【伊那谷の山】 飯田市上久堅から小川路峠

2013年03月11日(月) [日帰り]

• GPS: 06:07
• 距離: 16.1km
• 登り: 1,452m
• 下り: 1,449m

コースタイム

※塩見岳日帰り可能な30代男性の実測。普通の方は5割増から倍の時間を要す。

10:55第一観音堂−11:20R256終点−11:40水のみ場−12:30堂屋敷跡−13:00展望所(昼食15分)

13:40曽山分岐−14:10小川路峠(40分休憩)−15:20展望所−16:40卯月・古道分岐−17:00第一観音堂

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

飯田市街地からは水神橋経由、R256をそのまま進めば終点に至る。
しかし、最終民家から上部は路面凍結(完全なるアイスバーン)。
4WD車なら国道終点まで行けそうだが、下りられる保証はなし。
ブレーキを踏んでも絶対に停まりません。チェーン必須。

第一観音堂付近に停めて凍結路を歩きました。
無雪期でもここからのスタートがお勧め。

コース状況／危険箇所等

参照：伊那谷の山　小川路峠
http://www.janis.or.jp/users/yoichi-k/ogawajitoge.html

現在はR256終点に獣除けフェンスがあるので上記HPの「P3台」までは乗り入れ不可。

序盤は未舗装の車道。途中から一般的な登山道となる。
登山道の崩壊が進んでいる場所もある。落石多数。
全体的に急な斜面なし。

堂屋敷跡から先は積雪あり。アイゼンがあると安心。
小川路峠付近は50cm以上の残雪あり。雪が緩むとツボ足になる。
現時点では、わかんやスノーシューが必要。

写真

3/11 10:55

一番観音様横の東屋脇に駐車。水場で給水してスタート。ここまでの間も凍結しており下りでは細心の注意が必要。

3/11 10:57

往路は国道を歩いた。帰路は左側から降りてきた。

3/11 11:03

国道はツルツルに凍結しており2WD車では登れなかった。下りではタイヤがロックした状態で滑り落ちてしまう。もちろんスタッドレス。

3/11 11:18

国道終点。無雪期ならここまで乗り入れ可能。正面のゲートから入る。右へ行くと卯月山。

3/11 11:18

歴史ある街道だけに案内板や標識は豊富

3/11 11:28

円柱形の道標が特徴。文字は読めなかった。

3/11 11:34

簡易トイレあり。左方向へ。

3/11 11:40

街道唯一の水場。チョロチョロだが給水可能。

3/11 11:44

恵那山方面を眺めながら、車も通れる広さの街道を行く。

3/11 12:04

汗馬沢。この様な説明板が多数ある。

3/11 12:11

車道は終了。崩壊が進んでいる場所もある。子どもは遊ぶのが仕事、山は崩れるのが仕事。止めようが無い。

3/11 12:24

ヤマナシの大木。バラ科らしい。

3/11 12:35

堂屋敷跡を過ぎると残雪あり。中アを望む。

3/11 12:44

ヤマヒルは勘弁して欲しい。湿地が無いので居ないと思うが・・・

3/11 12:58

木が刈り払われた展望所から中央アルプスを一望しながら昼食をとる。

3/11 12:59

とても美しい

3/11 13:33

雪が緩んできたので自作わかん投入

3/11 13:39

喬木村曽山方面への分岐

3/11 14:08

50cmを越える残雪に苦労しつつ小川路峠到着

3/11 14:14

反射板のある場所へ登り池口岳、加加森山、光岳方面を望む。聖岳や上河内岳は樹間で見えない。

3/11 14:18

奥は仙丈ケ岳だが手前の2つは・・・地形図で同定してください。

3/11 14:21

巨大な反射板。聖岳が見えた。

3/11 14:28

少し東側へ移動。樹木が伐採されており荒川前岳から聖岳が望める。

3/11 14:29

信州南部から眺める聖岳の美しさには溜め息が出る

3/11 14:29

赤石岳はやはり手前の大沢岳に阻まれて全容は見えない。私が大沢岳登頂に拘る理由がここにある。

3/11 14:29

荒川中岳と前岳

3/11 14:33

仙丈ケ岳から塩見岳

3/11 15:07

曽山分岐付近の登山道を外れた尾根から上河内岳(右端)。急傾斜につき危険。

3/11 15:08

