憧れのジャンダルム 白出沢〜奥穂高〜西穂高縦走
- GPS
- 17:11
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,930m
- 下り
- 1,840m
コースタイム
24日 穂高岳山荘4:12-奥穂高岳4:58-ジャンダルム6:30-天狗岳8:27-間ノ岳9:10-10:16西穂高岳10:58-12:38西穂山荘13:28-西穂高口駅14:10
天候 | 23日 晴れ 24日 晴れ〜曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白出沢の雪渓は、アイゼン無しでも問題なし。 穂高岳山荘から奥穂高岳 一部残雪があり早朝のトラバースは、注意。 馬の背の下り 両側すっぱりの下り 自信が無ければクライムダウンで。 |
写真
感想
ジャンダルム縦走なら小屋泊で荷を軽くして行きたいところだが、
そんなセレブじゃ無いので、いつもの如くテント泊。
しかし出来る限り余分なものを省いて徹底的に軽量化して望んでみた。
1日目
新穂高の無料駐車場に車を停め、出発準備。空は、ガスっているのか曇りで肌寒い。
ロープウェイ駅を過ぎ林道をとぼとぼ歩き、穂高平小屋で休憩。
2時間弱で白出沢出会に着き、奥穂方面に緩やかに石畳を登っていく。
重太郎橋付近で雪渓を渡り対岸の岩切道に取り付く。
白出大滝を高巻いて再び雪渓に乗る。ここからは、長い雪渓歩き。
アイゼンを付けずにピッケルだけ装備し、トラバースし右側の沢を詰めていく。
先行者のトレースに乗っかって、ラッセル泥棒の如く楽に標高を稼ぐ。
先週の八ヶ岳から連荘なのか、さほど疲れずに登っていくと白出のコルが見えてきた。
雪渓が終了し、岩稜を登り始めると一気に疲れが・・・。
呼吸を整えながら踏ん張って登り、出会いから約4時間で穂高岳山荘に到着。
テント場の受付をするとまだ整備してないからとの事で、テン場代は無料でした。
冬季小屋裏にテント設営し、まったり休憩。まだ2時なので、涸沢岳へお散歩に。
15分程で涸沢岳登頂。ガスって風が少し強くなってきた。
せっかくなので、北穂側へ偵察。下降点からは、垂直に下っていて、その先が良く分からん。
山頂に戻って、奥穂とジャンダルを眺めながら明日の工程を考えるが、
行ってみなきゃ分からないので、テントに戻り山荘でビール買って飲みに入る。
夕飯食べて、夏至過ぎのなかなか沈まぬ夕日の写真を粘って撮るが、日没が7時半。
寒くなった体をホット梅酒で温めて、8時前に就寝。
2日目
2時半起きの4時出発。山荘横を垂直に登りきるとちょうど日の出。
山頂直下に雪田のトラバースがあり、朝一で雪はカチカチに硬い。
そのまま渡るのは怖すぎなので、仕方なく2mほど下って雪が無い場所を渡り、垂直に登ると奥穂高岳登頂。
日がだんだんと上がってきてジャンダルム、北アルプスに日が差し込む。
ここからが核心部。気を引き締めてジャンダルムへ向かう。
まずは、馬の背の下降。両サイドばっさり切れ落ち鎖がないので、ヒヤヒヤで下る。
事前調査どうり、ここが一番怖かったかも。下りきると2m程の雪田渡り。
ここの雪もカチカチ。相方のピッケルを掴みながら何とかクリア。
後は、白ペンキのマーキングをロストしないようにロバの耳を巻いてジャンダルム基部に着く。
正規ルートは、上高地側をトラバースして西穂側から登るらしいが、直登でもいけそうだったので登ってみた。
ちょっと右側に寄りながら登ると、登り易いが飛騨側が切れ落ちてるので、怖い。
奥穂から1時間半で憧れのジャンダルム登頂。なじみの看板と天使がいた。
