朝6時に起きて家を出て、通勤ラッシュの中で押しつぶされながら新宿に着いて、そこから大会オフィシャルバスで河口湖へ。会場に着くと選手や応援の人たちで大賑わい。
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朝6時に起きて家を出て、通勤ラッシュの中で押しつぶされながら新宿に着いて、そこから大会オフィシャルバスで河口湖へ。会場に着くと選手や応援の人たちで大賑わい。
受付でナンバーカード等を受け取った後、携行品検査へ。今回の大会は必携品が多く、その一つ一つを係員に見せてチェックを受ける。
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受付でナンバーカード等を受け取った後、携行品検査へ。今回の大会は必携品が多く、その一つ一つを係員に見せてチェックを受ける。
不要な荷物を預け、第7エイドステーションの「こどもの国」に送るドロップバッグを預け、河口湖大池公園をスタート。
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不要な荷物を預け、第7エイドステーションの「こどもの国」に送るドロップバッグを預け、河口湖大池公園をスタート。
声援多い!
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声援多い!
河口湖大橋を渡る。
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河口湖大橋を渡る。
林道に入って標高を上げていく。あの富士山の向こう側まで行ってまた帰ってくるなんて、考えただけで恐ろしい。あまり先のことは考えず、とりあえず次のエイドステーションを目標として進んでいく。
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林道に入って標高を上げていく。あの富士山の向こう側まで行ってまた帰ってくるなんて、考えただけで恐ろしい。あまり先のことは考えず、とりあえず次のエイドステーションを目標として進んでいく。
まだまだ序盤なので焦らず淡々と進む。
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まだまだ序盤なので焦らず淡々と進む。
トレイルへ。延々と登ったおかげで集団は適度に伸びているので渋滞はあまり無し。
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トレイルへ。延々と登ったおかげで集団は適度に伸びているので渋滞はあまり無し。
下りも足を温存するため抑えめに行く。
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下りも足を温存するため抑えめに行く。
エイドステーション。飲み物や食べ物が充実。
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エイドステーション。飲み物や食べ物が充実。
うどんをいただく。
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うどんをいただく。
日が暮れてきた。
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日が暮れてきた。
日が暮れて、ヘッドライトの明かりを頼りに山の中を進む。
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日が暮れて、ヘッドライトの明かりを頼りに山の中を進む。
杓子山の下りで渋滞発生。完全にストップ。何事かと思ったら、慎重に下らないとちょっとヤバそうな岩場が。落ち着いてクリア。
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杓子山の下りで渋滞発生。完全にストップ。何事かと思ったら、慎重に下らないとちょっとヤバそうな岩場が。落ち着いてクリア。
第2エイドステーションに到着。ここでは蕎麦があるはずだったのだけど見当たらず。もうなくなってしまったらしく、オレンジとバナナだけいただく。自分は全体の中でもかなり後方に位置することを想定しているので、エイドステーションの食べ物が出尽くしてしまっても大丈夫なように、補給食を多めに持つようにしているので別に困ることは無いのだけど、楽しみにしていたものが無かったというのはちょっと残念。
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第2エイドステーションに到着。ここでは蕎麦があるはずだったのだけど見当たらず。もうなくなってしまったらしく、オレンジとバナナだけいただく。自分は全体の中でもかなり後方に位置することを想定しているので、エイドステーションの食べ物が出尽くしてしまっても大丈夫なように、補給食を多めに持つようにしているので別に困ることは無いのだけど、楽しみにしていたものが無かったというのはちょっと残念。
第3エイドステーション「山中湖きらら」に到着。ここは比較的広いエイドステーションで、芝生の広場などもあるので寝転がったりして長めに休んでいる人も多い。疲労感がかなり蓄積してきた。
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第3エイドステーション「山中湖きらら」に到着。ここは比較的広いエイドステーションで、芝生の広場などもあるので寝転がったりして長めに休んでいる人も多い。疲労感がかなり蓄積してきた。
制限時間に余裕がないのでゆっくり寝ることができないけど、三国峠手前で眠気に耐えられなくなり、座って数分眠りに落ちる。たったそれだけでも眠気はだいぶ解消する。
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制限時間に余裕がないのでゆっくり寝ることができないけど、三国峠手前で眠気に耐えられなくなり、座って数分眠りに落ちる。たったそれだけでも眠気はだいぶ解消する。
夜中の2時半頃、53km地点の第四エイドステーション「すばしり」に到着!第一関門であるここの制限時間は4:00なので、1時間半ほどの余裕。時間までにたどり着けるか不安だったけどなんとかなった!
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夜中の2時半頃、53km地点の第四エイドステーション「すばしり」に到着!第一関門であるここの制限時間は4:00なので、1時間半ほどの余裕。時間までにたどり着けるか不安だったけどなんとかなった!
