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Yamareco

記録ID: 204441
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

三股から蝶ヶ岳・常念岳周回 / のんびりゆっくり展望山行

2012年07月03日(火) ~ 2012年07月05日(木)
 - 拍手
GPS
53:00
距離
16.4km
登り
2,352m
下り
2,317m

コースタイム

7/3(火)
三股駐車場8:30 = 8:40三股登山口 = 10:20まめうちだいら10:40 = 13:30最終ベンチ = 14:10蝶ヶ岳ヒュッテ
7/4(水)
蝶ヶヒュッテ8:40 = 9:20蝶槍 = 14:15常念岳14:35 = 16:15常念小屋
7/5(木)
常念小屋6:00 = 7:05前常念分岐 = 8:10前常念岳 = 10:00樹林帯 = 13:30三股登山口
天候 7/3(火):曇り→雨
7/4(水):快晴
7/5(木):濃霧
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
豊科ICから三股駐車場まで3〜40分
コース状況/
危険箇所等
三股→蝶ヶ岳
雪渓が3〜4箇所残っていた。気をつけて通過すれば特に危険ということはないが、雪をズボズボ踏み抜いてしまい時間と体力を奪われる。
雪さえなければ特に難しくもない道だと思われる。

蝶ヶ岳→常念小屋
ここにも数箇所雪渓が残っていたが、特に問題になるような箇所はなし。
最低鞍部から常念へは岩場の400mの登り。けっこうキツいしルートも見失いやすい。
常念山頂から常念小屋へもガレ場の400mのジグザグ下り。

