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Yamareco

記録ID: 224104
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 硫黄岳~横岳~赤岳~権現岳

2012年09月10日(月) ~ 2012年09月13日(木)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
23.1km
登り
2,106m
下り
2,334m

コースタイム

09/10(月)14:22美濃戸口14:25-15:15美濃戸山荘
09/11(火) 06:20美濃戸山荘-7:00堰堤広場07:05-08:00赤岳鉱泉08:10-09:40赤岩の頭09:50-10:15硫黄岳10:30-10:50硫黄岳山荘11:55-12:30台座の頭12:40-13:25三叉峰13:35-14:35赤岳展望山荘15:15-15:55赤岳頂上山荘
09/12(水) 07:30赤岳頂上山荘-08:30キレット小屋08:40-09:10ツルネ10:15-09:50朝日岳10:00-10:20権現小屋11:30-11:40権現岳12:40-12:50権現小屋
09/13(木) 06:20権現岳-07:00青年小屋09:10-07:35編笠山07:45-09:25盆流し09:30-10:30鹿の湯
天候 09/10(月)晴れ
09/11(火)晴れのち雨
09/12(水)晴れ時々曇
09/13(木)晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
八峯苑鹿の湯から小淵沢駅までタクシーで3,200円程
コース状況/
危険箇所等
岩場や鎖場はゴム製グローブか軍手があったほうが手を守る上で良いかもです。
あと、皆さん行かないと思いますが硫黄岳から行っての横岳右回りルートは行かないほうが身のためです。
キレット小屋の水場は涸れているそうです。この水場を当てにしないほうがいいです。
中央本線甲府駅で買った「よっちゃばれ弁当」1,100円
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
中央本線甲府駅で買った「よっちゃばれ弁当」1,100円
美濃戸山荘
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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美濃戸山荘
美濃戸山荘での夕食。結構豪華。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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美濃戸山荘での夕食。結構豪華。
八ヶ岳は苔むしてます。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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八ヶ岳は苔むしてます。
林道が終わると登山道らしくなってきます。広くてそれ程急斜面ではなく歩きやすいです。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
林道が終わると登山道らしくなってきます。広くてそれ程急斜面ではなく歩きやすいです。
赤岳鉱泉は水が出っぱなし。山なのに贅沢なことです。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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赤岳鉱泉は水が出っぱなし。山なのに贅沢なことです。
赤岳山荘
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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赤岳山荘
森林限界を超えるといきなり主峰赤岳が迎えてくれます。横岳、中岳、阿弥陀岳も見えます。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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森林限界を超えるといきなり主峰赤岳が迎えてくれます。横岳、中岳、阿弥陀岳も見えます。
イワツバメかな?
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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イワツバメかな?
7つのケルン
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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7つのケルン
硫黄岳登頂
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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硫黄岳登頂
硫黄岳定番のショット
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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硫黄岳定番のショット
硫黄岳を逆側から
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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硫黄岳を逆側から
皇太子様も利用された硫黄岳山荘で昼食
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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皇太子様も利用された硫黄岳山荘で昼食
むむ、これは道ではないな。この時、判断を誤ったと思う。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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むむ、これは道ではないな。この時、判断を誤ったと思う。
赤岳展望山荘に着いたら休憩するんだと心に誓う
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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赤岳展望山荘に着いたら休憩するんだと心に誓う
赤岳展望山荘に(略)
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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赤岳展望山荘に(略)
コーヒーはお代わり自由で500円。4杯頂きました。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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コーヒーはお代わり自由で500円。4杯頂きました。
休憩も十分。赤岳頂上山荘を目指す。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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休憩も十分。赤岳頂上山荘を目指す。
結構急で鎖がないとつらい。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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結構急で鎖がないとつらい。
滑って転んだ時、目に入った中央アルプスの山々が僕に頑張れと言っていた(そんな訳はない)
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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滑って転んだ時、目に入った中央アルプスの山々が僕に頑張れと言っていた(そんな訳はない)
富士山も頑張れと言っている(だからそんな訳はない)
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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富士山も頑張れと言っている(だからそんな訳はない)
赤岳頂上山荘に着いて振り返りの赤岳展望荘。かなり急坂でしょ?蓼科まで八ヶ岳の主峰がほとんど見えます。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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赤岳頂上山荘に着いて振り返りの赤岳展望荘。かなり急坂でしょ?蓼科まで八ヶ岳の主峰がほとんど見えます。
赤岳頂上山荘での夕食。がっつり頂きました。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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赤岳頂上山荘での夕食。がっつり頂きました。
