東鳳翩山 - ナマナマコース〜ショウゲン山経由で下山
- GPS
- 04:33
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 865m
- 下り
- 858m
コースタイム
【10:39】錦鶏の滝(雄滝・雌滝分岐)
【10:40】錦鶏の滝(雄滝)【10:45】
【10:53】1箇所目の徒渉
【11:06】2箇所目の徒渉
【11:07】3箇所目の徒渉
【11:08】坑道(タヌキ掘り)跡
【11:11】4箇所目の徒渉
【11:13】5箇所目(ラスト)の徒渉
【11:27】二ツ堂コース合流点
【11:31】倒石杭ピーク【11:35】
【11:48】二ツ堂分岐(山頂へ)
【12:00】東鳳翩山山頂(734.2m)【12:50】
【13:09】二ツ堂分れ(ショウゲン山方向へ)
【13:22】699ピーク
【13:34】ショウゲン山分岐
【13:38】謎の標石(鑛福の刻印)
【13:39】ショウゲン山山頂(710.8m)
【13:50】小吹峠登山口(これより県道?)
【14:06】県道62号合流点
【14:13】21世紀の森キャンプ場前(吉田松陰先生東送の碑)
【14:21】県道62号から萩往還へ(未舗装路)
【14:25】国境の碑
【14:27】県道62号を交差し登山道へ(板堂峠登山口)
【14:30】板堂峠分岐
【14:33】再び県道62号を交差
【14:37】キンチヂミの清水
【14:46】一の坂の一里塚跡
【14:50】六軒茶屋跡
【14:51】再び県道62号を交差、四十二の曲がりへ
【14:57】四十二の曲がり
【15:02】 萩往還天花坂口=ナマナマコース登山口(錦鶏の滝入口)
※地図のルートはGPSロガーの出力ではなく、手入力です。
ただし、写真はGPSで記録しています。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10台程度の駐車スペースあり。 満車の場合は、500mほど離れた一の坂ダムの運動公園に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ナマナマコースは鳳翩山登山の中では悪路とされています。 錦鶏の滝からの取り付き箇所の岩場は、コケで滑りやすいので注意が必要です。 |
写真
感想
昨日の予告通り、靴の履き馴らしのために東鳳翩山へ向かうことにした。
近所のスーパーで弁当を買って、さてどこから登ろうかと思案する。
『二ツ堂コース』は飽きたし『地蔵峠コース』は距離が短すぎる。
『黄金馬伝説コース』は雰囲気が苦手だし。
じゃ、およそ一年ぶりの『ナマナマコース』で登ろう。
ついでに、今までパスし続けていた『ショウゲン山』を経由して、周回コースを取ろう。
ということで、『二ツ堂登山口』から1,200mほどしか離れていない、『錦鶏の滝』入口の駐車場へ向かった。
この『錦鶏の滝』入口の駐車場からナマナマコースへと繋がっている。
と同時に、他方に向かえば萩往還の天花坂口となっていて、『板堂峠登山口』にと繋がっている。
さて、錦鶏の滝に向かうまではしばらく勾配のきつい舗装路を歩く。
天気は良く、風も心地よい。
雌滝は過去に見ているし、寄り道となってしまう関係で、今回はパス。
雄滝で薬師如来と不動明王に、入山の許し&下山までの安全を祈る。
滝の横の滑りやすい岩場から取り付いて、滝の上部を通過する。
滝の上では足元が切れ落ちている箇所もあるので、若干の注意が必要。
しばらく歩くと、シュンランが咲いていた。
初めて見たので最初は勝手にショウキランだと思いこんでいたのだが、
山野草に詳しい母親に画像をメールして聞いてみると、シュンランだと分かった。
5回ほどの徒渉を繰り返し、谷から尾根へと登りはじめると、まもなく二ツ堂コースとの合流点。
ここで「ナマケモノ」と赤いスプレーで書かれた木を見つけた。
他にも、どうでも良い箇所に矢印や丸印が掛かれていたが、他の山でも似たようなものを見たことがある。
また、コース案内看板に青マジックで「?」も書かれていた。
一昔前、青ペンキで「ガンバレ中高年」などとアチコチに書かれる事案があったらしいが、
今回も同じ人間の仕業だろうか?
