【花探訪】鳴神山 〜カッコソウ 絶滅危惧種〜
- GPS
- 03:25
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 577m
- 下り
- 577m
コースタイム
6:44 カッコソウ保存地
6:50 鳴神神社肩の広場
6:56 桐生嶽(鳴神山頂) 7:58
8:00 仁田嶽
8:08 裏の肩
8:09 カッコソウ保存地
8:52 鍋足登山口
9:10 木品登山口
天候 | 無風快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東北道岩舟JCTより北関東道、太田桐生IC。 国道50号経由、桐生市街より県道337号(上藤生大州線)から県道343号(沢入桐生線)を左折(鍋足方面)。 ▼駐車場 なし 木品登山口に数台、鍋足登山口に3台分のスペースあり。 ※5月の週末は早い時間にいっぱいになる。 ▼トイレ なし |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼コース状況 〔敝陛仍蓋〜鳴神神社肩の広場 前半はブルドーザーの轍がある登山道兼林道。 中盤にコンクリート道。 後半はゴロゴロ岩の多い枯沢を歩く。 特に問題なし。 ¬朕誠声匕の広場〜桐生嶽(鳴神山山頂) 急登だが、特に問題なし。 山頂は見晴らしが良い。 6誉菰屐楚療綴屐僧△慮 岩場があるが、問題なし。 の△慮〜鍋足登山口 杉の樹林帯の中を歩く。 軽き渡渉が数回あるが、問題なし。 テ藺登山口〜木品登山口 舗装された林道歩き。 狭く、路肩も脆いので、車が来たときは注意。 ▼カッコソウ状況 〔朕誠声卍床縞歛乎 咲いていない。 ⇔△慮直下保存地 上部は満開。ピークに近い。 ▼登山ポスト なし ▼飲食店 桐生名物「ひもかわ」うどん 桐生市内にいっぱい店がある。 おススメの店 「麺処酒処ふる川 相生店」 11:00〜14:00 17:00〜23:30 わたらせ渓谷鉄道/東武桐生線相老駅より徒歩3分。 相生2丁目交差点近く。 ひもかわは、いわゆるペラペラうどんなのだが、ここのは1枚。 コピー用紙を食べる感じ。 ▼温泉 桐生温泉湯らら http://www.kiryu-yurara.com/ 富士見温泉ふれあい館 ※赤城山麓で少し遠いが、露天風呂からの眺望は抜群。 ▼カッコソウ関連ニュース カッコソウ 希少野生動植物種に 2012-5-2 桐生タイムズ 地球上で唯一、桐生市北部の鳴神山系に自生するカッコソウが、国内希少野生動植物種に指定された。「種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)」によるもので、5月1日施行。採取や譲渡が規制されることになり、桐生市ではより積極的な保全対策を進める計画だ。 カッコソウはサクラソウ科の多年草で、高さ10〜20センチ、5月上旬ごろに紅紫色の花を咲かせる。メシベがオシベより長い長花柱花と、メシベが短く花茎の中に隠れている短花柱花があり、また自生地ごとに花の色や形が違い、中心部の色にも特徴がある。 かつては山肌一面、かれんに咲き乱れていたといわれるが、杉の植林地の拡大に加えて園芸目的の盗掘が相次ぎ、昨年の環境省調査では約800個体と推定されている。個体数や自生地が激減したため、自然状態で結実することが不可能になり、絶滅の危機が極めて高くなっている。 今回の指定で、野生の個体の採取・損傷が禁止され、「あげる・売る・貸す/もらう・買う・借りる」禁止、輸出入や販売目的の陳列も禁止され、違反した場合は最高で懲役1年以下または罰金100万円以下の罰則が科せられる。 桐生市では2001年から「カッコソウ保存事業」として生態や繁殖条件を明らかにするための委託研究や現地調査、市民団体への資材提供などを実施。今年度は4月から山中でのパトロールを行っている。指定を受けて今月中にも、梅田と川内側各2カ所の登山口に看板を立てる予定だ。 大型連休に入り、「花の山」として知られる鳴神山には大勢のハイカーが入っている。市民団体「カッコソウ保存会」のメンバーとして20年以上、かつての自生地に移植した群落を見守り、現在も毎日登山している二渡忠さん(79)=桐生市梅田町三丁目=は、今回の指定を喜ぶ。「今年は例年より開花が遅いが、市内より全国からカッコソウ目当てに来る人たちが多い。自生地が荒らされないよう守ってほしいし、ハイカーには移植地で花を楽しんでもらいたい」と話している。 なお「種の保存法」で指定されているのは全国で90種(うち植物26種)。5月1日付ではカッコソウのほか、ウラジロヒカゲツツジ、シモツケコウホネを指定した。 http://www.kiryutimes.co.jp/news/2012/0502/1205021.html |
