矢頭山 〜登り納めに相応しい山〜 [三重県 津市 一志町]
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- GPS
- 02:59
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 534m
- 下り
- 522m
コースタイム
天候 | 晴れ後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂の前後は要注意。 ある程度の登攀は出来ないと怖い。 初心者だけでな行かないように。 |
写真
感想
大晦日、今年最後になる登山は修験の山である『矢頭山』となった。
今シーズン1番と言われる寒波、騒ぐほど大したことはないどころか弱いが、北陸や滋賀県は雨や雪になり風も強いと予想してたので、必然的にここになった。
登山している人なら700m峰の山など、大したことなく里山だし楽勝、散歩だろとイメージするだろうけど、この山に関してはそのイメージを総崩れさせてしまうほどキツい山だ。
2つルートがあり、どちらを選んでも楽して山頂には行けないのも魅力だ。
去年から今年にかけて色々ありすぎて、辛かった厄を払って良い年を迎えるための修験としてはうってつけだ。
矢頭の杉(樹齢500〜600年)の目の前に車を駐車し出発する。
沢筋のコースからになるが、緩やかで冒頭にも言った通りの散歩道みたいなもので楽勝感漂う。
リスもいたりと心が和やかになる。
堰堤を巻きながら登ると林道から再び登山道へ。
それは突然現れた。
見上げるくらいの傾斜が出てきて、それを登りきると、登り返しの壁みたいな斜面が目の前に出てくるもんなので、1人で笑ってしまった。
登りきると尾根に出て、登山道は右に振っているが、ギザギザな尾根を見てはそれを踏破したいと思うのは自然な事なので、登山道の逆の左の尾根に逸れた。
一応3つまでピークを踏んだが特に何もなく、景色もなかったので、引き返した。
どうせ短い距離なのでこんなことをするのもアリだろう。
コーナーに戻り、平坦な道の先にはまた壁のような傾斜が待っており、これが山頂に次ぐピークの直下となる。
登りはロープを掴まなくても大丈夫だが、かなりの傾斜だ。
登りきれば大日拝展望台と名の付くピークだが、四方を木々に覆われた残念な展望台だ。
先に進むと少し明るい場所になり、初めてまともな景色が拝められ、局が岳の勇姿がカッコ良かった。
明るく気持ちの良い道は一瞬のみで、そこから先は両サイド切れ落ちた痩せ尾根が待ち受け、足がすくみながら進むと急降下、それが終わったら矢頭山直下の岩場のロープ付き急坂と、短い距離にこれだけのステージがあるのも珍しい。
まるでマリオのステージを自分の足でこなしてるみたいだ。
山頂に登りきる手前の景色がこの山1番の展望で、局ヶ岳から栗ノ木岳、修験業山を経て三峰山、学能堂山に大洞山、尼ヶ岳と、特に高見山地の稜線はこうして拝めたかったので嬉しかった。
山頂で大休止した後は下るだけだが、それもまた厳しい傾斜が待っていた。
しかも雲行きが一気に悪くなり、強風と共に雨まで降る悪条件。
しかも前日の雨で濡れているおまけ付きだから岩のロープ場は余計に難易度が高い。
岩場と言ったら金勝アルプスを思い出すが、そんな生易しくはなく足の置き場が定まらないような場所もあるので、山頂に『足元注意』と書いた看板通りなのだ。
岩場をクリアしても植林地帯の階段の急降下は、階段の木も濡れていて滑るので侮れない。
なんとか下りきって林道(一応県道だが)を歩いて戻るも、濡れていて下っているので滑る。
下りきってもなお気を緩めるなという意味ではさすが修験の山と言えよう。
距離もたった4キロしか歩いてないのだが、それほどとんでもなく中身が詰まった内容だったのだ。
登り納めをこの山にして本当に良かったと思えた。
もう迷うことなく前に進めている自分を確信出来たので、必ずや良い年を迎えることができ、素晴らしい日々を過ごせるであろう。
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