高野参詣道 女人道

2020年11月14日(土) [日帰り]

• GPS: 05:50
• 距離: 16.7km
• 登り: 1,008m
• 下り: 989m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:41
• 休憩: 0:09
• 合計: 5:50

距離 16.7km 登り 1,008m 下り 1,009m

10:01 スタート地点
10:49 10:50 摩尼山
11:08 黒河峠
11:25 楊柳山
11:43 11:44 子継峠
12:11 12:12 転軸山
13:14 13:18 女人堂
13:41 13:42 弁天岳
13:58 大門
14:56 14:57 大滝口女人堂跡
15:51 ゴール地点

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

自家用車を高野山奥の院前、中の橋駐車場(無料)に駐車し周回。

コース状況／危険箇所等

登山道の危険箇所は特にありませんが、過去にクマの目撃情報があるのでクマ鈴は必携です。

その他周辺情報

☆中の橋駐車場は紅葉シーズンや行事がある時には早い時間から満杯になる場合があります。その場合、車道にある駐車帯(無料)に停めるという方法もあります。
☆高野山に日帰り入浴施設はありません。紀ノ川沿いにスーパー銭湯が点在しています。おススメは高野山と橋本を結ぶ酷道371号線上にある"やどり温泉　いやしの湯"
ですが、ガードレールが無い区間もある一車線道を走ることになるので、酷道はちょっと...と思われる方には道路的にお勧めはしません。
☆高野山は観光地なので日中の食事所は困りませんが、ほとんどの飲食店が夕方には閉店します。
☆コンビニはファミリーマートとデイリーヤマザキがありますが、共に24時間営業ではありません。