噂ではあの青ペンキの犯人は島根県益田市の人間だったと聞くが...(あくまで噂ですが)
ただ、山口市の某地区(私の住む地区)で、ひと月ほど前に突然、横断歩道や停止線、電柱などに
「?」「↑」といったマークが、赤や青のスプレーで書かれる事案が起きた。
最初は一時停止違反か何かで捕まった人間が「警察の取り締まりに注意しろ」といった意味合いで
(それでも充分おかしな行動だが)やったのかと思っていたが、
今回、山の中で同じようなものを見付け、某地区の落書きと同一犯によるものではないかという気がしてならない。
閑話休題
二ツ堂コースに合流してからは勝手知ったる道となり、日当たりも良くなったので、気持ちが軽くなる。
出発からほぼ1時間で『倒石杭ピーク』に到着、小休止を取ることにした。
いつもなら休まず山頂まで行くのだが、今日は「のんびり」を目標に、靴を履き馴らすことが最重要課題。
夕方まで時間をフルに使ったっていいのだ。
5分ほどの休憩を取ったら、再び山頂を目指す。
あとひと月もすれば、ギンリョウソウやキンランが咲く山、今は馬酔木やスミレが最盛期。
花を愛でることで、自然とのんびり歩きになる。
山頂には1時間31分で到着。
のんびり歩きと言えるほどではなかった(^^;
ここまでナマナマコースでは誰にも出会わず、二ツ堂コースと合流してから10人の下山者とすれ違った。
そして、山頂には御仁が1名。
簡単な挨拶をし、お待ちかねの弁当タイム。
「明日は大荒れ」と予報された天気も、今はイイ天気。
ただ、風は少し強い。
ゴミが飛んで行かないように注意しながら弁当を食べる。
太陽の下で食べる弁当って、なんでこんなに美味しいんだろうなぁ。
昨日登った『御伊勢山連峰』も見える。
あんなに小さく低い山だったのかぁ。
最高峰で182mほどだもんなぁ。
しばらくして、下の方から声が聞こえてきた。
まだよく見えないが、二人組が登ってくるようだった。
声からすると若いようだったが、この時はカップルが登って来たんだろうと思っていた。
その声の主が山頂に到着した時にカップルではなく、女の子二人組だと判って内心驚いた。
「山ガール!」
いや、実際は山ガールではなく、ちょっと登ってみたという感じの軽装だった。
挨拶を交わし、話を聞くと県立大学の4年生だそうで、卒業までに登っておきたいと思ったのだとか。
他にも色んなコースがあるし、年に数回だけど、ここから九重連山や由布岳が見えることがあるんだよ、
卒業までにまた何度か登っておいでと言うと、凄い!また登ろうねってなことを言ってた。
山頂からの景色に歓声を上げ、とても楽しんでいる様子だったので、
彼女たちの写真を撮ってあげたり、私も撮ってもらったり。
ノリの良い子だったので、私もついつい調子に乗ってしまった(笑
山頂には50分ほど滞在。
県立大生の二人に「またいつかお会いしましょう」と挨拶をして一足先に下山。
名前を聞き忘れていたことを思い出したのは、その後30分経ってからだった(笑
二ツ堂分岐からショウゲン山へとコースを取り、尾根歩きが始まる。
アップダウンに加え、木の階段が疲労を誘う。
振り返ると、東鳳翩山の山頂が見える。
ちょうど二人が下山する様子がおぼろげながら見て取れた。
二ツ堂登山口から登って、同じコースで降りると言っていたので、私より早く下山するだろうな。
こっちはあと何キロ(何時間)歩くことになるのかな?
疲れが出て来て、弱気になる(笑
いくつかの小ピークを越えて、『ショウゲン山』(710.8m)に到着。
山頂手前に謎の標石を見付けた。
その標石には、辛うじて「鑛福」と掘られているのが見てとれた。
幸福?
いや、違うな。
金編に廣...どういう意味なんだろう。
鉱物がたくさん取れて福が来ますように!ってこと?
帰宅してからじっくり調べてみよう。
と、帰宅後に調べてみると...下のようなものでした。
【要約】
戦前、九州全体の鉱山を統括する『福岡鉱山監督署』または、その関係によって設置された
鉱区の境界を示す標石で、刻面は正面の「鑛福」と上面に方角を示した「+」のみ。
「鑛福」は横書きで現代風に左から読めばそうだが、戦前風に右から読むと「福鑛」となり、
読み方とすれば「福鑛」とするのが正しいのでないだろうか。
なるほど。
つまり、鑛=鉱というわけだ。
廣島が広島となるのと同じである。
そうすれば福岡鉱山監督署の略称ということで謎は解ける。
ってことは、ここショウゲン山周辺にも鉱山があったということになる。
そっか、ナマナマコースにも坑道跡があったし、鳳翩山周辺にもあちこち『タヌキ堀り』の跡があると聞く。
(※タヌキ掘り=地表の露頭から鉱石を追って、無計画に掘り進む採掘のやり方)
なんだか為になる山行だなぁ。
歴史の勉強にもなったぞ。
もっと掘り下げてみても面白そうだなぁ。
そんなこんなで、ショウゲン山から急勾配を下る。
かなり急で、これを逆に登るとなると...考えるのもいやだ。
あまりに急なためか、途中から、つづら折りへと変わるが、それでも全然緩やかになったと感じない。
あっという間に、『小吹峠』に降りた。
地元では「こぶきだお」と呼んでいるようだが、標識には「こぶきとうげ」と書かれてあった。
ここから2kmほどは舗装された道を歩くことになる。
あるサイトの記録では舗装路を通らずに、この後通過する『21世紀の森キャンプ場』付近に出る山道が記されていたが、
入口が判らないし、地図の記録通りに行っても、荒れた道を進まなければならないことは明白だったので、
今回は遠回りにはなるが、素直に舗装路を歩くことにした。
21世紀の森のキャンプ場を通過し、萩往還へと入る。
厳密には、今歩いてきた県道62号(切通や拡幅などで萩往還と並行)が現在の萩往還と言っても良いのだろうが、
ここでは舗装されていない箇所(旧来の往還道)を萩往還と表記したいと思う。
で、立派な『国境の碑(くにざかいのひ)』があった。
高さは210cm、設置されたのは文化五年(1808年)とのこと。
ただし、文化五年以前の書物?にも、国境碑が描かれていることから、もっと昔から別の碑があったとされている。
すなわち、今あるものは文化五年に新しくされたものということか。
で、『板堂峠登山口』を越え、何度か県道62号とクロスして、萩往還を歩いていく。
急勾配の石畳は滑ってコケそうで恐ろしい。
雨が降ってたら、確実に滑ってるだろうな。
でも、随分と歩いたはずなのに、さほど足にはキテいない。
膝にも違和感はない。
馴らしも順調に進んだのか、先日感じていた足首と靴上縁の擦れによる痛みもない。
スタートから4時間半で、無事にゴール。
周回距離は約11km
もう少し、のんびり歩いても良かったのかもしれないな。
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