赤岳(美濃戸口〜南沢〜真教寺尾根〜清里)
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- GPS
- 08:00
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 2,179m
- 下り
- 2,393m
コースタイム
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
文三郎尾根、真教寺尾根とも、山頂直下に危険箇所多数。特に真教寺尾根は斜度が急で危険。 |
写真
給水する予定でしたが、水場が見当たらず…
あとで調べたところ、小屋に向かって左側にあるようです。
やむを得ず、水源と思われる途中の沢で給水しました。
足がかりが甘いホールドしかなく、傾斜も急で、ちょっと踏み外したら滑落しかねない岩場でした。さすがに片手に鎖を持って降りました。
それにしても、右側のお嬢ちゃんは、よく無事に降りられたものです。
感想
18きっぷ5回め。
いろいろと調べていたら、茅野駅発の美濃戸口行きの始発バスに間に合うことが判明し、だったら赤岳に登ってみよう、ということで、八ヶ岳デビューをしてきました。
…が、問題は日帰りの場合の帰りの手段です。美濃戸口のピストンだと、明らかに終バスには間に合わないため、小海線の方向に降りるしか、帰りの足がありません。
となると、八ヶ岳の一般登山道でも屈指の難易度を誇る、真教寺尾根か県界尾根のどちらかを降りることになります。
とはいえ、いずれ踏破する予定のルートでしたので、赤岳へのルートとしては、最も難易度が低い文三郎尾根で登り、最も難易度が高い真教寺尾根で降りてみました。
【ルート状況】
■美濃戸口〜行者小屋
・美濃戸口から登山口がある美濃戸山荘までは、1時間ほど、広い未舗装の道路を歩きます。自動車の場合は、美濃戸山荘まで乗り入れることができるようです。
・美濃戸山荘からは、登山道になります。
・今回選択した南沢ルートは、赤岳に登るルートとしては最もメジャーなルートのようで、とにかく整備が行き届いています。
・このため、危険箇所も、迷う要素もほとんどありません。
・行者小屋までは、スムーズに歩けます。
・行者小屋は、人でごった返していました。
■行者小屋〜主稜線
・行者小屋からは、さらに南沢を詰めていき、次第に南八ヶ岳の主稜線に乗り上げます。
・となると、例によって急登が待ち構えているわけです。
・初めのうちは、岩混じりの登山道を登っていきますが、突如階段が出てきます。しかも大量に。
・これにはさすがに閉口しましたが、とりあえず滑落するリスクは考えなくてもいいため、無心で登ります。
・この辺りから森林限界を越えるためか、景観は抜群です。
■主稜線〜赤岳
・階段を登りつめた先が主稜線となります。同時に、阿弥陀岳方面(御小屋尾根)からの合流地点でもあります。
・そしてここから、登りの核心部となる、岩場が待ち構えています。
・岩場は、三点支持で登ればさほど難しいものではありません。
・もっとも、それなりに岩場の経験を積んでいないとスピードが出ません。
・ここまでは体力だけでも登れるルートだけに、人が多い場合は渋滞が発生します。
・ある程度登ると、キレット小屋方面と合流します。
・そして、ハシゴが出てくる頃には、頂上はすぐそこです。
・2つ目のハシゴを通過すると、頂上に登頂です。
・さすがに好天に恵まれたせいか、たくさんの登山者がいらっしゃいました。
■赤岳〜真教寺尾根核心部
・先が長いので、写真を撮って、早々に下山開始。頂上から見た真教寺尾根の形に不安を覚えながら、まずはキレット小屋方面へ。
・文三郎尾根の分岐を右手に見て直進します。岩場の巻道がそこそこありますが、鎖がついているので、安心です。
・しばらくすると、左手に真教寺尾根への分岐が見えます。
・そしていきなり核心部。ここからずっと鎖場が続きます。
・そこいらの低山では核心部が張れるくらいの岩場・鎖場が延々と続きます。
・例えるなら、乾徳山の山頂直下の鳳岩くらいの岩場が、3〜4ヶ所あります。
・これ以外にも、岩場・鎖場に慣れていないと降りることもままならないレベルの岩場・鎖場がしばらく続きます。
・よって、降りのルートとして使うのはお勧めできません。
■真教寺尾根〜牛首山
・真教寺尾根の困ったところは、この核心部もそうですが、核心部を過ぎてからもタチが悪いところ。
・傾斜こそほとんどないものの、しばらくは3つほどのピークをアップダウンし、ほとんど標高が下がりません。
・しかも、マイナールートのためか、浮石がやたら多く、木の根も張り出していて、しかも鎖場以外は整備がほとんどされていないため、非常に歩きにくいです。
・おかげで、ほとんど平坦区間なのに、まったくスピードが出ません。これは予想外でした。
・この傾向は、牛首山まで続きます。
■牛首山〜清里駅
・牛首山を過ぎると、ようやく傾斜も降り基調になり、標高も下がってきます。
・途中、リフトがありますが、歩いて降りることもできます。
・ただ、このリフト下のルートですが、笹が生えているわりには、相変わらず足元には浮石と木の根があり、これまた歩きにくいです。
・羽衣池からは、嫌がらせのように配置された丸太のせいで、余計歩きにくくなっています。
・美し森を降りたところで、ようやく車道にでます。
・電車の時間がギリギリだったため、若干駆け足に清里駅に向かい、なんとか電車に間に合って、本日の山行は終了です。
【まとめ】
・埼玉県から公共交通機関で八ヶ岳の日帰りができるとは思っていませんでしたが、なんとかなりました。
・ただ、下山ルートとして真教寺尾根を選んだのは失敗でした。
・核心部の難易度は覚悟のうえでしたので、無事通過できましたが、通過した後のルートが、まさかこれほどスピードが出ないとは思いも寄りませんでした。
・車道を走ってどうにか電車には間に合いましたが、当初予定していた計画よりも大幅にタイムオーバーしました。
・もしかしたら、県界尾根のほうが早く降りれたかな?とも思いました。
・真教寺尾根はなかなか楽しいルートでしたが、それなりに岩場・鎖場の経験を積んでいないと、登り・降りとも進退窮まるリスクがあるレベルの岩場・鎖場です。初心者にはお勧めできません。
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