釈迦ヶ岳《九州百名山》
- GPS
- 08:41
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,067m
- 下り
- 1,058m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
矢筈岳登山道と釈迦ヶ岳南西尾根の法華嶽公園分岐以南は難路 |
写真
感想
18日宮崎空港に着くと大雨でこの日は登山を諦めた。予約したレンタカーを借りようとすると免許証がない!目の前が真っ暗になり茫然自失、1日目は温泉と宮崎神宮観光で過ごし、2日目は釈迦岳に登り、3日目は日南観光をすることで代替プランが決まった。
19日朝宮崎交通バス綾待合所行のバスに乗り終点で降りた。車がないので登山口の綾川荘まで3厖召蠅亮崙司發が加わった。綾町役場から綾城の麓を通り小田爪橋を渡ると明日行われる綾・照葉樹マラソンのスタート地点ですっかり準備が整えられていた。登山口にある“式部ふれあい体育館”では今日行われる小学生バレーボール大会のスタッフが既に案内に出ていた。
登山道の案内はなく地形図の通り綾川支流の尾谷川左岸を金網に添って歩き出すと金網に行方を閉ざされてしまった。右岸が正しかったようで500m程進むと釈迦ケ岳登山口があった。昨日の雨で登山道は湿気が多い。宮崎県企業局三財線と書かれた標識に従って進んだ。地形図の登山道とは微妙に異なり谷間に下りて行くのでどうかと思ったが他に道はなく三財線標識に従って進むと尾根に復した。
P259を過ぎると急登で乗り上がった所には送電鉄塔があった。複雑な地形の稜線を行くと2本目の送電鉄塔に到った。人気のない登山道のようで指導標はなく蜘蛛の巣が鬱陶しい。尾谷川への登山道が分岐するピークに達したが何の表示もなく道形も判然としなかった。10月半ばだと云うのに蒸し暑く汗の量が半端じゃない。暫く行くと標高線のビッシリ詰まった斜面に行き当たり木に摑まり這い上がった。ピークに南矢筈岳(860m)の標識があり予期しない山に登れて苦労の甲斐があった。
南矢筈岳は樹木の隙間から僅かに展望が得られた。少し北には矢筈岳(704m)があり再び急登で這い上がった。山頂からの展望はなく綾川荘への道と綾川第二発電所への道の表示があったが釈迦ヶ岳への表示はなかった。稜線を進み北側の鞍部に到ると地形図に無い林道が交差し、展望が開けた。北西側に大森岳(1,109m)が聳えていた。広く切り開かれた交差部は反対側への取付きがなく回り込んでみたが状況は益々悪く緩そうな所を這い上った。
尾谷川源流の谷が右手から迫って来ると釈迦ヶ岳への急登となった。登山道は不明瞭で木に掴まりながら這い上った。乗り上がった所は釈迦ヶ岳展望所と標識があり単独行の男性が休憩していた。妙な方向から鈴の音がしていたので「?」と思ったと云われた。やはりメジャーな道でなくこの人も歩いたことがないそうだ。北側の展望が素晴らしい。この男性と入れ違いに単独行の女性が現れた。何れも法華嶽公園から登ってきたという。話をしていると女性は宮崎市内に帰るので車での送りを提案してくれたが同行者が綾川荘へ下るとのでと断ってしまった。
なだらかな稜線を5分程行くと釈迦ヶ岳(831m)山頂に到った。2等三角点「釈迦岳」があり北の方の展望が得られた。一段下がったところに法華嶽観音寺の奥ノ院があり方向指示盤も設置されていた。釈迦ヶ岳への登山道は法華嶽公園からがメインで矢筈岳ルートと比較にならない整備のされ方だった。“九合目”標識が現れ、その後も一合ごとに合目標識が設置されていた。六合目から登山道は東側を巻いて行くのでP512を通るべく登山道を離れ稜線を辿って行くと一向に合流することなくその南のピーク迄行ってしまった。登山道は東の尾根に方向を変えているので稜線を追随した。五合目を過ぎると再び巻き道となり、法華嶽公園への登山道が東の尾根を下りだしたので慌てて稜線に取り付いた。
綾川荘への道は踏み跡薄く、先ず稜線上に送電鉄塔が現れた。晴れていた空に雲が厚くなり14時過ぎだと云うのに薄暗くなってきた。この先の地形は複雑で南の尾根に乗り換えなくてはいけない。羊歯の急斜面を下った。P438に登り返すが微かな踏み跡があったりなかったりで読図力を試される。地形図と首っぴきで2本目の送電線が上空を越えると道が怪しくなり西側に林道が見えてきた。この林道へ楽そうなので下り口を探すが切り立った断崖に阻められて下りられず羊歯の藪に行く手を阻まれ東側に回り込んで何とか送電巡視路を発見し無事に下りることがでた。
同行者に疲れの色が濃く最早稜線道は諦め林道でそのまま下ることにした。伐採された木を一定サイズに切断する機械で切断作業が行われていた。重機で切り出された木を掴み備えられたチェーンソーで一気に切断し横に原木が自動で走り次から次に切断される様子は興味深かった。法華嶽公園からの県道に合流し車が時々走る道を歩いていると遂にポツポツしだした。慌てて傘を取り出すが大したことはなく止んでしまった。
朝歩いた綾川荘への道に達すると綾町自然休暇村のグラウンドがあり明日のマラソン大会の前日エントリーが酣で乗用車がひっきりなしに出入りしていた。小田爪橋を渡り山沿いの道を歩き、綾案内所に戻って来た。疲労困憊の同行者はベンチに崩れ落ちるように座り込んだ。それでも暫くすると隣のスーパーに缶ビールを買いに行きバス停で「お疲れ様!」、公共の交通機関での登山はこれができるのが最高だ。
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