紅葉と絶景の小池新道(双六岳はズボ雪に降参して敗退)

- GPS
- 33:13
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 1,933m
- 下り
- 1,934m
コースタイム
新穂高登山者用駐車場5:13―5:37蒲田左俣林道ゲート(ポスト)―7:09登山口―8:08秩父沢(取水)―11:00鏡池11:22―12:50弓折乗越―15:52双六小屋(冬期小屋)泊
2日目
双六小屋(冬期小屋)5:00―6:08三俣蓮華岳への巻道分岐(敗退地点)―6:38双六小屋(冬期小屋)7:18―9:39弓折乗越―10:37鏡池10:52―14:26新穂高登山者用駐車場
| 天候 | 1日目 曇りのち晴れ時々霧 2日目 霧のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場までの道路路面状態は問題なし |
| コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高の恵橋架け替え工事のため、登山指導所がロープウェイ駅の手前に移動しています・・歩行者はそこからホテル穂高の奥を横切って、左俣林道に入るよう案内がありました 前日に降り積もったと思われる雪が予想以上に多く、雪の重みで倒れた木々の通せんぼや、弓折乗越から先の稜線上での吹き溜まり状になった新雪には、かなりのアルバイトを強いられました(鏡池から弓折乗越まではトレースがあり助かりました) 最初のころは踝程度の雪だったのが、双六小屋が近づくころには膝から股までの踏み抜きになり、アイゼンは不要でスノーシューがあればなあという雪質でした・・初日に双六岳登頂を計画していましたが全く甘く、東京から来られたお二人に助けてもらいながらも、日没前に小屋に入るのがやっとでした 双六小屋冬期小屋の料金は1000円で、料金を事務所まで郵送する必要があります 翌早朝は気温が氷点下に下がり雪質の締まりを期待しましたが殆ど変わらず、ズボ雪に苦戦して三俣蓮華岳への巻道分岐付近で完敗となりました 下山時は前日のアルバイトの跡が残っていて助かり、鏡池から下部は雪解けで石畳の小池新道に戻っていました |
写真
感想
登山前日は、前線通過による全国的な荒天となりましたが、高山帯は間違いなく冠雪したと思われます。そして、その翌日から水・木連休を取っていたのに合わせて移動性高気圧が通過するとのことで、“秋晴れの下で紅葉と雪が両方楽しめそうだ”と、北アルプス方面に向かうことにしました。
そんな背景で行った今回の山行ですが、感想をまとめると以下の2点になると思います。
初日の昼前後と2日目の朝8時以降で期待通りの好天となり、蒲田左俣林道や小池新道で紅葉や冠雪した北アルプスの絶景を満喫でき、こちらは大満足でした。
一方で、今回の雪の状態は自分の体力や技量を超えていて、装備の不適切さ(まさか北アで要スノーシュー状態とは想像すらできず)もあり、双六岳完敗の悔しさもあります。
については、新穂高付近(標高1090m)からすでに木々が紅葉していて、左俣林道・ワサビ平小屋付近の「ブナの森」では素晴らしい色づきでした。
小池新道に入って標高が上がると”雪と紅葉のコラボ”となり、これも又いい感じでした
そして圧巻は、鏡池〜弓折乗越〜双六小屋にかけて楽しめた冠雪した槍穂の絶景で、苦労して登った甲斐がありました。
については、「北アルプス+雪=12本爪」との固定観念から12本爪アイゼンを携行してしまい、10月の新雪・ふきだまり状態では全く不要な、“単なる錘”となってしまいました。今回の雪質は、「自分の体力・技量+ツボ足」では何ともならず、スノーシュー(MSR)を携行していればもう少し抵抗できたかもしれませんが、残念ながら完敗でした。
一方で、双六小屋への登りでは、東京からみえたお二人にラッセルを助けていただき、吹き溜まり状態がひどかった花見平〜双六小屋(もちろんノートレース)でバテかけていたのが何とか復活でき、日没前に小屋に辿り着けました
いろんな山で「即席ラッセル隊」を組んだりしますが、その後は自分には“一緒に戦った戦友”という感じの連帯感が湧いてきます。今回のお二人に対してもそんな感じで、感謝感謝で山行を終えました。
sht










鏡平から先はもうスキー使えそうな感じですね。参考になりました。自分も行ってみます。ありがとうございました。
初日は前線通過後だっただけに予想以上の雪でしたが、10月の晴天が続いた下山時は一気に雪が融けた感じでした。
冷え込み・降雪・雪解けを繰り返しながら、確実に秋山から冬山に向かっていくでしょうね。
ご訪問ありがとうございました。
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