毛無山・雨ヶ岳 〜雲海越しに富士山〜 [静岡県 富士宮市]
- GPS
- 08:09
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,345m
- 下り
- 1,342m
コースタイム
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 8:07
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
9号目からは要アイゼン。 |
写真
感想
ようやく訪れた年末年始の長期休暇。
とりあえず最初の登山は毛無山と決めていた。
やはり関西にいると富士山とは縁遠いもの。
そりゃ、見たくなるのだ。
前日の夜には現地入りして、道の駅『朝霧高原』で夜をふかした。
久々の車中泊だったので、なかなか寝れず朝も起きるのが億劫になり、出発が7時になってしまった。
ここからだと登山口までが遠いが、周遊ルートを辿るにはどうしても道の駅が起点となる。
長い東海自然歩道歩きから始まり、徐々に標高を落としながら進むので気が萎えるが、ここは考えないようにするしかない。
1時間歩き続けてようやく登山口に辿り着く。
問題だったのが、ここから登山道入り口までの区間だ。
やたら枝分かれが多くて真っ直ぐ進めば違かったりとウンザリするが、なんとか登山道に取り付けた。
いきなり始まる容赦ない急坂。
ロープとかそういうのはないものの、一歩一歩が息を切らせるような傾斜だ。
寝不足によるものなのかどうかは分からないが、とにかく息が切れやすい。
こんな調子で標高差1000mを登りきれるのか不安にもかられるほどだ。
五合目辺りで5人組を抜かしてから、小休止して行動食を食べようとザックを空けると無い!
なんと、防寒ジャケットを入れたときに行動食であるカントリーマアムを助手席に借り置きしたまま忘れてしまってたのだ!
幸いにもカップラーメンは2食分あり、いざとなれば非常食に使えるから良いとしても、行動食がないのは辛い。
何を言ってもどうしようもないので、登り続けることにする。
小休止が効いたのか足が慣れたのか分からないが、五合目を過ぎた辺りからは比較的楽に登れるようになり、八合目までグイグイ登る。
八合目には道の駅にいた人とも合流して、少し話ながら小休止すると大分体が休まり、急坂が終わる九合目まで一緒に登る。
ここまで来ると凍結した雪も出てくるようになる。
美しい霧氷が迎え入れて九合目まで登り、先に進めばようやく尾根に乗った。
ここまで来ると山頂みたいなもので、傾斜は皆無になるが、今度は積雪路面になる。
毛無山山頂にたどり着き、ようやく食べ物を口にすることが出来ると思うとホッとする。
雲海に包まれた富士山を見ながらカレーうどんを食べて大休止する。
今まで会ってきた登山者達は俺が大休止中に全員山頂に揃った感じだ。
大休止を終えるときにアイゼンを装備して縦走を開始する。
少し行くと毛無山の最高点になり、そこから見る景色は素晴らしいものだ。
冬とは思えない大雲海に、それを身に纏う富士山の姿は今まで見てきた中では1番の絵になった。
最高のサプライズを受けたら疲れも忘れてしまい、雪尾根をサクサク進む。
程よい積雪なので足に優しく気持ちが良い。
縦走路にはすれ違う人が一人だけで、後は先行者が1人いるくらいなので静かな尾根歩きを堪能できるが、どうやら雲海の雲の中にでも居るらからだろうか、ずっとガスの中だ。
タカデッキ山頂に着くもガスで展望なし。
そもそも山と高原地図によれば『南アルプスの展望良い』と書いてあるが、こんな樹林帯の中で展望が良いのか疑問だ。
ただ、ダケカンバやシラビソ林に囲まれて亜高山の雰囲気を身に纏ってる空間は好きだ。
縦走路は徐々に下りながらも、相変わらず緩やかで相変わらずガスの中。
特に大した勾配もなく雨ヶ岳に着くと、先行者に追い付き、更に後ろからも1人追い付いてきた。
結局この周遊を試みているのはこの三人だけだった。 それなりにキツいからそんなもんなんだろうけど。
ちなみに言うまでもなくガスに囲まれて展望は効かなかった。
小休止を終えてから先に進むと、今まで緩やかだった尾根は一気に下り始める。
その下りの中盤辺りで雪も少なくなってきたのでアイゼンを外す。
そして先に進むと今まで無くなってた雪が復活して積雪路面になる。
どうしてこうなるかと…めんどくさいので再度アイゼンを着けることはなかった。
それが災いしたのか、滑ってしりもち突いたりとろくなことか無かった。
なんとか端足峠に着いたのが14時。
ガスの中からは脱して目の前に大きな竜ヶ岳があり、日が長ければ登りたかったが、曇っている上に日の短いこの時期だ。
無理な事を考えるのをやめ、大人しく東海自然歩道に向けて下る。
東海自然歩道までの道のりは植林の中の急坂下りだ。
下りきって、自然歩道を歩くも意外と分かりづらい場所もあったりと退屈にはならなかった。
東海自然歩道をそのまま歩き続けるのも考えたが、安心感を得るために国道に出て、2キロ弱を車が行き交う中、ガスの抜けた毛無山〜雨ヶ岳の姿を見ながら歩き続けて道の駅へ。
竜ヶ岳に行けなかったことは悔しかったが、一時だけでも素晴らしい景色を見れて良かったと思う。
日帰り湯を求めて鳴沢村に行くも、観光客がワンサカ居る上に温泉でもないくせに1500円もするのでそこはやめて、結局信州蔦木宿まで行き温泉に浸かれた。
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