使えます

雨に濡れて半透明のサンカヨウ

雫が乾いて真っ白になったサンカヨウ

ニリンソウも雫を纏っています

ヤマザクラが青空に映えます

急にガスが上がってきました

甚之助小屋手前で雪が増えてきました

甚之助小屋手前で駐車場で出会った女性三人組さんと再会

素敵な女性三人組の方に撮っていただきました。
「何かポーズとって」と言われて思わず・・・(笑)

甚之助小屋これから挑む雪渓群を確認
素敵な女性三人組さんは南竜に泊まるとのこと

12爪アイゼン装着、気合を入れて出発！！

雪渓のトラバースと登りが断続的に

この傾斜のトラバースは少し怖い
前日の雨でトレースが流されていました

数々のトラバースを越えて、十二曲がりの登りに取り付く

十二曲がり登り手前のトラバースは結構な斜面

落ちたらアウト・・・

黒ぼこ岩を越えて、無事弥陀ヶ原へ
ここまでくればひと安心
十二曲がりは、ルートが雪に埋もれ四曲がりくらいでした（笑）

広大な弥陀ヶ原
雲と同じくらいの高さまできました

南竜方面へ登山者
別山は再び雲の中へ

室堂への最後の登り

室堂に到着〜
もうくたくたです

とりあえず、明日下る水屋尻雪渓の様子を伺います
弥陀ヶ原まで一気に下れそう！！

今夜のお宿。一番乗り
綺麗な小屋です

寒かったのでストーブ使わせていただきました
感謝感謝です

夕日アタック前に寝床をせっせとこしらえます
ちょっと昼寝も・・・

夕食はカレーめしとシーフードヌードル

今夜のお宿
宿泊者は自分と2組のご夫婦のみ
1組はオランダから来られたとのこと
片言の英語でなんとか会話を（笑）

トイレは外
この奥の右側の建物です
洗面所はトイレにも小屋内にもありません

小屋の裏側に水場があります
冷たくて美味しい水
たっぷりと出ていますが、雪の階段を滑らないように注意
小屋で草履を借りられますが、草履ではあぶないです

さて、いよいよ山頂アタック
夕日を拝むには絶好のお天気

山頂からは北アルプスが一望

男前の別山も

室堂を見下ろします

室堂と弥陀ヶ原
ここは雪がたっぷり

いよいよ夕日が日本海に沈もうとしています

夕日と大汝峰

山頂と祠

室堂ビジターセンターが夕日に染まります

南竜も

別山も

綺麗な空のグラデーション

本日最後の灯りが山頂標識に灯ります

山頂の岩の隙間からの夕日

アーベントロート開始

劔・立山は雲の中

薬師岳

槍・穂高連峰

乗鞍岳

御嶽山

御前峰

男前やな〜

大汝・剣ヶ峯

グラデーションがたまりません！

岩が素敵な演出をしてくれます

いよいよクライマックス
強風の中、望遠で夕日のまん丸を捉えるのが大変でした〜

日本海に沈んでゆきます

今日の日の終わりを告げようとしています

沈みました
さよなら今日の日

遠くに岐阜・名古屋の夜景群が

室堂ビジターセンターに灯りが灯ります
さあ消灯時刻までに戻らねば・・・
明日も再び山頂へ向かうので朝が早い。
ほんまにアホやなあって思いながらもワクワクしながら小屋へもどるバカな自分でした(笑)