景色は、360度の大展望。槍ヶ岳の後に深い裏銀座、立山、鹿島槍。南アルプスと富士山、八ヶ岳。
ちょっと腹ごしらえして西穂を目指す。コブ尾根の頭から天狗のコルまで一気に下り、コルから登り返しの一手目が厳しい。
鎖で強引に這い上がり、天狗岳通過。逆層スラブの鎖場を下り、間天のコルに着く。
次は、間ノ岳への登り返し。この辺になると結構登りがお疲れで辛くなってきた。
間ノ岳に登りきると西穂高が目の前に見える。ゴールは、近いと思う反面、あと何回登り返しを繰り返すかで嫌になってくる。
ここからの下りは、ガレ場なので慎重に下る。トラバースして垂直の鎖場を登れば赤岩岳。
ちょこっと登り返すとやっと西穂高岳に到着。奥穂から5時間。核心部終了で、大休止。
ここからは、2ヶ月前の残雪以来。冬道を思い出しながら淡々と下る。
登山者が多いのでピラミッドピーク、独標をスルーして下っていくと、雷鳥の雄が砂掛けしていた。
近づいても全く逃げない。久しぶりにこんな近くで見れて感激!
西穂山荘に着き、ちょうど昼頃なのと飲み水が乏しかったので、西穂ラーメンのライスセットを頂く。
まったり1時間休憩し軽快に下り、2時過ぎに西穂高口駅に到着。
今回の縦走路で一番の核心部は、奥穂高岳からジャンダルムまで。特に馬の背の下りは、緊張する。
他は、マーキングをロストしないようにクライミング出切れば、問題ないかな。
残るは、涸沢岳〜大キレット〜槍ヶ岳。いつ行こうかな。
kzhashiさんこんにちは。はじめまして
素晴らしい天気で良い写真を拝見させて頂きました。
私も早く行きたくなりました。
私も7月中旬に西穂〜奥穂まで予定しておりますが、上旬に繰り上げを検討しています。
稜線の残雪がどの程度あるのか、何処が危険個所かお教え頂ければ幸いです。
私が行く時期はもう少し雪は減るとは思いますが
宜しくお願い致します。
はじめまして。
稜線上の残雪は、殆どありません。
あっても岩と雪の隙間を歩けるので、全く問題ないです。
厄介なのは、馬の背とロバの耳の間のコルに残っている雪ですね。
2m程なので、アイゼン、ピッケルを出すまでも無いですが早朝だったので、ちょっと怖かったです。
でも2週間もすれば無くなると思いますよ。
kzhashiさん初めましてです!
縦走お疲れ様です!
近々西〜奥の縦走考えていたので、山行記録大変参考にさせていただきました
ジャンダルムは景観も場所も名前もシビれますよね〜
はじめまして。
なかなか足を踏み入れにくい所ですが、
縦走出来た達成感は、格別です。
ジャンダルムに立って天使を見た時は、感動もんでした。
はじめまして。jinと申します。(^O^)
山行記録、大変参考になりました。白出沢の雪渓はアイゼン無しでも大丈夫と書かれてありましたね。と言うことは軽アイゼンにストック持っていれば問題なく登れますかね?(^_^;)
自分白出沢から奥穂〜前穂〜岳沢〜上高地をやろうと思ってまして、雪渓が気になっていたもので書き込みさせて頂きました(^。^;)
はじめまして。
白出沢の雪渓は、軽アイゼン+ストックで問題ないですよ。
でも岳沢小屋のHPを見ると吊尾根、重太郎新道で
雪渓のトラバースがあるみたいなので、ピッケルは、
有ったほうがいいのかもしれません。
yoginsと申します。
7/7(明日)から槍→奥→西と歩く予定でジャンダルム付近の状況が知りたかったので参考になりました。
天気に恵まれたようでなによりです。
参考になって何よりです。
梅雨時の天候で、あまり良くないので気をつけてくださいね。
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