ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 213777
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山から白嶺三山大縦走 3日で40キロを29時間掛け踏破 憧れのオベリスクてっぺんも!

2012年08月04日(土) ~ 2012年08月06日(月)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
39.7km
登り
4,453m
下り
4,941m

コースタイム

[初日]
叉神峠登山口605-夜叉神峠652-830杖立峠842-苺平915-938南御室小屋955-薬師岳1026-1107観音岳1148-赤抜沢ノ頭1300-1312賽の河原-地蔵岳(オベリスクてっぺん)1352-賽の河原1355-赤抜沢ノ頭1407-高嶺1449-白鳳峠1521-白鳳峠入口1710-1730広河原山荘
※思ったより時間がかかり山荘着遅くなりすみませんでした

トータル時間:11時間22分
ピーク:観音岳2840m
累積標高差:8079m
うち登り 6時間44分 累積標高4121m
うち下り 3時間37分 累積標高3958m

総距離:17km

[2日目]
広河原山荘610-白根御池小屋分岐629-809二俣825-小太郎尾根分岐1019-1059肩の小屋1210-1300北岳1308-1404北岳山荘


トータル時間:7時間55分
ピーク:北岳3192m
累積標高差:4682m
うち登り 4時間42分 累積標高2979m
うち下り 1時間42分 累積標高1703m

総距離:7km

[3日目]
北岳山荘430-中白根岳515-630間ノ岳635-730農鳥小屋741-西農鳥岳841-921農鳥岳山頂930-大門沢下降点954-1210大門沢小屋1222-大きい石1337ーー1413第一発電所バス停

トータル時間:9時間47分
ピーク:間ノ岳3189m
累積標高差:8178m
うち登り 4時間15分 累積標高3157m
うち下り 4時間51分 累積標高5021m

総距離:16km
天候 初日  午前快晴/午後曇
2日目  午前快晴/午後曇
3日目  雨時々くもり
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
東京、神奈川からです
行き:
8月3日
新宿発山梨交通南アルプス登山者用バス 22時新宿発25時芦安山渓園着 大広間で仮眠
http://www.japanesealps.net/south/access/hirogawara.html
いろいろ広河原行きバスがあるが山梨交通のものが早めに着くし仮眠場所もしっかりしているのでいいと思う
8月4日
5時発芦安から広河原行き 山梨交通バス(料金は南アルプス登山者用バス代に込6500円)で夜叉神峠登山口下車5時半頃着
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2012hirogawara.htm
夜叉神峠登山口は50台程度駐車場あり(空き情報は芦安駐車場で教えてもらえるとか)

帰り:
8月6日
本来なら第一発電所という奈良田温泉への林道?の終点からバス道を30分程度奈良田温泉まで歩くのだが、たまたま山梨交通の広河原ー奈良田線が14時43分に来た
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2012hirogawara.htm
第一発電所ー奈良田温泉バス
奈良田温泉まで250円で雨が降っていたのでラッキー!
林道からバス道は大縦走で疲れた脚には厳しいので
1620のバスで奈良田温泉をでる予定の人はこのバスに間に合うようにいくことお薦め

奈良田温泉はいくつか大駐車場がある

奈良田温泉ではバス停上の温泉につかって
ビールを飲んで
最終の見延行き山梨交通バス1620分に乗る
見延までいかず下部温泉駅でJR見延線に乗った方がいいこともあります

下部温泉駅からは、東京、横浜方面には甲府に出て中央本線か富士にでて東海道線の方法があるので乗り換え案内等を金額との兼ね合いでよく調べましょう。
コース状況/
危険箇所等
基本的に非常によく整備されているが、
鳳凰峠と広河原をつなぐ鳳凰峠の坂は非常に急で長くて、はしごやロープも多く、初心者には厳しいかも。
下りでも思ったより時間がかかるので注意。