夕焼けの赤岳頂上
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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夕焼けの赤岳頂上
朝はガスガスでした。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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朝はガスガスでした。
朝の八ヶ岳
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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朝の八ヶ岳
富士山もくっきり見えました。写真じゃ冠雪しているかわかりませんね。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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富士山もくっきり見えました。写真じゃ冠雪しているかわかりませんね。
権現岳方面。奥は南アルプスかな。
2012年09月13日 16:59撮影 by  SH-01D, SHARP
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権現岳方面。奥は南アルプスかな。
壊れたカメラで適当に撮った写真。?アルプスを撮った気がする。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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壊れたカメラで適当に撮った写真。?アルプスを撮った気がする。
壊れたカメラで適当に撮った写真。?アルプスを撮った気がする。
2012年09月13日 16:59撮影 by  SH-01D, SHARP
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壊れたカメラで適当に撮った写真。?アルプスを撮った気がする。
壊れたカメラで適当に撮った写真。?アルプスを撮った気がする。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
壊れたカメラで適当に撮った写真。?アルプスを撮った気がする。
壊れたカメラで適当に撮った写真。?アルプスを撮った気がする。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
壊れたカメラで適当に撮った写真。?アルプスを撮った気がする。
そっちはキレット方面ですよ。でも本当は道はつながっていた模様。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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そっちはキレット方面ですよ。でも本当は道はつながっていた模様。
キレットから権現岳まで今日歩く歩程。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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キレットから権現岳まで今日歩く歩程。
う〜ん、これは道ではないな。引き返す。学習しました。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
う〜ん、これは道ではないな。引き返す。学習しました。
手前が朝日岳。途中まであれを権現岳と思い込んでいたので着いた時のガッカリ感は結構重かった。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
手前が朝日岳。途中まであれを権現岳と思い込んでいたので着いた時のガッカリ感は結構重かった。
振り返りの赤岳。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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振り返りの赤岳。
長いハシゴ。怖くて下は見れませんでした。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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長いハシゴ。怖くて下は見れませんでした。
編笠山は西からの雲に襲われまもなく隠れます。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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編笠山は西からの雲に襲われまもなく隠れます。
ギボシ。不思議な名前です。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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ギボシ。不思議な名前です。
雲に覆われていく編笠山。この後は権現岳含め、完全に雲の中に。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
雲に覆われていく編笠山。この後は権現岳含め、完全に雲の中に。
暇なので権現岳頂上に。チラッと赤岳頂上山荘の娘が写ってしまいまいした。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
暇なので権現岳頂上に。チラッと赤岳頂上山荘の娘が写ってしまいまいした。
権現岳名物のカレー。スープや野菜もついて中々豪華で美味しかったです。
2012年09月13日 16:59撮影 by  SH-01D, SHARP
9/13 16:59
権現岳名物のカレー。スープや野菜もついて中々豪華で美味しかったです。
ギボシの向こうに沈む太陽。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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ギボシの向こうに沈む太陽。
朝日ではじめの奥秩父方面。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
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朝日ではじめの奥秩父方面。
朝日が雲に隠れて上手く山々を照らしてくれません。残念。
2012年09月13日 16:59撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 16:59
朝日が雲に隠れて上手く山々を照らしてくれません。残念。
権現岳出発の一枚。壊れたカメラで権現小屋主人に撮ってもらいました。結構、上手く撮れてる。
2012年09月13日 17:00撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 17:00
権現岳出発の一枚。壊れたカメラで権現小屋主人に撮ってもらいました。結構、上手く撮れてる。
富士山を眺めながらの下山は最高。
2012年09月13日 17:00撮影 by  SH-01D, SHARP
9/13 17:00
富士山を眺めながらの下山は最高。
編笠山到着。岩場が結構きつい印象。でも○マークや矢印があり、登り辛くはない。
2012年09月13日 17:00撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 17:00
編笠山到着。岩場が結構きつい印象。でも○マークや矢印があり、登り辛くはない。
編笠山からの富士山。
2012年09月13日 17:00撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 17:00
編笠山からの富士山。
昨日はガスってて見えなかった。南アルプスがくっきりと。
2012年09月13日 17:00撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 17:00
昨日はガスってて見えなかった。南アルプスがくっきりと。
「想像の森」ってどこ?かなり本道からずれてしまっていた模様。
2012年09月13日 17:00撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 17:00
「想像の森」ってどこ?かなり本道からずれてしまっていた模様。
林道を歩いていたらなんか公園に紛れ込んでしまったようだ。
2012年09月13日 17:00撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 17:00
林道を歩いていたらなんか公園に紛れ込んでしまったようだ。
親切なご夫婦がカートに乗せてくれて鹿の湯まで連れて行ってくれた。ありがたい。
2012年09月13日 17:00撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 17:00
親切なご夫婦がカートに乗せてくれて鹿の湯まで連れて行ってくれた。ありがたい。
鹿の湯はいい湯でした。ジャグジー最高!
2012年09月13日 17:00撮影 by  DMC-FX55, Panasonic
9/13 17:00
鹿の湯はいい湯でした。ジャグジー最高!
撮影機器:

