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Yamareco

記録ID: 27488
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無雪期ピークハント/縦走
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【compass76 例会】花房山(岐阜県揖斐郡揖斐川町小津)

2008年07月06日(日) [日帰り]
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コースタイム

8:30岐阜県揖斐郡揖斐川町小津・花房山、登山口ー9:50標高732m地点ー10:50標高870m地点ー12:10花房山頂上ー13:15下山開始ー15:20登山口到着(下山完了)
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年07月の天気図
コース状況/
危険箇所等
(以下コース状況に記録者の感想も含めて)

京都・大阪チームは、前日7月5日の23時〜23時30分に滋賀県東近江市妹の、道の駅・あいとうマーガレットステーションに到着。野宿にて待機。
滋賀チームは、登山当日の6日6時5分に、同ステーションにおいて合流。直ちに出発。


8時15分、岐阜県揖斐郡揖斐川町小津・藤橋城到着。
8時30分、登山口出発。
登山口から、いきなりの急勾配。30分も経たない間に滝のような汗が流れていました。
前日の睡眠不足と高温、湿度の高さに加えて、そよとも風の吹かない無風状態が、早くも体力と気力を奪い始め、登り初めから1時間足らずの間に、私は2度も休憩の要請をしました。
こんなことで後5時間も歩き続けられるのだろうかといささか凹みましたが、そんな私たちに更に追い討ちをかけたのが・・・
ヒル、ヒル、ヒル・・・・
久々の獲物に花房山ヒル'ズの軍団は、「熱烈歓迎」のダンスで迎えてくれました。
(事実、登り始めてから下山するまで、一人の登山者にも出会いませんでした。)
「ヤマビルファイター」を全員が噴霧したにもかかわらず、犠牲者3名。私もついに山蛭の洗礼を受けました。

展望は無く、ひたすら汗のしたたり落ちる足元をみつめて、2時間20分。
10時50分、山頂よりひとつ手前の尾根のトップ(標高870m)まで来た頃、ようやく風に出会い、ほっと一息。
しかし、ビショビショのシャツを乾かしてくれる涼風とまではいかず、すでに絞れるほどに濡れたタオルで額をぬぐいながら、さらに山頂を目指します。

尾根の岩と土を包み込むようにそびえる大木の根を渡り、さらに急勾配を登ること1時間。
ようやく周囲のの展望が開けてきました。が、それとともに容赦なく照りつける日差しも待っていました。
そこから、5m先を行く人の姿を見失うほどの藪をかき分けること十数分・・・。

12時10分、遂に花房山登頂! 標高1189.5m。
嬉しさで気持ちだけは飛び跳ねましたが、如何せん、体は飛ぶどころか立っていることさえままならぬほど、ぐったり。
せっせと皆の為に日よけのタープを張ってくださるサブリーダー達を呆然と眺めながら、しゃがみこんでしまいました。

日よけタープの下に皆で体を寄せ合って、お昼ご飯を頂き、休憩して、元気回復。
ようやく山頂からの展望を楽しむ余裕ができました。
白く霞んだ美濃の山並みは、遠くどこまでも美しく続き、得難いものを眼前にした感慨は無量でした。


途中イワカガミの艶々と緑鮮やかな群生や、目を奪われるほどの真っ赤なキノコなどにも出会えました。
ですが、植物に見識が無く周りを見渡す余裕の無かった私の主観は論外としても、前回に参加した時ほど皆さんの花を撮影されている様子もあまりうかがえず、やはり花は少なかったように思われます。


13時15分、頂上より来た道をそのまま帰路として、下山開始。
あの急勾配の下山なのだからと覚悟していたものの、予想以上に脚への負担は大きく、お借りしたストックで体重を支えながらの下山でした。
初めて使ったストックは、見た目よりも効力は大きく、勾配への脚の使い方にまだ慣れていない私にとっては、心強い味方となりました。
「座頭市」スタイルでなんとか皆さんについて行きながら、下山して京都に戻ったら、すぐにこの「仕込み杖」を購入しようと決めました。
そのストックは、山頂でのタープのポールとしても使われていたものです。
道具というものは在るべくして在るもの、創られるべくして創られたものなのだなぁ、とまた感新たにしました。

もう少し、もう少し、と励まされながら、ようようの下山。15時20分。
15時40分、藤橋城のオートキャンプ場の駐車場で、自車で出席された方々の車に各々分乗させて頂き、解散。


今回の花房山は、今の私の体力と気力の限界でした。
まるで修行僧にでもなったかのような、ひたすらに登り、ひたすらに下りる、私にとっては苦行の山行きでした。

それでも、シャツを着替え、帰途に着くエアコンの効いた車窓から美濃の山々を見上げた時、
「あの深い緑の中に、もう一度飛び込みたい」
と素直に思ったのは、決して無謀や無知ののせいだけではないと確信しています。
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