花の稜線を縦走 三ノ峰〜別山
- GPS
- 11:50
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,788m
- 下り
- 1,804m
コースタイム
-9:40三ノ峰-10:40別山平10:50-11:30別山(昼食)12:40-13:05別山平-13:55三ノ峰
-14:10三ノ峰避難小屋-剣ヶ岩-15:00六本檜-17:00登山口-17:20上小池駐車場
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレと湧き水だけであとは何もない(それで十分かな)。 ここで車内泊したが、標高は930mあるものの森に囲まれた谷底なので蒸し暑い。 加えて蚊やブヨが多くて窓も開けられない。蚊帳装着の車がいて羨ましい。 寝苦しい前夜泊となり、辛い朝を迎える。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所はないが、行程が長く標高差も1,500m近くあるので体力が必要。 途中水場はないのでその点にも注意。 酷暑のこの日、脱水症状に近い人も散見。(自分も含めて) |
写真
感想
車内で寝苦しい夜を過ごし、やや寝不足気味で6時前に出発。
登山道から稜線上の六本檜までは標高差500mの急坂をほぼ直登。
ちょっときついけどブナの森が気持ちいい。
奈良の山とはちょっと樹相が違うなあと思うと遠征気分も高揚してきます。
六本檜からは打波川のV字谷の向こうに荒島岳が見えて、さらに気分は高揚。
剣ヶ岩への登りから再び急坂になりますが、高木が減り展望がよくなるので却って楽しい。
三ノ峰に近付くとさらに登りが厳しくなってきますが、展望もさらによくなり、
振り返ると、足元に登ってきた稜線が長く延び、
その彼方に赤兎山、大長山、その奥に経ヶ岳、その左には荒島岳と、かつて登った山々の素晴らしい大展望。
三ノ峰避難小屋からは東の展望が開け、御嶽や乗鞍岳を遠望。
この辺りから、花が増え、色とりどりの高山植物を楽しみながら、三ノ峰、別山登頂となりました。
特に、別山平のニッコウキスゲの大群落は圧巻で、別山や白山を背景に広がるお花畑の美しさは凄いの一言。
山頂まで行かずここで弁当を広げ、そのまま帰った人も少なくなかったようです。
別山の頂上からは、雪を被った白山が大きく聳え、これも絶景でした。
このままこの尾根を歩いて白山に行ってみたい。
帰路は、花と展望を楽しみながら別山平、三ノ峰と下って行きましたが、
剣ヶ岩あたりから標高の下がった分気温も上がり、さらに午後の強烈な日差し。
あまりの猛暑に汗はだらだら、ここにきて昨夜の寝不足も応えはじめかなりきつい。
さらに、入念に塗っていた日焼け止めが汗で流れ目に入るというアクシデント。
顔を洗い目薬を差したのですが、これが逆効果。ヒリヒリと痛み目が開けられない。。
コンタクトレンズを外しましたが、円錐角膜という厄介な病気のため裸眼では視力は0.1未満で、山道の歩行はかなり困難。
眼鏡では矯正できないので、こうなるとどうしようもない。
一歩一歩足探り(笑)し、相方に手を引かれるようにして、何とか六本檜までたどり着き木陰で一息。
若い男性ペアの一人が熱中症でダウンしています。水を切らしたようです。
分けてあげられればいいのですが、こちらも使い果たしていてどうにもならず御免。
最後の急坂は、バテと目が見えないことで一歩一歩が膝に応える。
もう限界と思うころ、ようやく登山口にたどり着きました。
クーラーボックスにはキンキンに冷えた水がたっぷり。 幸せ〜。
喉をうるおし、顔や目を洗い、生き返った思いでストレッチをしていると、
気がかりだった熱中症の男性が下りてきて一安心。
冷水と野菜ジュースをプレゼントし、水分塩分を補充していただく。
本当は六本檜で分けてあげられたらよかったのだけど。
蒼天の下、花と展望を堪能した素晴らしい山行でしたが、
一方、暑さに負け、別山から上小池まで標高差約1,400mの下りに負けて体力的に課題が残りました。
白山連峰は日本で最西端の2,000m峰。
白山には2006年8月に登り、大展望と高山植物に感動した記憶は今も鮮烈です。
今回、白山連峰南部の別山や三ノ峰で再び素晴らしい花に出会い、
花の名峰白山の感動記憶に新しい1頁が加わわりました。
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