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Yamareco

記録ID: 238351
全員に公開
雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

紅葉と絶景の小池新道(双六岳はズボ雪に降参して敗退)

2012年10月24日(水) ~ 2012年10月25日(木)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
33:13
距離
28.3km
登り
1,933m
下り
1,934m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
新穂高登山者用駐車場5:13―5:37蒲田左俣林道ゲート(ポスト)―7:09登山口―8:08秩父沢(取水)―11:00鏡池11:22―12:50弓折乗越―15:52双六小屋(冬期小屋)泊
2日目
双六小屋(冬期小屋)5:00―6:08三俣蓮華岳への巻道分岐(敗退地点)―6:38双六小屋(冬期小屋)7:18―9:39弓折乗越―10:37鏡池10:52―14:26新穂高登山者用駐車場

天候 1日目 曇りのち晴れ時々霧
2日目 霧のち晴れ  
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高登山者用無料駐車場利用(ログのスタート地点)・・本日は到着時1台のみで、もちろん最上段に駐車

駐車場までの道路路面状態は問題なし
コース状況/
危険箇所等
新穂高の恵橋架け替え工事のため、登山指導所がロープウェイ駅の手前に移動しています・・歩行者はそこからホテル穂高の奥を横切って、左俣林道に入るよう案内がありました

前日に降り積もったと思われる雪が予想以上に多く、雪の重みで倒れた木々の通せんぼや、弓折乗越から先の稜線上での吹き溜まり状になった新雪には、かなりのアルバイトを強いられました(鏡池から弓折乗越まではトレースがあり助かりました)

最初のころは踝程度の雪だったのが、双六小屋が近づくころには膝から股までの踏み抜きになり、アイゼンは不要でスノーシューがあればなあという雪質でした・・初日に双六岳登頂を計画していましたが全く甘く、東京から来られたお二人に助けてもらいながらも、日没前に小屋に入るのがやっとでした

