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Yamareco

記録ID: 2323848
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無雪期ピークハント/縦走
東海

寒陽気山(過去レコです)。

2004年04月29日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
2.2km
登り
317m
下り
317m
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2004年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 登山口、なかなか見つかりませんでした。
コース状況/
危険箇所等
 危険個所はありません。
あっちへ行ったり、
2004年04月29日 10:14撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/29 10:14
あっちへ行ったり、
こっちへ来たり、
2004年04月29日 10:15撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/29 10:15
こっちへ来たり、
ウロウロしてようやく登山口を発見。
2004年04月29日 10:36撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/29 10:36
ウロウロしてようやく登山口を発見。
2004年04月29日 10:37撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/29 10:37
2004年04月29日 10:55撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/29 10:55
2004年04月29日 11:00撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
2
4/29 11:00
2004年04月29日 11:05撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/29 11:05
山頂で。
2004年04月29日 11:32撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/29 11:32
山頂で。
小学生が登るようです。
2004年04月29日 11:44撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/29 11:44
小学生が登るようです。
子供達の願いです。
2004年04月29日 11:57撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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子供達の願いです。
2004年04月29日 11:58撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/29 11:58
下山します。
2004年04月29日 12:15撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/29 12:15
下山します。
2004年04月29日 12:32撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/29 12:32
2004年04月29日 12:34撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/29 12:34
撮影機器:

感想

 岐阜県白川町と東白川村の境にある寒陽気山(かんようきやま)、興味をそそられる名前であるがその由来は定かではない。「山の南麓と北麓の寒暖差が大きく分かれる事に由来する」とか、「白川町の黒川では冬になると太陽がこの山から昇ってくるので付けられた」とか、「うっそうとした山の森林の中は寒さを感じるから」とか諸説あるようだが、いずれも説得力にかける。
 平成16年4月29日、みどりの日、快晴。朝7時過ぎに自宅を出発したが、名神高速道路は事故のため小牧で渋滞していた。中央高速を恵那インターでおり、右に曲がって大分経ってから道を間違えた事に気付いた。Uターンして目的の県道72号線に乗り、石材で有名な蛭川村を過ぎ、白川町の黒川に至る。黒川で「黒川小学校、中学校」の標識案内のある道に入ると正面に寒陽気山が見えて来る。山が近付くと、頂上は三ッつのコブから成り立っているのが判る。左から順に高くなって行く。県道72号線の標識と、「東白川町」の標識がある大多尾(おおだお)峠を越えると、すぐに右手に林道があるので、これが登山口だと思ったが何の案内もない。道路脇に駐車し、身支度を整えこの道に入って行くが、間もなく道は行き止まりとなって登山道らしきものは見当たらない。引き返して車に乗り、峠を下ると右手にまた林道の入り口が現れ、木には赤いリボンが付けられている。今度こそ間違い無いと林道に入るが、行けども行けども登山道らしきものは無い。赤いリボンは道とは関係なくつけられており、植林の印のようである。林道の入り口まで引き返し、再び車に乗り、峠との間を何度も行き来して見るがそれらしきものは無い。これが最後と峠を越えて10m程戻ると、何と「寒陽気山登山口」と書かれた木の標識が立てられているではないか。案内本には「大多尾峠上の東白川町の標識から少し北側に寒陽気山の登山口の標識を見る」とあり、付図にもそのように記されている。頼りにしていた案内本は間違っており、その為大変苦労する事になってしまった。いい加減な事は書いてはいけません。。
 10時42分、登山口に入り、比較的緩やかな尾根道を登る。ヒノキの植林帯であるが、根元まで日が射し込み、落ち葉におおわれた登山道はふかふかして気持ち良い。傾斜が増して来ると、尾根の左はヒノキの植林帯であるが、右手は明るく開け、山また山の世界が拡がる。緑一色のその底に、いかにも山の中の里という雰囲気で黒川の町が白く見える。大きな岩が露出している所を経て急坂を登り切ると、再び展望の効かないヒノキの植林帯に入る。道は少し緩やかになったと思いきや、じきに再び急登となって心臓が高鳴る。脈を計ると144と瀕脈で、ちょっと危ないと立ち止まると不整脈が出現する。立ち止まるより、ゆっくり登っていた方が良さそうである。黒川から見えていた一つ目のコブに着く。ここからも急坂は続くが、ひと登りで二つ目のコブに到着する。岩の上に立ち、寒陽気山の頂上を見ると、一旦下って登り返す事になるのが判る。まだ大分あるのだなと思ったが、5分もしないうちに山頂に着いた。11時36分で、登り始めてから1時間も経っていないし、大多尾峠からの標高差は金華山程度のものであるが、その割りには心臓が疲れる山であった。小さな広場は木立に囲まれているが、雪を冠った御嶽山が垣間見え、その手前左に小秀山から白草山が続いているのを覗き見る事が出来る。地元の小学校の全校登山の記念杙が立てられ、広場の片隅には天満宮なみに、「算数をできるようになりたい」とか「もっと字がうまくなりたい」といったような、黒川小学校の子供達の絵馬がずらりと掛けられており、微笑ましい。ラーメンを食べ、12時6分、頂上を出発しもと来た道を引き返した。急な坂を慎重に下り、12時40分、無事下山した。快晴で風も無く、好条件に恵まれたみどりの日であるというのに、途中、コシアブラの葉を採っているお爺さんに会っただけであった。ちなみに爺さんは、「これをテンプラにすると旨いんだ」と云っていたが、山の木や花はそこにあってのものなので、勝手に採ってはいかんよな。
 帰りは東白川村から白川口に出て、ひと風呂浴びようと思ったが、温泉が何処にあるのか判らず、そのまま国道41号線を通って帰途に着いた。
 登山口まで3時間半かかり、山の中には2時間いただけで、寒さも陽気も通り越し、今年始めての夏日となった暑い日であったが、気持ちの良い、満足出来る山であった。連休中の願っても無い好天気の日に、誰も登る人がいないのは勿体無い。もう少し人に知らしめても良い山であろう。

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