感想

まず、山行中にメールでやり取りした山仲間や家族に感謝したい。
色々と勇気づけられたし登っていて楽しかった。
コースは天候運もあり、美濃戸口から硫黄岳、横岳?、赤岳、権現岳、編笠山を縦走する事になった。色々迷ったりしたが無事戻ってこれて良かったと思っている。

一泊目の美濃戸山荘では北海道から来たという20数名の団体客と一緒になった。最高齢76歳で平均年齢69歳という元気な方々だ。僕の両親とほぼ同年代。コースは硫黄岳経由の赤岳を予定していたが天気を考えて地蔵尾根コースを取ったみたい。これは正解だと後に思った。僕もこのコースは考えていたがどうしても硫黄岳を登ってみたくて天候が午後から崩れるのは知っていたがコースを変えなかった。これがまず、一つ目の間違い。

9/11の朝は予定よりも早く出発し、硫黄岳山荘までは予定よりも早く到着。堰堤広場でお会いした方から頂いた塩飴効果かも。コースタイムの標準より大分早く登れたのはちょっと嬉しい。
天気も良く、コースタイムも良かったので赤岳展望山荘の宿泊をキャンセルし、赤岳頂上山荘の予約を取る。硫黄岳山荘で昼食と休憩を終え、さあ出発しようかというところで急にガスってきて雨が降り始める。急いで雨具を羽織り再出発。7つのケルンに導かれて尾根道を歩く。僕は、景色を眺めながらの尾根歩きが好きなのでガスっていて景色が見れないのは残念。

