小富士 (雪の富士あざみラインを登る)
- GPS
- --:--
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 1,267m
- 下り
- 1,259m
コースタイム
→小富士11:56-12:05→滝沢林道13:00→中ノ茶屋14:21→浅間神社15:03→富士山駅15:22
天候 | 曇りのち快晴 温度計を持参しなかったが相当低い、-10℃ぐらい? デジカメのズーム機能一時麻痺、日帰りではじめて予備バッテリーに交換。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 富士急線 富士山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【浅間神社→ゲート】 道の駅すばしり入口付近に通行止めの看板あるが、4劼曚廟茲離押璽箸泙納屬脇れる。 直線が終わる付近から部分的に凍結路。 【ゲート→馬返し】 大半は凍結路、ツルツル。 【馬返し→五合目】 完全な雪道、積雪5〜20僉最初は硬い雪で歩きやすい。 狩休付近からは、砂を踏むような柔らかい雪だったり、スボズボ状態だったり。 1週間ほど前の薄い踏み跡(1〜2人?)はあったが、大幅体力消耗。 【五合目→小富士】 樹林帯のため積雪多い、10〜30僉踏み抜き状態。 【小富士→小富士林道】 木の無い南斜面は雪なし。 小富士林道の前半は積雪10〜20僉後半は5冂度。 【滝沢林道→中ノ茶屋】 日陰は凍結路、下りは転倒注意。 【中ノ茶屋→富士山駅】 いつもの吉田登山道と同じ。雪はまったく無い。 |
写真
感想
今年の夏、交通規制の時に富士あざみラインを登り、熱中症状態でフラフラになってしまった。
そのリベンジも含めて、涼しい(超寒い!)季節に歩行者天国気分を味わうために再訪しました。
しかし今年はどこも雪が早いようで、予想以上に下部から雪があった。
途中から雪に足をとられて、夏のフラフラ状態を20分オーバー。
雪道は恐るべし。最低ストックぐらいは必要だった。
以下 行程概略
電車で富士山駅に着いたときは、青空に白い富士山が映えていたが、
バスで道の駅すばしりで降りたときは、どんよりと鉛色の空、
浮かない気持ちで浅間神社東口を出発する。
無風ですが曇りなので寒いです。寒いので直線道路をスタートダッシュします。
今年の夏は、灼熱地獄の下、日本一長くて急坂といわれる富士あざみラインで
完全にノックアウトされました。
今日はとにかくやる気満々です。
しかし、直線の終わる小鳥の絵の壁あたりから、ツルツルの凍結が増えてきます。
全面凍結ではないので乾いたところを歩きます。
急カーブを二つ三つ曲がると冬季ゲートが現れました。
途中、行き違ったのは作業車と自衛隊車が数台、快適なウォーキングができました。
冬季ゲートを過ぎると、正真正銘の歩行者天国が始まります。
センターラインを堂々と歩くと思わず叫びたくなるぐらい気持ちいいです。
とはいえ、ここを五合目まで登る物好きはめったに居ません。
雪が積もるとスノーシューのハイカーが遊びに来るぐらいです。
しかしそんな気持ちもつかの間、馬返し付近からは急に雪が増えてきました。
今日は勝手にロードウォークがメインと思い込んで来ましたので、
雪山装備は殆ど持って来ませんでした。気休めのスノースパイクだけです。
最初は硬い雪で歩きやすかったですが、しだいに雪質が変わりました。
サラサラの砂の上を歩いているようだったり、ズボズボと靴がハマったり。
急にペースダウンです。積雪はたいしたことありませんが、予想以上に疲れます。
狩休付近では、早くも、何とか五合目まで行ければいいか、という気持ちです。
こういう時はストックが有ると圧倒的に有効ですね。
10夘婉瓩らは真っ青な空が広がり、木の間から真っ白な山肌が間近に見える。
何とか気持ちを取り直して五合目を目指します。
歩行者天国の終わりには、静寂の須走五合目がありました。
めったにない快晴無風の五合目です。夏より20分オーバーで到着。
普段から風が強く陽当たりの良い五合目は雪は殆どありませんでした。
見上げる富士山は珍しく穏やかに見えました。
今日はきっと御殿場太郎坊か吉田馬返しからの登山者がいるはず、稀に見る登頂チャンスですね。
残念ながら双眼鏡を忘れてしまい、観戦できませんでした。
ゲートが閉まった今は、もう五合目からのお気楽登山はできません。
体力・気力・技術力・経験力を要するハイレベルな登山ですので、くれぐれも気を付けて欲しいものです。
さて、今日は靴も雪山仕様ではないので、小富士を抜けて富士吉田に出るか迷いましたが、
