八ヶ岳 硫黄岳~横岳~赤岳~権現岳
- GPS
- 80:00
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,106m
- 下り
- 2,334m
コースタイム
09/11(火) 06:20美濃戸山荘-7:00堰堤広場07:05-08:00赤岳鉱泉08:10-09:40赤岩の頭09:50-10:15硫黄岳10:30-10:50硫黄岳山荘11:55-12:30台座の頭12:40-13:25三叉峰13:35-14:35赤岳展望山荘15:15-15:55赤岳頂上山荘
09/12(水) 07:30赤岳頂上山荘-08:30キレット小屋08:40-09:10ツルネ10:15-09:50朝日岳10:00-10:20権現小屋11:30-11:40権現岳12:40-12:50権現小屋
09/13(木) 06:20権現岳-07:00青年小屋09:10-07:35編笠山07:45-09:25盆流し09:30-10:30鹿の湯
天候 | 09/10(月)晴れ 09/11(火)晴れのち雨 09/12(水)晴れ時々曇 09/13(木)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩場や鎖場はゴム製グローブか軍手があったほうが手を守る上で良いかもです。 あと、皆さん行かないと思いますが硫黄岳から行っての横岳右回りルートは行かないほうが身のためです。 キレット小屋の水場は涸れているそうです。この水場を当てにしないほうがいいです。 |
写真
感想
まず、山行中にメールでやり取りした山仲間や家族に感謝したい。
色々と勇気づけられたし登っていて楽しかった。
コースは天候運もあり、美濃戸口から硫黄岳、横岳?、赤岳、権現岳、編笠山を縦走する事になった。色々迷ったりしたが無事戻ってこれて良かったと思っている。
一泊目の美濃戸山荘では北海道から来たという20数名の団体客と一緒になった。最高齢76歳で平均年齢69歳という元気な方々だ。僕の両親とほぼ同年代。コースは硫黄岳経由の赤岳を予定していたが天気を考えて地蔵尾根コースを取ったみたい。これは正解だと後に思った。僕もこのコースは考えていたがどうしても硫黄岳を登ってみたくて天候が午後から崩れるのは知っていたがコースを変えなかった。これがまず、一つ目の間違い。
9/11の朝は予定よりも早く出発し、硫黄岳山荘までは予定よりも早く到着。堰堤広場でお会いした方から頂いた塩飴効果かも。コースタイムの標準より大分早く登れたのはちょっと嬉しい。
天気も良く、コースタイムも良かったので赤岳展望山荘の宿泊をキャンセルし、赤岳頂上山荘の予約を取る。硫黄岳山荘で昼食と休憩を終え、さあ出発しようかというところで急にガスってきて雨が降り始める。急いで雨具を羽織り再出発。7つのケルンに導かれて尾根道を歩く。僕は、景色を眺めながらの尾根歩きが好きなのでガスっていて景色が見れないのは残念。
台座の頭を越え途中、道がかなり険しくなってきて「アレッ?」と思った。「これが噂に聞く横岳かな?」と。「でも待てよ僕は今、左側に山を見ているゾ。確か横岳は左回りのはず。」この時、引き返せば良かったと反省しているがこの時は「取り敢えず道もついているし行ってみよう」と進んでしまった。これが二つ目の間違い。
道はどんどん険しくなり、ルートが中々見つからない。ほぼ、道もなくなりかけた時「もしかしてこれが遭難?」という恐怖に襲われた。でも、ツェルトを張るようなスペースはないし、そもそも携帯なんかいじって足元の注意を逸らしたら大同心、小同心との谷間に落ちてしまいそうだ。とにかく、落ちないように上を目指す。奥ノ院と思しき岩山が見えたので一心不乱に登る。岩も結構、脆くて手で掴んだだけでボロっと割れてしまうところもあり、一歩一歩確かめながら慎重に進む。登って行くとルートを示すロープが見えたのでハイマツを踏みつけながら何とかルートに戻ることができた。看板には「自然保護のため、ルートから出ないように」と書いてあり、申し訳ない気持ちになった。すみませんでした。
その後も視界が効かないので何度かルートを間違えたが素直に引き返すようにした。横岳でかなり気力、体力を消耗していたのか石尊峰、鉾岳、日ノ岳の登り下りがキツく感じた。赤岳展望山荘で休憩を取ることを目標に何とか頑張る。
赤岳展望山荘では横岳での反省をしながら、40分程休憩を取る。この時は既に「夕食と日の入り前に着けばいいや」モードになっていた。
赤岳頂上山荘に着くと北海道の「山歩会」の方々が歓待してくれた。僕は正直、横岳のことがあったので恥ずかしかった。でもお互い無事、再会できたことが嬉しい。
あと、この日デジカメを石の上に落としてしまいファインダーの液晶が割れてしまうアクシデントが。なので途中からの写真は結構適当に撮ってます。
9/12は権現岳までの短い行程だが「キレット」がある。キレットと聞くと怖いイメージがあるがここのキレットは(下りに関しては)それ程でも無いように思えた。登りは体力的に大変だと思う。でも、落石をさせないで下りるのは難しいと思った。相当、神経を使う。今回は単独行なので良かった(?)がメンバーがいたら大変だろう。
権現小屋に着き、「荷物をデポして編笠山まで行く」と小屋の主人に言うと「午後から天気が悪くなるからね〜」と否定的。確かに昼食を食べている間中、南アルプスには重く雲がかかって見えないし、東からひっきりなしに雲が湧いてくる。「こりゃ、編笠山からの展望も望めないし、行っても疲れ損かな」と思い、今日はここで休息を取ることにした。そのまま、下ってしまっても良かった(他の方はそうされていた)のだが権現岳からの風景を楽しみたかったので居残ることにした。消灯は21時と遅目なので5人の同泊者と会話を楽しんだ。あと、夜空が満天の星空で天の川もはっきり見えて感動した。
9/13は朝、東に雲がかかりモルゲンロートに染まる赤い赤岳は拝めなかった。折角一泊したのに。まあ、天候ばかりはどうしようもないので仕方ない。でも、天気は良かったので富士山、御嶽山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスの山々のほとんどが見渡せた。僕のデジカメでは映らないほど薄くではあるが。。。
昨日、ほとんど歩いていないからか足が軽く、予定コースタイムより大幅に早く下山できた。が、盆流し付近から林道が細かく入り組み、道が分からなくなった。どうも想像の森というところに出てしまったようだ。
丁度、人が居たので八峯苑鹿の湯の道を聞こうとすると「それなら僕のカートで連れて行ってあげるよ」という申し出。ご好意に甘え、ありがたく同乗させていただく。ゴルフ場でよく見る電磁式自動カート。カーブの度に止まり、スピードも遅いので正直歩いたほうが早いw
でも、ご夫妻との話は面白く結構、時間がかかったが楽しかったのであまり時間を感じなかった。ご主人も鹿の湯はお気に入りらしくしきりにジャグジーを奨めてきた。僕もジャグジーは好きなので楽しみ倍増。親切にもカートを降りてからご夫人が鹿の湯の玄関口まで案内してくれた。
鹿の湯を堪能し、今回の山行は終了。
単独行でも色々な出会いがあり、一人じゃないなぁと思った。
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