双六小屋冬期小屋の料金は1000円で、料金を事務所まで郵送する必要があります

翌早朝は気温が氷点下に下がり雪質の締まりを期待しましたが殆ど変わらず、ズボ雪に苦戦して三俣蓮華岳への巻道分岐付近で完敗となりました

下山時は前日のアルバイトの跡が残っていて助かり、鏡池から下部は雪解けで石畳の小池新道に戻っていました

工事に伴うルート案内を見ながらも、寝ぼけていたかいつもの方向へ進んでしまいました
2012年10月24日 05:26撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
10/24 5:26
工事に伴うルート案内を見ながらも、寝ぼけていたかいつもの方向へ進んでしまいました
林道ゲートで登山届けを提出
2012年10月24日 05:37撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
10/24 5:37
林道ゲートで登山届けを提出
紅葉のおかげで単調な林道歩きも楽しめました
2012年10月25日 20:17撮影 by  DSLR-A100, SONY
2
10/25 20:17
紅葉のおかげで単調な林道歩きも楽しめました
下丸山の紅葉
2012年10月25日 20:18撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 20:18
下丸山の紅葉
標高が上がると紅葉と雪のコラボに
2012年10月25日 20:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
4
10/25 20:18
標高が上がると紅葉と雪のコラボに
そんなのん気なことを感じているのも束の間で、雪の重みで通せんぼする木々に難渋
2012年10月24日 08:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
10/24 8:18
そんなのん気なことを感じているのも束の間で、雪の重みで通せんぼする木々に難渋
テープマークのおかげでルーファイについては助かりましたが、完全な雪山状態
2012年10月24日 10:38撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
10/24 10:38
テープマークのおかげでルーファイについては助かりましたが、完全な雪山状態
次第にガスが晴れてきて、振り返ると抜戸岳方面が見えてきました
2012年10月24日 10:42撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
4
10/24 10:42
次第にガスが晴れてきて、振り返ると抜戸岳方面が見えてきました
鏡池に着くと突然槍が現れる感じで、思わずウヮオ〜!!です
2012年10月24日 11:00撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
14
10/24 11:00
鏡池に着くと突然槍が現れる感じで、思わずウヮオ〜!!です
若干風があり、”逆さ槍”は歪んでいました
2012年10月24日 11:00撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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10/24 11:00
若干風があり、”逆さ槍”は歪んでいました
こちらは穂高方面
2012年10月25日 20:28撮影 by  DSLR-A100, SONY
12
10/25 20:28
こちらは穂高方面
橋げたがはずされた橋を慎重にクリア
2012年10月24日 11:25撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
10/24 11:25
橋げたがはずされた橋を慎重にクリア
上から見下ろす鏡池
2012年10月24日 11:58撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/24 11:58
上から見下ろす鏡池
風格を感じる雪を纏った槍ヶ岳
2012年10月25日 20:30撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 20:30
風格を感じる雪を纏った槍ヶ岳
弓折乗越でテン泊されていた方が、鏡池〜弓折乗越にかけてのトレースをアルバイトされたよう
2012年10月24日 13:00撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
10/24 13:00
弓折乗越でテン泊されていた方が、鏡池〜弓折乗越にかけてのトレースをアルバイトされたよう
鷲羽岳と奥には黒岳
2012年10月25日 20:31撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 20:31
鷲羽岳と奥には黒岳
雲から突き出た槍の穂先
2012年10月24日 13:12撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/24 13:12
雲から突き出た槍の穂先
左奥には目指す双六岳が見えます
2012年10月24日 13:17撮影 by  DSLR-A100, SONY
1
10/24 13:17
左奥には目指す双六岳が見えます
細いながらも稜線上では霧氷が形成されていました
2012年10月24日 13:24撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
10/24 13:24
細いながらも稜線上では霧氷が形成されていました
こんなのを潜って進みます
2012年10月24日 13:47撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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10/24 13:47
こんなのを潜って進みます
東京からおみえのカッコイイお二人にラッセルを交代してもらい何とか復活
2012年10月24日 14:17撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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10/24 14:17
東京からおみえのカッコイイお二人にラッセルを交代してもらい何とか復活
鷲羽岳の下にようやく双六小屋が見えてきました
2012年10月24日 14:42撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/24 14:42
鷲羽岳の下にようやく双六小屋が見えてきました
ズームで
2012年10月24日 14:48撮影 by  DSLR-A100, SONY
5
10/24 14:48
ズームで
東側にガスがかかりブロッケンに遭遇
2012年10月24日 14:51撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/24 14:51
東側にガスがかかりブロッケンに遭遇
こんな状態の雪をストックで払い落としながらのアルバイトでした
2012年10月24日 15:05撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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10/24 15:05
こんな状態の雪をストックで払い落としながらのアルバイトでした
CT5割増の11時間近くかかって何とか双六小屋(冬期小屋)到着
2012年10月24日 16:06撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
10/24 16:06
CT5割増の11時間近くかかって何とか双六小屋(冬期小屋)到着
鷲羽岳がこんなに近いということは、かなり北ア奥深く入ったようです
2012年10月24日 16:07撮影 by  DSLR-A100, SONY
7
10/24 16:07
鷲羽岳がこんなに近いということは、かなり北ア奥深く入ったようです
翌早朝・・双六岳目指してモガいています
2012年10月25日 05:22撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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10/25 5:22
翌早朝・・双六岳目指してモガいています
標準CT20分の三俣分岐で既に1時間以上が経過し、敗退を決断
2012年10月25日 06:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
10/25 6:07
標準CT20分の三俣分岐で既に1時間以上が経過し、敗退を決断
ここが本日のピークとなりました
2012年10月25日 20:35撮影 by  DSLR-A100, SONY
10/25 20:35
ここが本日のピークとなりました
マイピークからの夜明け
2012年10月25日 06:13撮影 by  DSLR-A100, SONY
1
10/25 6:13
マイピークからの夜明け
双六小屋冬期小屋は1000円・・トイレが小屋内にあります
2012年10月25日 07:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
10/25 7:07
双六小屋冬期小屋は1000円・・トイレが小屋内にあります
出入り口は結構”難所”
2012年10月25日 07:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
10/25 7:07
出入り口は結構”難所”
鷲羽に別れを告げて下山へ
2012年10月25日 07:18撮影 by  DSLR-A100, SONY
1
10/25 7:18
鷲羽に別れを告げて下山へ
笠ヶ岳の頭が見えてきました
2012年10月25日 07:45撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 7:45
笠ヶ岳の頭が見えてきました
抜戸岳〜笠ヶ岳
2012年10月25日 08:22撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 8:22
抜戸岳〜笠ヶ岳
白山の遠望
2012年10月25日 08:31撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 8:31
白山の遠望
花見平から・・いずれ双六岳にはリベンジですね
2012年10月25日 09:14撮影 by  DSLR-A100, SONY
10/25 9:14
花見平から・・いずれ双六岳にはリベンジですね
こちらは焼岳〜乗鞍岳
2012年10月25日 20:47撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 20:47
こちらは焼岳〜乗鞍岳
北鎌尾根と西鎌尾根
2012年10月25日 10:04撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 10:04
北鎌尾根と西鎌尾根
槍と右下に鏡池
2012年10月25日 10:09撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 10:09
槍と右下に鏡池
槍〜大キレット
2012年10月25日 10:14撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 10:14
槍〜大キレット
昨日より多少風は少ないものの、”鏡”とまではいきませんでした
2012年10月25日 20:50撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 20:50
昨日より多少風は少ないものの、”鏡”とまではいきませんでした
紅葉と西穂高岳その1
2012年10月25日 20:52撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 20:52
紅葉と西穂高岳その1
紅葉と西穂高岳その2
2012年10月25日 20:53撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 20:53
紅葉と西穂高岳その2
紅葉と弓折岳
2012年10月25日 20:53撮影 by  DSLR-A100, SONY
1
10/25 20:53
紅葉と弓折岳
左俣林道の紅葉その1
2012年10月25日 13:24撮影 by  DSLR-A100, SONY
4
10/25 13:24
左俣林道の紅葉その1
左俣林道の紅葉その2
2012年10月25日 13:27撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 13:27
左俣林道の紅葉その2
左俣林道の紅葉その3
2012年10月25日 13:33撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 13:33
左俣林道の紅葉その3
笠ヶ岳と紅葉その1
2012年10月25日 14:01撮影 by  DSLR-A100, SONY
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10/25 14:01
笠ヶ岳と紅葉その1
笠ヶ岳と紅葉その2
2012年10月25日 14:03撮影 by  DSLR-A100, SONY
10/25 14:03
笠ヶ岳と紅葉その2