小富士までの短い樹林帯をしのげば、あとは林道の緩い下り。
少々雪に手こずっても危険は無いと判断し、計画通り実行しました。
厳重に閉鎖された茶店の前を通って、小富士の道へ。
雪の上には小動物の足跡だけ、雪が積もってから人が入った気配はありません。
暗い樹林帯に入ると積雪は一挙に増えました。
20〜30僂任垢、時々踏み抜いたりとプレッシャーがかかります。
20分ぐらいで前方の樹林が薄くなると、雪のかけらもない黒い砂礫帯の丘が現れました。
無事、小富士へ到着。
目の前には巨大な富士本峰、山中湖に富士外輪山、八ヶ岳まで見えました。
20分後れで、しかも先が読めないので早々に出発。
小富士から林道までは砂礫の急斜面です。
ズルズルなので雪のあるところを選んで降ります。適度に硬くて快適でした。
快適に飛ばせるはずの小富士林道は思ったより雪が多くスローペースです。
斜度が無いので、スボズボでスピードは出せず疲れるばかりでした。
ただ高度を下げるにつれて雪は減り、普通に歩けるようになりました。
林道終点のゲートをくぐるとアスファルトの立派な滝沢林道です。
逆光で黒く霞む大きな富士山を横目で見上げながら、
西陽に明るく光る冬枯れの木立の中をズンズン降ります。
凍結部分が多いですが、スノースパイクは使用することなく歩けました。
長い林道ですが、歩行者天国なのでなかなか楽しかったです。
滝沢林道の終点、中ノ茶屋のゲートで歩行者天国は終わり、吉田登山道の遊歩道を歩きます。
急ぎ足でなんとか20分遅れを取り戻し、富士山駅に辿り着き、予定の電車に乗れました。
予想以上の積雪で、かなり疲れましたが、楽しい雪山ハイキングとなりました。
ロードウォークが大半とはいえ、やはり2000mクラス、
ウェア・シューズなどは完全雪山装備が必要と感じました。
次に富士あざみライン登るときは、道の駅すばしりからスキー担いで登るぞ。
コメント
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yamaheroさん、こんにちは。
物好き仲間のmillionです。(笑)
歩行者天国大好きです。
昨日だったのですね。
お天気よい感じで何よりでした。
1枚目の富士山最高ですね。
今回は小富士からの富士山もバッチリだったようで。
他の方の写真で御殿場方面はかなり下まで雪が
付いているように見えたのですが、須走、吉田側
もかなりあるのですね。もう今年は無理そうなので
麓で我慢することにします。
millionさん、こんばんは。
歩行者天国楽しかったですよ。
天気もなんとか晴れて良かったです。
富士山で曇ったら話にならないですからね。
夏のフラフラ状態の時のタイムをオーバーしたのは
かなりショックでしたが。
雪の富士あざみライン、手ごわいです。
標高1000m以上は道路とはいえ、これからは油断できないですね。
millionさんも書かれていますが、1枚目の写真、素晴らしいですね。
この時期の富士山五合目近辺の雰囲気(とても厳しいこと)が非常によく伝わってきて、参考になります。
五合目以下とはいえ、長距離歩くと結構麓から離れるので、心細くなるんじゃないでしょうか。
それにしても、歩行者天国とは素晴らしい。「叫びたくなるぐらい気持ちいい」なんて、いいですねー!
私も物好きの気があるので、とてもそそられます。
ところで、秋に小富士に行った時に、小富士林道/滝山林道に出る道を少し探ってみたものの、よく分からなかったのですが、容易に出られるのでしょうか・・・。
いずれにせよ、大変おつかれさまでした
yamahiroさんのロングハイキング、よく拝見させて頂いております。
私のアップアップのロングに比べて、余裕で羨ましいです。
林道ゲートも閉まって、まさにこれから歩行者天国の季節ですね。
山梨方面に美味しい「歩行者天国」たくさんありますよ。
millionさんは富士山麓一周して歩行者天国満喫する予定らしいですね。
私の場合幸い、吉田と須走の中腹以下は何回も歩いているので、
まったく不安感はありませんでした。
林道は少々雪があっても安全なのがいいです。
スバルラインも狙っていたのですが、営業時間外は
残念ながら立ち入り禁止だそうですね。
小富士付近の道については、
小富士から小富士林道への急斜面が道標も無く、踏み跡も殆どありませんが、
真っすぐ降りれば大丈夫です。小富士林道の入口に出ますので。
あとは道なりに行けますね。
やはり、そられますか?
歩行者天国「物好き」仲間増やしましょう。
すでに、次の歩行者天国、検討中です。
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