下山途中、日本海と福井の夜景
〜1日目終了〜

〜2日目スタート〜
2時起床
三日月とともに3時過ぎに出発

今朝も快晴
北アルプスが一望

まだ別山眠りの中
山頂の気温-5℃、強風。寒い・・・

日本海・富山湾の空が紅色に

劔・立山

槍・穂高

御嶽山と方位板

きた〜
今日の日の始まり

綺麗なご来光

北アルプスの空が朝日のグラデーションに染まって行く

大汝峰

薬師あたりでしょうか？

別山にも光が差し込む

男前なモルゲン別山

方位板も素敵な演出者

輝く方位板

モルゲン大汝

モアイたちと朝日

モアイたちも素敵な演出者

山頂標識だけがオレンジ色に

影絵

北アルプスからの素晴らしいご来光でした

影白山と経ヶ岳・赤兎・大長山

朝日に染まる室堂

朝日に包まれる別山

大汝がクリアに

コバルトブルーの油ヶ池

剣ヶ峯

コバルトブルーの水面が輝きます

夫婦喧嘩？？
イワヒバリ

翠が池はまだ氷の中

コバルトブルーまであと少し

大きなクラック
翠が池に近づけません

御前峰

日本海までの大展望

さて、水屋尻雪渓を目指します

振り返り大汝

水屋尻雪渓を弥陀ヶ原まで一気に下ります

室堂がどんどん近づいてきます
このロケーション最高です！！

ん？？
ビジターセンターにおられる女性三人組さんはひょっとして？？
昨日、甚之助避難小屋で写真を撮ってくださった方々でした〜
下山後に新たな出会いがありました

気持ちいい〜
別山まで一気に飛んで行けそう

弥陀ヶ原があっという間に近づいてきました

この角度からの別山も大好きです！！

弥陀ヶ原に到着〜

弥陀ヶ原からの別山

御前峰に別れを告げます

黒ぼこ岩と別山

さあいよいよ恐怖の下りが始まります

吸い込まれそうなトラバース斜面
下を見たら結構怖い・・・

黒ぼこ岩方面を見上げると
結構な斜度です

ここからも雪渓のトラバースと下りが断続的に

このトラバース結構な迫力

トラバースルートはこんな感じ

無事、甚之助小屋に到着〜
別山にも別れを告げて、ここからは暑くて長い下りが待っています

ニリンソウ
今日は目覚めていました

紫混じりが素敵です

小さいけど元気いっぱいもらえます

ここはまだ眠りの中

ヤマアジサイ？

別山をバックに

ヤマザクラ

ヤマツツジ？

元気いっぱいのニリンソウ

群生してます

サンカヨウ

朝日を浴び元気いっぱい

中飯場〜別当出会いまでの下山専用道に群生してます

可憐な花ですね

日の光が元気を呼び起こします

エゾボウフウ？

やっとつり橋が見えてきました〜

つり橋を渡ると

ゴールです
暑いし疲れた〜

下山後は「白峰温泉総湯」で
いいお湯でした〜

装備

個人装備

レインウェア ツェルト アルパインポール アイゼン ピッケル 防寒着 ファーストエイドキット ストーブ・クッカー 非常食・水 GPS・地図・コンパス ランプ・予備電池

感想

なるなる

　4年ぶりの白山。今回は久しぶりに山小屋泊での山歩き。この時期はまだ雪渓が残っていて、断続的に雪渓のトラバースなどまだ危険が潜んでいるため、アイゼンなどの雪山装備でアタック。滑落したらアウト・・・というルートを冷や冷やしながら、雪渓歩きや山頂での夕日・ご来光にわくわくしながらの山歩き。
　登山口から山頂までの高低差が約1450m。高度の低い所では花が咲き始め、高所では1−2mの残雪。温度差も激しく、2日目は山頂の気温が−5℃。ダウンを着ていても寒い。こんなギャップもまたこの季節ならではの魅力です。
　素敵な高山植物や景色・一期一会の出会いありの山旅でした。

コメント

no2

narimiyaさん、こんにちは。
　この時期の白山は、行きやすくていいですね。別当出合まで車で行けるし、橋にも板が張ってある。

油ヶ池の色が凄く綺麗です。中飯場辺りの標高ではお花もいっぱい咲いているんですね。
綺麗な写真いっぱいありがとうございました。

なるなる

Re: narimiyaさん、こんにちは。
no2さん、おはようございます！

コメントありがとうございます！！
この時期は別当出合いまでマイカーで行けるので、ありがたいです。
あの橋に板が無い時期に行かれる方もいらっしゃいますが、あの高度でザック背負って板なしの橋を渡る勇気は私にはありません（笑）

雪渓トラバースの連続で、特に黒ぼこ岩直下の雪渓は恐ろしかったですが、弥陀ヶ原から上部は最高の雪原･景色が待ってくれていました！
翠が池のコバルトブルーはあともう少しですね。
また、行って見たいと思います。

s_fujiwara

narimiyaさん こんにちは！
narimiyaさんの山行はいつも好天でいいですね。
思い存分楽しまれたことでしょう！
きれいな写真を見せていただきました。

なるなる

Re: narimiyaさん こんにちは！
s_fujiwaraさん、こんにちは！

コメントありがとうございます！！
入梅前の貴重な晴れ間を狙って行ってきました。
白山は4年ぶりで、この残雪期の白山が大好きなので、今回は思い切って泊まりで行ってきました。
日帰りでは出会うことのできない今まで知らなかった白山の素晴らしさに出会うことができました〜