曽山分岐付近の登山道を外れた尾根からズームでテカリ石。急傾斜につき危険。

3/11 15:18

登山道を少し外れて藪漕ぎを楽しんだら自作わかんご臨終。材料費は針金代20円程度なので十分に元はとった。

3/11 15:33

木地師の墓

3/11 15:41

なんと！往路ではなんともなかった観音様が。落石だけではなく落観音様にも注意が必要だ。

3/11 15:43

家に連れて帰りたいけど、お母さんに怒られるから・・・ごめんね。

3/11 15:52

地元の小学生も登るだろうから、登山シーズン前にはある程度整備されると思われるが要注意だ。

3/11 16:39

帰路は右の方へ進んだ

3/11 16:43

観音様が続いているので、こちらが本来の登りルートだろう。

3/11 16:48

観音様〜起きてください〜

3/11 16:49

シャキーン！皆さまのお越しをお待ちしております。by　3番観音

3/11 16:59

一番観音様。中を覗いても何も見えなかった。

撮影機器：

CX3 RICOH

感想

nucchi

秋葉神社(現浜松市)へ参拝するために使われた歴史ある古道。
当時は難路だっただろうが、現在は急傾斜もなく比較的安全に小川路峠まで行ける。

無雪期であれば国道256号線の終点まで車で入れるが、現在は凍結のため無理。
4WD＆スタッドレスなら登れるだろうが、安全に下りられるかは難しい。
登って下りられなくなることを「ネコの木登り」と私は呼ぶ。
一番観音様からのんびり歩いた方が楽しめるでしょう。

登山道はよく整備されているものの、落石や崩壊ヶ所は少なくない。
岩の隙間に水が入り、水が凍結して膨張して岩を崩すのだとか。
だから雪解けと凍結が繰り返される春先は落石シーズンなのだ。
イヤホンを付けて音楽を聞きながら山を歩いている人をよく見かける。
とても危険なのでやめて欲しいところだ。

旧跡の案内板は多く設置されている。
展望ポイントも多数あるので飽きることなく快適に歩ける。
特に曽山分岐手前の展望所から眺める中央アルプス方面は秀逸。

小川路峠自体には展望がない。
反射板のある高台や東側ピークの斜面からの展望は良い。

曽山分岐(ボーズッタ線)には標識が設置され、道も良さそうだった。
今回は曽山か金森山まで足を伸ばそうと思っていた。
しかし、予想以上の残雪に阻まれて時間切れ。
日中は残雪が緩むため、まだわかんやスノーシューが必要だろう。

雨が黄砂や花粉洗い落としてくれたおかげで、この時期としては満足の展望であった。



【補足】
ヤマレコを書くのに最も難しいのはコースタイムだ。
やむを得ず写真の撮影時刻から実測値を記載している・・・
自らを健脚だとは呼べないが、年配の登山者からすれば健脚だろう。
どこの山でも大手登山マップ標準タイムの5割から7割のタイムで
歩いているため、ヤマレコでは「普通の方は5割増で」と書いている。
嫌みだと感じる方も少なからず居るだろうが仕方ないのだ。

もちろん私もあと30年すれば、今の半分以下のタイムになるだろう。
ヤマレコを参考にする方はくれぐれも書いた人のプロフィールを確認して頂き
普段どんな山へどのくらいのペースで登っている人なのかや年齢を確認して欲しい。

※とある事情で、ヤマレコを最近知った方のために補足させて頂きました。

コメント

kokuzoo

鶴子（/＿；）/〜
観音様の救出お疲れ様でした。
私も以前一体お助けしましたが、この時期が一番お気の毒なのですね

このnucchiさんの良い行いで鶴子は天国行き決定ですね。おつかれさま鶴子
次回は笠松観音お助けミッションです(＞-＜)!　よろしくです

でも、あのそこかしこにある電波塔の役割を知っている方がいたら教えて欲しい

yama-take

やはり長いですね
尾根ルートは私のために手をつけなかったのですね。わかりました。

nucchi

お助けミッション
kokuzooさん、こんばんは。

鶴子、近いうちに荼毘にふします…
良い行いが効いたのか！？先日のπ岳清内路ルートでは奇蹟が

笠松のお助けミッション、ぜひ一緒に行きましょう♪

nucchi

尾根ルート
yama-takeさん、こんばんは。

もちろん残しておきました。
雪の様子が伝えられたなら、斥候としての役目を果たせたというもの。

あ、まだyama-takeさんだと、わかんでも厳しいと思います。沈んじゃうから(笑)