黒部五郎岳・北ノ俣岳≪飛越新道≫[クロベゴロー]
- GPS
- 15:27
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,274m
- 下り
- 2,254m
コースタイム
6:06神岡新道分岐―
6:58寺地山―
9:20北ノ俣岳14:57
11:47黒部五郎岳12:34
天候 | くもり→霧雨→小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
神岡新道分岐から北ノ俣避難小屋まではぬかるみの道です。雨が降ったらそれこそです。 北ノ俣避難小屋から北ノ俣岳への最初にある木道。斜度によってはスリップします。下りはとくに要注意です。 北ひだの森を歩こう!>北ノ俣岳 http://hidamoriaruki.com/map/kitanomatadake/index.html |
写真
感想
黒部五郎岳をはじめて見たのは2年前の笠ヶ岳でした。
去年はカール地形を見たくて双六岳から。高山市からはなだらかな山容。
黒部の奥にあって容易に見ることが出来ない、そんな山ではないでしょうか。
見ることも容易でないのならば、行くというのは…。
ほんとうは黒部五郎岳のカール地形を下から見上げてみたい!という漠然とした目標を持っていましたが、具体的に詰めることが出来ませんでした。
先週久々の山行、五龍岳を登りいきなり火がついた感もある中、Nisidenさんの飛越新道から黒部五郎日帰りのレコを読みました。この日帰りルートは検討していたこともあり、カール下からはまだ今度ということにして、クロベゴローさんを訪ねるだけはしておこうと思い立ちました。
中央道を走っていると23時には雨が降りはじめ、安房峠トンネルをくぐってもまだ止まず、いやな予感がありました。しかし現地雨降ってませんでした。日頃何も徳を積んでいないのにです。これは下りに…。
飛越新道は、ぬかるみが多いと聞いてはいましたので覚悟はありましたが、下りは…。ほんとうに…。
途中樹林のない草地からは笠ヶ岳、焼岳、乗鞍岳が等間隔に並んで、それも白っぽい様が見えました。昨夜の雨は高地では雪になっていたんですね。
このタイミングで笠ヶ岳を見ることが出来たこと、よかったです。
北ノ俣岳、失礼ながらたいへん地味な山だと思いましたが、飛越新道からみるこの山は、なだらかな斜面ながら雄大です。
2661Mから2000M地点まで600Mの緩やかな山体を正面に見ながら、滑ってみたい山だなぁと思ったりしながら登っていきました。(余談ですが、GoogleEarthでみると北ノ俣岳を境に、西は夏山、東は冬山にクッキリと)
高原湿地で木道から、沢になりかけている道などを歩いていくと、やがてハイマツ帯になります。しばらくすると、太郎平・折立から新穂高を結ぶ「本線」にぶつかります。北ノ俣岳の山頂もなだらかで広い。ここまでくるとガスで遠望はできなかったのは残念。風もやや強く吹いていました。こんどは越中(風)VS飛騨(ガス)の戦いが繰り広げられていました。
北ノ俣から中ノ俣乗越まではちょっとした上り返しが続くのが、復路にきいてきます。
「本線」に入ったことで、三連休ということを思い出しました。折立⇔新穂高、なかには室堂→新穂高への縦走される方がほとんどのようです。
写真では伝えづらい紅葉も、曇天、ガスの中なりに映えていました。
雲ノ平が正面に見えるほどの奥地にやってきたんだなぁ。歩いてきましたな。
飛越新道=北ノ俣岳のコースで十分ですが、少し足を延ばして赤木まで来れば黒部の最奥部を見渡せる。ゲートの時間も気にしなくてもいい。
日帰り限定なら、このコースは地味ながらポテンシャルを持っていると思います。
黒部五郎岳の最後の登り、ここは「終い重点の坂路調教」また競馬で例えてしまった…。一気に登りました。
最初に黒部五郎の肩から、つぎに山頂からカールを見下ろしました。
「至福のひと時」
たいへんすばらしい山です。
さて、ここまでの時間は8時間!
かなり巻いていかないと、というか日没前には下りれないでしょう。
そんななか癒していただいたのは、赤木岳付近の雷鳥ご一家。会えてよかった。
ちょうどこのあたりから、水分量の高いガスになり、それが霧雨になり、小雨になり。北ノ俣の木道、案の定滑ります。登りから気になっていた傾き具合。
寺地山近辺で暗闇に。ヘッデンつけてほぼ「ぬかるみ」と化した飛越新道を無事「飛越っ!」。また競馬かよ!
行動時間については、去年の新穂高からの双六岳と比較し、距離・累積標高差がほぼ同じだったということで安易に考えていました。
新穂高は秩父沢出合までは林道であること、復路の上り返しが少ないことが考えになかった。これは反省すべき点です。
黒部五郎岳の良さは上からだけでは半分も分からないでしょう。
次は「青天井の大伽藍の中に」入ってみたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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