剱岳(雨のため早月小屋で撤退)
- GPS
- 08:41
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,533m
- 下り
- 1,533m
コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 8:31
天候 | 小雨時々曇り、のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
早月小屋までは危険個所はありません。急登では岩場が多いですが、しっかり3点支持でいけば問題ありません。ただ雨で岩がスリッピーです。下りでは注意してください。 |
その他周辺情報 | 食料、水等は立山I.Cを下りて左折後すぐのセブンイレブンでした。上市町内にもコンビニは多数あります。お風呂は入らずに宿泊地へ向かいましたので情報はありません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ(薄)
Tシャツ
ズボン
靴下
キネシオロジーテープ
グローブ
予備グローブ
雨具(上下)
日よけ帽子orヘルメット
タオル
登山靴(夏)
ゲイター(薄)
ザック
昼ご飯
行動食(チョコ・塩キャラメル・柿ピー等)
飲料(2.5ℓ)
地形図
筆記用具
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
保険証
JRO登録証
携帯
高度計付腕時計
カメラ(SDカード)
熊鈴
ビニール袋数枚
ティッシュ3つ
ウェットティッシュ1つ
携帯トイレ
虫刺され薬
ツェルト
細引き
エマージェンシーシート
痛み止め
お風呂道具
着替え
ウルトラライトダウンジャケット
フリースパンツ
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感想
昨年まで札幌市はお隣の江別市で3年間単身赴任した際に、日高の山岳会に加入していましたが、自分を基準にするのがおこがましい程の強者揃い。
そんな中で楽しく交流を重ねたものの転勤族の宿命、昨年の7月に地元富山に帰郷することになったのですが、その赴任先が名峰剱岳の麓の上市町だったこともあり、「ホームマウンテンが剱になるのか?kenshさん、羨ましい!」などと送別会があったのが1年ちょっと前。
その山岳会の仲間のうち4人が剱岳登山を計画し来富となりました。
この計画が決定したのは春先でこのままでは足手まといになると、本来嫌いなランニングや筋トレを開始し、実践でも早月尾根日帰りなどの準備を重ねてきました。しかし今回は台風による悪天候が予想され、自分の力量を計ると危険と判断し自身の登攀は中止を決定、来富メンバーの後方支援を決意しました。よく言えば「勇気ある撤退」、意地悪に言えば「単なるビビリ」ですね。
来富メンバーは当然行けるところまでは行きたいはず。
そして一旦は頂を目指すも、安全面を考慮してメンバー総意で早月小屋で撤退となったのは、本当の勇気ある撤退だったと思います。
遠方からの挑戦で撤退は断腸の思いでしょう。
nice判断だったと思います。
さて自分の立場での今回の振り返り。
20日に新千歳からセントレアに向かい、レンタカーで番場島に向かう道産子4人衆。
こちらは仕事終了後に準備をして番場島に向かい、今夜の宿でテントを2個設営。
人数分の毛布も用意し待機。
皆さん到着後は再会を祝杯。
翌朝は、剱岳に向かうメンバーを見送りしました。
そのまま行ければ剣山荘で合流、撤退の場合は番場島で再合流の計画。
麓で待機しながらメンバーの安全を祈る時間でした。
4時間後「撤退するよ。高山市で集合!!」の連絡。
今回は、同じく登山を趣味とする妻を皆さんに紹介。
その後は反省会(?)の名の大宴会。
楽しかったなぁ。
この山岳会の繋がりの強さを感じたし、色々な山談義は僕もそうだけど、妻には相当な刺激なったんじゃないかな。
来年は皆で剱岳リトライをし、それをクリアしたら夫婦で日高の山に登りに来てよ、と誘われました。
北海道での繋がりが北アルプスまで広がっていることに本当に感謝です。
さぁ、明日からの予定はどうなる?