大門沢下降点と大門沢小屋の間の坂も急で、雨の後は滑りやすく注意。

大樺沢からの左俣は今年はたっぷり雪渓が残っていた。
朝一は雪渓が固く、転んでケガする人が多いと聞いた。


登山ポストは夜叉神峠登山口、広河原山荘、奈良田温泉登山口すべて有り。

奈良田温泉にはいくつか温泉があるが、
バス停の上の高台にある奈良田の里温泉はバスの時間までにぴったり。
硫黄泉、500円。

そこの食堂は3時まで。

夜叉神峠から白嶺三山を眺める。美しい稜線だ。快晴。
夜叉神峠から白嶺三山を眺める。美しい稜線だ。快晴。
稜線から仙丈岳が見えてきた。
稜線から仙丈岳が見えてきた。
鳳凰三山の薬師岳。登頂。
1
鳳凰三山の薬師岳。登頂。
鳳凰三山の最高峰観音岳山頂。日本百名山47座目登頂。
2
鳳凰三山の最高峰観音岳山頂。日本百名山47座目登頂。
これが鳳凰三山の観音岳のピークであるオベリスク。
北岳から見るとえらく目立ち、いつか登りたかった。
これが鳳凰三山の観音岳のピークであるオベリスク。
北岳から見るとえらく目立ち、いつか登りたかった。
観音岳ピークのオベリスク登り始めたよ。
観音岳ピークのオベリスク登り始めたよ。
最後のクラックにはロープがかけてある。登頂。
3
最後のクラックにはロープがかけてある。登頂。
広河原から大樺沢にでたところで雪渓と北岳の全貌が見えてきた。美しい山。日本第2番めの高さだ。
広河原から大樺沢にでたところで雪渓と北岳の全貌が見えてきた。美しい山。日本第2番めの高さだ。
雪渓と昨日縦走した鳳凰三山。素晴らしい。
雪渓と昨日縦走した鳳凰三山。素晴らしい。
鳳凰三山の稜線のオベリスク。ここの口先に登ったんだなぁ。
鳳凰三山の稜線のオベリスク。ここの口先に登ったんだなぁ。
小太郎分岐から見えた八ヶ岳。去年登ったね。
小太郎分岐から見えた八ヶ岳。去年登ったね。
見事な甲斐駒。日本百名山。
3
見事な甲斐駒。日本百名山。
見事な仙丈岳。日本百名山。
見事な仙丈岳。日本百名山。
北岳の稜線から日本で一番高いトレイルと北岳山頂をバックにご満悦
北岳の稜線から日本で一番高いトレイルと北岳山頂をバックにご満悦
北岳山頂。景色がなかったので、パタゴニアの佐藤優ガイドと記念撮影。
3
北岳山頂。景色がなかったので、パタゴニアの佐藤優ガイドと記念撮影。
北岳と北岳山荘の夜明け前
北岳と北岳山荘の夜明け前
北岳から富士山が日の出で焼ける
1
北岳から富士山が日の出で焼ける
八本歯のコルと鳳凰三山に朝日が登る
八本歯のコルと鳳凰三山に朝日が登る
中白根岳と間ノ岳へとつづく美しい稜線
中白根岳と間ノ岳へとつづく美しい稜線
中白根岳と北岳
うわぁ。間ノ岳手前から、激雨になってきた。
激雨でホワイトアウト。気温は3000メートルきんぺんということもあり10度まで低下。とにもかくにも間ノ岳登頂。日本2位。日本百名山48座目。
うわぁ。間ノ岳手前から、激雨になってきた。
激雨でホワイトアウト。気温は3000メートルきんぺんということもあり10度まで低下。とにもかくにも間ノ岳登頂。日本2位。日本百名山48座目。
西農鳥岳山頂だが激雨でホワイトアウト。気温は3000メートルきんぺんということもあり10度まで低下。フリース、レインウェア装備。
1
西農鳥岳山頂だが激雨でホワイトアウト。気温は3000メートルきんぺんということもあり10度まで低下。フリース、レインウェア装備。
農鳥岳はまだまだ遠い。間ノ岳をバックにうつむいて登るMR.K.
農鳥岳はまだまだ遠い。間ノ岳をバックにうつむいて登るMR.K.
間ノ岳をバックにうつむいて登るMR.K。
間ノ岳をバックにうつむいて登るMR.K。
農鳥岳山頂。ここでDSCのバッテリ交換したら、雨で濡れて死亡。山頂がとれてよかった。
1
農鳥岳山頂。ここでDSCのバッテリ交換したら、雨で濡れて死亡。山頂がとれてよかった。