台座の頭を越え途中、道がかなり険しくなってきて「アレッ?」と思った。「これが噂に聞く横岳かな?」と。「でも待てよ僕は今、左側に山を見ているゾ。確か横岳は左回りのはず。」この時、引き返せば良かったと反省しているがこの時は「取り敢えず道もついているし行ってみよう」と進んでしまった。これが二つ目の間違い。
道はどんどん険しくなり、ルートが中々見つからない。ほぼ、道もなくなりかけた時「もしかしてこれが遭難?」という恐怖に襲われた。でも、ツェルトを張るようなスペースはないし、そもそも携帯なんかいじって足元の注意を逸らしたら大同心、小同心との谷間に落ちてしまいそうだ。とにかく、落ちないように上を目指す。奥ノ院と思しき岩山が見えたので一心不乱に登る。岩も結構、脆くて手で掴んだだけでボロっと割れてしまうところもあり、一歩一歩確かめながら慎重に進む。登って行くとルートを示すロープが見えたのでハイマツを踏みつけながら何とかルートに戻ることができた。看板には「自然保護のため、ルートから出ないように」と書いてあり、申し訳ない気持ちになった。すみませんでした。

その後も視界が効かないので何度かルートを間違えたが素直に引き返すようにした。横岳でかなり気力、体力を消耗していたのか石尊峰、鉾岳、日ノ岳の登り下りがキツく感じた。赤岳展望山荘で休憩を取ることを目標に何とか頑張る。
赤岳展望山荘では横岳での反省をしながら、40分程休憩を取る。この時は既に「夕食と日の入り前に着けばいいや」モードになっていた。
赤岳頂上山荘に着くと北海道の「山歩会」の方々が歓待してくれた。僕は正直、横岳のことがあったので恥ずかしかった。でもお互い無事、再会できたことが嬉しい。

あと、この日デジカメを石の上に落としてしまいファインダーの液晶が割れてしまうアクシデントが。なので途中からの写真は結構適当に撮ってます。

9/12は権現岳までの短い行程だが「キレット」がある。キレットと聞くと怖いイメージがあるがここのキレットは(下りに関しては)それ程でも無いように思えた。登りは体力的に大変だと思う。でも、落石をさせないで下りるのは難しいと思った。相当、神経を使う。今回は単独行なので良かった(?)がメンバーがいたら大変だろう。

権現小屋に着き、「荷物をデポして編笠山まで行く」と小屋の主人に言うと「午後から天気が悪くなるからね〜」と否定的。確かに昼食を食べている間中、南アルプスには重く雲がかかって見えないし、東からひっきりなしに雲が湧いてくる。「こりゃ、編笠山からの展望も望めないし、行っても疲れ損かな」と思い、今日はここで休息を取ることにした。そのまま、下ってしまっても良かった(他の方はそうされていた)のだが権現岳からの風景を楽しみたかったので居残ることにした。消灯は21時と遅目なので5人の同泊者と会話を楽しんだ。あと、夜空が満天の星空で天の川もはっきり見えて感動した。

9/13は朝、東に雲がかかりモルゲンロートに染まる赤い赤岳は拝めなかった。折角一泊したのに。まあ、天候ばかりはどうしようもないので仕方ない。でも、天気は良かったので富士山、御嶽山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスの山々のほとんどが見渡せた。僕のデジカメでは映らないほど薄くではあるが。。。

昨日、ほとんど歩いていないからか足が軽く、予定コースタイムより大幅に早く下山できた。が、盆流し付近から林道が細かく入り組み、道が分からなくなった。どうも想像の森というところに出てしまったようだ。
丁度、人が居たので八峯苑鹿の湯の道を聞こうとすると「それなら僕のカートで連れて行ってあげるよ」という申し出。ご好意に甘え、ありがたく同乗させていただく。ゴルフ場でよく見る電磁式自動カート。カーブの度に止まり、スピードも遅いので正直歩いたほうが早いw
でも、ご夫妻との話は面白く結構、時間がかかったが楽しかったのであまり時間を感じなかった。ご主人も鹿の湯はお気に入りらしくしきりにジャグジーを奨めてきた。僕もジャグジーは好きなので楽しみ倍増。親切にもカートを降りてからご夫人が鹿の湯の玄関口まで案内してくれた。
鹿の湯を堪能し、今回の山行は終了。

単独行でも色々な出会いがあり、一人じゃないなぁと思った。

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