西から蛭ヶ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 2,198m
- 下り
- 2,200m
コースタイム
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 10:05
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された登山道以外を含みます。鍋割〜ミカゲ沢の頭間はバリエーションルートであり崩落跡や急登、浮石、茨のヤブ漕ぎあり、また道迷いのリスクが高いルートです。地図、コンパス等必要。自己責任でお願いします。 |
写真
感想
前回蛭ヶ岳南陵コースを登りきった際に、同じタイミングで南南東尾根を上がってこられたyasu0402さんとそのお仲間の方と軽くお話する機会をいただきました。
その時はミカゲ沢のほうから下ってきたという話より、南南東尾根のことばかり気になっていたわけですが、帰ってきてから振り返ってみても装備やその他に改善点もあり、安全に無事にVRを楽しむようになるためには今のままではいけないだろうと。恥ずかしい話ではあるけれど、要は登山の無事を神仏に祈る前にすることがあるだろうと思ったわけです。南南東尾根もまだまだ先の話。
見直しを試すことも兼ねて地図とにらめっこしていると、蛭ヶ岳に西から登ると東西南北からのルートでの登頂が揃うことにふと気づきました。いいなこれ。これで今年ラストの蛭ヶ岳、ぜひ達成したいけどどうしようか。西丹沢からの主稜歩きもしたいけどなんか違う。
そのまましばらくにらめっこしてると、ミカゲ沢の頭から少し臼ヶ岳方面に行ったところに南陵取付きまで降りられる尾根が浮かび上がってくる。蛭ヶ岳西側ルートへ目指す最端コース。この尾根が話に出ていたルートかとしばし沈黙。登りならどうだ。
なんならそこ以外は全部同じコースでいい。2・3日そんなことも思ったりしながらいざ決行。今年最後の蛭ヶ岳を目指します。
鍋割山山頂で準備万端にしてリュックにぶら下げているものも中にしまう。
赤い廃車が止まっているところまでは順調に。よし、前回より30分ほど早い時間帯。
南陵を目指さないので堰堤の向こうには渡らない。第二堰堤の脇から土の急斜面を上がっていく。ここから先は想像以上に多岐に富んで大変でした。
先週の南陵直登は尾根を一気に上がっていくので大変であったけど、こちらはテープ類もほぼない中、両側が切り落ちた細尾根がいくつかあり、またそれが直角に曲がっていたり、大岩を越えていかないと先に進めない箇所ありで気を遣うこと多し。下りを意識すると支尾根が多くチェックはするものの、全体的に見極めが難しい印象。三俣みたいな場所もあり、また尾根の先が一気に落ちて上からは見えにくいところも多い模様。個人的にはここを下るのは当分も当分、ありえない塩漬けコースです。何度も登った後にじゃないと不安でしょうがないと思う。
当然のように岩や根はもろく、さらにこちらは御影石みたいなザレが滑る。
尾根を登りきれたものの精神的にもかなり疲弊しました。なんというか何やってるんだろうみたいな気になりながら、これからさらに300mほど登らなければ着かないなんて凹みそうになった。景色が良くてもお腹が減り始めるとるとなりがちな心理も混じる。腹が減っては戦はできぬ。気持ちの面でも。行動食で簡単に済ましプチ復活。
正直ここを登るなら南陵を選びたいが、西から蛭ヶ岳を登る制限をつけるとここか朝日向尾根が最短ルートになるのかと思われます。熊木沢出合を起点に蛭ヶ岳一周コースもいつかしてみたいと思うが、それはまだ先の話。
ミカゲ沢の頭を越えて長い登りの前に足は売り切れ状態ではあったけど、登るほどに景色が素晴らしい。富士山はこの世のすべてから超越しているかのように雲の上から顔を出し、丹沢の山々はその一つ一つがくっきりと陽の光を浴びて聳えている。それを遮るもののないパノラマの世界。たまらない。登っては休み、休みながら振り返れば絶景。それを繰り返して徐々に山頂へ。疲れて登れないだけとも言える。登っているときの顔はたぶんやばい。
そして山頂到着。蛭ヶ岳クロス完成。今年まだいくつか登ってないルートもあるが、見ない言わない聞こえない。とりあえず東西南北で満足。あとは鬼が岩あたりで今月登ったルートをにやにや見ながら帰りたい。腹が膨れればそんな気分の登山でした。
無事に下山できて山の神様仏さまに感謝です。
冬枯れや 我に返るな 尾根半ば
山冴ゆる 五区も六区も 金冷し
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