笹ぼうぼうなれど 暑寒別岳

2019年08月14日(水) [日帰り]

• GPS: 12:31
• 距離: 26.4km
• 登り: 1,534m
• 下り: 1,535m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:54
• 休憩: 0:37
• 合計: 12:31

4:33 南暑寒荘野営場休憩舎(登山届出所)
4:56 4:59 白竜の滝
5:55 5:56 湿原（入口）展望台
6:36 6:37 湿原展望台
8:00 南暑寒岳
11:15 11:44 暑寒別岳
14:02 南暑寒岳
15:13 15:14 湿原展望台
15:53 湿原（入口）展望台
16:41 16:43 白竜の滝
17:04 南暑寒荘野営場休憩舎(登山届出所)
17:04 ゴール地点

　南署寒岳から急降下して藪の中に突入したとき、「撤退」の二文字がかなり鮮明に脳裏をよぎりました。さらに藪が濃くなり、撤退指数が急上昇しました。しかし、南署寒岳急登の登り返しを思うと、もっと気が重くなり、踏みとどまることができました。あの急登登り返しがなかったら、暑寒別岳までたどり着けなかったと思います。
　「そびえ立つ　南署寒よ　ありがとう」
　お粗末でした。

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

　道の駅田園の里うりゅうにて車中泊しました。北竜ほどではありませんが、意外と車がありました。新しい施設だけに、マナーを守り、車中泊お断りと言われぬよう心がけたいものです。
　開通した雨竜沼ゲートまでの道のりは、砂利道と舗装路が交互に現れるものの、低速で走行すれば特に問題ありません。帰り道では鹿の親子に会いました。親鹿は、こちらを見たものの、ゆっくりと道路を横断。続いて小鹿がおっかなびっくり、ひょこひょこ渡っていきました。キツネにも合いました。餌をもらったことがあるのか、車を追いかけてくるなど、かなり人慣れしているような感じでした。

コース状況／危険箇所等

　山親爺の落とし物は、2〜3箇所と4年前の同日よりも少なかったような気がしましたが、掘り返しとけもの道らしきものは増加していたような。
　雨竜沼湿原までは快適な登山道です。しかし、それ以降、南署寒岳までのルートでは笹が勢力をぐんと増します。
　さらに、南署寒岳から暑寒別岳までのルートは、笹パワー全開。おまけにこのところの雨か、霧のせいかは定かではありませんが、笹をはじめとする植物が蓄えていた雨露も容赦なくお出迎え。おかげで雨は降らなかったのですが、下半身と両腕はびしょ濡れ状態でした。
　加えて、猛烈な藪漕ぎのなか、背丈ほどの笹地帯の足下に木がゴロンゴロンと横たわっており、たまらず転倒、また転倒。
　南署寒岳を過ぎてやや少ししてから、上だけレインウェアを着用しましたが、急登をあえぎあえぎ登っていたときだったことが、結果的には幸いしたような。既にインナー（プロノで購入した速乾タイプのTシャツですが・・・）もびしょ濡れでしたが、噴き出る汗とレインウェアの保温効果で低体温症にならずに済んだのかなと思っています。幸い、帰り道は、やや天候も回復し、植物の雨露攻撃も収まったせいでズボンも次第に乾いてきました。
　最低コル手前の池塘らしきあたりで道に迷いました。池塘方向へ直進は×。右方向へ行くと、山親爺のものと思われるけもの道。正解は左の上り道でした。
　よくここに取りつけたなあと感心するほど要所にあったピンクテープと、GPSのおかげで何とか暑寒別岳までたどり着けました。
　管理人さんの話では、8月下旬に笹苅り等の整備を行うとのことです。あの道を、しかも草刈り機を担いで整備されることを想像すると、関係者の皆様の並々ならぬご努力に頭が下がる思いです。