ストーブの前できのこ汁をいただく。体があったまる〜。建物の中に休憩所があって、座敷席では睡眠をとる選手が雑魚寝してる。自分は今本格的な睡眠をとると制限時間が危ないと考えて、めちゃくちゃ眠たいけどエイドステーションを出る。
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ストーブの前できのこ汁をいただく。体があったまる〜。建物の中に休憩所があって、座敷席では睡眠をとる選手が雑魚寝してる。自分は今本格的な睡眠をとると制限時間が危ないと考えて、めちゃくちゃ眠たいけどエイドステーションを出る。
ふじあざみラインから途中で自衛隊の演習場へ入った頃から、空が明るくなってきた。細かいアップダウンがひたすら繰り返されて、体力も気力も削がれる。もう何も考えず、ひたすら足を前にだすことだけに集中する。いい加減嫌になってきたころ、送電線を離れ、太郎坊へ向かって登りが始まる。睡眠をとりたいけど、制限時間がやばいので、とにかく先へ進む。
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ふじあざみラインから途中で自衛隊の演習場へ入った頃から、空が明るくなってきた。細かいアップダウンがひたすら繰り返されて、体力も気力も削がれる。もう何も考えず、ひたすら足を前にだすことだけに集中する。いい加減嫌になってきたころ、送電線を離れ、太郎坊へ向かって登りが始まる。睡眠をとりたいけど、制限時間がやばいので、とにかく先へ進む。
ここの登り区間も睡魔との闘いだった。眠気が極限に達して、幻覚が見えた。森の奥の方に小屋のような建物が見えるのだけど、少し進んで同じところを見ると何もない、ということが数回あった。幻覚というより、錯覚というか、脳がちゃんと働いていない感じ。道は明瞭で、ひたすらその道をたどって進めばいいだけなので特に問題は無く、その錯覚を「おお、小屋が見える!」なんて楽しむ余裕すらあった。
でもこれがトレイルランニングの大会中ではなく登山中で、道も不明瞭な場所で、もっと極限状態で「これは錯覚だ」と認識する力も無い状況だったら、「あの小屋で一休みしよう」なんて考えて道から外れて遭難、なんてことになるのだろうな、なんてことを考えながら進む。そういう意味で、幻覚を実体験できたのはいい経験になった。
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ここの登り区間も睡魔との闘いだった。眠気が極限に達して、幻覚が見えた。森の奥の方に小屋のような建物が見えるのだけど、少し進んで同じところを見ると何もない、ということが数回あった。幻覚というより、錯覚というか、脳がちゃんと働いていない感じ。道は明瞭で、ひたすらその道をたどって進めばいいだけなので特に問題は無く、その錯覚を「おお、小屋が見える!」なんて楽しむ余裕すらあった。
でもこれがトレイルランニングの大会中ではなく登山中で、道も不明瞭な場所で、もっと極限状態で「これは錯覚だ」と認識する力も無い状況だったら、「あの小屋で一休みしよう」なんて考えて道から外れて遭難、なんてことになるのだろうな、なんてことを考えながら進む。そういう意味で、幻覚を実体験できたのはいい経験になった。
木が少なくなってきて視界が開け、富士山が正面に!
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木が少なくなってきて視界が開け、富士山が正面に!
第五エイドステーションのスタッフがテンション高く応援してくれる!でも地面は砂なので足が沈み込んでなかなか前に進めない!
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第五エイドステーションのスタッフがテンション高く応援してくれる!でも地面は砂なので足が沈み込んでなかなか前に進めない!
5:20頃、ようやく61km地点の第五エイドステーションに到着。ここは第二関門になっていて、制限時間は午前6時。1時間半あった余裕が一気に40分までに減ってしまった!先を急ぎたい気持ちもあるけど、休まないことには体力が持たないので、しっかり補給食を食べながら休む。このエイドステーションではカップラーメンやおにぎりをいただけた。ありがたい!それにしてもこんな寒いところで夜通し働くボランティアスタッフの方々に感謝。
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5:20頃、ようやく61km地点の第五エイドステーションに到着。ここは第二関門になっていて、制限時間は午前6時。1時間半あった余裕が一気に40分までに減ってしまった!先を急ぎたい気持ちもあるけど、休まないことには体力が持たないので、しっかり補給食を食べながら休む。このエイドステーションではカップラーメンやおにぎりをいただけた。ありがたい!それにしてもこんな寒いところで夜通し働くボランティアスタッフの方々に感謝。
太郎坊から下って、第六エイドステーションの水ケ塚公園。ここの制限時間は7時。余裕がさらに減って、20分ほどしかない。でも、9km先の次の第七エイドステーション(こどもの国)の制限時間は11:00で、かなり余裕があるから大丈夫。スタッフの方によると、制限時間の設定がこのようにいびつなのは、富士山スカイラインの交通制限の時間が7時までだから、という理由らしい。