感想

登山前日は、前線通過による全国的な荒天となりましたが、高山帯は間違いなく冠雪したと思われます。そして、その翌日から水・木連休を取っていたのに合わせて移動性高気圧が通過するとのことで、“秋晴れの下で紅葉と雪が両方楽しめそうだ”と、北アルプス方面に向かうことにしました。

そんな背景で行った今回の山行ですが、感想をまとめると以下の2点になると思います。

初日の昼前後と2日目の朝8時以降で期待通りの好天となり、蒲田左俣林道や小池新道で紅葉や冠雪した北アルプスの絶景を満喫でき、こちらは大満足でした。

一方で、今回の雪の状態は自分の体力や技量を超えていて、装備の不適切さ(まさか北アで要スノーシュー状態とは想像すらできず)もあり、双六岳完敗の悔しさもあります。

については、新穂高付近(標高1090m)からすでに木々が紅葉していて、左俣林道・ワサビ平小屋付近の「ブナの森」では素晴らしい色づきでした。
小池新道に入って標高が上がると”雪と紅葉のコラボ”となり、これも又いい感じでした

そして圧巻は、鏡池〜弓折乗越〜双六小屋にかけて楽しめた冠雪した槍穂の絶景で、苦労して登った甲斐がありました。

については、「北アルプス+雪=12本爪」との固定観念から12本爪アイゼンを携行してしまい、10月の新雪・ふきだまり状態では全く不要な、“単なる錘”となってしまいました。今回の雪質は、「自分の体力・技量+ツボ足」では何ともならず、スノーシュー(MSR)を携行していればもう少し抵抗できたかもしれませんが、残念ながら完敗でした。

一方で、双六小屋への登りでは、東京からみえたお二人にラッセルを助けていただき、吹き溜まり状態がひどかった花見平〜双六小屋(もちろんノートレース)でバテかけていたのが何とか復活でき、日没前に小屋に辿り着けました

いろんな山で「即席ラッセル隊」を組んだりしますが、その後は自分には“一緒に戦った戦友”という感じの連帯感が湧いてきます。今回のお二人に対してもそんな感じで、感謝感謝で山行を終えました。


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コメント

おつかれさまでした
鏡平から先はもうスキー使えそうな感じですね。参考になりました。自分も行ってみます。ありがとうございました。
2012/10/26 8:51
goroさん こんばんは!
初日は前線通過後だっただけに予想以上の雪でしたが、10月の晴天が続いた下山時は一気に雪が融けた感じでした。

冷え込み・降雪・雪解けを繰り返しながら、確実に秋山から冬山に向かっていくでしょうね。

ご訪問ありがとうございました。
2012/10/26 19:59
プロフィール画像
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技術レベル
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