タカンボウ山 - タカンボースキー場から藪道調査完了 -
- GPS
- 07:35
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 985m
- 下り
- 982m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
富山県南砺市タカンボウ山の西を通る、境川ダムとブナオ林道間の連絡道の状況調査として、先週は境川ダムから入山しタカンボウ山直下までの南半分を踏査したが、北側へのトラバース道の存在が確認できなかった。今回はその部分と、ブナオ林道からの入口を確認したいが、ブナオ林道はまだ冬季閉鎖中のため、タカンボースキー場から入り、タカンボウ山の山頂から下りる作戦とした。
タカンボースキー場からのタカンボウ山は、これまでヤマレコに記録を残している範囲で7回登っているが、全て冬期の、スキー場営業中の雪山である。雪がなければこうなっているんだと感心するところが多かった。
スキー場の第1リフトの終点より1段下に移動通信基地局があり、そこまで車で上がれる。第1リフト終点まではオフロード車なら上がれそうな道があり、その上第2リフトの区間はゲレンデ内を歩く。踏み跡が見えていたり見失ったりで、草刈りはされているのでどこでも歩けるが、切株がやっかいでできるだけ踏み跡を探して歩く。第2リフト終点に対峙して送電線鉄塔があり、その直ぐ手前にゲレンデ端から山道に入る口があったのだが、行きでは見逃して第1鉄塔の基部に短い藪抜けで入った。
山頂までの中間になる、第2鉄塔までは中部電力の巡視道として整備されている。第2鉄塔の手前で割と急速に雪道になった。第2鉄塔には下から見て左側に着くように道がついていたが、鉄塔から上の道の存在が分からない。冬のときと同じように、鉄塔周りの刈り払いの端を右上へと上がって上端で薄い藪に入った。これも下りで分ったが鉄塔下からの延長線上、すなわち下から見て左側に道はあった。
樹林帯に入ると、樹木へのペンキマークで道の存在は分かる。1030mの緩いピークを越え、ブナ林の中斜面を上がって、一週間ぶりの山頂に達した。数日前に降っていた筈の新雪もあり、真っ白で綺麗だが予想より雪が深く、カンジキを持ってきた方が良かったかなと思った。なくてもなんとかなる範囲だが、あったら少しは楽だっただろう。
さて今日はこれからが探検となる。三角点の山頂は頂上台地の北東端にあり、先ず南西へと平坦な台地を歩く。先週の僕のトレースがうっすら認められる。先週登ってきたのは西南西尾根だが、それより北にある西北西尾根を今日は下る。最初は尾根が広くて方向が定めにくく、GPSで確かめながら進むが、次第に尾根筋がはっきりしてくる。
地形図上で山道と出会う筈の標高1040m地点、ここに山腹をトラバースする道は見つけられない。地形的にありそうにも思えない。下を覗ける地点で見下ろすと、細長く藪の薄い雪面がなんとなく見える。あれは山道ではないか、とそちらに向かって真っすぐ下りてみると、あった! 正しくこれがトラバース道だ。やはり地形図の表記よりは低く、標高1020mにある。トラバース部分の探査は帰りにして、さらに下ってブナオ林道を目指す。
ブナオ林道に出るまでは、基本的に道ははっきりしていた。一部851pの辺りと最低鞍部では不明瞭で迷いやすい所はあった。テープマークはそれなりにつけられている。藪は基本的に目の前のものを手で払う位で、歩行への支障は少ない。踏み跡を外さなければ、であるが。舗装の林道に丁度上がる所に大きな倒木があり、どちらから上がるのかは迷った。
林道に上がって、今度はこちらから山道に入ることを考えると、この入口がなかなか見つけにくい。道路から見て、標識があるわけでもない。いきなり急斜面の急降下で、真上から覗かないと、離れてからは山道があるとは見えない。従ってピンポイントでここらに山道がある筈だと探さないと、なかなか見つからないと思う。今回のGPS記録が示す下降点は地形図上のものより20mほど南にある。これを知ってれば大分見つけやすいだろう。
来た道を戻り、最後の課題、タカンボウ山西面のトラバース道の解明だ。標高1020mの発見地点に戻り、トラバース道を南へと進む。地面は雪で覆われているが、しばらくはやや平坦になっている道の存在が分かる。先週の道に出るまでの半分から先、斜面の斜度が緩く、道のありかがはっきりしなくなり少し迷った。どうにか見つけて進んでいくと、先週歩いた尾根が見え、そこにある、先週見つけたテープマークの所に着いた。やはりここだったか、の思いだった。雪がなくなってしまえば道を辿り易いのではあろうと思われる。
尾根を登り返してタカンボウ山の頂上台地、行きのトレースに戻って再び山頂へ、ここで祝杯。スキー場への帰路を、自分のトレースを辿る雪道からイワウチワ咲く春の山道へ、そしてゲレンデを下りて車に戻った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
参考にしていただき光栄です。同年5月31日の周回レコも見ていただきましたでしょうか。
9月18日に反時計回りで周回したのですね。避難小屋が入れなかったとは不運でした。鍵が掛けられているとは信じがたいのですが。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する