常念岳→三股
常念から前常念へは一箇所痩せた岩場もあるが特に危険箇所はなし。
前常念からは岩場の急斜面。注意が必要。その先は滑りやすい砂地の道。
樹林帯に入るとひたすら続く九十九折りの急坂。木の根などで段差が大きい箇所も頻繁にあり、ぬかるんだ道は滑りやすい。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
豊科の町から望む常念岳。たっ高ぇ!!
2012年07月03日 05:34撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 5:34
豊科の町から望む常念岳。たっ高ぇ!!
三股の駐車場にて、蝶槍がよく見える。
2012年07月03日 08:17撮影 by  DSC-W80, SONY
2
7/3 8:17
三股の駐車場にて、蝶槍がよく見える。
吊橋。沢の流れが気持ちよさそう。
2012年07月03日 08:51撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 8:51
吊橋。沢の流れが気持ちよさそう。
最後の水場、力水。美味ぇ。
2012年07月03日 09:01撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 9:01
最後の水場、力水。美味ぇ。
この地点でおよそ標高1500m。
2012年07月03日 09:12撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 9:12
この地点でおよそ標高1500m。
恐竜出たー!!
2012年07月03日 09:15撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 9:15
恐竜出たー!!
ギャー、手がぁぁぁぁ!!
2012年07月03日 09:17撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 9:17
ギャー、手がぁぁぁぁ!!
2,0kぜよ!!なぜに土佐弁?
2012年07月03日 09:39撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 9:39
2,0kぜよ!!なぜに土佐弁?
まめうちだいらにて少しはやめの昼食。
2012年07月03日 10:21撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 10:21
まめうちだいらにて少しはやめの昼食。
チョリンにプー。もはや何がなんだか。
2012年07月03日 10:21撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 10:21
チョリンにプー。もはや何がなんだか。
多賀SAで買っておいた柿の葉寿司。おいしゅうございました。
2012年07月03日 10:26撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 10:26
多賀SAで買っておいた柿の葉寿司。おいしゅうございました。
常念岳と前常念。あんなとこ下りてこれるのだろうか。
2012年07月03日 11:25撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 11:25
常念岳と前常念。あんなとこ下りてこれるのだろうか。
雪渓。時間も体力もとられた。
2012年07月03日 13:15撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 13:15
雪渓。時間も体力もとられた。
最終ベンチin雪
2012年07月03日 13:21撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 13:21
最終ベンチin雪
もうすぐ稜線。あそこに出れば…。
2012年07月03日 13:56撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 13:56
もうすぐ稜線。あそこに出れば…。
あの上に出れば…!!
2012年07月03日 13:56撮影 by  DSC-W80, SONY
7/3 13:56
あの上に出れば…!!
展望コネ━━━━━━('A`)━━━━━━!!
2012年07月03日 14:02撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 14:02
展望コネ━━━━━━('A`)━━━━━━!!
雨の蝶ヶ岳。感慨も達成感もわかず。とにかく早く小屋に行って着替えてストーブにあたりたい…。
2012年07月03日 14:05撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 14:05
雨の蝶ヶ岳。感慨も達成感もわかず。とにかく早く小屋に行って着替えてストーブにあたりたい…。
蝶ヶ岳ヒュッテの夕食。小屋泊はまさかの我々2人オンリー。
2012年07月03日 17:18撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/3 17:18
蝶ヶ岳ヒュッテの夕食。小屋泊はまさかの我々2人オンリー。
翌朝。晴れた!!!!
2012年07月04日 04:34撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 4:34
翌朝。晴れた!!!!
モルゲンロートに染まる穂高岳〜槍ヶ岳。これを見れただけでも来た甲斐があるってもんです。
2012年07月04日 04:39撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 4:39
モルゲンロートに染まる穂高岳〜槍ヶ岳。これを見れただけでも来た甲斐があるってもんです。
朝日に輝く常念岳。
2012年07月04日 04:40撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 4:40
朝日に輝く常念岳。
もう素晴らしいの一言ですね。
2012年07月04日 04:43撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 4:43
もう素晴らしいの一言ですね。
雲海を見下ろすクラリー
2012年07月04日 04:46撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 4:46
雲海を見下ろすクラリー
昨日何も見えんかったので蝶ヶ岳リベンジ。
2012年07月04日 07:38撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 7:38
昨日何も見えんかったので蝶ヶ岳リベンジ。
山頂から見た蝶ヶ岳ヒュッテ。
2012年07月04日 07:38撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 7:38
山頂から見た蝶ヶ岳ヒュッテ。
常念岳へ出発。お世話になりました。
2012年07月04日 08:34撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 8:34
常念岳へ出発。お世話になりました。
横尾への分岐。
2012年07月04日 09:03撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 9:03
横尾への分岐。
蝶槍と常念岳。
2012年07月04日 09:14撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 9:14
蝶槍と常念岳。
一旦樹林帯へ下ります。
2012年07月04日 09:45撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 9:45
一旦樹林帯へ下ります。
最低鞍部から常念へは400mの登り。
2012年07月04日 11:29撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 11:29
最低鞍部から常念へは400mの登り。
ハートとスマイル。
2012年07月04日 12:04撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 12:04
ハートとスマイル。
高度感たっぷりの岩のピークでお昼ごはん。
2012年07月04日 12:38撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 12:38
高度感たっぷりの岩のピークでお昼ごはん。
蝶ヶ岳ヒュッテのお弁当。
2012年07月04日 12:41撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 12:41
蝶ヶ岳ヒュッテのお弁当。
(゜Д゜)ウマー
2012年07月04日 12:47撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 12:47
(゜Д゜)ウマー
駱駝岩。(オレ命名)
2012年07月04日 13:22撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 13:22
駱駝岩。(オレ命名)
やっと山頂見えた。