その他周辺情報

　協賛金５００円を支払っていただいた割引券で雨竜いきいき生活館でひと風呂浴びるのがいいかと。ちょっと足を伸ばしてサンフラワーひまわり温泉（５００円）も魅力的です。

写真

8/14 4:49

　適度に薄暗いため、水の流れがいい感じ。

8/14 4:54

　白竜の滝は帰りのお楽しみに。

8/14 4:57

　ごつごつした岩の道では転ばぬように注意です。

8/14 5:00

　渓谷第二吊橋に到着。

8/14 5:07

　ここのヤマアジサイもきれいですなあ。残念ながらマシケゲンゲはピンボケ連発・・・。

8/14 5:08

　もしかするとコゲネギク・・・。

8/14 5:08

　アザミじゃなくてヨツバヒヨドリかな。

8/14 5:11

　えぇと・・・。

8/14 5:39

　木道のはじまり。

8/14 5:42

　3年ぶりの湿原。

8/14 5:53

　眺望はゼロですが。

8/14 5:53

　すぐそこの池塘もおぼろです。

8/14 5:56

　頭を垂れるタカネトウウチソウだろうか・・・。

8/14 6:02

　ピンク系統のスミレか。

8/14 6:11

　たぶんヨツバシオガマ。

8/14 6:14

　キキョウのつぼみか・・・?

8/14 6:21

　水も滴るチングルマ。

8/14 6:22

　いざ、南署寒岳へ。

8/14 6:35

　湿原展望台。

8/14 6:43

　このあたりから鬱蒼としてきます。

8/14 6:45

　4年ぶりの再会です。

8/14 6:55

　二合目にがっかり。

8/14 7:21

　おそらくマシケオトギリ。

8/14 7:31

　・・・藪漕ぎです。

8/14 7:50

　たぶんウメバチソウ。

8/14 7:58

　南署寒岳着。

8/14 8:17

　強烈な下りと藪漕ぎのダブルパンチ。

8/14 9:34

　あと2�劼良充┐�重い。

8/14 9:54

　ピンクテープをたよりにかき分ける。

8/14 10:02

　ぼんやりトリカブト。

8/14 10:25

　再び突入。

8/14 10:32

　ロープ場をひぃふう。

8/14 10:33

　セサミ君にも再会。

8/14 11:01

　岩場まで来た！

8/14 11:08

　ほっとひと息。

8/14 11:08

　ここまでくると、再び花を撮る余裕が。花がなくなっても華のあるチングルマ。

8/14 11:09

　もしかしてミヤマリンドウ。

8/14 11:13

　ひょっとするとタカネトウウチソウ。

8/14 11:20

　頂上にはお二人。少ししてまたお二人。この日は計3組。昼食を早めに済ませ、11:44分頃に出発。

8/14 12:30

　それにしても強烈です。

8/14 12:39

　ここからだんだん登りに。

8/14 12:43

　ぱっと見、道がわかりません。

8/14 13:13

　えぇと・・・。

8/14 13:29

　急登で奮闘中。

8/14 13:55

　強風の中、急登を進む。

8/14 13:58

　やっとのことで南署寒岳。ふうぅぅぅぅぅぅう。

8/14 14:52

　帰り道　二合目表示　緩む頬

8/14 15:03

　ありがとう。お馬さん。

8/14 15:11

　あとは、ほぼほぼ下り。

8/14 15:22

　朝よりもずいぶんいい感じ。

8/14 15:26

　きてよかったなぁ。

8/14 15:51

　青空が映っていないなどと文句を言ってはいけませぬ。

8/14 16:04

　歩みを早めます。

8/14 16:36

　渓谷第二吊橋着！

8/14 16:41

　せっかくなので、白竜の滝へ。

8/14 16:51

　第一吊橋、ゴールは近い。

8/14 16:59

　ここを渡って・・・。

8/14 17:02

　到着！！！

撮影機器：

NIKON 1 J5 NIKON CORPORATION

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

daniyama

　4年ぶりの暑寒別岳。前回は、ペース配分もわからぬまま体力を削られ、ヘロヘロ状態に。今回は、笹ぼうぼうと雨露により、やっぱりヘロヘロ状態となりました。
　今まで登ってきたなかで、体力的にもっとも厳しい山ですが、湿原好きの私にとって、雨竜沼湿原を経由するこのコースは、見応えと登りごたえがあり、とても魅力的です。是非また再訪したいと思わせてくれる山です。
　残念ながら山頂の景色は、今回も見られませんでしたが、次回の楽しみと励みにします。お世話になりました。