雨飾山(小谷温泉から往復)急登に強風…予想以上の試練、その先の感動!
- GPS
- 09:58
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,382m
- 下り
- 1,374m
コースタイム
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 9:53
天候 | 晴(頂上付近は強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【雨飾高原キャンプ場〜荒菅沢】 急斜面の登りが続く。トレースがなければ道迷いの可能性あり。荒菅沢への下りもかなり急。 【荒菅沢〜笹平】 雪崩に注意。沢から笹平に繋がる尾根への登りはかなり急。尾根は強風で、ナイフリッジもあるため滑落に注意。 【笹平〜山頂】 稜線部は強風に注意。山頂への急登はブッシュ帯のルートを行くと要ラッセルとなる。それを避けるとかなり急斜面を登ることになる。 |
その他周辺情報 | 道の駅小谷にある「深山の湯 」660円 |
写真
感想
山岳会の方からお誘いを受け、未踏の雨飾山へ。山スキー目的ですが、私はスキーはしないので、終止徒歩です。
前日に麓の小谷温泉まで移動。除雪されている山田旅館の手前の路肩に駐車し、テント泊しました。
翌朝は5時過ぎに出発。まずは雨飾高原キャンプ場までの長い林道歩きです。途中でスキーのショートカット跡に惑わされ道を間違えたりして、キャンプ場まで約1時間40分かかりました。
キャンプ場からは平坦な道となりますが、トレースは全くありません。GPSで尾根に取り付く場所を確認し、そこから急斜面を登ります。スノーシューでプチラッセルしながら急斜面を登るのは、結構タフでした。
そのまま高度を上げていき、ようやく荒菅沢が見渡せる場所に。雨飾山の山頂部と雪渓が広がる荒菅沢が目の前に飛び込んできました。
荒菅沢への下りもかなり急で、滑落しないようにトラバースしながら下りていきました。
荒菅沢に着くと絶景が広がっていました。見上げると、尖った山頂部、青空、長大な雪渓と大量のデブリ。ダイナミックな風景に感動しました。また山頂部には雪煙が見え、風の強さが窺えました。
ここからは笹平に向けて急登の始まり。まずは沢を挟んで反対側にある尾根の取り付きを探しますが、急でなかなか登れそうなところがないので、沢の中の雪渓を大分上まで登りました。雪渓上部に今にも崩れてきそうな雪の塊が沢山見えて怖かったです。
何とか尾根に出てからも苦難の連続。足元は硬い雪の上に先日降った雪が乗っている状態で、一歩進んではずり下がりの繰り返し。また途中には積もった雪がナイフリッジ状になっているところもあり、時折動けない程の強風も吹いて、一番大変な区間でした。
この辺りで同行者から「笹平で待っとくから一人で山頂に行ってきて」と言われ、以降は一人旅。強風吹き荒れる中、何とか笹平に着くと山頂が見えました。ここまでとても大変だったので、うれしさのあまり思わず声を発してしまいました。
山頂の平原は風はありますが、意外と平和です。山頂直下でスノーシューからアイゼンに履き替え、どこが正規の道かよくわからない急斜面を登ると雨飾山山頂に到着!目の前の絶景とここまで来れたことにとても感動しました。
その後、同行者とは笹平で合流。颯爽とスキーで沢を滑降していきました。スキーはこれだからいいですね。私は急斜面の下りを慎重に下りていきます。ナイフリッジのところは特に気を使いました。
荒菅沢まで戻ってくると一安心。あそこから下りてきたと感慨に浸ります。しかし、ここからまた長い道のり。スノーシューに履き替えて下山しましたが、気温が上昇して雪が腐り、かなり歩きにくかったです。
この日の入山は私たちだけで、下山時にすれ違ったのも2人だけ。この時期のヤマレコの記録がほとんどないのがよくわかりました。
予想以上のタフな山行で疲れましたが、百名山71座目をゲットできてよかったです。
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