式根島〜船に揺られて17時間半。島旅トレッキング vol.5
- GPS
- 24:30
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 459m
- 下り
- 460m
コースタイム
22:00 竹芝発
⇓ [東海汽船 大型客船かめりあ丸 ¥4770-(2等和室 インターネット20%off)]
-11/20(Tue) day1 [野伏港-釜の下キャンプ場-島内一周]------------------------
⇓
09:15 式根島 野伏港着
↓ 0h20
09:35 新島村式根島支所
*キャンプ場受付
09:40
↓ 0h15
09:55 釜の下キャンプ場
*テント設営
11:00
↓ 0h10
11:10 松が下雅湯
↓ 0h20
11:30 足地山展望台
↓ 0h05
11:40 地鉈温泉
11:45
↓ 0h25
12:10 御釜湾第三展望台
12:15
↓ 0h10
12:25 御釜湾第二展望台
12:30
↓ 0h15
12:45 御釜湾第一展望台
12:50
↓ 0h10
13:00 隈の井
↓ 0h10
13:10 唐人津城
13:15
↓ 0h20
13:45 神引展望台
13:50
↓ 0h40 *スーパーにて買い出し
14:30 釜の下キャンプ場
-11/21(Wed) day2 [釜の下キャンプ場-ぐんじ山展望台-野伏港]------------------
09:00 釜の下キャンプ場
↓ 0h10
09:10 式根島支所
*テント札返却
09:15
↓ 0h15
09:30 ぐんじ山展望台
↓ 0h10
09:40 小の口公園
↓ 0h10
09:50 小浜漁港
↓ 0h10
10:00 高森灯台
↓ 0h20
10:20 野伏港
11:25 式根島野伏港発
⇓ [東海汽船 大型客船かめりや丸 ¥4770-(2等和室 インターネット20%off)]
19:00 竹芝着
天候 | 1日目;晴れ・強風 2日目;曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船
http://www.tokaikisen.co.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
●式根島オフィシャルサイト http://www10.ocn.ne.jp/~shikikyo/index.html 式根島MAP、観光スポット情報、商店情報などあり。 ●式根島の歩き方 http://shikinejima.net/infomap/ 式根島の情報発信サイト。 ●キャンプ場の利用方法 式根島島内には釜の下キャンプ場と大浦キャンプ場があります。2つのキャンプ場には使用禁止期間があります。 また12〜2月はキャンプ禁止期間ですので要注意です。 【期間】釜の下キャンプ場 [GW、7〜8月、12〜2月を除く期間利用可能] 大浦キャンプ場 [GW、7月・8月のみ利用可能] 【問い合わせ先】式根島観光協会 04992-7-0170。もしくは役場。 【予約】必要ありませんが上記観光協会に届けが必要です。 【受付】式根島観光協会または新島村式根島支所 【料金】無料 【施設】水道・水シャワー・BBQスペース。トイレは近くの公園(徒歩1分程)のトイレを利用。 【キャンプ場の状況】海沿いのフリーサイト。地面は芝生でペグ打ち可。張り縄を張るような石の類はほとんどなし。 ●入浴施設 ・海岸沿いの野天風呂 松が下雅温泉、足付温泉、地鉈温泉があり。水着の着用が必要です。 ・温泉憩いの家 04992-7-0576 ¥200- 10時〜22時 ●島内のスーパー・商店について。 小さなスーパーや商店があるのである程度のものはそろいます。 ●式根島の気候について http://weather.time-j.net/Climate/Chart/niijima |
写真
感想
〜船に揺られて17時間半。式根島ハイク〜
1年前。神津島で島歩きの魅力にはまって以来、冬〜春にかけての恒例?となりつつある島旅トレッキング。今回は伊豆七島の式根島に行ってきました。
式根島は東京都の新島村に属する周囲12km、島民500人の小さな島。海岸に涌く温泉とリアス式海岸が美しい島です。そんな島旅トレッキングの第5弾はいかに?
=竹芝からいざ出発=
夜22時。竹芝桟橋から大型客船のかめりや丸で出発です。1年前の神津島のレコでも紹介しましたが、今回も2等和室の奴隷雑魚寝船室。うなるエンジン音と揺れる波をダイレクトに感じられるワイルドなお部屋となっております。その代わりお安いですヨ!!
でそんな感じで始まった船旅。船に乗り込んでまずやる事と言えば「デッキビール!」東京湾の夜景を眺めながらビール。これぞ船旅の醍醐味。東京タワーやスカイツリーを眺めながらレインボーブリッジをくぐりぬけ、羽田沖にさしかかる頃にはちょうどビールもなくなりzzzの時刻。翌日にそなえ奴隷船室にてzzzzz。
=大荒れの波に揺られる事10時間=
そんな奴隷船室での航海。式根島へは"条件付き就航"での出発です。条件付き就航とは「波が高く港に接岸できない場合は下船できないからね〜」という一種のカケ的な運航なのですが、今回は揺れました。
伊豆大島を過ぎ外海へ出ると、天気は晴れているものの通り過ぎた低気圧に向かって吹きこむ強風で波が高く上下左右な3D揺れ。「これは、ダメかもしれんな」と式根島スルーを覚悟しましたがなんとか無事に式根島に到着しました。
でそんな荒波をかいくぐり降り立った式根島の天候は晴れ。風は強そうでしたが今回も晴れ男キャンペーン続行となりそうです。
500人しか住んでいない小さな島なので港の周りもな〜んもなし。港近くの観光協会も開いていなかったので島の役場に立ち寄りキャンプ場の受付をし、島の中心部を通り抜け島の南部の釜の下キャンプ場へ。
釜の下キャンプ場は海沿いのキャンプ場。目の前が海という素晴らしいロケーション。季節はずれの海辺のキャンプ場は当然だれもおらず場所は選び放題。さっそくテントを張ります。
=海岸の温泉と美しいリアス式海岸=
テントの設営も完了しいよいよ島1周ハイクのスタートです。
キャンプ場から海岸沿いの道を歩いて行くと松が下雅温泉に到着です。この温泉は海岸から湧き出した温泉を野天風呂として整備したもので、湯船につかると海抜0mの景色が広がる温泉。「こりぁ温泉好きにはたまらんだろなー」という所でしたが僕は基本的に温泉が苦手。長く温泉につかっていると蕁麻疹が出てくる温泉アレルギー?的な体質で、湯船からあがったら身体を洗って温泉成分を洗い流さなければいけないという温泉の効能のへったくれもないつまらん体質。んな訳で温泉はスルーし島歩きを続けます。
海沿いの道をさらに歩いていくとまたしても温泉が。足付温泉です。こちらの温泉は完全に海とつながっており、海水の混じり具合で、「ここは熱すぎで茹だっちゃうよ」「こっちは冷たい」「おっ、ココはちょーどいいんじゃない?」ってな感じで、まさに自然の温泉といった風情。まっ、入らないんですけどね。なにしろ温泉アレルギーなんで。(ってしつこい〜)
そんな海辺の温泉をはなれ森の中に入り坂を登ると足地山の展望台に到着です。式根島は別名"式根松島"と呼ばれており松島の様に入り組んだリアス式海岸が美しい島なのですが、展望台からの眺めはそれも納得の眺め。強風に逆立った波が岩に打ち付けるさまは迫力十分でした。
展望台を後にすると再び温泉が。深いV字峡谷を下っていくと、地鉈温泉に到着です。周りを高い岩壁で囲まれ目の前は海。海底から温泉がグツグツと湧き出す様はまさに秘湯。う〜ん、入りたい。でもね〜、温泉入ったら身体を洗わないとダメなんで。なぜなら身体にブツブツがー。(ってしつけー)
=天上山、再び!?=
温泉アレルギー談義はそろそろこのへんにして、島歩きを再開です。
地鉈温泉からは再び森の中を歩きます。御釜湾の展望台からの絶景を堪能し、さらに先へ進むと隈の井に到着です。
砂の台地が海に向かって開けている隈の井。「ん?この景色どっかで見たことあるぞ?」そうです。1年前に訪れた神津島の天上山にそっくりです。式根島と神津島は隣同士の島なので地政的に似ているのは当然なんですが、それにしてもよく似ています。ミニュチュアの天上山といったところでした。
隈の井を後にすると再び森歩きに。やはり島の植物は本土とは違います。広葉樹も落葉ではなく硬い葉の常緑樹。四季があまりないので葉を落とす必要がないのと、強い海風に耐える為でしょうか。植物を見るとその土地の気候がよくわかります。
そんな森を抜けると再び絶景ポイントに。唐人津城に到着です。この唐人津城。ここも天上山再びです。白い砂の丘。そして強風に耐え地面に這いつくばって生えている低木。まさに天上山とそっくりです。1年前に訪れた天上山を彷彿とさせる光景にしばらくゆっくりしたいところでしたが、立っているのもやっとの尋常じゃない強風でそれどころじゃなく、足早に退散となりました。
唐人津城を過ぎると神引展望台へ。こちらも大絶景。リアス式海岸の奥に、新島、利島と伊豆七島の島が連なります。神引展望台からも岬の突端へと続く道が伸びていましたが強風で断念。残念でしたがこの絶景を見れただけで良しとしときましょう。
強風ですっかり身体が冷えきってしまったので、村内で買い出しをしつつキャンプ場へ戻る事に。
野伏港からキャンプ場へと南北に続くメインストリートには商店がいくつかあるのでそこで買い出しします。t2mountは持ってきた釣竿で「今夜の夕飯釣ってやるっ」と意気込んでいましたが、そんなもんは当てにはならんので商店で購入し、キャンプ場へと戻りました。
=キャンプファイヤー!=
キャンプ場に到着するとt2mountが釣りに行くというのでついて行く事に。キャンプ場から10分くらいの式根港で埠頭釣りをします。
埠頭に着くとt2がせっせと竿をセットしてくれて僕はただ釣り針を海に垂らすだけ。どんだけ大名釣りだよという状態。時折、魚が食いつく感触はあるものの釣果はゼロ。まあこんな気合いの足りない奴に釣られちゃ魚もかわいそうっつうもんです。手ぶらでキャンプ場に戻るのもなんなんで、薪を集めつつキャンプ場へ。
キャンプ場に戻ると夕飯の準備。今日のメニューはBBQと鍋。とりあえずなんでも焼いてなんでも煮て食っちまえ!という魂胆です。
という事でBBQスペースで火起こし開始。子供の頃、祖母の家は五右衛門風呂だったので火起こしはお手の物。一発で火起こし完了っとなりましたが、備え付けの焼き網が錆だらけであまりにワイルドすぎて「これはさすがにちょっと…」という感じだったので、持ってきた使い捨ての卓上BBQコンロで焼くことに。ま、結局卓上コンロは早々に焼き切ってしまったので、最終的にはワイルドな焼き網で焼いたんですが。
しかし焚き火は楽しいですね。見ていてわくわくすると同時になんだか落ち着きます。今の時代の子供たちは家で焚き火なんてできないだろうし、ガスレンジじゃなくIHクッキングヒーターだったら火というものを全く知らずに育つ可能性もある訳で、火の怖さも火のありがたみも全く知らずに生きていける時代というのもなんだかなぁ〜なんて話をしながら、ボジョレーを飲みつつ式根島の夜は静かにふけていきました。
=2日目にして最終日=
今日は東京に戻る日です。いかんせん船に乗っている時間が長いので島の滞在時間は26時間程。それでも外界と隔絶され島の時間は濃密です。
朝飯を食べテントを撤収し役場にテント札を返却した後は、昨日歩かなかった島の東側を歩きつつ野伏港に向かいます。
集落の中を歩いていると、90近くと思われるおばあちゃんが話しかけてきて、「昨日はどこに泊まったの?」と聞かれたので『キャンプ場です』と答えると、「今度来た時はキャンプ場なんかじゃなくて家に来なさい。うちは民宿やってるし家も3軒あるから、どこでも好きにタダで泊まっていいよ。次来た時はまずうちに来るんだよ」とありがたいお言葉。
島歩きの良さはこういう人との出会いがあるからなんですよね。ありがたいなぁと思いつつ、『きっとこのおばあちゃんは一人暮らしで寂しい思いをしてるんだろなぁ』なんてちょっとシンミリきちゃいました。
おばあちゃんにお礼を言ってお別れをし、再び島歩きです。
式根島は火山活動で隆起した島のせいか海岸線は海面から崖状にそびえ立っており、ビューポイントはいずれも海岸の崖の上にあります。東側の海岸線も同様で、ぐんじ山展望台、小の口公園と高台からの絶景が続きます。
小浜漁港を過ぎると高森灯台が。高森灯台は石造りの灯台。100年前、式根島に人が定住し始めた頃、漁船の座礁事故が多発したため村民自ら灯台を作ったとの事です。
そんな式根島の歴史を垣間見つつ歩いていくと、ゴールの野伏港に到着です。短いようで長かった式根島の旅も終わりです。
2週間前に行ったエメラルドグリーンの海に珊瑚礁が美しい与論島と、入り組んだ海岸が美しい極めて日本的な光景の式根島。全く対照的な島の光景に「まだまだ知らない日本がいっぱいあるなぁ」と思いながら船に乗り込み式根島の旅は終了となりました。
=まとめ=
入り組んだリアス式海岸が素晴らしい式根島。島の大きさも1泊2日で歩きまわるにはちょうどいいので、週末ハイキングにはまさにうってつけ。
温泉や釣りなどいろんな楽しみ方もできるので、「ちょっと気分転換したいなぁ」という方。式根島ハイクおすすめです!!
コメント
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いつもながらに充実の島旅となったようで良かったですね
食いつきたいポイントはたくさんありますが
今回は焚き火に食いつきます。
>見ていてわくわくすると同時になんだか落ち着きます。
いいですよね〜、焚き火。私も焚き火大好きです。
一瞬たりとも同じ形を保たずゆらめく炎はどれだけ見ていても
飽きることはありません。
昔友達の家の庭でよく焚き火をして芋を焼いて食べたものですが
火を見つめる私のまなざしを見て友達が一言「放火魔にはなるなよ…」
そのくらいヤバい目をしていたようです
最近は場所もないので随分と焚き火なぞやってませんが
どこかにいい年した大人が一人で焚き火をしていても
怪しまれない場所ってないものでしょうか…
こんにちはmuscatさん
友達から指摘されるって、muscatさんはいったいどんな目つきで火を焚いていたんでしょうか。しかも友達の家で。。。
「こいつ、もしや、俺んちに火をつけるんじゃ…」と思われた訳ですね。
でも実はmuscatさんの放火魔発言、すごいデジャブを感じてしまいました。。。
僕も実家の庭で結構焚き火をしていた口でして、「このまま育ったらもしや将来放火魔になるんじゃないだろうか…」と自分で自分を心配したくらいでした
muscatさんも放火魔予備軍だったとは(えっ、違うって )
あーー、仲間がいてよかった〜
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