写真

11/14 10:01

奥之院中の橋入口からスタートします。

11/14 10:06

山と高原地図の51番を持ってきましたが、高野山宿坊協会・中の橋案内書でもらったこのハイキングマップとGPSアプリでこと足りました。

11/14 10:09

奥之院への参道に会社の慰霊碑が多くあります。一見して何の会社かわかりますよね。

11/14 10:10

これも。

11/14 10:12

参道を直進して玉川橋を渡ります。

11/14 10:14

その先にある無縁塚を横目に見て直進していき、

11/14 10:17

境内の紅葉を拝みにちょっと寄り道して、

11/14 10:18

水向地蔵近くの水行場から

11/14 10:17

三山巡り参詣道へ戻ります。

11/14 10:24

この道標に従って歩けば迷うことはありません。矢印の方向へ進み、

11/14 10:28

まずは高野三山(摩尼山⇒楊柳山⇒転軸山の順に)を巡ります。

11/14 10:34

摩尼峠のお地蔵さん。以降いたる所に地蔵祠がありました。

11/14 10:34

その足元には"修行高野三山七口巡拝"の碑伝。

11/14 10:46

摩尼山(如意輪観世音菩薩)到着。快晴+紅葉が拝めるとあって、高野三山巡りをされていると思しき方が多くいらっしゃいました。

11/14 10:59

縦走路。杉・檜の中を歩くことが多かったですが、紅葉が美しい箇所もありました。

11/14 10:59

11/14 11:08

高野七口・黒河道(黒河峠ルート)は2020年11月現在、倒木により通行止めとなっています。結構な倒木地帯になっているから致し方ないですね...。

11/14 11:08

笹も刈られていないので、無理に行っても荒れた道になっていると思われます。

11/14 11:20

ほどなくして楊柳山(楊柳観世音菩薩)に到着。三山とも山頂は平な場所があり、休憩ポイントです。

11/14 11:22

楊柳山は摩尼山と転軸山の丁度中間点にあります。

11/14 11:24

山頂付近は紅葉が美しかったです。

11/14 11:32

雪池山への分岐。

11/14 11:39

時には急な下りも出てきます。

11/14 11:43

黒河道(粉撞ルート)との合流地子継峠。粉撞(こつぎ)地蔵が祀られていますが、高野山の結界を示す道標だったそうです。女人結界ということでしょうか？

11/14 11:53

子継峠から下りきってから車道に出るまで、

11/14 11:57

紅葉が美しい

11/14 12:00

明るい森の中を歩きます。

11/14 12:01

一旦車道に出て、

11/14 12:02

41番の

11/14 12:02

道標から地道に入ります。

11/14 12:11

転軸山(弥勒菩薩)到着。

11/14 12:12

あまりに小さく可愛かったので鳴らしてみました。

11/14 12:21

転軸山から下った先に丸太ベンチがある明るい広場に出ます。

11/14 12:23

ここには枝道もありますが、写真の"高野七口女人道"の道標が示す方向へ進みます。

11/14 12:25

今は使用禁止の休憩を右手にみながら、

11/14 12:28

鳥池の横を通り、

11/14 12:29

舗装路に出ます。

11/14 12:29

多目的広場。トイレがありましたが、広場の入口がロープで閉ざされていたため、使用できるか不明です。

11/14 12:30

矢印方向へ道なりに歩いてゆきます。

11/14 12:33

転軸山森林公園の入口付近に緑の道標。

11/14 12:38

グランドの奥に金剛山地かチラッと。

11/14 12:46

鴬谷の住宅街を抜け、鴬谷御子大名神社の鳥居前付近から

11/14 12:46

バス通りに出ます。

11/14 12:49

11/14 12:51

鴬谷バス停。

11/14 12:54

黒河口の立て札。この近くに黒河口女人堂跡があります。

11/14 12:56

更に進んで、この民家の横の小路に、

11/14 12:56

52番の道標があり、道標に従い直進して、

11/14 12:58

ここで左折します。

11/14 12:58

その先に木製の鳥居があって、

11/14 12:59

その先に神社があります。神社の左手に入り、

11/14 13:06

不動坂口女人堂まで山道を歩きます。

11/14 13:11

途中、三輪素麺の木箱の中に、

11/14 13:11

釈迦如来様が鎮座されていました。

11/14 13:18

不動坂口女人堂に到着。京大坂道にある、唯一現存する女人堂です。この横に綺麗なトイレあり。

11/14 13:18

女人堂の説明板。

女人堂内に高野七口のスタンプがあります。忘れずにゲットぉ〜。

11/14 13:20

お向かいの女人堂バス停横に女人道の1番道標があります。バス停裏のコンクリートの階段から弁天岳に向かってのぼってゆきます。

11/14 13:39

弁天岳に到着。弘法大師が奈良県の天川村にある天河弁財天社から勧請したといわれている真っ赤な社が印象的な嶽弁天社です。

11/14 13:38

その横に休憩所があります。

11/14 13:40

ここからも紀の川流域の山々が見えました。

11/14 13:47

大門に下る途中にテーブルとイスあり。

11/14 13:50

大門口の道標付近が大門口女人堂跡です。

11/14 13:52

11/14 13:53

紅葉の美しい道が大門まで続きます。

11/14 13:54

11/14 13:56

車道が右手に見えてきたら、大門はすぐそこです。

11/14 14:00

車道を通り越して大門を撮影。町石道の到着点でもあるので、大勢のハイキング客や観光客で賑わってました。

11/14 14:00

再び地道に入る辺りが龍神口女人堂跡です。

11/14 14:02

助け地蔵尊の立派な建物。

11/14 14:03

その傍らにあるお地蔵様のお顔が、

11/14 14:03

すごくいい笑顔！

11/14 14:10

そこから10分も歩かないうちに舗装路にでて、

11/14 14:12

集落を横目に進み、

11/14 14:13

再び山道へ。

11/14 14:18

またすぐに舗装路に出て、写真の小さな橋を渡った先はずっと山道が続きます。

11/14 14:20

多分、"左　くまの道"(小辺路)と書かれている石柱道標。

11/14 14:21

疲れてきた頃に登りが続くのはツライわ。

11/14 14:29

でも眺望がきく道になったので、顔はニヤけていたと思います♪
方角的にかつらぎ町の山並みかな。

11/14 14:31

振り向いて、弁天岳方面。

11/14 14:33

相ノ浦道との合流地点。相ノ浦口女人堂跡です。

11/14 14:33

女人堂跡付近にあった道標地蔵さん。

11/14 14:37

登り返て鉄塔跡がある山頂に到着。

11/14 14:39

休憩ポイントなので、今日の行動食の高野山名物かさ国のみろく石をいただきます。

11/14 14:53

時折現れる紅葉を楽しみながら、

11/14 14:53

ろくろ峠到着。名前の由来は、山内には入れない女人たちが首を長く伸ばして高野山内を覗き見た、という説話からきています。ここは大滝口女人堂跡でもあり、熊野古道小辺路の起点でもあります。