2012年07月04日 14:07撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 14:07
やっと山頂見えた。
常念岳制覇です。
2012年07月04日 14:21撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 14:21
常念岳制覇です。
蝶ヶ岳から歩いてきた稜線。
2012年07月04日 14:22撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 14:22
蝶ヶ岳から歩いてきた稜線。
前常念と安曇野の町。
2012年07月04日 14:22撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 14:22
前常念と安曇野の町。
東鎌尾根。
2012年07月04日 14:23撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 14:23
東鎌尾根。
なんと山頂にペットボトルが放置されとる!誰や!! 放ってもおけず持ち帰ることに。
2012年07月04日 14:24撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 14:24
なんと山頂にペットボトルが放置されとる!誰や!! 放ってもおけず持ち帰ることに。
お社の前で記念撮影。
2012年07月04日 14:26撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 14:26
お社の前で記念撮影。
常念からの下りがまたキツい。豆粒ほどの大きさの小屋が見えた時はその遠さに心がポッキリ。
2012年07月04日 15:06撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 15:06
常念からの下りがまたキツい。豆粒ほどの大きさの小屋が見えた時はその遠さに心がポッキリ。
ヘトヘトでたどり着いた常念小屋。
2012年07月04日 16:19撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 16:19
ヘトヘトでたどり着いた常念小屋。
12人定員だが今日も人が少ないのか個室待遇。
2012年07月04日 16:35撮影 by  DSC-W80, SONY
7/4 16:35
12人定員だが今日も人が少ないのか個室待遇。
展望テラスで槍・穂高を見ながら生ビール。
2012年07月04日 16:42撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 16:42
展望テラスで槍・穂高を見ながら生ビール。
ロケーション・シチュエーションともに最高。美味くないワケがない!!
2012年07月04日 16:43撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 16:43
ロケーション・シチュエーションともに最高。美味くないワケがない!!
従業員部屋。これは理解できるが…
2012年07月04日 18:00撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 18:00
従業員部屋。これは理解できるが…
ここは一体ナニをするための部屋なのであろうか?
2012年07月04日 18:00撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 18:00
ここは一体ナニをするための部屋なのであろうか?
常念小屋の夕食。上高地ワイン(1000円)もまた格別。
2012年07月04日 18:03撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 18:03
常念小屋の夕食。上高地ワイン(1000円)もまた格別。
夕焼けの槍ヶ岳。う、美しい…。
2012年07月04日 19:14撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/4 19:14
夕焼けの槍ヶ岳。う、美しい…。
朝の常念小屋。昨日見えていた槍・穂高は雲の中。
2012年07月05日 04:38撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 4:38
朝の常念小屋。昨日見えていた槍・穂高は雲の中。
常念小屋の夜明け。
2012年07月05日 04:49撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/5 4:49
常念小屋の夜明け。
常念岳は濃いガスの中。あんなとこに登っていくのか…。
2012年07月05日 06:01撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 6:01
常念岳は濃いガスの中。あんなとこに登っていくのか…。
前常念分岐。ガスで向こうが見えん。
2012年07月05日 07:02撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 7:02
前常念分岐。ガスで向こうが見えん。
崩落により廃道となった常念小屋〜前常念のトラバース。ここが通れたらどれだけラクであったろうか。
2012年07月05日 07:54撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 7:54
崩落により廃道となった常念小屋〜前常念のトラバース。ここが通れたらどれだけラクであったろうか。
前常念岳。標識も何もない控えめ主張な山頂。
2012年07月05日 08:03撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 8:03
前常念岳。標識も何もない控えめ主張な山頂。
前常念からちょっと下ったところにある避難小屋。
2012年07月05日 08:21撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/5 8:21
前常念からちょっと下ったところにある避難小屋。
うへっ、正面から見たら少々ブキミやな…。
2012年07月05日 08:26撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/5 8:26
うへっ、正面から見たら少々ブキミやな…。
ギャー中はもっとブキミ!!
2012年07月05日 08:27撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/5 8:27
ギャー中はもっとブキミ!!
前常念からの下り。でっかい岩ばっかりで歩きにくい!!
2012年07月05日 08:31撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 8:31
前常念からの下り。でっかい岩ばっかりで歩きにくい!!
下りが苦手なひるねは岩だらけの道に大苦戦。
2012年07月05日 08:39撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/5 8:39
下りが苦手なひるねは岩だらけの道に大苦戦。
岩場が終わったら今度はめっさ滑りやすい砂だらけの道。もーいや。
2012年07月05日 09:02撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 9:02
岩場が終わったら今度はめっさ滑りやすい砂だらけの道。もーいや。
ようやく樹林帯。ホッとする。
2012年07月05日 09:51撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 9:51
ようやく樹林帯。ホッとする。
樹林帯の入口にあるハシゴ。
2012年07月05日 09:58撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 9:58
樹林帯の入口にあるハシゴ。
樹林帯に入ったと思ったら今度はいつ終わるとも知れない九十九折りの急坂。
2012年07月05日 11:58撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 11:58
樹林帯に入ったと思ったら今度はいつ終わるとも知れない九十九折りの急坂。
やっと沢が見えた!やれやれ。
2012年07月05日 13:13撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 13:13
やっと沢が見えた!やれやれ。
三股よ、私は帰ってきた!
2012年07月05日 13:22撮影 by  DSC-W80, SONY
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7/5 13:22
三股よ、私は帰ってきた!
うん、そうだね。ホントだね。
2012年07月05日 13:25撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 13:25
うん、そうだね。ホントだね。
下山後はファインビュー室山に宿泊。
2012年07月05日 15:47撮影 by  DSC-W80, SONY
7/5 15:47
下山後はファインビュー室山に宿泊。
信州牛に穂高ビール。クソ美味ぇ。
2012年07月05日 18:33撮影 by  DSC-W80, SONY
2
7/5 18:33
信州牛に穂高ビール。クソ美味ぇ。
撮影機器:

感想

去年槍に登った後ひるねに「次どこ行きたい?」と聞いて返ってきた答えが蝶・常念の縦走。
色々と検討した結果、のんびり行きたいというひるねの希望と、槍・穂高の景観を楽しみたいので3日あれば1日くらい晴れるだろうというオレの予想で2泊3日の三股周回に決定した。

夜中に堺を出発、名神・中央道と乗り継いで早朝に安曇野到着。
豊科の町から見る常念岳めさめさ高い。あんなとこマジで登れるのか!?

蝶槍がよく見える三股の駐車場でしばらく仮眠を取ったあと出発。
登山口で登山届を提出し、吊橋を渡って蝶ヶ岳へ。
力水から少し登ったところに標高1500mの標識が。三股駐車場までも結構上がったよ?こんだけ登ってきてやっと上高地と同じ高さなんや。って、そりゃ上高地より安曇野の方が低くなきゃ梓川も安曇野に向かって流れんわなあ。てへぺろ。
まめうちだいらまでは快調。そこでひるねがお腹すいたというのでちょっと早めのお昼にする。多賀SAで買った柿の葉寿司、脂が乗っていてなかなかの美味さ。
まめうちだいらを後にした辺りでシトシトと雨が降り始める。とりあえずザックカバーだけつけて対処。
途中で雪渓を渡る場所がある。雪渓歩き初体験のひるねおっかなびっくり。そしてこの最初の雪渓のあたりで雨が激しくなりレインウェア装着。
雪渓は全部で4〜5ヶ所あり、中でも最終ベンチ手前の雪渓はかなり通過に苦労した。滑ったり踏み抜いたりでとにかく時間と体力を奪われる。
ようやく稜線に到着。本当なら目の前に穂高岳がバーッと現れるはずだが、ガスってて何も見えず。蝶ヶ岳山頂に行っても何も見えず。
手袋がボトボトで指先の感覚がなくなりつつあるので、さっさと蝶ヶ岳ヒュッテに行くことに。
14:10蝶ヶ岳ヒュッテ到着。宿泊の申し込みをして速攻で服を着替え、ストーブにあたらせてもらう。ホットココアが美味え!
レインウェアとかザックカバーとかは乾燥室に干させてもらい、ザックやらウエストポーチなどはストーブにあてて乾かす。その横でひるねは疲れたのかウトウト…。
テント泊の人は何人かいたが、小屋泊はまさかのオレたち夫婦だけ。まあこの天気では上がってくる人もおらんか。
貸しきり状態の蝶ヶ岳ヒュッテで早めのおやすみなさいをする。明日は晴れるといいな…。


