三段山〜東の谷に迷い込む〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 730m
- 下り
- 714m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
写真
感想
三連休後半は、まささんのパーティに参加するべく、土曜は白銀荘を目指して列車を乗り継ぎ、上富良野駅へ。ここからバスに乗ろうとコンビニで買い出しをして走ってバス停に戻ってみれば、そこにはちょうど、日高方面から転進してきた“本隊”の車がいて、白銀荘までのせてもらうことができた。
週の半ばまではかなり雪が少なかったようだが、ここ2,3日でかなり降り積もったようだ。
夜は、チカプさんによる、ウェイパーを使った鍋を肴に宴会。なぜか、札幌山の会の方の乱入?もあった。白銀荘には、他にも知った顔が。雪訓シーズンの3連休のため、上ホロに各山岳会が集まってくるようだ。
日曜日は8時過ぎ出発という、のんびりモードで三段山へ。当初の予定では十勝岳の予定だったが、こちらはまだ雪が少なそうなので予定変更。
一段目や二段目は灌木やハイマツが出ているものの何とかスキーで登れる、滑れる状態。山スキー・デビューのうさこさんも快調なペースだ。
雪は止んで曇天だが、上はガスの中で前十勝や三段山の山頂方向は全く見えない。ただ風もあまりないので、2段目の上からは、まさ隊長とうさこさんを残して、Shogoさん、チカプさんと3人で山頂を目指す。
最初はハイマツのトラップというか地雷原の様相だが、一段目のところで上に見えていた先行者のトレースの助けを借り、1時間ほどで頂上まで登りきる(先行者とは山頂手前の稜線に上がるところですれ違う)。私は4回目の登頂
しかし、この頃にはほぼホワイトアウト状態となっており、私がGPSだけでなくコンパスまで忘れてきたこともあって、ちゃんと下れるか、不安がよぎる。
そして下りでは懸念通り、ルートを見失ってしまった。崖尾根の稜線から下っていくときに方角を確認しつつ行くべきところを、いい加減に行ってしまったのが間違い。北方向にトラバースしすぎている気がしたので、最大傾斜線方向に軌道修正したり、“廊下”を探してみたりしたが、ついに尾根の先がのぞき込めないほど急なところに出てしまった。
後から考えれば、ここは本来のルートの東側、ナマコ尾根との間にある「東の谷」と呼ばれているらしいところだったと思われるのだが、その時点ではそこまでは判らなかった。判ったのは、ルートを外してしまったということぐらいで、北方向にトラバースしすぎて「東の谷」に入ってしまったのか、あるいは修正しすぎて「西の谷」へ入っているのかも定かではなかった。
他の二人と合流するためにも、ここは引き返す(登り返す)のが正道と思えたが、上は相変わらずガスの中で、ほとんど視界が効かず、上まで戻っても正しいルートを見つけ出すには、かなりの困難が伴う。
その点、このまま下れば、やがては視界が開けて現在地も確認できるだろう。谷を渡ってトラバースし本来のルートに戻るのは難しいが、沢筋を下れば、いずれは夏道か車道に出るので、それを辿ればいい。
もちろん沢は雪崩のおそれもあるし、下の方はまだ雪に埋まっていないところもあるだろう。沢にしろ尾根にしろブッシュも埋まりきっていなくて滑りにくく(歩きにくく)アップダウンもあって、とても快適な滑りは期待できない。
しかし、地形図を見る限り、左右どちらの沢にしろ、それほど深くも急でもなさそう。それほどの滝もないだろう。雪も割と安定している感じだ、という安易な判断で、そのまま下ることにした。
最初にちょっと急な沢を下ると、合流点=二股。そこから右に見えた尾根が、後から考えればナマコ尾根か。そこからは割と緩やかな沢を下る。幅が狭くなってブッシュがうるさくなり、口を開けているところも出てくるが、左右の尾根も絡めながら、何とか乗り切る。
下るにつれて晴れてきて、右側に、木のない荒涼とした広い谷と大きな尾根が見えるに至り、これが富良野川と前十勝のカバワラ尾根であること、自分たちが東側にルートを外していたことがようやく明らかになった。チカプさんが右側に泥流センサーの支柱を発見し、やがて夏道の富良野川の徒渉点の上に出る。
ここから左の尾根を乗越すのにシールをつけ、尾根に上がると、進行方向にまさに沈まんとしている太陽。この夕陽を目指してトラバースしていく。もう一つ尾根を乗越すのでシールをつけたまま行く。尾根上の小屋はちょっと見えたが、その上部で尾根を越す。
そこからトラバース気味に斜めに下っていくと、やがて三段山の広い登路の白銀荘の2,300mほど上に出た。その手前で私が小沢の大穴に嵌るアクシデントもあり、
シールを外して白銀荘にたどり着く頃には、すっかり日も暮れていた。
こんな時間になってしまったので、当然のごとく下では通報、捜索、救助などという話が出ていたようで、いろんな方にご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
雪でブッシュが埋まっていれば、これほど遅くはならなかったかもしれないが、上部で頂上でホワイトアウトしたときに、どうするかはっきり決めず、方角も確認せずに、ずるずると北方向へ下ってしまったのが間違い。
また二人の携帯が電池切れとなり、一人は不携帯だったことも反省材料。何とか最後にメールを1通だけ打てたからよかったが、パーティを分けるときには、不測の事態に陥った場合どうするのか、連絡方法も含め、事前に決めておくべきだった。
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