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太郎坊から下って、第六エイドステーションの水ケ塚公園。ここの制限時間は7時。余裕がさらに減って、20分ほどしかない。でも、9km先の次の第七エイドステーション(こどもの国)の制限時間は11:00で、かなり余裕があるから大丈夫。スタッフの方によると、制限時間の設定がこのようにいびつなのは、富士山スカイラインの交通制限の時間が7時までだから、という理由らしい。
次の第七エイドステーションこどもの国に向けて、イエティスキー場のゲレンデを下って、岩でごつごつした走りにくいトレイルを進む。こういう走りにくい区間が意外と体力をそがれる。
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次の第七エイドステーションこどもの国に向けて、イエティスキー場のゲレンデを下って、岩でごつごつした走りにくいトレイルを進む。こういう走りにくい区間が意外と体力をそがれる。
苔むしたトレイルもあったりと、ここは雰囲気がコロコロ変わる区間だった。体力的には回復することなくどんどん削られていく感じで、まわりの選手と励ましあうことでなんとか気力を保っている感じ。
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苔むしたトレイルもあったりと、ここは雰囲気がコロコロ変わる区間だった。体力的には回復することなくどんどん削られていく感じで、まわりの選手と励ましあうことでなんとか気力を保っている感じ。
9時頃、76km地点、こどもの国に到着。スタート前に預けておいた荷物を受け取って空きスペースを探して芝生の上に腰を下ろして、ふ〜、と一息ついた瞬間、気持ちがプツっと切れてしまった、、、。とことん疲れた。こんな疲れた状態で、コース終盤にある険しい天子山塊をこなす自信が無い。途中で気軽にエスケープできない厳しいルートなので、無理して突っ込むのは危険。どちらにしろ完走は無理そう。ならば、ここで止めるのもちょうどいいタイミングだな、と考えてしまい、再び走り出すモチベーションをとりもどすことができなくなってしまった。そしてスタッフに棄権を伝え、計測チップを返却する。
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9時頃、76km地点、こどもの国に到着。スタート前に預けておいた荷物を受け取って空きスペースを探して芝生の上に腰を下ろして、ふ〜、と一息ついた瞬間、気持ちがプツっと切れてしまった、、、。とことん疲れた。こんな疲れた状態で、コース終盤にある険しい天子山塊をこなす自信が無い。途中で気軽にエスケープできない厳しいルートなので、無理して突っ込むのは危険。どちらにしろ完走は無理そう。ならば、ここで止めるのもちょうどいいタイミングだな、と考えてしまい、再び走り出すモチベーションをとりもどすことができなくなってしまった。そしてスタッフに棄権を伝え、計測チップを返却する。
服を着替え、シャトルバスに乗って、河口湖畔の会場へ。トップ選手はすでにゴール済みで、数分おきに選手がゴールしてくる。
しばらく選手たちを迎えた後、路線バスと電車を乗り継いで帰宅。リタイアした直後は「自分は適切な判断をしたのだ、悔いは無い」と思っていたけど、電車の中から富士山を見ていたら、今もみんなは苦しみながらもゴール目指してがんばっているんだな〜、なんて思って、自分が不甲斐なく思えてくる。
自分は本当にリタイアすべきリミットまでがんばったのだろうか、という考えが湧いてくる。まだまだ行けるのに、心が折れただけなのでは?完走を目指す確固たる強い意志が足りなかったのでは?そんな考えが1週間ほど頭のなかでぐるぐるした。
自分が無理だと判断したから棄権した。そこに誤りは無いはず。
でも、無理だと判断したその判断がどの程度正しかったかは自分でもよくわからない。レース終了後、参加されたいろいろな方のブログでレースレポートを読むにつけ、みんなが体力の限界ギリギリまでがんばって、エネルギーの最後の1滴まで搾り出すかのようにゴールへ向かう姿が目に浮かび、涙が出そうになった。
もちろん無理は禁物だけど、自分には絶対に完走するんだという確固たる意志と、それにむけた体力面、精神面での準備が足りなかったのだというのが結論。
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服を着替え、シャトルバスに乗って、河口湖畔の会場へ。トップ選手はすでにゴール済みで、数分おきに選手がゴールしてくる。
しばらく選手たちを迎えた後、路線バスと電車を乗り継いで帰宅。リタイアした直後は「自分は適切な判断をしたのだ、悔いは無い」と思っていたけど、電車の中から富士山を見ていたら、今もみんなは苦しみながらもゴール目指してがんばっているんだな〜、なんて思って、自分が不甲斐なく思えてくる。
自分は本当にリタイアすべきリミットまでがんばったのだろうか、という考えが湧いてくる。まだまだ行けるのに、心が折れただけなのでは?完走を目指す確固たる強い意志が足りなかったのでは?そんな考えが1週間ほど頭のなかでぐるぐるした。
自分が無理だと判断したから棄権した。そこに誤りは無いはず。
でも、無理だと判断したその判断がどの程度正しかったかは自分でもよくわからない。レース終了後、参加されたいろいろな方のブログでレースレポートを読むにつけ、みんなが体力の限界ギリギリまでがんばって、エネルギーの最後の1滴まで搾り出すかのようにゴールへ向かう姿が目に浮かび、涙が出そうになった。
もちろん無理は禁物だけど、自分には絶対に完走するんだという確固たる意志と、それにむけた体力面、精神面での準備が足りなかったのだというのが結論。
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