2日目、4時すぎに起床。天気はどうか?と窓の外を見て思わず声を上げる。槍見えるやんけ!!めっちゃええ天気やん!!
瞑想の丘までご来光を拝みに行く。モルゲンロートに染まる槍・穂高が素晴らしい。この眺めを見れただけでも昨日の苦労が報われる思い。
朝食を食べた後、その辺の散策に出かける。ちょっと行ったところに妖精の池という場所があり、お花畑がキレイだそうだ。ところが、途中でまたもや雪渓に出くわす。昨日の悪夢アゲイン。しかも早朝で雪の表面が凍っていてツルツル滑る。これはアイゼンなしでは厳しそうだ。妖精の池はあきらめることにする。

ヒュッテでホットココアを飲んで8:40出発。蝶槍くらいまでは特に問題もなく進む。
一旦森林限界を割り樹林帯へ入る。ところどころに雪渓があるが、気をつけて進めば通過には問題ない。しかし、雪の上で踏み跡を見失いルートミスをしてしまい、せっかく通りすぎた雪渓の真ん中まで戻るハメに。
ピークを2つほど過ぎて、最低鞍部から常念岳山頂へは400mの登り。これはかなりキツかった。岩だらけの道は歩きにくくルートも見失いやすい。
途中にある岩のピークの上でお弁当。かなりの高度感でスリリング。
14:15常念岳登頂。360度の大パノラマ。この景色はここまで歩いてこなきゃ見られないよね。いやあ素晴らしい。
山頂には小さなお社と方位盤があり、それと何故かペットボトル(中身入り)が放置されていた。どないなっとんねん!余計な荷物を増やすのもうんざりだが見て見ぬフリをするのも気が咎め、下界まで持ち帰ることにした。
常念岳山頂から常念小屋までは400mのガレ場の下り。ここまでの道のりで疲れ果てた身体にこれはマジでキツかった。最初は小屋は見えないのだが、途中ではるか下方に豆粒のように小さな小屋が現れる。その瞬間あまりの遠さに「ポキッ」と心が折れる音がした。
しかも笑かすことには、明日またこの道を今度は登りで通る予定があるだ。ドMにもほどがあるやろ。この道は「ドMロード」と命名した。オレが。
体力も気力も尽きかけたころ、常念小屋に到着。昨日の蝶ヶ岳ヒュッテほどではないものの、やはり宿泊客は少ないようで、12名定員の部屋を個室としてあてがわれた。
着替えてから槍・穂高を望む展望テラスで生ビール。これがめっちゃくちゃ美味い!!こんな美味いビールにはなかなかありつけないよ。もうホント最高です。
夕食も美味かった。売店に上高地ワインが売っていたので購入して飲む。ああ、なんという至福の時間でしょうか。陛下に申し訳ない。
その後は喫茶室でコーヒー飲みながら夕焼けの槍ヶ岳を眺める。

夜の22:30ごろ、屋根を叩く雨の音で目が覚める。けっこう激しいぞ。
雨は夜中じゅう降り続く。明日は前常念はあきらめて一ノ沢かな…。


3日目、4時半起床。雨はやんでいるようだ。しかし前常念からの岩場は濡れて危険かも知れない。どうするべきか…。
外に出てご来光を拝む。常念岳方面や梓川対岸の槍・穂高連峰は濃いガスに覆われて全く見えない。しかし降雨はなさそうだ。足元の岩も思ったより乾燥している。この分ならなんとかいけるか?
あとはひるねの足の具合次第だが、どうするか聞いてみると「一ノ沢から三股までのタクシー代がもったいないから前常念行こう」だそうな。わかりやすい判断基準であることよ。