11/14 14:55

暫く小辺路との重複道を歩き、

11/14 15:03

真別処分岐で小辺路とお別れです。

11/14 15:14

分岐から下って、円通律寺前に出ました。円通律寺は修行道場のため、拝観不可です。山門手前からの撮影ですが、すでに目に見えない結界が張られているような雰囲気があります。

11/14 15:14

円通律寺の説明板。

11/14 15:14

橋を渡って林道を暫く進み、

11/14 15:18

道標が出てきたら左折して山道に入り、

11/14 15:25

弥勒峠で右折します。

11/14 15:27

坂を上がると、大峰口女人堂跡に到着。日が随分陰ってきて薄暗い所だったので、そそくさと移動しました。

11/14 15:30

途中にあった高野槇。

11/14 15:34

歩きやすい山道が続きました。

11/14 15:49

尾根から緩やかに下り、東口(大峰口)に出ました。説明板には弘法大師が吉野から初めて高野山入りした道だと書かれています。

11/14 15:51

奥之院中の橋駐車場トイレの脇を通って、

11/14 15:51

駐車場に帰ってきました。

帰路、美しい夕日も見れて良い一日でした。

撮影機器：

SH-M12 SHARP

装備

個人装備

長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック

備考

この時期にしては 暑い日だったので、用意していた水1�箸世韻任魯�リギリだった。

感想

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【高野山女人道(平成28年10月に世界遺産登録)】について
『高野山では、明治の始めまで女人禁制が守られており、女性は山内に入れませんでした。そのため各入口(高野七口＝不動坂口・大門口・龍神口・相の浦口・大滝口
大峰口・黒河口の7ヶ所)には女性の参籠するための女人堂が設けられ、その女人堂をめぐり、高野山を外から参拝する道が女人道です』

高野山は高野の平原を取り囲む峰々を「蓮」の花になぞらえて「内八葉・外八葉」の二重の蓮の八葉（花弁）に見立てられました。女人道はその「外八葉」の峰々を巡ります。
外八葉は金剛峯・小塔峯・山王峯・遍照峯・転軸山・楊柳山・摩尼山・姑射山をさし、壇上伽藍を取り囲む、剣崎峯・南虎峯・宝珠峯・薬師山・山王峯・神応岳・小塔峯・勝蓮花峯が内八葉とされています。

女性が高野山伽藍・奥の院を遥拝するための道なら楽勝かも、と思って(朝寝坊もあって)午前10時スタートとしましたが、細かいアップダウンが多く思っていたよりも歩きごたえありました。
女人道の道標番号は不動坂女人堂前の弁天岳への登り口が�“屬竜�点となっていて、反時計回りに周回するようですが、その道順だと転軸山・楊柳山・摩尼山の高野三山を後半に巡ることになるので、奥之院・中の橋入口を起点にまずは三山を歩く方が楽だと思います。

和歌山県の街道マップシリーズの女人道地図↓
https://images.ctfassets.net/8kohjgazu1qe/4ZhakInIJnAgdF6eaGLe5D/0f638e818e4e8647f106f0dcb3c6f204/1-4_kouyasanzanmeguri.pdf
※地図の1〜57番の道標に沿って"外八葉"を歩きました。

高野山宿坊協会HP記載の女人道地図
https://www.shukubo.net/contents/exeperiences/img/map02.pdf

南海電鉄発行の女人道ハイキングマップ
https://otent-nankai.jp/file/pdf/hiking/2019/0620/map_koya-nanakuchi.pdf