大窓敗退(雷岩まで)と中山(富山百山 16座目)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,029m
- 下り
- 1,108m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
富山平野から剱岳北方稜線を左側に眺めていくとどかーんと下った鞍部が見える(一番大きいやつ)。
それを大窓という。去年辺りから「大窓まで行って向こう側を眺めてみたい」と思うようになっていた。
今年6月に富山百山が発表され大窓の南稜線上にある池平山(北峰)がその中に入った。
池平山を狙うには大窓の攻略が必須となった。
とりあえず今回はその大窓を目指すことにする(池平山は来シーズンか来来シーズンだな)。
いままで登山道を外れてちょこっとガレ場を登ったりしたことはあるが本格的なバリエーションルートは初挑戦となる。
今回参考にしたのはレッドバロンさんの記録。
http://redbaron2000.blog6.fc2.com/blog-entry-230.html
この方の山行日はつい先日なので情報の新鮮さも良い。
予定どおりの4時半にゲート前到着。ヘッデンを点燈して作業道を歩く。終点の堰堤から登山道に入る。
この道はいわゆる高巻道なのだがとても険しい。途中で明るくなったのでヘッデンをしまう。池ノ谷出合到着が予定より大幅に遅れた。どうも体調もいまいちだ。
河原に出てから適当にルートを取って遡行する。岩が大きくて歩きにくい事この上ない。
自然のまんまの沢なので面白くはあるのだが。
それにしても「自分でルートを決めて歩いていく」ということがこれほど時間を消費するとは思いも寄らなかった。
右岸(遡行する時は川の左側)を遡行したのだが高巻道が2つあった。2番目の高巻道最上部は「雷岩越しに大窓」の撮影ポイント。
最後に降りる時が教蕕阿蕕い隆箴譟兵分のレベルではちょいと怖い感じ)。
右岸ばかり歩いていたのだがついに突破できない個所に遭遇。ここで心が折れる。バリエーションルートの洗礼を受けた格好。
今回は「雷岩まで」だな。
山行を中止して引き返すことにする。来期リベンジの為に引き返しながらコースをチェック。渡渉点はちゃんとペンキで岩にマーキングしてあった(川を渡るようにという矢印)。自分は靴を濡らすのが嫌だったので無視したがどうやらこのルートは渡渉が避けられないようだ。
心が折れているのでのろのろと引き返す。
堰堤へ向かう高巻道で突然おじさんに遭遇。不思議なことに自分と同じように下山している。話を聞いてみると、きのこ狩りに来たそうだ。長靴なのにえらく足が速い。
堰堤からはおしゃべりしながら一緒に下山。お蔭で退屈なはずの車道歩きが結構楽しく過ごせた。
備忘(来期以降大窓・池平山攻略のため)
・終点の堰堤まではただの車道歩き(一部未舗装)
・堰堤からの高巻道は一般登山道とは一線を画している。ロープが設置されてはいるがよじ登るようなところが頻出、石には苔が生えていて滑りやすい。片側が切れ落ちていて細い登山道が崖側に傾いていたりする。心すべし。
・池の谷出合からは好き勝手なルートを通って良いのだがなるべくマーキングに沿った方が時間と体力の節約になる(赤ペンキマーキングは水流から少し離れたルートにある。ミニケルンもあったりしてけっこうありがたい)。
・しばらく行くと高巻道があるのでそれを利用する(本流の遡行は厳しい)。
・高巻道が終わると即、渡渉点となる(マーキングもそのように指示、最も穏やかな流れの個所なのでマーキングは合理的につけられているようだ)。
・渡渉を嫌ってそのまま右岸を行くこともできる。その場合、高巻道がもう一つあるがこちらはあまり使用されていないようだ。
・右岸にこだわっていると雷岩を過ぎてから少しして突破不能な所にくる。渡渉可能な所は雷岩付近にもあるが流れが速い。ここまで来るくらいなら最初の渡渉点が良かったということになる。
・装備にはダブルストックと(靴を脱いで)渡渉後に足を拭くためのタオル等が必要と思われる。あるいは足首ぐらいまでなら防水ソックスを使用するか?
さて、歩き足りない感じなので中山に登ろう。
車を移動させて登山口に行くと駐車車両がひとつもなくてびっくりした(中山は超人気の山なのに)。それはともかく、淡々と登る。
もうおなじみの山なので写真も撮らずノンストップで登高。見晴らし広場あたりで若いパーティー(男2、女1)に追いつき、ほどなくして追い越す。このまま誰にも抜かれずに頂上到達かと思った時、後ろから「赤い彗星」のごとく、いかにも「山屋」というようなダブルストックの兄ちゃんが猛追してきた。
というか本当に服装も赤なのだけど(笑)。
年甲斐もなく対抗心を発揮してしまい、足を速める。息を切らしながらなんとか頂上に先着。頂上では女性二人パーティが休憩していたが、先ほどの「赤い彗星」氏やら他パーティやらが到着して頂上は賑わい始める。
剱岳は逆光だが良く見えたし、目が行くのは先程まで自分がいた白萩川から大窓へ至る谷。
下山ルートは迷ったが東小糸谷へ降りることにした。
たったと降りて中山散歩は終了。
富山百山を意識し始めてから中山の扱いに苦慮していた(わざわざ中山だけを登りに来たくはないが他の山と抱合せるにはちょっときつい)が今回こんな形で登ることができて少し満足。
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