感想

友人のMR.Kが夏休みで日本2位の北岳を登りたいとのリクエストがありました。

MR.Kはマラソン、登山仲間。100キロマラソンも走る強者なので、ちょっとロングトレイルに挑戦。
登山とトレランの中間装備で、シューズはトレラン、ザックは水をいれても9キロ程度に、小屋泊という方針。

夜叉神峠登山口から奈良田温泉までを2泊3日で約40キロを29時間程度掛けて踏破しました。

初日、2日目は快晴。鳳凰三山の稜線から、北岳、間ノ岳、農鳥岳の白嶺三山を眺め、北岳からは薬師、観音、地蔵の鳳凰三山を眺めながら高地の極上トレイルを楽しみました。

特に、鳳凰三山は、はだしランナーズなどトレイルランナーがかなりトレイルを走り抜けていました。トレイルランナーとの会話も楽しみです。

鳳凰三山では地蔵岳のオベリスクという岩でできたピークが有名です。
いつも北岳に登るときにいつかオベリスクと憧れていました。

したがって今回のロングトレイルでも、オベリスクへ挑戦し、見事クライミング成功しました。

オベリスク登頂方)
YouTube等でもありますが、
賽の河原から真っ直ぐ自然に登って行くと最後のお地蔵さんがひとり佇んでいます。
このお地蔵さんに安全を祈願し、さらに上に登ります。

最初は、正面右のチムニーから挑戦し、穂先?くちばし?下のクラックのザイルのところまで行こうとしましたが、僕の技術では何度やってもチムニーは登れません。
何度もトライしているうちに、友人のMR.Kが裏にいい道を発見。
オベリスクの穂先?くちばし?を左から回り込み、通称メタボ岩という大きな人には抜けられそうもない岩の間を抜けると、ザイルが何本も掛けてある穂先?くちばし?のクラックに辿りつけました。

そこからは、気合一発。脚をかけるくぼみもありますので、切れてもいいように何本もザイルを握りしめて上に登るだけです。ただ誰がいつかけたもわからないザイルなのでもちろん自分のリスクで行ってくださいね。



オベリスク挑戦に時間がかかり、
鳳凰峠の下山が聞きしに勝る急坂で時間がかかり、
広河原山荘着は17時半になってしまいご迷惑をおかけしました。

広河原山荘ではコインシャワーがあり、翌日以降のためにシャワーで気分総会に。



翌日北岳へ
また快晴。
大樺沢の雪渓からは北岳山頂や昨日踏破した鳳凰三山が眺められテンション上がります。

太郎山合流で北岳の稜線からは、富士山、八ヶ岳、甲斐駒、仙丈、鳳凰三山などが実に美しく見えました。
北岳も山ガールやトレイルランナーが多く話しながら行くととても楽しいです。

ただ天気がよかったのもここまで、天気一転。
肩の小屋経由で北岳山頂につくころには雲で景色がなくなり始めました。
天気が落ちてきたので肩の小屋で、
クラブツーリズムの佐藤優ガイドや参加の方々とたくさんお話をしてそれはそれで大変楽しかったです・・・(W/BEER)

天気下降で夕陽も観られず。

翌日は長い距離をいくので4時発予定でしたが生憎の雨。
間ノ岳山頂手前では本降りになり、気温は一気に10度程度まで低下。

フリースを着こみます。へたしたら低体温症だとビビりました。

間ノ岳、農鳥岳と3000メートル級の日本を代表する稜線は生憎ながら景色ゼロ。
寒い中、ひたすら歩く苦行の行程でした。

おつかれです!

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1464人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [7日]
南アルプス名峰のほとんどを一筆書きで巡るルート!
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 甲信越 [日帰り]
北岳 間ノ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら