ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2463126
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
近畿

果無山脈から大峰奥駈道を経て熊野本宮へ

2020年07月30日(木) ~ 2020年08月01日(土)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
22:11
距離
54.2km
登り
3,726m
下り
4,123m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:46
休憩
0:07
合計
3:53
距離 8.6km 登り 1,002m 下り 191m
13:32
96
15:08
59
16:07
16:14
71
17:25
2日目
山行
9:26
休憩
3:09
合計
12:35
距離 26.2km 登り 1,800m 下り 2,055m
4:42
25
5:07
5:09
9
5:18
13
5:31
24
5:55
5:57
15
6:12
23
6:35
32
7:07
7:08
24
7:32
7:40
21
8:01
8:04
21
8:25
8:28
23
8:51
9:15
47
10:02
19
10:21
10:22
20
10:51
13:00
214
十津川温泉
16:34
16:35
12
16:47
10
16:57
17:06
11
3日目
山行
7:29
休憩
0:21
合計
7:50
距離 19.4km 登り 959m 下り 1,886m
4:29
29
4:58
58
5:56
19
6:15
6
6:21
33
6:54
33
7:27
7:28
10
7:38
7:40
48
8:28
8:38
18
8:56
8:57
37
9:34
8
9:42
13
9:55
9:58
34
10:32
8
10:40
10:41
8
10:49
6
10:55
10:58
75
12:13
6
12:19
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2020年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
紀伊田辺より龍神バスて西へ
田辺市民バスに乗り換えてヤマセミ温泉へ
(月・火・木のみの運行)

下山後は渡瀬温泉に寄り道した後、バスで紀伊田辺へ
コース状況/
危険箇所等
果無山脈は尾根上の踏み跡は非常に薄く、随所で不明瞭ではあるが、基本的には尾根芯を辿るので道迷いの心配は少ない

十津川〜玉置山;道が消失している箇所あり

玉置山〜本宮;大峰奥駆道は明瞭な登山道
集落に咲いていたオオキツネノカミソリ
2020年07月30日 13:45撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/30 13:45
集落に咲いていたオオキツネノカミソリ
小森の集落から
2020年07月30日 13:46撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/30 13:46
小森の集落から
植林と自然林の間の尾根をゆく
2020年07月30日 14:50撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/30 14:50
植林と自然林の間の尾根をゆく
和田ノ森のピーク
2020年07月30日 15:06撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 15:06
和田ノ森のピーク
緑のカーペットの広がる林道に
2020年07月30日 15:28撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/30 15:28
緑のカーペットの広がる林道に
北側の伐採斜面から大きく展望が開ける
正面に牛廻山
左手の彼方は護摩壇山
2020年07月30日 15:41撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/30 15:41
北側の伐採斜面から大きく展望が開ける
正面に牛廻山
左手の彼方は護摩壇山
次に訪れる安堵山
2020年07月30日 15:46撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/30 15:46
次に訪れる安堵山
尾根には山毛欅の樹林が広がる
2020年07月30日 15:47撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/30 15:47
尾根には山毛欅の樹林が広がる
北側の展望
2020年07月30日 15:50撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 15:50
北側の展望
2020年07月30日 16:01撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 16:01
安堵山に
2020年07月30日 16:10撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 16:10
安堵山に
シコクママコナの花々
2020年07月30日 16:18撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/30 16:18
シコクママコナの花々
南側の千丈山
2020年07月30日 16:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 16:29
南側の千丈山
林道龍神本宮線より安堵山を振り返る
2020年07月30日 16:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 16:29
林道龍神本宮線より安堵山を振り返る
南の本宮方面は雲が多いr
2020年07月30日 16:30撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 16:30
南の本宮方面は雲が多いr
次の黒尾山に
2020年07月30日 16:30撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 16:30
次の黒尾山に
2020年07月30日 16:42撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 16:42
山毛欅の美林んい
2020年07月30日 16:54撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/30 16:54
山毛欅の美林んい
黒尾山
2020年07月30日 17:00撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 17:00
黒尾山
崩落地より黒尾山を振り返る
2020年07月30日 17:13撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 17:13
崩落地より黒尾山を振り返る
ようやく本日のゴール冷水山に
2020年07月30日 17:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/30 17:29
ようやく本日のゴール冷水山に
早速にも肉と野菜の蒸し焼きを調理
2020年07月30日 18:26撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/30 18:26
早速にも肉と野菜の蒸し焼きを調理
遥か彼方で和歌山の海が見える
2020年07月30日 18:41撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/30 18:41
遥か彼方で和歌山の海が見える
北側の牛廻山方面
2020年07月30日 18:56撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 18:56
北側の牛廻山方面
日没
2020年07月30日 19:00撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
7/30 19:00
日没
夜の雲海
2020年07月30日 23:24撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
7/30 23:24
夜の雲海
早朝の南側の雲海
2020年07月31日 04:42撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/31 4:42
早朝の南側の雲海
山頂の北側
2020年07月31日 04:43撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 4:43
山頂の北側
朝靄の尾根
2020年07月31日 05:26撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/31 5:26
朝靄の尾根
雲の下からわずかに熊野方面の展望
2020年07月31日 05:34撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 5:34
雲の下からわずかに熊野方面の展望
公門崩(くもんつえ)の頭
2020年07月31日 05:56撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 5:56
公門崩(くもんつえ)の頭
山毛欅の大樹が目立つ
2020年07月31日 06:22撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/31 6:22
山毛欅の大樹が目立つ
山毛欅の樹々
2020年07月31日 06:24撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 6:24
山毛欅の樹々
朝靄の中に光がさす
2020年07月31日 06:28撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/31 6:28
朝靄の中に光がさす
薄明光線のシャワーを浴びる
2020年07月31日 06:33撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/31 6:33
薄明光線のシャワーを浴びる
ミョウガタワ
2020年07月31日 06:38撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 6:38
ミョウガタワ
山毛欅の大樹と苔むす岩
そういえば尾根には岩がほとんど無い
2020年07月31日 06:49撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/31 6:49
山毛欅の大樹と苔むす岩
そういえば尾根には岩がほとんど無い
幻想的な樹林が続く
2020年07月31日 07:10撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/31 7:10
幻想的な樹林が続く
眼下の尾根上に小さな集落
2020年07月31日 07:13撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 7:13
眼下の尾根上に小さな集落
広々とした自然林の尾根
2020年07月31日 07:27撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 7:27
広々とした自然林の尾根
2020年07月31日 07:27撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 7:27
ブナの平の山頂より熊野方面
熊野川の流れが目に入る
2020年07月31日 07:38撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 7:38
ブナの平の山頂より熊野方面
熊野川の流れが目に入る
石地力山より
彼方の冷水山からここまで辿ってきた果無山脈を見晴らす
2020年07月31日 08:03撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
7/31 8:03
石地力山より
彼方の冷水山からここまで辿ってきた果無山脈を見晴らす
北側の牛
2020年07月31日 08:04撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:04
北側の牛
石地力山
2020年07月31日 08:05撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 8:05
石地力山
ギンリョウソウモドキ
2020年07月31日 08:17撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 8:17
ギンリョウソウモドキ
果無峠へ
2020年07月31日 08:28撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:28
果無峠へ
峠の観音様
2020年07月31日 08:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 8:29
峠の観音様
眼下の尾根の上には果無集落が見える
2020年07月31日 08:39撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 8:39
眼下の尾根の上には果無集落が見える
観音堂
2020年07月31日 08:52撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 8:52
観音堂
観音堂には勢いよく流れる水場
2020年07月31日 08:52撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 8:52
観音堂には勢いよく流れる水場
小辺路に入ると古い参拝道の雰囲気
2020年07月31日 09:16撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/31 9:16
小辺路に入ると古い参拝道の雰囲気
石畳が現れる
2020年07月31日 09:35撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 9:35
石畳が現れる
石畳を振り返る
2020年07月31日 09:36撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 9:36
石畳を振り返る
かつての雨水のみで耕作された水田跡
2020年07月31日 09:38撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 9:38
かつての雨水のみで耕作された水田跡
果無集落
2020年07月31日 10:01撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 10:01
果無集落
天空の集落を歩く
2020年07月31日 10:02撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/31 10:02
天空の集落を歩く
集落の中央に水場
2020年07月31日 10:04撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 10:04
集落の中央に水場
山上に水田が広がる
おそらく観音堂から引かれた水によるのだろう
2020年07月31日 10:05撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 10:05
山上に水田が広がる
おそらく観音堂から引かれた水によるのだろう
遂に十津川へ
2020年07月31日 10:39撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 10:39
遂に十津川へ
十津川温泉 庵の湯へ
2020年07月31日 11:39撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
7/31 11:39
十津川温泉 庵の湯へ
温泉から十津川を眺めて
2020年07月31日 11:39撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 11:39
温泉から十津川を眺めて
再び玉置山を目指して出発
車道の石垣に密生するイワタバコの花々
2020年07月31日 13:19撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/31 13:19
再び玉置山を目指して出発
車道の石垣に密生するイワタバコの花々
車道より十津川を見下ろして
2020年07月31日 15:01撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 15:01
車道より十津川を見下ろして
南に大森山
2020年07月31日 15:31撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 15:31
南に大森山
近畿自然歩道に入ると歩きやすい道に
2020年07月31日 16:26撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 16:26
近畿自然歩道に入ると歩きやすい道に
玉置山の山頂駐車場に
午前中に歩いた果無山脈を正面に望む
2020年07月31日 16:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/31 16:29
玉置山の山頂駐車場に
午前中に歩いた果無山脈を正面に望む
玉置山の山頂より東の展望
2020年07月31日 16:50撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 16:50
玉置山の山頂より東の展望
玉置山々頂
2020年07月31日 16:50撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 16:50
玉置山々頂
大杉の回廊を辿って玉置神社へ
2020年07月31日 16:53撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 16:53
大杉の回廊を辿って玉置神社へ
世界遺産の玉置神社は荘厳な雰囲気
2020年07月31日 17:03撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/31 17:03
世界遺産の玉置神社は荘厳な雰囲気
駐車場の売店でビールを入手
一気に飲み干してしまう
2020年07月31日 17:32撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 17:32
駐車場の売店でビールを入手
一気に飲み干してしまう
夕陽が果無山脈にさす
2020年07月31日 18:30撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 18:30
夕陽が果無山脈にさす
落日
2020年07月31日 18:55撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/31 18:55
落日
残照
2020年07月31日 18:59撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/31 18:59
残照
朝の本宮辻より
2020年08月01日 05:02撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/1 5:02
朝の本宮辻より
大森山への登りから
2020年08月01日 05:39撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
8/1 5:39
大森山への登りから
大森山の稜線の山毛欅の樹々
2020年08月01日 05:55撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
8/1 5:55
大森山の稜線の山毛欅の樹々
南にわずかに雲海
2020年08月01日 06:09撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
8/1 6:09
南にわずかに雲海
眼下に小さな田圃が見える
2020年08月01日 06:11撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/1 6:11
眼下に小さな田圃が見える
大水の森(大森山の三角点)
2020年08月01日 06:23撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/1 6:23
大水の森(大森山の三角点)
五大尊岳より南東の山々
2020年08月01日 07:20撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/1 7:20
五大尊岳より南東の山々
五大尊岳山頂
2020年08月01日 07:21撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/1 7:21
五大尊岳山頂
北西に再び果無山脈を展望
2020年08月01日 07:22撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/1 7:22
北西に再び果無山脈を展望
眼下に次のピーク、大黒天神山を望む
2020年08月01日 08:08撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/1 8:08
眼下に次のピーク、大黒天神山を望む
十津川を望んで
2020年08月01日 09:30撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
8/1 9:30
十津川を望んで
山在峠
2020年08月01日 09:35撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/1 9:35
山在峠
苔の広がる吹越宿跡
このあたりから相当な暑さを感じるようになる
2020年08月01日 09:57撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/1 9:57
苔の広がる吹越宿跡
このあたりから相当な暑さを感じるようになる
眼下に大斎原
2020年08月01日 10:42撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/1 10:42
眼下に大斎原
七越峰の楓
2020年08月01日 10:56撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/1 10:56
七越峰の楓
七越峰
2020年08月01日 10:56撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/1 10:56
七越峰
最後のp152への登りが暑さのせいでなんとも辛い
2020年08月01日 11:16撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/1 11:16
最後のp152への登りが暑さのせいでなんとも辛い
備崎橋の鉄橋
炎天下を歩くのがなんとも憂鬱
2020年08月01日 11:32撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/1 11:32
備崎橋の鉄橋
炎天下を歩くのがなんとも憂鬱
遂に熊野大社本宮へ
暑かった〜💦
2020年08月01日 12:06撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
8/1 12:06
遂に熊野大社本宮へ
暑かった〜💦

感想

今年はなかなか梅雨が明けないが、さすがに七月の下旬ともなれば梅雨が明けるだろうと踏んで、この週は木曜日から休暇を取得し、長男と共に南アルプスの縦走を予定していた。しかし、直前の予報では梅雨が明けるどころか南アルプス方面は天気が悪そうである。急遽、予定を変更して北アルプスや白山を候補に考えてはみるものの、日が近づくにつれてこれらの山域も天気予報がかんばしくない。好天が約束されそうなのがなぜか十津川や南紀の方面である。

奥深い奈良の南は様々な縦走の可能性が考えられるのだが、以前より訪れてみたいと思っていた果無山脈のことが頭に浮かぶ。この奈良県の南部と和歌山県の県境を東西に走る長い山脈である。この山脈の東端にある果無峠は小辺路として知られる熊野古道が越えるところであり、果無越とも呼ばれる人気のコースではあるが、ここを訪れるならばこの山脈を縦走してみたいものだと思っていた。

地図を開いてこの山脈の場所を探すとその両端には和歌山の龍神村と奈良の十津川村があり、いずれもそれぞれの県の最奥部として知られる。地図から滲み出る秘境感が半端ではない。そして、さらにその果無という名前が想起させる山深さがこの山脈にファンタジー的な憧憬を抱かせる。

しかし縦走となるとアプローチのハードルが高く、容易には実現しない。というのも車二台を使うのでもなければ公共交通機関を使わねばならないのだが、この山脈の西側の登山口となるのヤマセミ温泉へのバスは週三日のみ、しかもそれは月火木の平日に限られる。このバスの運行日を考えると今回はこの山脈を訪れる格好の機会に思えてくるのだった。

この果無山脈はおよそ1000mから1200mのピークがなだらかに連なっており、標高を考えるとこの季節は登山には好適とは言い難いのだが、まだ梅雨が明けたばかりである。暑さは我慢できるのではないだろうか。

【一日目】
特急くろしお号が和歌山に入ると蒼空が大きく広がるようになる。予報通りのようだ。紀伊田辺から龍神バスに乗り込んだのは我々の他には初老のご婦人一人のみであった。龍神村の西でバスを乗り換えることになる。バスが停まったのはスーパーに隣接した駐車場のようなところであるが、他には車は見当たらない。駐車場にはヤマセミ温泉行きの田辺市民バスが既に発車を待っていた。

運転手によるとこの西からヤマセミ温泉までは14kmの距離があるらしい。少なくとも縦走を考えるのであれば、歩ける距離ではないだろう。バスとはいえミニバンなのだが、車内で流れているラジオからはコロナの新規感染者が4人も出たといって放送している。よくよく聞いてみると徳島放送だった。この和歌山の山奥にも徳島からの電波が届くのは意外と言わざるを得ない。

バスは定刻通り、30分でヤマセミ温泉に到着する。温泉とはいえ、看板も何もなく、そうと知らなければ小学校の廃校跡と思っただろう。実際、かつての校舎の中に温泉があるらしい。温泉の奥にはキャンプ場があり、コテージが整然と並んでいるのだが、勿論、人の気配は一切ない。蝉の音だけが静寂を支配している。

早速にも強い日差しの中、アスファルトからの輻射熱を感じながら車道を歩く。まもなく山あいに忽然と集落が現れる。小森と呼ばれる集落らしい。集落の中では赤橙色のオニユリやノウゼンカズラの花が多く咲いている。石垣の上で咲いているオレンジ色の花は遠目にはオニユリかと思ったが、近づいてみるとオオキツネノカミソリの花であった。こんなところで出遭うのは意外な花だ。

集落を奥まで進むと真新しい登山口の案内板がある。それによるとこの果無山脈は・・・

獣避けのネットの扉を開けて、植林地の中へ入ると木陰に入ることが出来て一安心である。明瞭な道が続いている。急登は最初のみで、徐々に傾斜は緩やかになってゆく。ca850mで、南の林道から登ってくる尾根と合流すると、尾根の北側からは涼しい風が吹くようになる。

眺望は全く期待していなかったが、尾根の南側からは最近作られたと思われる林道が上がってくる。林道越しに好展望が広がる。南の彼方には大塔山、百間山といった紀伊山地南部の山々だろう。

和田ノ森が近づくとなだらかな尾根が続く。和田ノ森は山名標がなければそれと気がつかずに通り過ぎてしまいそうなところだ。ピークを過ぎるとナラの樹が自然林が広がるようになるが、まもなく尾根の上を走る林道に出る。

林道が尾根上のピークを巻くために大きく北側に曲がるところで樹林の中に入り、ピークに登ると北側には広い伐採斜面が現れ、大きく展望が開ける。尾根上には立派な山毛欅の樹が目立つようになる。

次の安堵山(あんどさん)が近づくと終始、北側から涼しい風が吹いているので、暑さを感じずに済む。尾根上にはママコナの花が数多く咲いている。ミヤマママコナかと思っていたが、あとで調べるとシコクママコナらしい。

安堵山とは変わった名前であるが、この果無山脈はかつて護良(もりなが)親王が十津川に逃れる際に通ったところとされ、ここまで来れば追手の心配はないだろうと安堵したことに山名が由来するという。

安堵山の東で南の山腹を走る林道に一瞬合流する。林道は綺麗に舗装されており、一般車でも走ることが出来そうな雰囲気だ。林道龍神本宮線と記されているが、うねうねと山中を蛇行しながら熊野の発心門王子まで続いているらしい。

林道の法面を階段で上がると、山毛欅の広々とした樹林に入る。黒尾山の山頂には特徴的な三裂葉のタカノツメの樹が目立つ。今の時期は注意深く葉を観察しないと気がつかない樹であるが、秋の紅葉の季節はこのあたりは美しそうだ。

黒尾山からは冷水山にかけては小さな鞍部を挟んであとわずかな距離だ。緩やかに尾根を登ると忽然と冷水山の三角点の柱石のある山頂広場に飛びだす。ここは北側にも南側にも眺望が広がり、ゆっくりと傾いてゆく太陽を眺めながら夜の時間を迎えるのには素晴らしい場所だ。

西の空にある太陽が沈むまではまだ時間がありそうだ。まずはビールを一杯。下から担ぎ上げてきた牛肉や野菜類の蒸し焼きを料理をする。

しかし、この山頂は眺望は良いものの、全く別の問題が待ち受けていた。ブヨが多いのである。刺された経験のある方はご存知だろうが、ブヨは刺された時はほとんど感じないが、後から猛烈な痒みと局所の腫れに見舞われる。

料理をしているうちに南東の方から雲が沸き起こり、南の眺望は次々と雲に呑み込まれてゆく。もうすぐ山頂も雲に覆われることになるだろう。西の空に陽が沈む頃、山の彼方で夕陽を反射して紅く輝く海が見える。紀伊水道の海だろう。

陽が沈むと、途端にブヨはほとんどいなくなる。西の空の残照がゆっくりと色褪せていく頃、南の雲がこの冷水山にも来たようだ。ブヨがいなくなったと思ってテントの中で靴下を脱ぐと早速にも足を数ヶ所、ブヨに刺されたようだ。

【二日目】

朝、出発をする頃になると空が明るくなり始め、山頂の北にも南にも雲海が広がっている。薄暗がりの樹林のアーケードを歩き始める。ブヨにまぶたを刺されたようであり、翌日にはかなりひどく腫れ上がっている。

冷水山からカヤノダンにかけての尾根はこの果無山脈の中のハイライトの一つといえるだろう。自然林の広々とした樹林が続き、随所に山毛欅の大樹が現れる。やがて尾根にはうっすらと靄がかかるようになり、幻想的な景色の中を黙々と歩む。

カヤノダン、公門崩(くもんつえ)の頭と次々とピークを越えてゆくが、いずれもなだらかなピーク。筑前タワは次のp1117との間の最低鞍部になるが、尾根がなだらかなので、道標がなければそこがタワであることに気がつかずに通過してしまうだろう。筑前タワを過ぎると樹林の中にようやく朝陽が差し込むようになり、朝靄の中にいく筋もの薄明光線を落とすと、光のシャワーの中を進んでゆくような錯覚を覚える。

p1117の登りでも立派なブナの樹が次々と現れ、広々とした山毛欅の美林の中を歩く悦びに浸りながら先へ進む。ミョウガタワを過ぎて、山毛欅の根元に苔むした岩の集簇が目を惹く。ここまで尾根上には大きな岩があまりなかったことに今更ながらに思い当たる。

尾根の北側の展望地からは眼下の尾根上に集落が目に入り、その集落の高さに驚く。地図で上湯川沿いの小原の集落に思われる。

ブナの平にたどり着くと、名前からしてさぞかしブナが多いところかと期待していたが、南斜面はすでに植林となっている。南には本宮の方向に展望が開けており、熊野川の流れが目に入る。熊野川は十津川の下流であるが、奈良県から和歌山県に入った途端に名称が変わる。

石地力山の北側では伐採斜面が大きく広がり、彼方の冷水山から縦走してきた尾根を俯瞰することが出来る。尾根のアップダウンが少ないために短い時間の間にかなりの距離を歩行することが出来るのではあるが、それにしても冷水山から歩いてきた尾根が長く感じられる。同時に間も無くこの果無山脈の縦走が終わってしまうことが残念にも思えるのだった。北の方角にはかなり下の尾根上にこれから訪れる果無集落が見える。

果無山は峠の手前の小さなピークp1114である。この山脈の由来となっている山にしてはあまりにも地味なピークであった。果無山からは植林地の中をわずかに下って果無峠にたどり着くと、峠には観音様の石仏がある。

峠からは熊野古道の小辺路となり、これまでとは一転、極めて明瞭な道が続いている。この小辺路は熊野古道の中でも最もマイナーで訪れる人が少ないと聞くが、それでもこれだか道が良好なのは古来より多くの人が往来してきた道だからなのだろう。

ほぼ一定間隔で観音様の石仏が現れる。西国三十三霊場の寺名が記されている。石仏に刻まれたその数字が丁石としての役割を果たしているようだ。

観音堂に降りると、お堂の前の水場ではホースから水が噴き出している。まずはマグカップに水を汲むと立て続けに数杯、喉に水を流し込む。観音堂では大学生と思われる若い男性を連れた家族と思われる3人の方が休憩されておられた。ホテル昴の郷から熊野本宮を目指すとのこと。

豊富に水があるので観音堂の下でお湯を沸かし、ほうじ茶を入れる。有難いことにブヨなどの虫の類に煩わされることはなかった。そろそろ出発しようかという頃、下から単独行の男性の方が来られる。平日ではあるが、やはりこの小辺路を歩かれる方がそれなりにおられるようだ。

観音堂を後にし、かつての茶屋の跡を過ぎると古い石畳が現れる。残念ながら道の歴史を感じるなどと悠長なことを言ってはいられないのは、苔むして角の取れた石は滑りやすく、非常に歩きにくい。晴天でもこれだけ滑るのであれば、雨の日は大変なことになるだろう。

高度が下がるにつれて急に暑さが感じられるようになる。先ほどまでは谷から吹き上がってきていた風がほとんどなくなったせいもあるだろう。

果無集落は尾根上の好展望の、人の気配が感じられないが、別世界の感がある。集落の上にはバス停があり、世界遺産碑前という名称のバス停があるが、ここまでバスが登ってくるのは週に一度、月曜日のみの運行らしい。

果無集落を過ぎると十津川までは地図上はわずかな距離ではあるが、暑さがますます厳しく感じられ、石畳の急坂が長く感じられる。

十津川に降り立つと標高は?m、登り始めた龍神村のヤマセミ温泉が標高が500m近くあったので、少なくとも標高は300mほどはあるものかと期待していたが、とんだ誤算である。道理で谷が深いというか、周囲の山々の標高が高く感じられるわけだ。

まずは十津川温泉を訪ねる。川べりの公衆浴場、庵の湯に入ることにする。コロナ感染対策のために入場は5人までの制限が設けられている。我々が訪れた時に一人の男性が出てこられたところであったが、浴場には誰もいなかった。温泉の湯は濃厚な硫黄の香りがするが、水の感触が非常に柔らかく、かなり良好な泉質に思われる。


ここから玉置山への登りが800m以上ある計算となる。十津川にかかる?橋を渡って、玉置山までの車道を歩き始める。玉置山に向かうと思われる車が頻繁に通るが、どうやら途中で工事をしている箇所があるらしく、道には大型のダンプカーが数多く行き交い、秘境感は台無しである。やがて大掛かりな工事現場が現れる。何を作っているのかと思えば、土砂の廃棄場を作っているらしい。

折立からの道と合流したところで、ようやく登山道に入る。かつては玉置神社への参拝道だったのだろう、広い掘割の道が現れるが、道はすでにかなり荒廃している。再び車道に出ると、次のヘアピンカーブから地図では斜面をトラバースする道が続いている。薄い踏み跡を辿ってトラバース道に入る。すぐにもコンクリートの石垣が現れ、石垣の下に踏み跡が続いているが、その向こうで道は完全に消失している。

その先は急斜面と藪が続いているようであり、この道を辿るのは断念する。丁度、小さな尾根に上に立っており、上の方に車道のガードレールが見えたので斜面を這い上がって車道に復帰する。

車道は日向なので、暑さが心配されたが、さすがに高度があるせいだろうか、ようやく谷から涼しい風が吹いてくる。十津川の流れの先に折立の集落が見える。
林道からはP817から南西に伸びる尾根に乗ることが出来る。すぐにも地図上の破線のある位置に到達すると、山腹の南側に薄い踏み跡のトラバース道が続いている。こちらも所々で藪化してはいるがなんとか、p817から玉置山へと続く主尾根にたどり着くことが出来る。

尾根上の道がここまでのような半ば藪化した道が続くようであれば大変だと思っていたが、意外なことに尾根には幅の広い林道が現れた。後は車道と交差するp900まで林道を歩いて一気に辿り着くことが出来る。

p900の車道の反対側には近畿自然歩道の道標が目に入る。ここからはさすがに良好に整備された登山道となる。なだらかな尾根を歩くと突然、広い山頂駐車場の一角に飛び出した。西側には大きく展望が開け、正面には午前中に辿ってきた冷水山からの果無山脈を一望する。

駐車場には売店もあり、ビールも売っている。自動販売機の飲料がなくなり、下から業者が運んで来るのを待っているというので、リュックをデポして玉置山の山頂と玉置神社を巡ってくることにする。

夕方の黄金色の光が差し込む自然林の中を歩いて、玉置山の山頂を目指す。山頂は意外とこじんまりした小さな広場であり、わずかに東の展望が開ける。玉置山まで車で訪れる人は神社が目的であり、この山頂は訪れる人はあまり多くないのだろう。

玉置神社への下りに入ると圧倒されそうな杉の大木が数多く現れ、林相がガラリと変わる。普段、植林地は嫌気がさしながら歩くことが多いが、杉の大木が立ち並ぶ様は圧巻である。世界遺産として認定されている玉置神社の本殿はさすがに立派であり、周囲の大杉の森と相俟って荘厳な雰囲気が漂う。

駐車場に戻ると先ほどの売店でビールを求めると、まずは一気に喉に流し込む。昨日と同様、西の空の夕陽と紀州の山々の壮大な景色を眺めながら駐車場の片隅で料理をする。駐車場にたどり着いた時にはブヨがほとんどいないものかと思われたが、残念ながらここでもかなりの数のブヨが襲ってくる。

深夜、星が目当てなのだろうか、駐車場を訪れる車が何台かいる。空を見上げると幾つもの流れ星が落ちていった。

【三日目】
いよいよ最終日である。熊野本宮まではおよそ20kmほどの距離があるが、昨日と違い、この日はそれなりのアップダウンが待っている。薄明の玉置神社からいよいよ大峰奥駈道を下る。本宮辻に辿り着くと空はすっかり明るくなっている。

大森山にかけて林道に沿った山道を進む。大森山の手前の伐採斜面からは重畳とした山並みの上を登ってゆく朝陽を拝む。西側の谷からは終始涼しい風が吹いて来て快適だ。

幾度かの小さなアップダウンを経て五大尊山に辿り着く。山名標があるのはp825の北側のピークであった。ここから小さなキレットを経てp825の急峻な尾根を登る。p825は山名標も何もなく、地味なピークであった。

次の六道の辻を目指し尾根を緩やかに下降して行くと、先ほどまでは間断なく西側から吹き上がっていた風が徐々に弱くなり、いよいよ暑さが感じられるようなってきた。

大黒天神山にかけての登り返しはあくまでも坂は緩やかで、大した登りではないにも関わらず急にきつく感じられるのは風がないせいだろう。標高が下がるにつれ気温はますます上昇していき、想像していたよりも遥かに厳しい暑さが

吹越宿跡からは次の吹越峠に向かって緩やかな登りがなかなか下降に転じない。わずかな登りでもきつく感じられる。最も辛く思われたのは後はわずかと思っていた七越峰からの下りで最後にp156への登り返しが目に入った時である。忠実に最後まで奥駈道を辿ることを断念して南側の車道に降った方が良かったかもしれない。

熊野川の河岸にたどり着いた時にはようやく下山した安堵よりも樹林から出て炎天下のアスファルトの上を歩く憂鬱を感じるのだった。このあたりは標高はわずかに50mほどしかない。

備崎橋を渡ってR168に出る。山あいだからそれなりに涼しいだろうと思っていたが、とんでもない。盆地特有のこもるような暑さが充満している。最初の自動販売機を見つけると私も長男も炭酸飲料のペットボトルを一気に飲み干してしまう。

長い山旅の最終地点、熊野大社本宮は大勢の人が訪れているが、やはり壮麗な大社である。長い階段を登り、お参りを済ませると、さすがに三日間の長い山旅の充足感を感じる。

門前の茶屋で葛饅頭の上に盛られた抹茶のかき氷を頂く。かき氷の冷たい食感がなんとも心地よく感じられるのは言うまでもない。それにしても、今回の山旅はやはり夏の暑い時期には適さない山行であった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1044人

コメント

果無から奥駈
最近、レコが上がっていないと思っていたら、ちょい遠征だったのですね。
アルプス方面の天候がよくない予報で、紀伊方面に変更されたとのこと、
さすがに読みが的中のようで、夕日や朝日が望めるなどいい天気だったようですね。

昨年、中辺路を歩いていて、遠くに果無山脈が望め、そこにある果無集落には
一度訪れてみたいと思っていました。天空の集落やはり良さそうなところです。
蒸し暑さとブヨに悩まされない時期に行ってみたいと思います。

ブヨはほんと厄介ですね。噛まれた時はほぼわからず、かゆみもしばらく出てこないので、気がつかないことが多くて、翌日から始まるかゆみでやられたとわかりますもんね。
わたしも日曜日に鈴鹿に行った時に、どうも5箇所噛まれたようで、月曜日からひどいかゆみが出て、いまも悩まされています。
虫除けのパッチはつけていったのですが、そんなものでは効果なく、
これからはザックの中に荷物ではあるのですが、虫除けスプレーを携帯しようと思っています。
2020/8/6 15:28
Re: 果無から奥駈
晴天が的中したのは良いのですが、想定外だったのが、十津川や熊野の標高の低さでした、山の上との温度差があまりににも高く、山の上はいいのですが、標高の低いところは既に酷暑でした。今年の厚い夏が思いやられますね。
逆に私も中辺路を是非、歩いてみたいと思いましたが、さすがに夏の季節は避けたいところです。

虫よけスプレーはもちろん、持参していたのですが、効果があるのはスプレーを吹きかけた一瞬のみ。今回は二日間にわたり顔面、両手、両足と相当数、ブヨに刺されることになりました。鈴鹿の釈迦ヶ岳でもブヨがいるとは驚きです。

そういえば不思議とヒルは一匹も見かけなかったのですが、この翌日は京都の松尾谷でヒルの猛攻に出会います。後ほどレコをアップする予定ですので、またご来訪宜しくお願いします。
2020/8/6 17:15
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 大峰山脈 [日帰り]
熊野本宮より玉置山
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら