64座目の武尊山

2003年10月25日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 11.1km
• 登り: 1,200m
• 下り: 1,183m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:50
• 休憩: 0:50
• 合計: 8:40

6:40 川場谷野営場
8:30 0:00 不動岳
9:50 0:00 前武尊山
10:30 0:00 家ノ串山
11:20 11:40 武尊山
12:30 12:50 家ノ串山
13:30 13:40 前武尊山
14:00 0:00 スキー場分岐
15:00 0:00 不動岳分岐
15:20 川場キャンプ駐車場

天候

曇り、積雪あり

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

1日目：福島での仕事を終え、高崎を経て沼田でレンタカーを借り、武尊山に近い川場温泉の「しゃくなげ荘」で前泊する。
2日目：宿を6:10に出て車で登山口へ向かい、6:40にスタートして山頂到着は11:30。午後3時半頃に無事下山して、明日登る皇海山に近い利根村の追貝の宿まで走る。

コース状況／危険箇所等

　前日の雪が残り、不動岳（不動岩）から前武尊の間にある鎖場は崖に雪や氷がついていて厳しい状態だった。ここで引き返された方もおられた。　今考えても、自分にとっては百名山を含む山旅のなかで一番厳しい状態だったような気がする。結果オーライだったが、引き返す勇気が必要だったのかもしれない。

写真

10/25 7:25

　1時間ほど歩いた所で、じっと見つめているカモシカに気づいた。彼らは自分が高い位置にいると、間合いを計っているようで、かなり近づいても逃げない。

10/25 7:38

　不動岳（不動岩）に続く川場尾根の分岐点。左へ向かうと旭日小屋、右に進むと不動岩を経て武尊山である。7:40頃に通過する。

10/25 7:43

　標高が高くなって雪が現れた。

10/25 8:02

　山伏の修行道場の跡のような岩室。

10/25 8:20

　先に見える鋭い先端は、前武尊に近い剣ヶ峰？

10/25 8:20

　周囲の山の真っ白な頂。あるいは、目的の武尊山かもしれないが、初めて入る山域なので定かでない。

10/25 8:31

　先に見えるのは不動岳の頂か？

10/25 8:37

　垂直に切れ落ちた岩場のわずかな足場を鎖につかまって渡る所がある。雪と氷が着いていて厳しい状態であった。

10/25 8:41

　この岩場は「カニのよこばい 群馬修験」と書いた標識がある。垂直に近い岩壁で、踏み外せば50mは落下する高さである。

10/25 8:43

　こちらは縦に伸びる鎖なので「カニのたてばい」かも知れないが、落ちたら怪我では済まないと思い、振り向いて確認する余裕もなかった。

10/25 8:48

　雪の付いた鎖場。不動の精神が鍛えられていない凡人は、どのように通過したのか覚えていない。正に、不動の精神を鍛える修験の岩場である。

10/25 8:52

　ここまで来て一休みし、やっと振り返る余裕ができたが、これが不動の心を鍛える修練の場であるようだ。

10/25 9:27

　こちらは皇海山と庚申山か？

10/25 9:34

　だんだん雪が深くなってきた。10�冂�度はありそう。

10/25 9:43

　特徴のある山頂は剣ヶ峰？

10/25 9:47

　近づいた鋭い岩峰。ここは巻道を通った。

10/25 10:28

　前武尊と武尊山の中間点にある家ノ串。10:30頃に通過する。

10/25 10:51

　だんだん霧が立ち込めてきた。

10/25 10:53

　武尊牧場への道を分ける分岐点。10:50頃通過。もう頂上は近い。

10/25 10:55

　武尊山の山頂。

10/25 11:05

　山頂に至る途中の氷が張った池。

10/25 11:07

　もうすぐ山頂である。

10/25 11:08

　山頂付近は二重山稜になっていて、間の窪みが池になっている。

10/25 11:16

　武尊山山頂手前の日本武尊の像。大きな劒を抱えて立っておられる。

10/25 11:23

　山頂から見る雪の峰々。

10/25 11:23

　雲海の先の山々。

10/25 11:24

　64座目の山頂記念。

10/25 11:25

　通て来た峰々。左から中ノ岳、家ノ串山、前武尊で、奥に見えるのが明日登る予定の皇海山のようである。

10/25 11:26

　二重山稜の間が池になっているのが見える。

10/25 11:30

　山頂が双耳峰になっているので、尾瀬の燧ケ岳と思われるが？・・・定かでない。

10/25 11:30

　こちらは尾瀬の至仏山、燧ヶ岳、平が岳かもしれない？

10/25 11:44

　登山道脇の二重山稜の池。

10/25 14:27

　前武尊からの帰りは、東側の安全な道を降った。気持ちに余裕ができて紅葉の写真などを撮りながらゆっくりと降る。

10/25 14:35

　モミジの赤と松の緑。

10/25 15:01

　曇り空でいまいちだが、綺麗なモミジである。

10/25 15:14

　大きく枝を広げた大樹。

10/25 15:48

　鮮やかな赤。今日は曇り空で寒い一日だったが、なかにはこんな日もある。雪も深くなくて、雨に降られることもなかったので、良しとしよう。

撮影機器：

EX-Z3 CASIO COMPUTER CO.,LTD

感想

fujisky

　武尊山一帯は前日に雪が降り、山頂付近は5~10�冂�度の雪が残ていた。登りに不動岳（不動岩）を通る西側のコースを採ったので、蟹のヨコバイとかタテバイという鎖場には8時半頃にはまだ雪や氷が残っており、非常に厳しい状態の所を通過することになった。私が着く前から通過を思案されていた関西方面から来た人は、後から渡られた人の話では出直してくると言って引き返されたようであった。百名山を終えた自分にとっても最も厳しい場面であったような気がしている。時間をかけて遠くからやってきて途中で引き返すのはなかなか勇気がいるが、安全策をとる賢明さが必要と思う。
　結果オーライだったからよかったものの、これを書きながら当時を思い出して反省している次第である。