6:00常念小屋出発。先の見えない濃霧の中を登っていく。
前常念分岐からは、1ヶ所だけ高度感のある岩場の痩せ尾根を通過するがそれ以降は特に危険箇所もない歩きやすい道。ただ、ハイマツの中を歩くので、雨の後はズボンが濡れる。
8:10前常念岳到着。ケルンが積んであるだけで標識も何もない商売っ気のない山である。一等三角点もあるらしいが。
そこから岩場をちょっと下ったところに避難小屋がある。前常念あたりでは避難小屋に着いたら中で休憩しようと言っていたのだが、いざその佇まいを目の当たりにするとそのブキミさに中に入りたいという気持ちは雲散霧消。
しばらくはでっかい岩だらけの道をえっちらおっちら下る。下りと岩場が苦手のひるねはダブルパンチの轟く爆音である。
さらに下ると今度はズルズル滑る砂地の下り。下の方に見えている樹林帯はすぐそこのように見えて全然近づかない。
10:00ようやく樹林帯突入。ところどころぬかるんでいるものの比較的歩きやすい道である。やれやれ。
と思ったらこの樹林帯の下りがしんどいのなんのって。延々続く九十九折りの急坂。笹ばっかりで景色も何もなく、ぬかるみと段差のでかい木の根っこと顔の周囲をブンブン飛び回る下等生物どもに心底ウンザリ。
樹林帯の途中ですれ違ったお姉さまに、今から一緒にまた常念行きましょうよと誘われるも、もうお腹いっぱいですから!!
どこまでも続くと思われる下り坂をひたすら無心に歩き続け、13:30三股到着。沢が流れてるのが見えた時は本当にうれしかった。

その晩はファインビュー室山に宿泊。信州牛のステーキと穂高ビール美味しゅうございました。

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コメント

こんにちは、claryさん
レコのアップお待ちしておりましたhappy01

>3日あれば1日くらい晴れるだろうというオレの予想

ズバリでしたね
しかも稜線歩きのベストの一日じゃないですか。
ペットボトルを拾うような日頃の心がけの良さの賜物かなconfident

モルゲンロートに染まる槍穂、いいですね〜lovely
これは私も見てみたいので、いつか蝶ヶ岳には登らなきゃ。

いい山行になりましたねhappy01
2012/7/11 13:08
どもです
muscatさん、コメありがとうございます。

いやあ蝶〜常念の稜線から見る槍穂よかったですよ。
モルゲンロートも感動モンの美しさでした。
前日はまさか翌朝にアレが見られるとは思ってなかったので、本当に嬉しかったです。

しかし槍穂は登ってよし眺めてよしの素晴らしい山ですね。
2012/7/11 19:41
来週同じ経路
7月20から同じ経路で周回を考えている
嘉兵衛と言います

残雪の状況はいかがでしょうか?
アイゼンは必要でしょうか?

晴れたらいいな・・・
テルテル坊主作ります
トイレットペーパー並に水に弱いので
2012/7/17 9:21
アイゼンなしでOKっす
嘉兵衛さんはじめまして。コメありがとうございます。

7/3の時点では三股から蝶ヶ岳への途中に4ヶ所前後の雪渓通過がありました。
私達はアイゼンなしのダブルストックで登りましたが、踏み抜いたり滑ったりで時間と体力をとても消費しました。
雪質は腐っているのでアイゼンはあまり意味がないような気がします。
蝶から常念への稜線上にも数ヵ所雪が残っていましたが、こちらは通過にそう問題はありませんでした。
あれからもう2週間経っているので、雪の状況も多少は好転しているかも知れませんね。

晴れたらいいですね。槍穂の展望は最高ですよ!
テルテル坊主作りがんばってくださいね!!
2012/7/17 21:13
ありがとうございます^^
claryさん

貴重な情報有り難うございます。
私は雪道歩きに慣れておりませんので、一安心です。
出版物の冷めた情報よりもよりも、やはり湯気の出ている情報ですね。

内容が濃く、しかも読んでいて楽しい山行記ですね。
これからも楽しみにしております

嘉兵衛
2012/7/17 23:53
うはっ
>内容が濃く、しかも読んでいて楽しい山行記ですね。

ありがとうございます。めっちゃ励みになります。
今後ともよろしくです。
2012/7/18 9:50
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
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4/5
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常念岳−蝶ヶ岳(三股登山口)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
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