両神山(日向大谷口)
- GPS
- 06:02
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,494m
- 下り
- 1,531m
コースタイム
06:43両神山荘
07:05会所
07:48八海山
07:57白藤滝分岐
08:09弘法之井戸
08:19清滝小屋(小休止)
08:27清滝小屋発
09:07両神神社
09:32両神山頂上(小休止)
09:50山頂発
10:11両神神社
10:48清滝小屋
11:46会所
12:16両神山荘
12:20第2駐車場着
総移動時間…約5時間20分
(標準コースタイム…約6時間20分)
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
首都圏の百名山ということもあって、標識も整備され道はよく踏まれており、迷うような箇所はほぼない。 ただピストンとはいえど、往復は結構時間と体力を使う。 さらに秩父は午後になると天候が崩れることが多いので、早めの出発・下山をするようにしたい。 駐車場から両神山荘までは舗装路。 両神山荘から会所までは、小さなアップダウンを繰り返して標高を稼げない狭い登山道が続く。 比較的狭い道なので、うっかりボーっとしたりすると踏み外して滑落するおそれもなきにしもあらず。 会所からはグングン標高を稼ぎ始める。 沢を何度か徒渉する涼しげな登山道だが、初夏のこの季節でも結構汗をかいた。 真夏は相当暑いだろう。 清滝小屋からも更に標高を稼ぐ。 終始展望が利かない、なかなかしんどい登りが続くが、産体尾根まで出れば幾分落ち着く。 両神神社までに何箇所か岩場(鎖場)があるが、鎖(ロープ)を使わずとも三点支持で登ることができた。 両神神社から山頂までは今までのような急登はほとんど姿を消す。 例の地権者との絡みの関係か、神社からの尾根道は登山道が並走する。おそらく「登山道」と標示のあるほうが現在の登山道なのだろう。 途中崩落箇所や、山頂手前にも鎖場があるが大したことはない。 山頂は狭く、混雑時はゆったりと寛げる雰囲気ではない。 木が少し邪魔だが、晴天時はおそらく抜群の展望だろう。 山頂鎖場下にテーブルと椅子があるので空いていればそこ、または両神神社前での休憩が安心できる。 下山は、来た道を戻るわけだが、岩場は慎重に下った方が良い。 また登りと下りは完全に譲り合いなので、混雑時は渋滞の可能性もあろう。 延々と続く下りは飽き、膝も疲れてくるため、何でもないような狭路でも滑落することが考えられる。 滑落遭難注意の看板が何箇所か見受けられた。 駐車場は、両神山荘直下に無料駐車場が第1から第3まである。それぞれ10台前後は停められる。 水場は、弘法之井戸と清滝小屋となる。 トイレは、駐車場と清滝小屋(現在工事中につき、仮設トイレ)。 NTTドコモの電波状況だが、両神山荘から会所までの中間地点付近までは概ね良好。それと両神神社から山頂までは入ったり入らなかったり。他の登山路では圏外。 コンビニは国道299号と交差する、黒海土バイパス入口交差点にあるものが最寄。 ただ、自販機は駐車場に設置されている。 |
写真
感想
日本百名山20座目。
首都圏の百名山で、それなりに時間も距離も長く山深いところにあるため、比較的登山者が少なそうと思い、暑くなる前に登っておきたかった山。
1000m以上を上り下りし6時間以上かかりそうだし、久しぶりの山だったので、結構慎重に臨んだ。
行程時間と午後からは天気が崩れやすいため、午前6時台からは登りたかった。
前夜は午後11時半頃に両神温泉の道の駅に着き、車中泊。
金曜夜なのに他の利用者はおらず、前の県道も2、30分に1台くらいしか車が通らないので静かに寝られた。
午前5時に目覚め、買っておいたコンビニ弁当を食し、日向大谷口へ。
両神山荘までの道は、後半から車1台しか通れない狭路になるが、バス通りでもあるし待避所がある。
駐車場に着くと午前6時過ぎなのに、既に山荘に一番近い第1駐車場は満車。
第2駐車場も3分の1ほど埋まっていた。
早々に準備を済ませ駐車場出発。
第1駐車場との間と、両神山荘の駐車場にトイレがある。
山荘から会所までは樹林帯の狭路を、少しアップダウン繰り返しながら進む。
プロトレックの高度計によると710m前後で推移し、全く高度を稼げない。展望も利かない。
途中に、かつて滑落したのか、花が手向けてある箇所があった。
相当昔から信仰の山だったようで、至る所に石像等が置かれている。
中には「江戸築地」等と刻まれているものもあった。
会所で七滝沢コースと別れ、清滝小屋方向へ。
ここからは標高を稼ぎながら何度か沢を徒渉する。
何組かの登山者を抜きつつ抜かれつつ登っていくが、登りっ放しで時々立ち止まって休憩せざるを得ない。
八海山の所で抜いた人は、この先清滝小屋の改修工事の作業員の人だった。
行き帰りするだけで疲れてしまうと言っていたが、まさにその通りだ。
作業してくれている人に感謝。
清滝小屋に着くと、10人越えの中高年団体さんが。
30代前半の私でもきついのに、大声で談笑したりして、この人達は凄いなあと思った。
小屋には炊事場があり、水も出る。トイレは現在工事中で、仮設トイレを使う。
小屋からも更なる急登。ジグザグの九十九折れ登山路で、産体尾根に出れば幾分マシになるがそれまで辛抱。
尾根から両神神社までに、かねてより噂の鎖場が登場するが、そんなに難しくはなく、登りは鎖を使わずにクリアできた。
神社前は広場のようになっていて、休憩適地。ただ、山頂までもう一踏ん張りなので、登頂後にここで休憩する方がいいかも。
いつも思うが、山頂等にある神社や鳥居なんかは、誰がどうやって運んで設置したのか、不思議で仕方がなく興味深い。
神社を過ぎると、例の白井差コースの地権者との揉め事関係か、ロープで塞がれた登山路と、それに並行する登山路が現れる。
本当に並行しており、結果としてどちらも同じ所に辿り着くが、正規に標示されている方を利用するのが良かろう。
木の梯子と鎖場があるが、それを越えると山頂。
「360度の大展望」等と謳われていたから期待したが、曇天の所為で残念ながら展望はそんなに望めなかった。
山頂でおにぎりを頬張ったが、やっぱりハエやアブが飛び交っていた。
下山は、抜かしたり後発の登山者との行き違い。
狭路なので対面通行ができず、交互通行になるため登り優先。
土曜の百名山ということもあってか、それなりに多い人数が登っていたと思う。
産体尾根の岩場の中間地点ではどうしても鎖に頼らざるを得なかった。
しかも通過後、靴紐が気になって変に右足に体重をかけたら、右ふくらはぎがツってしまった。
5分くらいで回復したが、ちょっと焦ってしまった。
あとは順当に急降下して行くが、案の定膝に負担が掛かり始める。
ストックは使わない派だが、下山で使用するとどれだけ変わるのか興味はある。
下りは本当に飽きる。長いし展望利かない。
しかも正午過ぎなのに、小屋・テント泊装備には見えない登ってくる人は、夕方までに下山できるのだろうか。
薄暗くなったり荒天時の、この長く単調な狭路の下山は、ちょっと危ないかもしれない。
途中の献花箇所は、そういった時の事故だったのだろうか。
そういえば、両神山は埼玉県で一番滑落事故が多い山だとか。
両神山荘に着くと安心したが、それ以上に名物の犬がウトウトしていて癒された。
距離も時間も掛かったが、今度は八丁峠コースから好天時に登り、大展望を味わいたい。
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