写真
感想
久しぶりにカッコソウを見に、鳴神山へ。
平年であれば見頃なのだが、今年は花がみな遅れているので不安だったが、天気が最高の予報なので、行くことにした。
カッコソウは絶滅危惧種に指定されているが、今月初め、種の保存法により国内希少野生動植物種に指定された。
この時季は、カッコソウに会いたいがために全国各地から来訪されるので、早めのスタート。
登山口には5時に到着。どうやら一番乗りだ。
ゆっくり準備していると、地元ナンバーの車が横に来たので挨拶する。
先にスタート。この木品登山口からの道は少々複雑だ。
鳴神山は、地元に愛されている山だ。
各所に、地元小学生の手作り看板が設置されている。
しかし、同時にブルドーザーが入っていき、林道を整備・拡張している。
この山を、子どもが守り、大人が壊す構図がはっきり見て取れる登山道なのだ。
ちょっと悲しくなってしまう。
カッコソウの保存地(移植地)は2箇所ある。
カッコソウは元々、広葉樹林の下で育っていた花。
しかし、移植地は杉林の斜面に作られている。
なので環境が違い、なかなか育てるのが難しいのだ。
神社直下の保存地には花が全く咲いていない。
裏の肩直下は満開の様相で、一安心。
下山中、カッコソウ保存会の二渡さんに会ったので、いろいろとお話を聞いた。
自生地がいくつかあるが、林道延長の計画線上にあり、なくなってしまうかもしれないと嘆いていた。今回の種の保存法により、状況が変わればいいのだがとも言っていた。
カッコソウのために、私にできることは、しようと思う。
鳴神山にはもうひとつ、希少種の花がある。
ナルカミスミレだ。これはヒトツバエゾスミレの突然変異種で、白いスミレなのだ。
二渡さんに聞いたところ、この花は幻であり、ないそうだ。
正確には、かつてはあったが、自生地が報道されたら、4日後には絶滅したそう。
盗掘で全滅。今はもう一輪もないそうだ。
白いスミレは見られるが、ナルカミスミレではないとのこと。
残念で悲しいお話だった。
ところで、この鳴神山、花だけが愛される所以ではない。
山頂からの展望が抜群なのだ。
男体山や日光白根、皇海、袈裟丸、上州武尊、浅間山、妙義、赤城、八ヶ岳、筑波、そして富士山。
360度のパノラマが拝めるのだ。
そして今回、新しい標識が。
「東京スカイツリー」
さすがに見えなかったのだが、年に何日かは見えるのだろう。
足元には桐生市が一望できる。
いい山である。
下山後の楽しみといえば、温泉なのだが、今回は違う。
桐生名物「ひもかわうどん」だ。
特に、麺処酒処ふる川のひもかわは、多くのメディアで紹介されているもので、桐生に来たら、時間さえ合えば食べている。
ひもかわは、要はぺらぺらうどんなのだが、ここのは一枚。
コピー用紙を食べている感じがなんともおもしろいのだ。
ぜひぜひ、ご賞味あれ。
コメント
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こんにちはanbyさん
カコウソウ 知りませんでした
色、形 カッコイイ!!
兄さん、お疲れ様でした。
カッコソウ、ひもかわうどん、初めて知りました。
地元に愛されている貴重な花や山、食文化ですね。
本日も見て来ましたが、長野県上田市にも伝説的希少種のモイワナズナが現在咲いています。
金井池のタイワンドジョウ釣りの帰りにでも声をかけていただければご案内いたします。
ところで、もうお顔の色が元に戻ったのでしょうか?
以前、絶滅危惧種に凝っていたことありまして。
首都圏だと、鳴神山のカッコソウ、庚申山のコウシンソウ、北岳のキタダケソウなんか、よく見に行っています。
えっ?山頂ゲットの写真がカッコイイってw
以前、桐生に凝っていたことありまして。
モイワナズナ、見に行きたいです。
でも行ける頃には、もうないわなぁ。。。
金井池の方が遠いやん!
顔は、、、ダメです、元からですが(汗
anbyさん、コンバンワです。
最近ナイスなコース有難うございます。
里山でも一杯花を楽しむ事が出来るのですね。カッコウソウは初めて知りましたが、可憐で可愛いですね。何時ぞや行ってみたいと思いますので、お気に入りに入れさせて頂きました。
探せばいろいろあるんですよね〜
カッコソウは、前日は愛知から、その前は沖縄からの方がいたそうです。
ぜひぜひ行ってみてください。
どーやって口にいれるんですか???
一枚とったら ダイレクトに入れるの?
ちぎり ちぎり???
と そんなところに興味津々
カッコソウとかも 全く知りませんでした
今日 二つ 勉強になりました
いえいえ、そのままダイレクトです
口からベロンと出ています
カッコソウ、かわいいですよ。
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