この仲間だったら何しても楽しいだろう。
【お山紹介】
今回は剱岳。ちょー有名な日本百名山ですね。高さは標高2,999m。山頂に立てば自分の顔の位置は確実に3,000mを越えますね。
登山ルートは2つ。今回の早月尾根からのルートと、別山尾根ルートです。どちらから行っても厳しいルート。山頂付近は岩山で、全身を使っての登山になります。特に別山ルートのカニの縦ばい、横ばいは有名ですね。岳人には憧れの山ですね。あ〜、山頂行きたかったなぁ。
【地質】
今回の最終地点の早月小屋付近の地質は、地質図Naviでは、中生代前〜中期ジュラ紀の花こう岩とあります。深成岩ですね。登山道の途中では同時代の斑レイ岩やも見られるようです。ちなみに剱岳山頂はこの斑れい岩、とのこと。
↓地質図Navi
https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#15,36.62825,137.60087
【移動】
まずは空路で中部国際空港入り。そこからはレンタカーでの移動です。基本的には高速の移動で、東海北陸道を北上し、富山I.Cで下車。剱岳の玄関口、上市町を通過して、県道46→333号を利用して馬場島に入りました。これが北海道から行くには最も効率的なルートですね。いやぁ、遠いなぁ。。。
【山行】
今年の春先だったかな。山岳会メンバーでの飲み会で盛り上がり、今回の剱岳が決定。早月尾根から山頂経由して立山へ向かう縦走で計画です。その後飛行機の手配やら宿の手配やら(K隊長ありがとうっ!)と準備を進め、今回の山行に至りました。
登るメンバーは山岳会の4人。20日に中部国際空港へ移動し、レンタカーで馬場島へ。名古屋市内の渋滞にイライラするも何とか切り抜け、東海北陸自動車道を北上。約4時間の長旅でしたが、無事に到着となりました。
ここで富山在住で幣会メンバーのkenshi_h氏と合流。なんとテントを張って待っていてくれました(感謝!)。
再開を祝ってのささやかな飲み会の後、就寝。4:00に起床し、5:15登山開始です。なおkenshi_h氏は登らずに下界で後方支援に回っています。これが後に大正解に。
まずは登山口の「試練と憧れの碑」と写真撮影。気合いを入れ登山道へ向かう。
登り初めは標高差約100mの階段急登。しかしさすが山岳会、ガンガン登る。汗が吹き出した頃、ゆるい斜面に。な〜んだ、楽勝、と思いましたが、あの山容、そんなに甘くはない。
徐々に岩山の様相を呈し、両手を使い始める。どんどん高度を上げるも天候が悪く、序盤から小雨が降ったりやんだりの繰り返し。「雨が強いと別山尾根は厳しいなぁ」と天候回復を祈りつつ歩を進める。
途中ガスが晴れると南には大日ヶ岳、北には大猫山、猫又山が見える。北アルプスに来ていることを実感する。
雨はあるもののほぼ無風でカッパが暑く、辛い展開に。それでも頑張って登り、早月小屋に到着。ふぅ〜、まずはここまで来たぞ。
水の補給や靴紐の締め直しなど本峰アタックの準備をしていると、雨足が強まり本降りに。台風の影響もあり風予報も悪い方向に。。。皆で話し合った結果、無念の撤退となりました。生きて帰るのが山行。仕方ないよね。
ここで後方支援に入ってくれたH氏に下山連絡(助かった!)。またホテルを手配し、下山開始。「剱よ、次回こそ制覇してやる!」
滑りやすい岩に注意しながらも順調に高度を落とす。途中、巨木との記念撮影や、暗く見えなかった風景を見ながら無事に馬場島に戻りました。下山時は雨が断続的に振り続き、改めて下山判断は正しかったと皆納得でした。
翌日新穂高方面へ向かう可能性もあり、高山に宿をとる。もちろん夜は大反省会(と称した宴会)。kenshi_h氏夫妻も参加してくれたこと、また登れなかった悔しさもあり、とっても盛り上がりました。いやいや、楽しかった!!
翌日は天気次第でどうしようか決めましょう、とのことで就寝。いやぁ、ホントにどうなることやら。さてさて、翌日は何処に〜。
劔の地質まで調べて準備しながら、天候により無念の撤退ですか。
でも生きて帰れば、「次がある」ですよね。
メンバーの皆さんの勇気を見習いたい、と思います。
koichi8480007さん、初めまして。コメントありがとうございます!
複数人で行くと、天候不良での撤退決定は難しいものです。でも素晴らしい仲間に恵まれ、天候分析、話し合いで決めることができました。
「生きて帰る」、これが本当の山行と常に思っています。共感していただき、大変嬉しく思います。ありがとうございました。
雨の中の登山、お疲れ様でした。撤退ではありましたが、草月小屋もずいぶん標高が高い所にありますね。さすがに劔岳、小屋までも一山登るくらいの標高があってさらにもう一山登るくらいの行程ですね。悪天候でも少しだけ見えた近くの山々もさすが、北アルプスの山、迫力が違いますね。台風が近づく中、無事に下山御苦労様でした。他には登山者が居たんですか?一度歩いてるから来年はさらに 楽に登れますね🎵私も来年は行けるように調整したいです。
MAKOTO123さん、こんばんは。いつもコメントありがとうございます!
剱岳は早月尾根からいくと累積標高が2300mにもなります。さすがにいつものペースはまずいと思い、特に前半ペースを極力押さえました。早月小屋からが本番ですからね。結局は撤退でしたが(笑)。
途中何名かとすれ違いました。皆さん、どうされたのかな?山レコではアップされていないのでなんとも言えないところです。
北アは別格ですね。ただピークを越えると山小屋があるので、少し物足りなさを感じるのも事実ですね。
流石、健脚者達〜早月尾根からだったんですね。また、次回がありそうですね♪
食に酒に歓談と楽しい遠征だったでしょうね。お疲れ様でした♬
yama-hikaruさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
すでにみんな来年モードです(笑)。また雨が降ったら間違いなく雨男がこの中に...自分かもてすけどね✌️
とにかく楽しかった‼️ 登れなかった時の過ごし方はこうでなきゃ、と思いました〜✏️
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